アノニマス~指対~ネタバレと感想 第3話 子どもに善悪を教えるのは大人の責任

香取慎吾さん主演の刑事ドラマ、【アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~】は3話も良い話でしたね。いつもは言葉少ない万丞がとつとつと語ったシーンは実に説得力がありました。以下早速ネタバレですアノニマスのネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

未成年の殺人犯

高校生の片山蓮(青木柚)がひとりのホームレスを殺害しました。蓮は逮捕されて少年院に入り、事件は解決したかに思われましたが、それから1か月後、蓮の個人情報がネットに流出し、いわゆる「晒し」に遭ってしまいます。その内容は、事実と異なる中傷も多かったことから、父親の遼太郎(戸田昌宏~辻村泰彦@一億円のさようなら)が指対に出向いてきました。炎上の元になった最初に投稿した人物を捕まえてほしいとカンカンです

たとえ殺人犯であっても未成年は保護されるべき。碓氷は大いに憤慨しますが、万丞は相変わらず無表情です

周囲の評判

万丞と碓氷は早速、連の家庭を訪問しました。そこで万丞は蓮の部屋から、びりびりに破かれた答案用紙を発見します。点数は92点なのになぜ?

また学校へ赴くと、蓮の評判はすこぶる悪いことが判明しました。蓮は自分の成績が良いことを鼻にかけ、そうではない生徒をとことん馬鹿にしていたそうです

本人の言い分

少年院にいる蓮との面会が許可されました。早速万丞と碓氷が会いに行くと蓮は、さらしの犯人など調べなくてもいいと語ります。もう人生が終わったからというのです。

たかがホームレスひとり殺して人生めちゃくちゃなんて不条理だ

これを聞いた菅沼は、そんな人間は少年院から出たらまた犯行を繰り返す、少年法など無くてよいと息巻きました少年だからと言って許されることじゃない!。碓氷は何が正しいのか分からなくなります

それを万丞にぶつけると、万丞は碓氷を窮屈な人間だと指摘しました。あいつに会ってどう思った?

碓氷は、当たり前のことを教えてくれる人間が誰もいなかったのが哀れだ、と同情します。万丞もこれに同意しました

晒しの犯人

指対では学校とネットカフェで書き込みをした犯人=赤松悠真を見つけ出しました。赤松は同じ高校の生徒です。

報告を受けた遼太郎は「そいつも晒されればいい」と言い放ちました。万丞と碓氷は、蓮が今の連になったのは、この父親のせいではないかと察します。でも母親の百合絵(紺野まひる~吉江律子@竜の道)はちょっと困った顔をしただけでした

その後今度はこの遼太郎の病院のことが裏K察に書き込まれます。でも赤松にはアリバイがありました。捜査の結果、新たな容疑者が浮上します。書き込みのあった時間にいつもネットカフェにいた人物で、いつも帽子をかぶっていて顔は見えませんし、フリーのWi-Fiを使っていたため、特定することは不可能です

悪いのは誰だ?

父親か?

遼太郎は、せっかく指対に頼んだのに、事態はますます悪化したと怒鳴りこんできました。妻の百合絵はでも、書き込みは事実で、すべては遼太郎の影響だと指摘します。遼太郎は蓮を医者にするために厳しく教育し、人生は「勝ち組と負け組」に分けられる、お前は勝ち組にならなければならない、と教え込んだらしい

母親か?

あの父親にしてあの子ありだと思います

それを聞いた菅沼は本気で怒り出しました。まるで他人事みたいだと百合絵を叱り飛ばします。両親がそんなんじゃ、息子は救われない!!

その菅沼が手がかりを見つけてきました。容疑者がかぶっていた帽子はRMOというバンドのグッズだそうです。RMOは蓮と喧嘩をしたことがあるという生徒が好きだと語っていたバンドです。

早速キャップの製造元を調べたところ、海外のメーカーだったため、購入履歴から調べるのは不可能に思われました。万丞は、ネットカフェ周辺の監視カメラを調べようと提案します。所轄に応援を頼めばいい。監視カメラは430個ぐらい(笑)設置されているそうです

警察か?

でも四宮は、指対はIT機器を駆使して捜査をするところだから、足でする捜査はやりたくないと言いと反対しました。万丞は、所轄に応援を要請しても、今すぐに動けるのは自分達だけだ、と激怒します

所轄だろうが一課だろうが関係ない。被害者のために犯人捕まえるのが俺たち刑事の仕事だろ!

菅沼が真っ先に手をあげました。このくらいのこともやれないようじゃ、指対はますます馬鹿にされる。それにできることは全部やりたい。このままじゃあの子は誰からも見捨てられることになる!ここで救わなくちゃ大変なことになる!

菅沼もまた、同じ子を持つ母親として、蓮を気の毒に思っていたのです。

真犯人

万丞と碓氷は足で、菅沼はママチャリで、四宮はバイクでとそれぞれ懸命に捜査に当たっていたところ、碓氷が疑問を呈しました。疑わしい生徒が好きなバンドの帽子を犯人がかぶっているというのが出来過ぎだというのです。そこで万丞はふと、その生徒の言葉を思い出しました。その生徒は教師の神保彰(川島潤哉)に「ライブ、俺行ってきた」と語っていたのです。「も」って言ってたろ?「も」って!

万丞はすぐに地図を確認し、捜査範囲を変更すると連絡しました。カメラの数は15!楽勝だ( `ー´)ノ

こうしてついにキャップの男が見つかりました。よりにもよってコンビニで電気料金の払い込みをしていたことから、すぐに身元が割れます。犯人は神保です。神保はあっさり罪を認めました。遼太郎の度重なるクレームに耐えかねて犯行に及んだのだそうです。

あんなクズ晒して何が悪い?

世も末です

一縷の望みを託して

万丞は再度蓮に面会に行き、ことの顛末を説明しました。そこで蓮がまた「ホームレス」と連呼したため、ホームレスじゃない、井田愉(いださとる)だ!と訂正します

53年前に新潟県上越市で生まれた井田は日本史と地学が好きな子どもだったそうです。井田の母親は、井田が良い成績を取るとすき焼きを作ってくれたらしい。それは野菜ばかりでほとんど肉は入っていなかったけれど、井田は何杯も食べたそう。結婚して家庭を持ってからは、家族で旅行に出かけ、史跡めぐりをしたそうです

そんな幸せな生活が、ある時事業に失敗してから一気に崩壊しました。蓮に殺される前日、ホームレスとなった彼は、別れて暮らしている娘が結婚すると言うのに会いにも行けないが、せめてもの祝いに野菜だけのすき焼きを作るから、一緒に食べてほしいと友人を誘っていたのだそうです

お前が殺したのは井田諭という、一人しか存在しない人間だ!

蓮は困って隣にいた母の百合絵に尋ねます。父・遼太郎からは「あいつらには価値はない」と教わったはずなのに??

百合絵は、ここに来る前に遼太郎とは離婚して来たと語りました。蓮には、何も教えてあげられなくてすまなかったと謝罪します。

あなたは間違ってる。これから人を殺したことを一生忘れずに生きていきなさい。あなたが後悔するならお母さんも一緒に後悔します

蓮は、自分が犯した罪の重さに気づかされてひどく動揺しました。俺どうすればいい?

百合絵はそんな息子に、ふたりで一緒に償っていこうと優しく、でもキッパリと言い渡しました

また菅沼も、いつもは「ほぼモンペ」と化して娘の担任を怒鳴っていたのですが、この事件の後は「歩み寄り」を見せていたようです

エピローグ

万丞の回想シーンで、倉木が犯人らしき男と対峙し、最後は撃ち合いになって死亡したことが判明しました。その時倉木は「疑似餌」を手にしていたそうです。最後の言葉はイマイチ聞き取れなくて残念でしたが、それで万丞はその疑似餌を持って釣り堀に通っているのですね。

その釣り堀に、見知らぬ男?(田中要次~浮田啓輔@あなたの番です)がやってきて万丞に封筒を渡しました。そこに入っていた紙には「anonymous@dws.com」と記されています。これぞまさしくアノニマスのメールアドレスでしょうか

感想

未成年は善悪の区別がつかないから「少年法」で守る必要があるというのが、少年法の大前提ですが、その善悪の区別を教えるべき教師がアレでは実に情けなくなりますね。子どもが罪を犯す前に、万丞のような成熟した大人が、良きにつけ悪しきにつけ影響を受けやすい子どもたちに、シッカリ善悪を教える場が必要だとつくづく感じました。学校はもうそう言う場じゃないんですかね

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