エルピス〜希望、あるいは災い〜ネタバレと感想 第2話 面白くなってきました
長澤まさみさん主演の社会派ドラマ、【エルピス〜希望、あるいは災い〜】は2話に入ってやっと面白くなってきましたね〜😍。あの1話のガチャガチャした演出は(それはそれで伏線だったのだろうけれど)視聴者をふるいにかけるためだったん💦?落とされなくてよかったわ😓。以下「女子アナと死刑囚」のネタバレです。
八頭尾山連続殺人事件
周囲の反応
松本は冤罪に違いないと考えた浅川は、フライデーボンボンでこの事件の調査報道をしたいと提案しました。でも、案の定、チーフプロデューサーの村井は、即座に却下します。村井は、浅川=女子アナを「与えられたニュースを読むための存在」だと決めつけて、それが嫌ならさっさと辞めろ、と怒鳴りました😈。浅川は「嫌だけど辞めない」と反論します。村井は「更年期かと思ったら反抗期だ」と馬鹿にしました。浅川は「更年期」はセクハラだと指摘します。
プロデューサーの名越公平(近藤公園〜桜木幸雄@六本木クラス)は、やってみてダメだった時に責任を取れるのか、と問い詰めました。フライデーボンボンという番組は「緩い🐵」からこそ10年続いていると言うのです。視聴率も「安定」しているそうですが、それは落ちきったまま浮上していないだけでした。この番組は、才能がなくても&頑張らなくても生きていける「落ちこぼれたものたちの受け皿」なのだそうです。アタイは思わずここで、坂上忍さんの「バイキング」を思い出しました。あれは「緩さ」が無かったためにああなってしまったのですよね、きっと😤。
チェリーの証言
チェリーこと大山が浅川に近づいてきて、松本のことで浅川が協力してくれたことに感謝しました。浅川は大山に、松本の無実を心から信じているか、と尋ねます。大山がそうだと答えたので、その根拠についても聞きました。大山は、警察や裁判で話せるような確固たる証拠ではないのだが、そうとしか思えないのだと語り始めます。
事件があった2006年11月18日は、大山の14歳の誕生日だったそうです。家出をしてからずっと松本の家に居候していた大山は、その日はゲーセンでプラプラしていたのだそう。やたらついてたことから、今日は誕生日だからかな、などと思ってメダルがなくなるまで頑張っていたら、帰り道にカレーの匂いがしたのだそうです。ああ、いいなあ。カレー食べたいな、と思って帰宅すると、松本はもっと早く帰ってこないと危ないと語り、カレーをよそってくれたのだそうです🌹。彼はその日が大山の誕生日だと知っていたのです。それで小さなショートケーキまで用意してくれていました。それは大山が生まれて初めて食べた誕生日ケーキだったのだそうです。大山の嬉しそうな顔を見た松本は大いに喜んでくれました。
14歳の小娘に50歳の男の正体なんて分からないかもしれないし、松本には大山の知らない面もたくさんあったのかもしれないけれど、でも、彼女の誕生日を祝ってくれた同じ日に、松本が他の女の子を殺したなんてありえない、大山はそう思うそうです。どう考えても絶対ありえない、としか言えない😭。
裁判記録
浅川は、大山が集めてきた裁判記録を見せてもらいました。それによると、犯行当日の松本の行動が弁護側と検察側では大きく違っていたそうです。
弁護側
板金工だった松本は、仕事を終え、タイムカードを押し、自転車で退社した。午後5時27分には近くのスーパーでカレーの材料や缶ビールなどを買った後、5時40分にはケーキ屋でショートケーキを1個買ってそのまままっすぐ家に向かって午後5時52分頃には帰宅したそうです。その後、ゆっくり1時間をかけてカレーを作った。
検察側
スーパーで買い物をし、ケーキ屋でショートケーキを買ったまでは同じですが、その後松本は、そこから4.8km離れた八頭尾山に向かい、午後6時ごろに到着すると、下校中だった井川晴美さんに声をかけ、人けのない山中に誘い込んで彼女を殺害したのだそうです。その間、わずか30分。午後6時35分頃には、松本が逃げるように走ってきて、自転車に乗って去っていったとの近隣住民の目撃証言があるそうです。午後6時50分頃帰宅するとカレーを作り、午後7時過ぎに少女(大山)が帰宅した。
松本の代理人
浅川は、たった10分でカレーが作れるものかとの疑問を抱きます。他にも彼らの主張にはいくつもの矛盾があったので、浅川は、松本の代理人となった弁護士の木村卓(六角精児~ 神野博〜神野博道@ザ・トラベルナース)に会いに行くことにしました。木村は筋金入りのマスコミ嫌いだそうですが、浅川のことは知っていたそうです😁。
浅川は早速松本の印象を尋ねました。木村は、普通のおっちゃんだと答えます。気が抜けるほどまともで、ちょっと気の小さい中年男。彼の自供はマスコミがばら撒いた「インチキ報道」とそれに煽られた警察によって強要されたものだと断言しました😤。
大きな権力は、それはそれは簡単に自分たちの都合で弱いものを踏み潰す。狙われるのは潰した時にあまり大きな音を出しそうにない者たち。ましてや死刑囚などは人間でもないような扱いだ。死刑の執行はお偉いさんの都合で決められる。突然まとめて「ゴミでも捨てる」みたいに行われる。
死刑囚にとって朝は恐怖の時間だと聞かされた浅川はまた吐き気が込み上げてきました。心配する木村に浅川は、松本に宛てた手紙を渡します。
検証
浅川と岸本は、裁判記録に従って、犯行当日の松本の動きを再現しました。弁護側、つまり松本の証言は問題ありませんが、検察側の主張も、頑張れば時間通りにできないことはなかったそうです。でもケーキは(急ぐために)ぐちゃぐちゃになり、「カレーはひどく不味かった」そう。煮込み料理の代表であるカレーを、しかもレンジも利用せず作るのに、10分でできるはずがなかったのです。ふたりとも、このスケジュールはありえないという結論に達しました👍。
松本の主張
松本は早速、浅川に返事を送ってよこしました。浅川は松本への面会を希望したそうですが、面会は許可されないのだそうです。でも松本は、決して殺人など犯していないと主張しました。松本は警察に「殺人犯」と決めつけられ、三日間昼夜問わず、にらまれ続け、脅され続け「話せばすぐに家に帰れる」と唆されたのだそうです。怒鳴られ、小突かれ、髪を掴まれ、何度も何度も「お前がやったんだろう、認めれば楽になる」と言われ続けました。そしてとうとう松本は「許してください🙏」と土下座をしたのだそうです。これが「自白」にされました。
私は弱い人間であり、情けない男だ。でも決して殺人犯ではない。
若いロン毛の男
また斎藤は当時の取材ノートを読み返してみたそうです。それで、捜査のごく初期の段階で、割と重要視されていた目撃証言があったことを思い出したらしい。それは、被害者と見られる女子中学生が「若いロン毛の男」と歩いているのを見たということ。複数の人間がこのふたりを目撃しており、ふたりはかなり親しそうでカップルに見えたと語ったそうです🤔。
警察も当初はこの男を捜していたらしいのに、途中で松本が犯人だと方針を変えて、この目撃証言はなかったことにされたらしいです😠。
浅川は木村にこのことを話しに行きました。木村も、この男がずっと気になっていた、と身を乗り出します。この男を真犯人だと証明できれば、確実に逆転無罪だ!と豪語しました。松本を「ロリコン男」などと騒ぎ出したマスコミ報道の無責任さは許し難い!と息まきました。
それぞれの事情
岸本
岸本は、母でやり手の弁護士、陸子(筒井真理子〜阿部清美@今度生まれたら)から、こちらは「誰も引き受けないような難しい(儲からない)弁護を引き受けては死に物狂いで闘っていた立派な弁護士」だった父の話を聞くと、やっぱりもう一度やってみようかな、と思ったそうです。国家権力と闘っても勝てる気はしないが、浅川が闘うならその手伝いがしたいかも、と思ったのだそう。浅川は「こいつは馬鹿か?🙄」と思ったそうです。それとも馬鹿みたいにいいやつなのか?🤔
父親のこともそうでしょうが、岸本が翻意した根底には、過去の「いじめ」があるようでしたね。1話で触れていた「掌」は、どうやら彼が誰かの手に鉛筆を突き刺して苛めていたらしいのです。本人が苛められた可能性もなくはないけど、多分そうではなさそうですよね。だって彼はお気楽なボンボンだったし、浅川も彼のことを「自分のことをいい人間だと思ってないのかな」と感じていたようですからね。
浅川
浅川は、ロン毛の男の情報をくれた斎藤を家に上げてコーヒーをいれました。斎藤は、かつて部屋にあったソファなどの家具がほとんど無くなっていたのを見て、全部捨てたのか、と尋ねます。浅川は、少しずつ断捨離し、2ヶ月前ほどにここまでにしたと答えました。
斎藤は、斎藤自身も断捨離されたんだな、と語り出します。斎藤は斎藤で路上キスの写真を撮られた時に浅川を守らなかったことを悔いていたのだそうです。男としてマジでくずだった。ソファの方がまだ上等だったかもしれない。それまでもまめじゃ無かったし誠実でも無かった。
そこで浅川が自分の気持ちを吐露します。彼女が嫌になったのはソファでも斎藤でもなく自分自身だったそうです👍。彼女はあの写真を撮られるずっと前からもうダメになっていたと打ち明けました。ダメになっていたからあんな写真を撮られ、ダメになっていたから番組を降ろされた。そういう自分を斎藤に押し付けて、結婚を機に退社できれば「勝ち」だと本気で思っていた。それで最大限、幸せを追求しているつもりだった🐒。
でも全てを捨てて、ようやく、そんな自分が狂っていたことが分かったそうです。そう言いながら、浅川は、出て行った斎藤を追いかけて彼が忘れて行った携帯を渡すと、その胸にちょっとだけ顔を埋めました。でも斎藤が反応しようとすると、さっと身を交わして部屋に入ってしまいます。
また浅川は木村に、かつて報道番組のサブキャスターをしていた頃の自分は精一杯背伸びをしていたと打ち明けました。どんなに大変なことが起きて、どんなに世界が混乱しても、あの人はぴしっと背筋を伸ばし、正しい真実を伝えてくれる、そう信頼されるキャスターになりたいと思っていた。でもそんな夢は一生叶えられないと知ったそうです。
回想シーンでは福島の原発事故や、その後の汚染水問題についてのニュースが流れました。政治家は何の根拠もないまま「大丈夫だ」と連呼し、東京オリンピック開催決定は震災復興への更なる弾みとなる、とまことしやかに語ります👎。浅川はその言葉をオウムのようにただ繰り返してきたのです😤。
自分があたかも真実のように伝えたことの中に、本当の真実がどれほどあったのかと思うと、苦しくて苦しくて息が詰まりそうになる。今私には罰が当たっているんだと思う。
まとめ
浅川が岸本に「人が嘘をついてる時の声と本当のこと言ってる時の声は違うから、アナウンサーはまず発声の練習をさせられる」と教えたのはなかなか衝撃的でした😨。岸本が真似をすると、そんな小手先のテクなどマスターしなくていい「普通に正しく生きていればいい」と教えます。いい人間になれば、勝手にいい声になるんだよ🌹。
これは余談になりますが、他局のコメディ、「最高のオバハン中島ハルコ」でもマスコミを「マスゴミ」と批判していました。政治家のことも、芸能人のことも、自分たちで転がしておきながら、都合が悪くなったらこてんぱんにたたく。強い者に巻かれて弱い者をたたく卑怯者ども!!って😁。パワハラで訴えられるのが怖くて、上が下をちゃんと育てようとしない。その結果、ど素人のまま大きな顔した若造だらけ。これこそ日本の一番の悲劇よ!!
少し前までは、ドラマの中ですらこうした批判ができなくなったという嘆きが聞こえてきたものですが、最近は「忖度」する必要がなくなったのか、このような作品がどんどん出てくるのは大変喜ばしいことですよね😎。続きもとっても楽しみです。
面白い資料を見つけたので貼っておきますね😁:

【2022年最新】報道の自由度ランキング 日本の順位と世界の状況
2022年の報道の自由度ランキングが発表された。結果からは日本を含む世界の現状が見える。懸念のひとつは日本の順位が決して高くないという点だ。また、世界でもナショナリズムの台頭が報道の自由度を制限しつつあるのではないかという見方が生まれている。日本の現状や世界の傾向について学ぼう。
拍手コメントをありがとうございます♪
Fさん、こんにちは〜(^^)/。
おお、Fさんも脱落しかけた派でしたか( *´艸`)。ですよね〜最初はホントにうるさくてしんどかったですものね。でもさすがは渡辺あやさんですよ。最初のあのガチャガチャがあってこそ、主人公に共感できるんですものね。
今後の展開がますます楽しみですね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪。こん