ドラゴン桜2 ネタバレと感想 第2話 大丈夫、面白くなってきた
阿部寛さん主演の【ドラゴン桜】は、岩崎楓の人となりが分かってぐーんと楽しくなってきました。やっぱり若者はこうでないとね。以下早速ネタバレです
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岩崎の苦悩
岩崎はズバリ、膝の半月板を損傷していました。本人も怪我が相当ひどいことは体感として分かっていたでしょうが、周囲の期待を考えると、何も言い出せなかったようです
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両親の期待
中でもひどかった、否、強かったのは、両親からの期待でした。岩崎の両親はともにバドミントンの選手だったそうですが、オリンピックには行けなかったらしく、岩崎をオリンピック選手にするのが悲願だったそうです。岩崎がラケットを握ったのは、なんと2歳の時だったそうです
。
万引き女のレッテル
でも、岩崎を追い込んだのはそれだけではありませんでした。ロッカーに「万引き女」との貼り紙をされた岩崎はてっきり桜木の仕業だと思い込みました。また瀬戸輝は、なんとか岩崎を助けようとコンビニに代金を払いに行ったところ、既に桜木が金を払い、防犯カメラの映像も持って行った、と聞いてすぐに岩崎に知らせたため、岩崎はその映像を取り戻すべく、夜中に学校に忍び込みます。桜木は東大専科の教室にテントを張って寝泊まりしていたからです。
桜木の留守を狙って映像を盗み出すつもりでしたが、警備員が来たために焦った岩崎は、仕方なく、テントに火をつけて逃走しました。それをやっぱり映像を盗みに来た瀬戸に見られてしまいます。水野から、防犯カメラの映像に岩崎が映っていたと聞かされた瀬戸は、自分が放火したと嘘の自供をしました。でも桜木もまた「煙草の消し忘れ」ではないかと言いがかりをつけられても、素直に認めて謝罪します
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思わぬ裏切り
バドミントン強豪大学への推薦がかかった大切な試合に出かけた岩崎は、ライバル校から「万引き女」呼ばわりされました。会場のトイレにもまた同じ貼り紙がされていたのです。それでも岩崎はなんとか試合に集中しようとしました。そのプレイはいつにもまして冴えわたり、大学から見学に来たコーチも目を見張ります。
ところがそこで思わぬアクシデントが起きました。岩崎とともに「イワキヨペア」で知られている清野利恵(吉田美月喜)が、わざと岩崎にぶつかって転倒させたのです。これで岩崎の膝は悲鳴をあげました
。岩崎は痙攣だと嘘をついてプレイを続けようとしますが、膝はもう限界に来ていたようです
。
そう、これが岩崎の、そしてコーチの狙いでした。ふたりは既に岩崎の膝の状態に気づいていて大学の推薦を奪おうとしていたのです
。コーチは膝にダメージを与えるためにわざと厳しいトレーニングを課したそうです
。
試合会場に来て様子を見ていた桜木は、岩崎を引っ張り出します。桜木もまた岩崎の状態に気づいており、無理矢理病院に連れて行きました。試合を観戦に来ていた両親も慌てて付いてきます。医師は完治するまでに2年はかかると宣告しました。それでも元通りになれるかどうかは保証できないそうです
。
一方、岩井と小橋が良い仕事をしてくれました。ふたりはすっかり桜木を信頼し、その依頼でコーチと清野を見張っていてくれたのです
。ふたりは岩崎を陥れたことについて得意げに語っていたそうです
。トイレの貼り紙も清野の仕業でした。
桜木は岩井と小橋にふたりを体育館に閉じ込めさせて、自らは岩井から借りたバイクに岩崎を乗せてやってきます。逆切れしたコーチはふざけるな!と怒鳴りますが、桜木は、それは岩崎のセリフだ、とやり返しました
。大学の推薦を横取りするために、1人の才能ある選手の未来を踏みにじった。ケガを見て見ぬふりをした。教師として以前にあんたは人間として落第だ!
桜木の過去
岩崎はすっかり意気消沈しました。桜木は、どうやら誤解があったようだが、防犯カメラの映像は既に処分している、と教えます。このご時世、どこでどう悪用されるか分からない、万引きは一度やったら抜けられなくなる、その一度が人生を狂わせる。バドミントンと同じで、ルールを守らないヤツは人生に負けるんだ
。
桜木はかつて今の岩崎と同じように、半月板を損傷したことがあったのだそうです。当時バスケに打ち込んでいた桜木には、岩崎の気持ちが痛いほど分かったようですね。桜木が暴走族になったのも、その時の辛さを忘れるためだったらしいです。その時さんざん万引きもやったらしい
。
岩崎は、そこからどうやって立ち直ったのか、と尋ねます。桜木は「勉強だ」と答えました。金も無くてやれることはそれぐらいしかなかったが、がむしゃらにやってるうちにこれが近道だと気づいた。いつの間にか苦しさも消えた。でもこれはあくまでも桜木の場合であって、岩崎の道は岩崎自身が決めろ、とアドバイスします。
次なる目標へ向かって
岩崎
岩崎は翌日、試合には出られなくてもサポートに回ると会場へ駆けつけました。そして、おそらくは罪悪感からプレイに影響が出たと思われる清野にも、恨んでいない、と声を掛けます。清野は岩崎にとって最高のパートナーだったそうです。本当だよ。あなたは強いの。自分を信じて!負けたら許さないから
。
おかげで清野は奮起し、チームを優勝に導きました。
それから岩崎は東大専科へやってきました。桜木は、あのコーチを訴えるか?と尋ねますが、岩崎はキッパリ否定します。あんなんでもコーチとしては優秀だし、仲間のためにも黙っている。それよりも私を東大に合格させて
!
岩崎は東大でスポーツ医学を勉強し、選手としても復活してオリンピックに行くと決めたのだそうです。そして引退したら、スポーツ医学で若い選手たちのサポートをする、それが私の今の人生プラン
。
桜木は、そんな健気な岩崎を放っておけなくなります。口では、そんな不純な動機では東大など無理だ、とこき下ろしますが、その一方で、オリンピックに行くことよりも、東大に入る方がはるかに簡単だ、と付け加えました。岩崎は、いかにもアスリートらしく「やるからには負けない」と豪語します
。
桜木
桜木は東大へ行き、米田を見つけて話をしました。桜木は、わざと悪ぶって、また虎ノ門に戻りたくなった、またあそこで金看板をぶち上げたいから、再び教育再生の仕事に戻ることを許してほしい、と頼みます。米田は、悪いのは自分の方だと「口では」謝罪しました。が、実際は坂本とともに、桜木への怨念を燃やしていたようです。
東大専科
天野に続き、岩崎に憧れている早瀬菜緒(南沙良)が入ってきました。早瀬はこれまでの人生で一度も叱られたことが無いそうで、生徒たちを罵倒した桜木に心酔し、自分も岩崎のように何かに熱中したいと思ったそうです。とはいえ、水野が二人の実力を知るために東大模試を解かせたら、すぐに嫌になって辞めていきました
。でも岩崎から、何かに打ち込んだことがない人間に彼女の気持ちは分からない、と言われたことで、また戻ってくるようですね
。
また瀬戸も然り。桜木は、前回の嫌がらせの動画を編集したのは瀬戸だと気づいていました。その上で、コイツは東大に行きたいはずだ、と見抜いていたようです
。
ほか
校長の奥田義明(山崎銀之丞~広重多加夫@半沢直樹)はゲイだそうで、マッチョに金を渡しているところを桜木に見られたために、理事長に反対したのだそうです。理事長は、今時LGBTを隠すことはない、むしろ多様性を教えるのが教育者の務めだと諭しました。奥田は(本当は惹かれている
)桜木が問題を起こさぬよう管理する、とのたまいますが、理事長はむしろ問題を起こさせて辞めさせようとしていたようです
。
感想
「自由な校風」の唯一の自慢が「不登校ゼロ」には苦笑しきりでした。それがどんなに見当違いな「教育」かは、小橋と岩井が早速桜木の子分と化したことが証明していますよね
。子どもたちは大人が本気で自分たちのことを考えて優しくしているのか、それとも面倒なことが嫌で「無視」しているのか、ぐらいの区別は(直感で)つきますからね
。
来週はいよいよ「学習法」にも切り込むようです。続きもとっても楽しみですね。
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