カンパニー~逆転のスワン ネタバレと感想 第5話 新王子の試練
伊吹有喜氏原作、井ノ原快彦さん主演のドラマ、【カンパニー~逆転のスワン】の第5話は「新王子の試練」です。あ~これもまたすっごく良かったですね~。高野が軽井沢に行ったくだりでは、思わず、昔バレエを大好きになるきっかけを作ってくれた有吉京子さんの「SWAN」を思い出しました。また雰囲気もセルゲイエフ先生みたいでしたし
。
以下ネタバレのあらすじです。
逸材が広げた波紋
那由多は期待通りの逸材でした。さすがにクラシックバレエ歴は短いため、そのテクニックはまだまだでしたが、彼のジャンプは誰よりも、高野よりも高かったのです
。これは見ていてもおぉ~っと感動しました
。
敷島はすぐに那由多の才能を見抜きました。高野も同様ですが、腰の痛みもあって自らの限界を感じつつあったため、怖れをなして軽井沢に逃げ出してしまいます
。
またよ。前は帰ってこなかったわ。
敷島はそう言ったけど、青柳と瀬川は諦めませんでした。特に青柳は、この公演が失敗したらもう後がない=リストラ決定なのです
。
瀬川は最初、高野はロンドンに帰ったと思い込み、自腹を切って成田まで彼を捜しに行きました。その後ホテルが軽井沢のロッジを予約したと聞くと、今度はそちらに飛んでいきます。
が、カンパニーの生徒たちはそこまで気づきませんでした。それでなくても那由多は言動が横柄でチャラいので「バレエを侮辱する人間とは一緒にやれない!」と反抗します
。
那由多の本音
でも那由多は那由多なりに真剣でした。何でも彼のバンドはもうすぐ解散するのだそうです。那由多はボーカルではないため、個人活動と言われても、先が見えずに不安だったところに、この話が来たのだそうです。
これは俺にとってもまたとないチャンス。
バレエが一筋縄ではいかないと悟った那由多は、夜中にこっそり練習を重ね、マメまで作っていました。それを知った青柳は、特に那由多が悩んでいるパドゥドゥの練習を高崎に頼んでくれます
。勘の良い那由多は、少しずつコツを呑み込んでいきました
。
高野の苦悩
高野は、思いのほかあっさり瀬川を中に入れてくれました。そこでこちらも本音を明かします。
荒削りとは言え、未知の可能性を秘めた那由多のジャンプを見て、伸び盛りの若者と舞台で並ぶのかと思うと怖くなった。今の僕は、あんなめちゃくちゃな跳び方をする素人のあいつより高く跳べないんだからな。
何弱っちいこと言ってんのよ。世界の高野が聞いてあきれるわ。
高野の様子から、彼が腰を庇っていることに気づいていた瀬川は、自分にケアをさせてほしいと頼みました。
あなたには私にはない王者の才能があるのだから。
高野が応じると、瀬川はズバリ、原因は腰ではなく膝ではないのか、と言い当てます。以前ケガしたことはないですか?
君と同じだ。左膝のじん帯を切った、4年前に。
瀬川は高野の膝をテーピングしました。もしこれで腰に改善が見られたら、私に高野さんのトレーナーをやらせてください。必ず誰よりも高く跳ばせてみせる。那由多なんかに負けない輝く高野悠にしてみせます!
和解
ダンサーたちの怒りを収めたのは敷島でした。これまでの凝り固まった頭じゃもう駄目なのだと諭します。
クラシックバレエという芸術を尊重するあまり、私たちは変化を恐れている。このままではこのカンパニーは時代の波にのみ込まれてしまう。伝統を継承するだけではなくて、今私たちに必要なのは新しい風。それが那由多かもしれない。
敷島は、バレエファンのみならず、バレエを見たこともないような人たちにも来てほしいのだと訴えました。その挑戦のために私は那由多を抜てきしたの。
黙って話を聞いていた那由多も「死ぬ気で頑張ります!」と豪語します。その目にはどこにも「チャラさ」はありませんでした。
実際、那由多が紗良をサポートすると、周囲がその上達ぶりに感心します。
そこに高野がやってきます。敷島は笑顔で「お帰り」とつぶやきました。他の皆には仕事で留守にすると言っておいたからです。世界の高野は容赦なく欠点を指摘しました。
パ・ド・ドゥは愛する女性をエスコートするのと同じだ。相手に思いやりを持ってしてほしいことを感じ取れ。ちゃんと君もそれに応えるんだ。そしてお互いの息遣いを感じろ。何よりも大切なのはお互いの息が合っていることだ。好き勝手に踊っていては、いつまでたってもパ・ド・ドゥは成立しない。2人ともよく覚えておけ。
この先輩としてのアドバイスに、那由多と紗良が真剣に耳を傾けます。その様子を見ていた敷島は実に満足げでした。
私はここにいるみんなの力を借りて全く新しい「白鳥の湖」を作り上げたい。協力していただけますか?
青柳はまたおいおい泣き出しました。良かった、良かった!!瀬川も心得たもので、すぐにハンカチを差し出します
。
思わぬ妨害?
制作発表の記者会見が開かれました。反響は上々です。
高野悠水上那由多2人のスターダンサーを迎えて誰も見たこともない全く新しい「白鳥の湖」が誕生いたしました。どうぞ公演の幕開けを楽しみにお待ちください。
ところが、思わぬ事態が発生します。ロシア国立バレエ団の来日の予定がずれ込み、その日程が、敷島バレエカンパニーとまったく同じ3日間になってしまったのだそうです。
既にその公演のチケットは完売なのだそうです。これはすなわち、バレエファンはその3日間既にバレエ公演のチケット持っているということであり、彼らは敷島カンパニーの公演には来ないということを意味します
感想
いやはやとんでもないことになってしまいました。でもバレエファンは来なくても、那由多関係のファンが来るということにはならんのかな。それで実際に話題を呼んで、追加公演が決まるとか。もしおばさんが高野のファンだったら、高野の新しい挑戦を応援するために、泣く泣くロシアのチケットは誰かに譲ってこっちに駆け付けますけどね~
。とにもかくにも来週の放送が待たれるところですね
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