ここは今から倫理です。 ネタバレと感想 第6話 秘すれば花?

雨瀬シオリ氏作の学園コミック、【ここは今から倫理です。】は6話もまた実に面白かったですね~

おばさんは、生まれた時からしゃべっていたと言われるほど超おしゃべり人間なのですが、それでもやっぱり静かに黙っていたい時もあるざんすよ。特に素敵な作品に巡り合った時など、あ~これは言葉にしたら野暮だな、と思うことも多々あります。でもそれじゃあブログにならんので、やっぱりしゃべっちゃうんですけどね

ですから、今回の生徒の気持ちも、そしてそれを放っておけない高柳の気持ちも、よ~く理解できました。あ、またうるさく語っちゃってますね。以下ネタバレ行きまするねここは今から倫理です。のネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

高柳の苦悩

前回おばさんは迂闊にも気づきませんでしたが、大事なことを見逃していたことに今回ようやく気づきました。高柳が落ち込んだ原因は、最後、都幾川と高崎が抱き合って互いを慰めあったことだったのですね~。でも高柳は、そうした肉体的な接触を嫌って避けていました。だから、自分など無力だ、と痛感したのですね

その無力感を高柳は今週も引きずっていました。これに気づいたのは逢沢だけで、逢沢は「もっと糖分を取れ」とチョコレートを持ってきてくれます

しゃべらない生徒

曽我涼馬(犬飼直紀)という生徒は、学校ではほとんどしゃべりませんでした。その徹底ぶりは、彼の声を聞いたことのある教師はいないほどだそうです。それは生徒同士でも同様ですが、家庭では、言葉少なではあるものの、一応の会話をしているそうです。曽我は成績優秀でスポーツも得意だし、なんと友達もいるらしい。

教師たちは曽我の将来を心配し、なんとかしてしゃべらせようとしました。でも高柳は、曽我本人が望んでいないのだから、それはお節介だと批判します。

そう言いつつも、偶然曽我が屋上で倒れている風に見えた時、慌てて駆け付けた時から、高柳は曽我のことが気になるようになりました。曽我はその時昼食を食べながら居眠りしていたらしいのですが、高柳は「熱中症」かと誤解したのだそうです。その時曽我が食べていたのは「握らないおにぎり=ライスサンド」でした。

まじめな生徒

一方、曽我と同じクラスで、とてもまじめな生徒がいました。田村創(杉田雷麟)というその生徒は、いつも図書館で勉強しています。どうやら母一人子一人のようで、田村は、自分のために働いてくれる母のためにも、良い大学へ進学しようとしていたようです。

ある時高柳は、そんな田村と話す機会に恵まれました。高柳は田村が勉強のし過ぎで疲れているのではないかと心配します。田村は、自分は曽我のように賢くないから、一生懸命勉強しないといけないのだと答えました。それで高柳は、勉強が好きか?と尋ねますが、田村は、勉強は好き嫌いでするものではないと答えます。

ではなぜ勉強するのですか?

田村は、いつも図書館で会う高柳こそ、ずっと勉強をしているではないかと反論しました。高柳は田村に自分が借りてきた本を見せます。それは「おにぎらず=握らないおにぎり」の本でした。田村は、高柳は弁当の勉強をしているのか、と気になっていたようです

高柳は、もし気になるなら、自分で本を読んだ方が勉強になると教えました。勉強とは受験勉強のことだけを言うのではない。図書館を歩いて面白そうだと思った本を手にとって読むことも、あそこには何があるだろうと思って、そこへ冒険しに行くこともすべて勉強だと教えます。。

勉強は本来すごく楽しいことなのですよ

でも田村は、今は受験勉強以外の勉強はしたくないと答えました。それで高柳は、田村は大学へ行くためだけに勉強しているのか?本当にその大学に行きたいのか?と尋ねます。田村はそうだと語り、母もその方がいいと言っている、と付け加えました。高柳は、田村が母を尊敬し、大切に思っているのを知ると、そのまま努力を止めずに、母親を大切にしてほしいと伝えます。

そして彼はエリック・ホッファーの言葉を引用して聞かせました

他者への没頭は、それが支援であれ、妨害であれ、愛情であれ、憎悪であれ、つまるところ、自分から逃げるための手段である

大学へ進んだら、今度はじぶんのための勉強をしてくださいますか?あなたは努力ができて親思いでとても立派な人です。どうかそんな自分を一番に愛して、自分のために生きて下さいね

高柳が驚く

高柳はおにぎらずを作り、曽我が昼食を食べている場所へ行って、隣に座ってもよいかと尋ねました。曽我は無言で了承します。高柳はどうもと語り、黙々とおにぎらずを食べました。食べ終わると、無言の食事も悪くない、と語り始めます。

我々は言葉の力に頼りすぎなのかもしれない。どんなに言葉を尽くして語り合っても、お互いの思い全てを捉えられるとはかぎらない。理解し合えたという幻想のもとに、お互いの無理解が加速していくこともある。曽我は、言葉の力にとても慎重で、「言葉を発しない」という決断によって、この世界と誠実に向き合おうとしているのかもしれない。

そう語りながら、高柳はそんなことをすること自体がナンセンスなのかもしれないと自嘲しました。すみません、私の癖なんです

でも曽我はそんな高柳を気に入ったらしく、ついに「言葉」を発しました。高柳はショーペンハウアーの言葉を引用し、他人と同じになるためには厳しい自己放棄をして自分の4分の3を捨てねばならないと語ったけれど、曽我は他人と同じになろうとはしてないから「4分の2」くらいな気がする、と説明したのを、曽我は「2分の1」と約分して訂正したのです。高柳は驚いて、約分しない方が分かりやすいと思ったからだと言い訳しました。やっぱり4分の1かもですね

曽我もまた、高柳に逢沢がよこしたのと同じチョコレートをくれました。高柳は相当疲れていると思われているようです

めざめ

その後田村は曽我に「大学行ったら何勉強したい?」と尋ねていました。どうやら志望大学が同じようで、田村にしてみたら、曽我は田村よりずっと成績が良いのに、なぜその大学に興味を持ったのか、不思議に思ったようなのです

感想

あ~やっぱりおばさんはこのドラマが好きです。以上

ここは今から倫理です。 コミック 1-4巻セット
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COMMENTS

こん
牧野 葉子さんへ
2021/03/07 (Sun) 07:31

拍手コメントをありがとうございます♪

牧野葉子さん、こんにちは。
拍手をありがとうございました^^。こん

みる
2021/04/07 (Wed) 12:11

わかりやすいブログありがとうございます!

こんさん、こんにちは!
大変ご無沙汰しております。
以前、韓ドラで何度かコメントさせていただいた、みるです!
長編の韓ドラに疲れて、最近はすっかり韓ドラ断ちをしています(笑)

このドラマ、気になりながら見逃していました。こんさんのブログを読ませていただくと、余計に良いドラマを見逃してしまったのだと後悔しています。
NHKまた忘れた頃に再放送やってくれないかな(≧∀≦)

こん
みるさんへ
2021/04/07 (Wed) 16:50

またのご利用ありがとうございます♪

みるさん、こんにちは^^。
お久しぶりです。お変わりなかったですか?

>長編の韓ドラに疲れて

あ~分かります。私も時々韓ドラ嫌いになることありますよ(爆。今は本数を絞って、本当に見たいものだけ見るようにしています(笑。

「ここは今から倫理です。」はね、ご想像通り、とっても良いドラマでしたよ。きっと再放送や続編もあるんじゃないかしらね。機会があったら是非ご覧くださいね(^_-)。こん

ここは今から倫理です