渡辺謙主演【逃亡者】|ネタバレと感想 前編 面白かった!今晩も楽しみ♪
2夜連続ドラマスペシャル、【逃亡者】の前編を視聴しました。いや~これがスリリングで実に面白かったですね~。特に主役を演じた渡辺謙さんの表情や演技が素晴らしくて、目が離せませんでした
。
おばさんの知っている「逃亡者」はモチ、ハリソン・フォードの映画ですが、これにあれこれ加えて幅を広げたのも大成功でしたよね。そうした場合、得てして物語が間延びしてしまう恐れがあるのに、これは逆に内容が濃くなって迫力が増した印象がありました
。脚本や演出ももちろんですが、俳優陣の演技力も大いに寄与していますよね
。これは今晩の放送もめちゃ楽しみです
。
以下早速ネタバレです。
殺人事件発生
都内大学病院勤務のエリート外科医、加倉井一樹(渡辺謙~川田希望@塀の中の中学校)の妻=陽子(夏川結衣~早坂夏美@結婚できない男)と、加倉井家の家政婦が惨殺されました。その夜加倉井夫妻は、加倉井の恩師・沢村八郎(山本學~三井真吉@天使にリクエストを)のパーティーに出席していましたが、大学で同期だった石森卓(村田雄浩~吉原欣二@ノーサイド・ゲーム)から、酒を飲んだ自分の代わりに急患を手術してほしいと頼まれました。その加倉井を、沢村の最後の教え子だという美人女医=松崎美里(稲森いずみ~雲雀@極主夫道)も手伝います。
手術を終えて帰宅した加倉井は、1Fで家政婦の山本治美の遺体を見つけました。慌てて妻の陽子を捜すと陽子はまだ息がありましたが、そこには犯人がいて加倉井を襲おうとしたため、最後まで加倉井を気遣って絶命してしまいます。あなた!やめて!!
陽子はこの少し前に警察に通報し、電話を切らなかったため、この会話も録音されていました。現場には加倉井の足跡しかなかったことや、花壇から見つかった凶器のサバイバルナイフから加倉井の指紋が検出されたことなどからも、警察は加倉井が犯人だと誤解します。陽子の実家がかなり裕福だったことや、陽子が最近流産したこと、それをきっかけに?夫婦仲が悪化していたらしいことも災いしました。
加倉井は、犯人と格闘した際、男の左腕が義手だったと思い出します。私はやっていない。義手の男を捜してください!
加倉井は一貫して犯行を否認し続けましたが、証拠は彼に不利なものばかりで、裁判では死刑を宣告されました。その後加倉井は、他2名の犯罪者とともに名古屋に移送されることになります。そのうちの1人嶋岡正彦(天野慶久~本波寛人@ノーサイド・ゲーム)は爆弾テロを仕掛けたテロリストでした
。
特別広域捜査班
一方で、テロ対策の一環として特別広域捜査班が結成されました。班長は元公安の警視、保坂正巳(豊川悦司~夏目漱石@漱石悶々 夏目漱石最後の恋)です。他にはFBI帰りのキャリア、鴨井航(三浦翔平~早乙女健@お金の切れ目が恋のはじまり)、保坂同様元公安で射撃が得意な柏木弥生(原沙知絵~与謝野晶子@足尾から来た女)、命令には絶対服従の近藤俊也(藤本隆宏~安田英司@七人の秘書)、頭は良くても体が付いてこない高田栄太(岩男海史)がいます。
嶋岡を追え
嶋岡の仲間は、嶋岡の乗った護送車が高速を降りざるを得なくなるように、行く先で玉突き事故を起こしました。刑務官はまんまとこの罠にはまり、護送車が襲われます。
護送車は横転し、ガソリンが漏れて炎上しました。嶋岡は、3人の囚人のうち、連れて行ってくれ、と騒いだ中村を殺しましたが、嶋岡の咳を心配してくれた加倉井は見逃してくれます。加倉井はこの隙をついて逃げ出しました。陽子の顔が浮かんだからです
。
保坂はこの嶋岡と因縁がありました。事件を知ると即、チームを率いて現場に駆け付けてきます。保坂は既に玉突き事故も嶋岡の仲間の仕業だと見破っていました。
また、テログループが襲ってきた際、言われるままに手錠の鍵を渡していち早く逃げ出した刑務官=天地の嘘も見破ります。天地は、嶋岡の仲間が天地の部下を殺して手錠の鍵を奪った、と証言したのですが、その天地が手錠の鍵を所持していなかったことから、部下を見殺しにして一人だけ逃げた、と見抜かれました
。
保坂は、加倉井は後で捜せばいいと、まずは嶋岡確保に全力を挙げます。ここで山梨県警の刑事が「縄張り」を主張して騒ぎ出しますが、保坂はまったく相手にしませんでした。30キロ圏内をくまなく捜索しろ!
その後嶋岡を見つけると、高田が人質に取られていたにもかかわらず、そんなことはお構いなしで保坂の肩を撃ち抜きます。
次は加倉井
その頃加倉井は、農家のトラックを奪って逃走していました。その途中、検問されそうになったことから、わざとトラックのハンドルを切って事故を起こします。護送車が襲われた際、腹部を怪我していたのも幸いしました。検問をしていた警官はすぐに救急車を呼んでくれます。
病院に搬送された加倉井は、言われるままに手当てを待つのではなく、奥に忍び込んで自らステープラーで傷口を止め、薬や絆創膏も盗んで治療しました。次には病棟へ行き、ぐっすり寝ている病人の食事を食べ、髭を剃っていたところに、米本花江(余貴美子~森薫@すぐ死ぬんだから)が現れます。米本は、病人の家族を装って病室に入りましたが、実際は窃盗が目的でした
。
それを見た加倉井は黙って隠れていたのですが、米本に見つかると一緒に逃げることにします。途中の検問では米本の「酔っぱらった弟」ということにして誤魔化しました。
が、保坂は執拗に追いかけてきます。病院のエレベーター内の監視カメラに写った映像から、米本の居場所が分かりました。でも保坂はすぐに「米本は人質ではなく、むしろ加倉井を利用した」と見抜きます
。もし警察に見つかったら、窃盗も加倉井に擦り付けるつもりだったのです
。
一方の加倉井は、もうそんなこと(盗み)は止めた方がいい、と米本を諭しています。また加倉井はここで弁護士の青木に連絡しました。自分で義手の男を捕まえたいから、資料を見せてほしいと頼んだのですが、青木はすぐにこれを通報します。その後米本の住所も判明しました。
そこに警察が押しかけて来た時には、加倉井は裏山に逃げていました。加倉井は元山岳部で、山は得意中の得意なのです
。途中で拾った鉈で藪を切って山道を降りてくると、来合わせた車の運転手が加倉井の格好に驚いて逃げていきました。加倉井はその車に乗って逃亡を続けます
。
ドローンでその姿を確認した保坂たちは、トンネルで加倉井を挟み撃ちにしようとしました。それで加倉井はマンホールの中へ逃げ込みます。保坂も諦めませんでした。その後も逃走劇は延々と続きます。渓谷の上の送水管?を渡るシーンは、たとえCGであろうとも、圧巻でしたね
。保坂に銃口を向けられた加倉井は、陽子!と叫んで飛び降ります
。保坂はすぐにダイバーを呼んで捜索させました。
まさに不死身の加倉井は、今度はバイクを盗んで逃走します。途中で転んで崖を落ちた先は海岸でした。それで今度は漁船に乗って逃走したようです。
感想
多忙を理由に妻をないがしろにしてしまった加倉井が、その妻の笑顔や死に顔を何度も思い浮かべながら、必死に逃走する姿がなんとも胸を打ちましたよね。また保坂も「ただひたすら犯人を追う」というスタンスは崩さないものの、加倉井に対して恨みや憎しみを抱いていないのが好印象でした
。柏木はもう一歩踏み込んで、加倉井は本当に無実なのではないかと疑っていたようです
。あ~早く続きが見たくてたまりません
。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編
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