カンパニー~逆転のスワン ネタバレと感想 第4話 オーディション
伊吹有喜氏原作、井ノ原快彦さん主演のドラマ、【カンパニー~逆転のスワン】の第4話は「チャラい代役」です。とは言っても、やはり何と言っても今回のみどころは「オーディション」でしたよね。
オデット=白鳥のしなやかさとオディールのグランフェッテ・アントゥールナンは見事でしたね~。もっと見ていたかったです。
以下物語の簡単なネタバレです。
スポンサーの無茶ぶり
イメージ尊重
脇坂が「悪魔が主役」に反対した理由は、彼らの会社が製薬会社だからだそうです。脇坂は、あくまでも「主役は王子で行け」と命じました。困った青柳は高野と敷島に泣きつきますが、ふたりは耳を貸しません。
だいたい、僕に悪魔を演じて舞台の上でもう一度輝いてほしいって言ったあの言葉は何だったんだ?君の意思はどこにある?
青柳は引き下がるしかありません。分かりました。
瀬川は、そんなことを言って大丈夫なのか、とダメ出しします。「あの場はああでも言わないとおさまりが付かない」という青柳には呆れてこう批判しました
。出たっ、その場限りの上っ面仕事!
出来レース
また脇坂は「オデット役」についても口を出してきます。オデット役に決まっているのは社長の娘の有明紗良なのですが、彼女に決まったのは社長の娘=コネだという噂があるらしいのです。それをいたく悲しんでいた社長を見た脇坂は、オデットをオーディションで選べばよいと思いついたのだそう。
ただし、オデット役は紗良に決まっている、つまりは出来レースをしろと命じてきました。しかも一般公募にして大々的に行うよう指示します。
高野悠が選ぶオデットオーディション。いいねえ。
ひとりで悦に入っている脇坂に対し、青柳の脳裏には既に「出来レースの審査」を知った高野の激怒する顔が浮かんでいます。それを説得するのが君らの仕事だろう
。
もちろん高野は猛反対しましたが、敷島は満更でもなさそうでした。大切なのは結果より過程だ、オーディションになれば競争心が湧いてよいのではないかと賛成してくれました。
これでカンパニー全体の実力が底上げされることになれば、茶番にも意味があるわ。
オーディション
オデット
そのオーディションに参加してきたのが、例のコンビニバイトの高崎美波(織田梨沙)です。彼女は、実は、かつてジュニアバレエコンクールで入賞した逸材だったのだそうです。高崎は受賞後ロシアに1年ほど留学し、舞台にも何度か立った経験があるのだそう
。
どうりで上手いはずです。高崎のまさに白鳥のようにしなやかな腕や肩甲骨(=翼)の動きには高野や敷島も目を見張っていました。プリンシパルの紗良に至っては、彼女を意識しすぎて動きが硬くなってしまったほどです
。
高野はそこを鋭く指摘しました。
君はもっと自分の踊りに集中した方がいい。オデットはほかの白鳥と競ったりしない。王子の永遠の愛を信じて舞ってるんだ。一回一回の踊りが本番のように真剣でなければ何の意味もない。そんなことも分からないなら君を選ぶことはない。参加するだけ無駄だ。
この指摘は紗良を大いに刺激しました。夜遅くまでレッスンに励むその姿を敷島が満足げに眺めています。
オディール
その後オディール=黒鳥のオーディションが開かれました。が、高崎が姿を現しません。心配した青柳は高崎を捜しに行きました。高崎はこれが「出来レース」だと知ってしまったようなのです
。
一度舞台で大きなミスをしてから二度と舞台に立てなくなっていたのが、青柳に励まされてもう一度チャレンジしようとした高崎なのです。高崎は青柳のことも怒っていたようですね。最初から出来レースと知っていたのなら、どうして言ってくれなかったのですか!
青柳は言葉を尽くして説得しました。確かに会社の意向はそうだった。でも高野は違う。高野は最初から公正な審査をしていた。今回の舞台にふさわしいオデットを本気で選ぶ、そう言って。
青柳は、様々な困難を乗り越えた高崎が踊れば見ている人の心が動く、と訴えました。10代の頃とはまた違う今の君だからこそ踊れる白鳥があると思うんだ。君の踊りをもう一度見せてほしいんだよ。
こうして高崎はついに会場にやってきました。が、またしても動揺してしまい、動けなくなります。そこへ高野が進み出て、ゼッケンが曲がっていると指摘しました
。やはり君には才能がないようだ。だが気にしなくていい。僕も裁縫の才能はゼロだ
。
高崎のオディールも実に挑発的で魅力的でした。が、高野は紗良を選びます。これは間違いなく「実力」です。そして高野は高崎を「二羽の白鳥」のビッグスワン役の一人に高崎を抜擢してくれました
。
チャラい代役
その一方で王子役も決まりました。高野は、世界的ダンサーのセルゲイ・イワノフに出演交渉をして受けてもらっていたのですが、ミーハーな脇坂は、そんな「バレエファンしか飛びつかないようなやつ」じゃなくて、誰もが知ってるもっと分かりやすいスターを見つけてこい、と青柳に檄を飛ばします。
青柳は、以前娘がそのコンサートを見に行ったバーバリアンJのダンサー=水上那由多(古川雄大~ミュージックティーチャー@エール)を思い出しました。しかも彼はクラシックバレエの経験者だったのです
。
バレエの舞台にアイドルが主役か。これは話題になるぞいいじゃないか。
脇坂はもうすっかりその気になりました。バーバリアンJの事務所からも快諾をもらいますが、問題は高野と敷島をどう納得させるかです。
青柳が、いつも通り優柔不断に悩んでいる間に、脇坂はさっさと水上に会いに行き、カンパニーに連れてきてしまいました。
ご紹介しましょう。皆さんご存じ、バーバリアンJのダンサーとして活躍中の水上那由多君です。
ちーす、とは言ってきた水上は「この世に踊れない踊りはない」と豪語しました。バレエなんてちょろいっすよ。
これが「世界の高野」の逆鱗に触れました。でも、どうやら敷島には何か思うところがあったようです
。
感想
1日レッスンしないだけでも感が狂ってしまうという厳しい世界で、天才ともてはやされながらも実際には血のにじむような思いで己を鍛錬して来た高野が、自分だけではなく他人にも厳しいのは当然ですよね。それだけバレエを愛しているのですから。でも中には「本物の天才」もいるのですよね。あ~古川雄大さんの踊り、上手だといいなあ
。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編