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デフ・ヴォイス〜法廷の手話通訳士 ネタバレと感想 前編 記憶の中の少女

草彅剛さん主演の土曜ドラマ【デフ・ヴォイス〜法廷の手話通訳士】を視聴しました。聴覚障害者の苦悩を描くのに、彼らが犯罪に巻き込まれるというミステリー仕立てにすることで、より一層彼らへの偏見が浮き彫りになっていたこと、またそのことが、障害者のみならず、彼らの最も身近にいるコーダ(CODA=Children of Deaf Adults〜聴覚障害者を両親に持つ子ども)にも多大なる苦悩を味わわせるということが、淡々とした描写を通して(だからこそ余計に)ひしひしと伝わってまいりました

また、聴覚障害者が日常的に遭遇するだろう不自由にもさりげなく言及されていて、ハッとさせられました。ああそれなら私にも気をつけることができるかもしれないと思えたのも嬉しかったです。

それと、これは公式サイトに書かれていた制作者からのリクエストなので最初に申し上げておきますね。このドラマにはすべてに「字幕」をつけたが、それについてどう思うかとのことでした。字幕が付いていることにはなんの違和感もありませんでしたが、文字が白いので、バックが白っぽいとほとんど読めないのが気になりました。もう少し文字を太くするか、背面を塗りつぶすかしていただけるともっと読みやすくなると思います。

以下ネタバレのあらすじです。

コーダ

主人公、荒井尚人(草彅剛〜鷲津亨@罠の戦争)の両親は聴覚障害者でした。耳が聞こえるコーダの荒井は自ずと両親の通訳をすることになります。医師から父の余命宣告を受けた際も、まだ幼さの残る荒井(田代康生)が、医師の言葉が分からずにいた母の道代(忍足亜希子)に手話で通訳したのだそうです。道代は大声で泣き喚きましたが、荒井は泣くことができませんでした。

またその道代が亡くなっての3回忌にやってきた、やはり聴覚障害者の兄=悟志(田代英忠)からも、当然の如く、通訳をさせられます。アイツはコーダだから当然だ!😤 つまり荒井は荒井家でただ一人の聴者だったのですね。

その荒井はどうやら一度結婚に失敗していたらしいことが明らかになります。元妻の松山千恵美(前田亜季〜大野茜@おもかげ)は当時子どもを望んでいたらしいのに、おそらくは荒井が(子どもの将来を憂えたために)非協力的で子供ができなかったことから離婚に至ったようでしたね。今は再婚して念願の赤ちゃんが産まれたそうです。恵美が3回忌に合わせて母の墓に花を供えてくれたことを知った荒井は、恵美に電話をして礼を言った際に聞こえた赤ん坊の泣き声から、彼女の願いが叶ったことを悟って心から祝福していました💐。

また荒井は、かつて警察で事務をしていたらしいのですが、17年前に一度だけ、聴覚障害者の犯人=門奈哲郎(榎本トオル)のために通訳をしたことがあるそうです。また荒井は、門奈が家族と接見する際に手話通訳が必要だと知ると、自らその役を買って出たらしいのですが、その帰り際、門奈の次女〜当時小学生ぐらい〜と思われる少女の言葉だけは、通訳することができなかったのだそう。

あなたは私たちの味方?それとも敵??🤨

詳しくは描かれていませんが、どうやら荒井はこの時以来、手話通訳をすることに躊躇いを覚えた上、生真面目な性格から、職場での少しの不正も許せずに内部告発したためにいづらくなって、警察も辞めてしまったらしい。いや、それが当然だから😤。

現在はアルバイトをしながら、かつて警察での後輩らしい安斉みゆき(松本若菜〜柴崎薫@18/40〜ふたりなら夢も恋も〜)と交際しており、子どもがいる彼女のためにも安定した暮らしを求めて、正社員の職を探していました。そこで紹介されたのが「手話通訳」です。職に付くには何か「特技」はないかと聞かれたので「手話」と答えたところ、それなら手話通訳士の試験を受けてみたらどうかと勧められ、これに合格したのです。

でも安斉には自分がコーダであることや手話通訳士になったことは話していないらしい💦。荒井は、幼い頃から「ひとりだけ聴こえる=違う存在」だったことがトラウマとなって、人付き合いが下手になってしまったようなのです。安斉は荒井が何か隠していることを察していて、なんでも話してほしいと願っているのですが、荒井はそこは頑なです。どうせ話しても分からない、そう諦めているようでした。

広がる仲間の輪

が、手話通訳士になったことで、荒井は「仲間」を得ることになります🌹。視覚障害者を支援する学校やNPOのスタッフは、自身も視覚障害者だったり中途失聴者、そしておそらくはコーダだったりしますし、通訳をする相手はもちろん皆聴覚障害を抱えていて、荒井の助けを必要としているのです。

これはおばさんも初めて知ったのですが、日本の手話には2通り〜日本語対応手話と日本手話〜があるのだそうです。前者は「聴者」が後から覚えられるように、日本語の単語ごとに対応したもので、後者は、聴覚障害者の中で培われた固有のもの。最近の手話通訳はほとんどがこの前者で行われているそうですが、昔から手話を使ってきた障害者にとってはまるで「外国語」のよう=通じないことが多いのだそう😔。

荒井はどちらにも精通しており、試験会場で会った女性からは「とても綺麗な手話」だと褒められ、実際の仕事で通訳をした男性=益岡英雄(山岸信治)からは「昔の手話が通じて嬉しい」と喜ばれました💜。この益岡と喫茶店で話していた際、近くの席に座った男たちが手話をバカにした上で「どうせ聞こえない😈」と嘲笑された時、荒井はすっくと立ち上がり、彼らを罵倒する手話をしたのだそうです。障害者の男性は「それは酷すぎる」とたしなめましたが、荒井は「どうせ分からないと笑いました。益岡は「あんたは我々の味方だと思った」と大喜びです。

法廷通訳

荒井はその後、元警察官という職歴のおかげで「法廷通訳」の仕事が回ってきました。荒井は過去のトラウマから引き受けたくなさそうでしたが、他に誰もいないと聞いて仕方なく引き受けた結果、この仕事にどんどん引き込まれていきます。

依頼人は窃盗の被疑者で聴覚障害者の菅原吾朗(那須英彰)。彼は18の頃に父親の虐待を受けて家を追い出されたそうで、手話もよく分からない様子でした。教育もろくに受けられなかったらしく、ほとんど読み書きもできないようです。

国選弁護士は「調書」があるから大丈夫だと語っていましたが、法廷では、菅原が「黙秘権」を理解できなかったのを理由に閉廷を宣言されてしまいました。

この様子を見ていたNPO団体「フェロウシップ]の代表=手塚瑠美(橋本愛〜根津寅子@家庭教師のトラコ)は、荒井は少なくとも菅原が「黙秘権を理解できなかったこと」を裁判官に伝えてくれたことを高く評価して、菅原の専属になってほしいと依頼してきます。菅原はどうやら昔から、たぶん何度も、意思の疎通ができないことで馬鹿にされてきたことがトラウマになっているらしいのですよね。

再会

荒井は、まずは菅原からの信頼を得ることが肝要だと、根気よく彼に話しかけることにしました。その一環で、フェロウシップが世話をした彼の部屋を訪ねた際、偶然、門奈哲郎を見かけます。菅原の部屋の電球が切れてしまったので懐中電灯を借りに行った部屋に、この門奈がいたのです。

その夜、荒井の家に手塚がやってきました。手塚は荒井が門奈の部屋を訪れたことを咎めてきたのです。あのマンションには事情のある人が大勢住んでいるから、許可なく訪問するのはやめてほしい。

荒井はまず謝罪した上で、まずは菅原が暗い部屋で母を呼んでいたことを伝えました。母親を探してみてはどうかという荒井を、手塚は自分の目に狂いはなかったと微笑みます。そこで荒井は門奈についても言及しました。私を信用してくれるなら、彼に会わせてもらえないか?

手塚は早速荒井を門奈の部屋に連れていってくれます。そこで荒井はどうしても忘れられなかったあの少女について切り出しました。その部屋には門奈の娘がいましたが、あの少女(次女)はいなかったのです。でも門奈もその妻も、そんな娘はいないと答えましたが?🤨

殺人事件

17年前、海馬学園の理事長をしていた能美隆明が殺されました。その時の容疑者が前述した門奈で、聴覚障害者の彼のために荒井が手話通訳をした(できあがった調書を手話で通訳した)のだそうです。その時荒井は、刑事から提示された調書が、あまりにも整然としていたのを不審に思ったのだそう。筆談と身振り手振りだけでの取り調べだったはずなのに、1つも訂正した箇所が見られないのはおかしいと、当時手話通訳として署名捺印したことが今でも悔やまれてならないそうです。

実際、門奈は凶器を持って自首してきたそうで、取り調べは形式的なものだったと推察されます。能見は当時、学園で徹底した口話教育を進めたけれどうまくいかなかったそうで、昼間から酒を飲んだ上、女子児童を虐待していた、という噂も出たほどのろくでなしだったのだそう👎。当時の関係者からは「あんなやつ殺されても当然だ」という声も聞かれました。

そして今また、今度はその息子の能美和彦(森岡龍〜月岡桂@ミステリと言う勿れ)が背中を刺された遺体で発見されました。17年前に隆明の事件を担当し、門奈を逮捕した何森稔(遠藤憲一〜浦島亀一@親愛なる僕へ殺意をこめて)は、傷害致死で実刑判決を受け、先日出所した後に姿を消した門奈が今度の事件にも関与しているに違いないと確信して、荒井に連絡をしてきました。

門奈の娘のことで疑問を抱いた荒井は何森から話を聞きだそうとしますが、何も教えてはくれません。

米原の要求

安斉もまた離婚経験者でした。元夫の米原智之(和田正人〜粟鳥洲友彦@ライオンのおやつ)はDVだったらしく、安斉は、その事実を職場には黙っていることを条件に彼と離婚したのだそうです。が、米原はいまだに娘の美和に未練があると、しつこく安斉を追い回しました。荒井の存在もその執拗さに拍車をかけたようです。

荒井は、荒井の状況を調べて門奈の事件の詳細を教える代わりに美和に会わせるという米原の要求を受け入れてしまうようなのですが?

まとめ

おそらくは手塚が門奈の娘なのでしょうね。表向きは「手塚ホールディングスの会長・手塚総一郎(浅野和之〜葛西@下剋上球児)の娘」ということでしたが、おそらくは養女なのでしょう。これがもしおばさんの妄想だとしても、少なくとも聴者の親子を複雑な面持ちで眺めていた荒井と同じ眼差しをしていた彼女がコードであることだけは間違いないと思われました

原作はこちら🌹
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)
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