カンパニー~逆転のスワン ネタバレと感想 第2話 招かれざる客演
伊吹有喜氏原作、井ノ原快彦さん主演のドラマ、【カンパニー~逆転のスワン】の第2話は「招かれざる客演」です。意見が対立した時は、双方にそれぞれの言い分があるという典型でございましたね。以下早速ネタバレです
。(再放送を見る予定でしたが、録画ができたので語らせていただきまするね
)
敷島の反対
青柳がせっかく高野の了解を得たというのに、肝心の敷島が猛反対でした。高野を敷島バレエ団の公演に出すことはできない!と言い張ります
。
困り果てた青柳は早速脇坂に泣きつきました。脇坂は、いざとなったら自分が敷島を説得すると取り合いません
。プロモーションビデオは、バレエ団と高野を別々に撮影すればよいと唆し、さっさと準備を進めるよう言い渡しました
。青柳は逆らうことができません
。
ところが、高野の撮影に、敷島が乗り込んできます。舞台の様子を見たいということだったのですが、そこに高野がいたのを見た敷島は、ずばり、高野の出演を認めた覚えはない、と息巻きました。高野も、そっちがその気なら、こっちも出る気はない、と受けて立ちます
。もちろん、その場にいた脇坂は何もしてくれませんでした
。
根深い確執
田中は青柳にふたりの確執を話してくれました。北海道のコンクールで踊っていた中学生の高野を見出して東京に連れてきたのは敷島だったそうです。そのコンクールの審査員をしていた敷島は、すぐにでも東京に来てレッスンするべきだと高野を説得し、敷島の自宅に高野を住まわせて学校にも通わせたのだそう。
そうやってバレエのすべてを一から叩き込まれた高野が二十歳になった頃、敷島バレエ団で「白鳥の湖」の上演が決まりました。高野はジークフリート王子をやらせてほしいと申し出たそうです。当時プリンシパルをしていた相馬薫(岡田浩暉~稲本彰@下町ロケット)より自分の方が上手く踊れると主張したのだそう。
敷島はそんな高野の「我儘」を許しませんでした。王子を踊るのは10年早い、と高野を叱ったそうです。
欧米の同い年の子が、どれだけうまくリフトするのか知ってるの?
敷島にそう言われた高野は悔しさのあまり、その欧米で学んでやる!と海外に渡ってしまったそうです。
そうして名実ともに世界が認めるプリンシパルになって凱旋した自分を、まだ敷島は認めないのか!高野は怒ってロンドンに帰ると言い出しました。青柳と瀬川はなんとか二人を和解させたいと奔走します。それでようやく敷島の本心が分かりました
。
敷島の本心
かつて敷島バレエ団でプリンシパルを務めていた相馬は現在、悦子が通っている相馬バレエスクールを開いていました。青柳は早速相馬に会いに行き、当時の真相を教えてもらいます。
高野には当時から独特の色気と表現力があり、相馬も彼を「バレエの申し子」と認めていたそうです。そんな才能あふれる高野にとっても「白鳥の湖」のジークフリートは負担の大きな役でした。全4幕ずっと出ずっぱりな上、オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)の両方とパ・ド・ドゥを踊らなければなりません。
男性は女性をリフトするため、腰や膝など身体への負担が大きいにもかかわらず、日本では個人のテクニックが優先され、欧米のように「女性をサポートする指導」を受ける機会が少ないそうです。高野もまたその点に関してはまだまだ未熟だったらしい。もし無理にパ・ド・ドゥの稽古に励んだら、確実に腰を痛めてしまう~敷島はそう心配したのだそうです。
高野君のことを本当に大事に思っていましたから。
一方の高野も瀬川に、敷島との出会いについて語りました。瀬川はその際、高野は本当は敷島に謝罪したいのではないかと感じたそうです。
高野さんも瑞穂先生も、お互いを思う気持ちは同じ。もしかしたら 2人とも一緒に舞台を作りたいんじゃないかな。
和解
ふたりを仲直りさせたのは、敷島が大切にしまっておいた高野の資料でした。敷島は、高野が海外で重要な役を踊るたびに現地に飛んで、生で彼の踊りを見ていたそうなのです。
パリの舞台の「くるみ割り人形」のスパニッシュは良かったわ。ニューヨークでの「海賊」も初めてのソリストなのに堂々としていた。でもロンドンの「ジゼル」のヒラリオンはひどかったわ。主役と張り合っちゃダメよ。そしてロンドンで初めてプリンシパルを務めた「ロミオとジュリエット」は素晴らしかった。
敷島は高野の実力を認めているからこそ、今のカンパニーに出すわけにはいかないのだと打ち明けます。スターもいないし、技術も芸術性もまだまだ。とてもあなたとは釣り合わないわ。
高野は、敷島らしくない、と反論します。
今のレベルがまだまだなら世界レベルに引き上げればいい。簡単に諦めないでください。僕と一緒ならできます。あの時かなわなかった「白鳥の湖」を僕に踊らせてください
。
そう語って、勝手にカンパニーを飛び出して迷惑をかけたと謝罪しました。敷島もこれで覚悟を決めます。
ふたりの様子を息をのんで見守っていた青柳は涙が止まりませんでした。
予想外のハプニング
こうしてすべてがうまく行くように思われたというのに、肝心の高野が、女の子とナニして腰を痛めてしまいます。
感想
も~何やってんねん。プリンシパルの自覚なさすぎやろ。
~NHKのプレミアムシアターでオーストラリア・バレエ団による「スパルタクス」が放送されます&新国立劇場バレエ団による「海賊」もあるそうですよん。詳しくはこちら
: Premium Theatre~