閻魔堂沙羅の推理奇譚 ネタバレと感想 第7話 因果は巡る
木元哉多氏原作、古家和尚氏脚本の【閻魔堂沙羅の推理奇譚】の7話を視聴しました。これまでも人間ドラマとしてはなかなか面白かったのですが、今回は初めてミステリーとして面白いと思いました=ワクワクしました
。以下早速ネタバレです
。
新山律子
死因その1
今回の依頼人は新山律子(牧瀬里穂)~しかも閻魔堂に来るのはこれが二度目だそうです。1度目は35年前、幼い頃母親の虐待に遭い、お腹が空いて死にそうになった律子は、高い棚から食べ物を取ろうとして椅子から転落し、頭を打って亡くなったそうです。
そこへ沙羅がやってきて律子を生き返らせ、これからの生き様を見届けさせてもらう、と言い渡したのだそう。どうやら沙羅が人間を生き返らせたのは律子が初めてだったらしいです
。沙羅は律子の強さに賭けたのだそうです。
死因その2
それが今回は、金貸しに呼び出されて出かけたところ、何者かに刺殺されました。沙羅は、このゲームは実につまらなかったとこき下ろします。なぜなら律子は1度目の死をなんとなく覚えており、いつも「あの時死んだ方が楽だった」と感じながら人生を送ってきたからです。
2度目に殺されるまでの経緯
店舗デザイナーをしている律子には美久(長澤樹)という娘がいました。夫とはだいぶ前に別れたらしく、今は女手一つで美久を育てているのですが、その美久が不登校になったそうです。どうやら律子の「完璧主義」が原因らしい。
その律子自身も母子家庭で育ちました。母親の飯塚町子(湖条千秋)は殺人を犯して逮捕され、その残忍な手口から「切り裂き町子」と呼ばれて恐れられていたそうです。律子は叔父夫婦に引き取られて以来、町子とは音信不通でしたが、ある時、川澄吾郎(徳井優~笹木健治@珈琲屋の人々)という金融業者が、町子の借金を取り立てにやってきました。
これがまたかなりシツコクて、律子が知らないし関係ないというと、関係ないことがあるか、律子がムリなら、元旦那や美久に払ってもらう、と息巻きます。実際に別れた夫のところまで押しかけたため、元夫は美久を引き取ると言い出しました。元夫は既に再婚しているそうですが、妻からの了承は得ているそうです。
その美久には蔵本樹季(向鈴鳥)という同級生がいて美久に交際を申し込み、一緒に登校してくれることになりました。それで美久もようやく落ち着いてきたことから、律子は美久にすべてを打ち明けます。
母が人を殺したこと。それだけに自分は幸せになりたくて、一生懸命努力した。虐待された過去があっても、結婚してきっと良い母親になって見せる、そう思っていたが駄目だった。これからどうすればよいかもわからない。
律子は元夫が美久を引き取りたいと言っていると明かし、美久に決めてほしいと語りました。美久はきっと私を捨てる。それでも美久の幸せが守れるならば、それでいい。
そこへ今度は町子が訪ねてきました。町子は律子に2千万寄こせと無心します。律子が断ると、なら美久に稼いでもらうと言い出しました。腹を立てた律子はスマホで町子を殴りつけます
。町子がピクリともしなかったので、律子は死んだと思い込み、遺体を始末するための買い物に出かけました
。
ところが、家に帰ってみると、家の中はめちゃめちゃに荒らされており、美久が「変なおばあさんがいた」けれど出ていった、と語ります。もしかしてあれが切り裂き町子?
律子は違うと否定しました。知り合いよ。
翌日美久は自分から起きて蔵本と一緒に学校へ出かけました。ところが、夜になっても帰ってきません。学校にも来なかったそうです。律子が心配していると、ようやく美久が、しかもびしょぬれで帰ってきました。行く時は傘を持って出かけたと思われるのに、いったいどこへ行っていたのか?
美久は、律子が問い詰めても何も言わず、大丈夫だとだけ答えて気を失いました。律子はすぐに美久を入院させます。蔵本には、もう二度と美久に近づくな、と釘を刺しました。
それから今度は川澄から電話が入ります。美久の秘密を知ったというのです。自宅近くの河口にある造船所の跡地にある古いコンテナへ行けと言われて出かけた律子は、何者かに刺されて死亡しました。
感想
沙羅は律子に失望しきっていたようですが、続くということは、またチャンスを与えてくれるのでしょうね。おばさん的には、あそこでホントは美久が町子を始末したんじゃないかな、などと妄想したのですが
。
いつもは主人公がネタバレしてこちらに妄想の余地がほとんどないために楽しめませんでしたが、今回はそれができたのが楽しかったです
。来週の放送も楽しみですね
。