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ガラパゴス 前編 ネタバレと感想 人を人とも思わぬ社会

相場英雄氏原作の社会派ドラマ、【ガラパゴス】を視聴しました。最近は〜疲れるので😓〜あまり深刻なドラマは敢えて避けてきたのですが、このドラマはついつい引き込まれるように見入ってしまいました💦。一体人間は、どこまで傲慢になっていくのか、この社会に救いはあるのか、本気で問いつめたくなります😠。でも誰を、いったい誰なら信頼できるというのか??自分にできることはないのか?

以下、「前編 ある労働者の死が、刑事の旅の始まりだった。」のネタバレのあらすじですガラパゴス前編のネタバレです

身元不明の死者

刑事の田川信一(織田裕二〜甲斐正午@SUITS/スーツ)は、捜一(たぶん殺人課)の優秀な刑事でした。いったん事件に食らいついたら決して諦めないことから、鑑取りの鬼、地取りの鬼、などと呼ばれていたそうです。ところが、健康診断で肝機能障害が見つかると「楽な部署」に異動させられてしまいました。「昔と違って今は体を壊してまで働かせる時代じゃないんだ🐒」

田川は同じ捜査一課でも、いわゆる「島流し」と言われている7課の継続捜査班に配属されました。妻の里美(戸田菜穂〜戸田菜穂@アトムの童(こ))は喜んでいたようですが、田川は物足りないようです。

そんな田川に、彼を尊敬していた後輩の木幡祐香(桜庭ななみ〜お佳代@善人長屋)が協力を求めてきました。木幡は鑑識課で身元不明相談室の巡査部長をしていて、上から「ノルマ」を課せられて困っていたのだそうです。田川は早速木幡と共に倉庫へ行き、5年前の資料から調べ始めました。

そこで田川は即座に「自殺」として処理されていた「903」の男性が、実は殺害されていたに違いないと見抜きます。903の死因は一酸化炭素中毒とのことでしたが、写真から見る特徴は、明らかに、青酸化合物による中毒死だったからです。田川はすぐにこれを上司に連絡し「殺人事件」として捜査を継続するよう願い出ました。

いくら所轄でもそんなミスはしないだろう〜木幡はそう首を傾げましたが、実際にその所轄へ出かけたところ、田川がその「ミスの原因」を見つけます。903の遺体が発見された前日、近くで「通り魔殺人事件」が起きていたのだそうです。所轄の主だった刑事はそちらに駆り出されたため、903の遺体を調べにきたのは「殺人」に不慣れな刑事だったことから、現場に置かれた「練炭」で、安易に自殺と決めつけたに違いない〜田川はそう推理しました👍。またその現場には「ペンキ」が置かれていたことから、田川は「アーモンド臭」をごまかすための用意周到な殺人だったと推察します。

でも「不慣れな刑事」のおかげで、現場には5年経った今でも「手がかり」が残されていました。「新城も」と「780816」(日付か?)という数字が書かれたメモです。現場周辺を徹底的に洗い出した結果、田川はついにこれが、宮古島の「あらぐすく」で「903」もその出身だったと突き止めました。903が、近くにある沖縄料理の店で、亡くなる前に三線を弾いていた姿が動画に映っていたのです。903は「眼鏡をかけた男」と一緒だったことも分かりました。

早速新城の警察に問い合わせると、行方不明の届出が出されていました。男性の名前は仲野定文(満島真之介〜難波猛@ナンバMG5)。仲野は幼い頃に両親を亡くし、宮古島の祖父=眞榮(津嘉山正種〜北野柊作@同期のサクラ)に育てられました。成績優秀で性格も良かった仲野は、中学時代の恩師、宮国から、島の外には「広い世界🌹」があると教えられ、中学を卒業すると広島の高専に行くことにしたのだそうです。その資金(300万)は「模合もあい」と呼ばれる新城の頼母子講から借りました。「新城も」は、その「模合」だったに違いないと、仲野の遺骨を届けた時に、宮国の妻・悦子(あめくみちこ〜オバタサチ@親愛なる僕へ殺意をこめて)が田川に教えてくれました。

真面目で義理堅い仲野は、その借金も毎月返済していたそうなのに、ある時それがぷっつり届かなくなったので、悦子と眞榮は何かあったに違いないと警察に捜索願を出していたのだそうです。

仲野は島を出ていく時、いつか必ず帰ってきておじい=眞榮に恩返しをすると約束していたのだけれど、おそらくは、島に帰る金すら都合できずにそれも叶わなかったのでしょう。例の店で弾いた曲もおじいがよく奏でてくれた子守唄だと語っていました。眞榮は遺骨を受け取ると、島の言葉で田川に感謝を伝えます。田川はでも、警察の不手際でお孫さんをすぐに帰せなかったと陳謝しました。

「派遣」の実態

悦子は、仲野が宮国宛に送ってくれた手紙を見せてくれました。そこで田川は1枚の写真を見つけます。そこには「眼鏡」をかけた男と仲野が仲良さそうに映っていました。その場所はモーリス電機という大手の会社でしたが、仲野はそこの社員ではなく、どうやら下請けの会社から派遣されてきていたようです。宮古島の刑事・川満歩(石丸謙二郎〜松枝@家族の旅路)は、宮古島を出て働いている人間は、そのほとんどが派遣労働者だと教えてくれます。その方が手っ取り早く職に就けるからです。

昨日まで一緒に働いていた「仲間」が急に来なくなったのに、誰も心配しない(届も出さない)なんて〜田川は派遣労働者の社会との繋がりがいかに希薄なのかを思い知らされて愕然としました😨。

東京に戻った田川は早速、モーリス電機のメガネの男=有吉宏二郎(駿河太郎〜宮原三郎@ハコヅメ〜たたかう!交番女子~)を訪ねました。有吉は仲野と広島の高専で一緒だったことが分かっています。二人は親友だったのかという問いに対し、有吉は「自分にそんな資格はない」と答えました。当時モーリス電機からは2人の推薦枠が来ていたそうで、成績優秀な仲野は当然そのひとりになるはずだったのに、心優しい仲野は、有吉ともう一人の仲間のためにわざとその日体調を崩したふりをして、試験を受けなかったのだそうです😵。これに怒った担当教員はその後、仲野を企業に推薦するのを拒否したのだそう。

こうして仲野はそれ以来ずっと派遣社員として、安い賃金と差別が当たり前の劣悪な環境で働くことになりました😭。こうした派遣労働者の実態については、里美の知り合いで派遣切りに遭って苦労したが、ようやくこの度正社員になれたと涙を流して喜んでいた工藤孝良(金井勇太〜荻野武@今度生まれたら)が証言しています。冷房の無い灼熱地獄で働くことを強いられていた工藤は、少しでも暑くなるとすぐに汗をかく体質になったと語っていました。そうでないと熱中症になって死んでしまうから。

派遣労働者の置かれた境遇に憤慨する田川に木幡は反論します。木幡自身も「差別」に遭うし、仲野が「身元不明」になった原因を作った通り魔殺人を犯したのも他ならぬ派遣労働者だったからです。彼は世の中に嫌気が刺した、誰でもいいから殺して死刑になりたかったと無実の人々を殺害しました。木幡はやるせないモヤモヤをどこにぶつけて良いか分からず苛立ちます😤。

ガラパゴス

ドラマの中では小島孝夫(矢島健一〜上原利明@家庭教師のトラコ)という経済アナリストが「派遣労働者」を雇用の調整弁👿と表現していました。正社員とは異なり、自由にその数を増減できるからです😤。

田川が木幡を連れて話を聞きにいくと、小島はその田川が持っていたガラケーを見ながら、日本の「ガラパゴス化」について説明しました。その昔=高度経済成長期に「Japan as No.1」ともてはやされた日本の技術はその特異性に固執してしまった結果、いつしか世界標準から外れてしまったというのです。それがブランドだったのはもう遠い昔で、今や「高額な上に汎用性のない製品」は敬遠されるばかりです。

〜ガラケーは有名だから知っていたけど、ハイブリッド車も同様だったのですね〜。それを政府が「エコカー減税」などの支援でごまかして=延命させてきたという話には驚きました。ここもぬるま湯だったってわけだ〜

こうして国際的な競争力を失った日本企業は、結局、コスト削減に走るしかなくなり、非正規労働者に依存せざるを得なくなった、という仕組みです。世界で一番労働者をこき使う国、それが日本であり、その最大手がホープネス・ホールディングスという人材派遣会社でした💀。

社会の受け皿

仲野が派遣されたのもこのホープネス・ホールディングスです。田川はすぐにピンときました👍。木幡を連れて早速本社を訪れます。

このホープネスの社長、森喜一(髙嶋政宏〜猿渡敬三@親愛なる僕へ殺意を込めて)こそ、どうやら仲野を殺した=(たぶん何らかの)不正を知った仲野の口を封じた張本人らしいのですよね😠。

この森は、警視庁で特殊班捜査係に所属しながら、そこで知り得た弱みを盾に相手を脅し、あちこちから「うまい汁」を吸っているハイエナのような男=鳥居勝(伊藤英明〜斎藤義龍@麒麟がくる)と手を組んでいました👿。鳥居は以前から田川の評判を知っていて、ひどく警戒していたようです。

でもこの鳥居もまた幼い頃に理不尽な仕打ちを受けた生活困窮者だったらしい🤔。おそらくはその頃に亡くなった父の口癖=「会社は守ってくれんけんね」が、今の彼の口癖らしいです。

まとめ

おばさんがOLをしていた頃(バブルからその崩壊時)は「派遣社員」と言えば「仕事のできる人」と相場が決まっていました。そう、一昔前に流行った「ハケンの品格」の主人公みたいな女性がたくさんいて、それもまた一種のブランドだったりしたものです。それがバブルが崩壊し、いわゆる就職氷河期が来てからは「正社員になれないから派遣で働く」若者が増えていき、またリストラによる人員削減で職を失った人たちが、仕方なく派遣で働くといったケースがほとんどになりました。

ドラマの中で森はこれ見よがしに派遣会社は「社会の受け皿=人助け」だと豪語していましたが、その内実は、立場の弱い人々の足元を見て安く&劣悪な環境でこき使っているだけ。どんなに一生懸命働いても生活はまったく楽にならず、その日ぐらしが精一杯。これで家庭を持て=子供を産め!なんていう方が土台無理な話ですよね😔。

前編の最後で田川は、仲野の死にホープネスが関わっていることは確かだろうが、証拠は何もない、今は仲野定文という人間がこの14年間どう生きたのかを辿るしかない、と語っていました。最初は「903」という身元不明の遺体でしかなかった仲野に対し、田川が一人の人間として敬意を払い、彼を殺した犯人を突き止めて無念を晴らそうと尽力する姿勢がせめてもの救いです

〜見逃した方には再放送がありますよ🌸:NHK BSプレミアムで2023年2月11日(土)午後3時30分~午後5時〜

ガラパゴス (上) (小学館文庫)  ガラパゴス (下) (小学館文庫)
ガラパゴス (上)(下) (小学館文庫)
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