善人長屋 ネタバレと感想 第4話 嘘つき紅
西條奈加氏原作の【善人長屋】の4話は「嘘つき紅」です。これまた実に楽しかったですね〜🤗。「だまされたことを獲物に気付かせない」って最後まで気づかなかったのは誰なのか😂。以下早速ネタバレです。
三寸の又五郎
今回加助が連れてきたのは、悪名高い三寸の又五郎(神保悟志〜坂上司@BG~身辺警護人)という詐欺師に騙された彦次(辻本祐樹〜坂本@)です。又五郎は相屋吉右衛門という名で江戸に紅の店を出していました。
彦次は、相屋の手代の弥助(今井隆文〜興行師A@インビジブル)から、支払いは1割2分の利息だけでいい、仕入れの払いはいつまでも待つからと勧められて、高価な紅を売ることにしたのですが、いざ利息を払いに行ったところ、利息のみならず仕入れもすべて払えと言われてしまったそうです😨。その額なんと11両2分!😱
3両2分しか用意していなかった彦次はどうにかこうにか金をかき集めて残りの8両を払いましたが、それで全てを失ってしまいました。彦次の妻のお雪(今泉舞)は妊娠中なのですが、二人で食べる米すら買えないほどだったそうです。絶望した彦次は首をくくろうとしたところを加助に見つかってしまいました。早まるないっ!!😤
遠くからこの様子を目にしたお縫は、ああまた加助はあの人を善人長屋に連れてくるに違いない😥、といささか呆れて見ていたのですが、実際に話を聞いたらすっかり義憤に駆られてしまい💢、自分から父に話すと約束してしまいます👍。
でも儀右衛門は、又五郎では相手が悪すぎると断りました。又五郎は本来相模から武蔵辺りで稼いでいたのが、八州廻りの役人に追われて江戸に逃げてきたのだそうです。ほとぼりが冷めるまで、江戸で荒稼ぎするつもりらしい。実際この1年でやつらに関わった商人は軒並み、店を手放したり、首をくくったりしているのだそうです😈。
お縫は、それならなおさら見過ごせない😡!と豪語しました。江戸をよそ者に荒らされて、江戸っ子が黙ってられる?
が、儀右衛門とお俊は、自分たちも所詮は悪党だ、それが人助けなどそもそもおかしな話だ、と譲りません。騙りの親分を相手にすりゃ、これまでみたいなやけどじゃ済まねえ。お縫は、悪党が人助けをしちゃいけないのなら、人でいるのをやめるのと同じことだ、と嘆きました。
騙りには騙りで対抗
そんなわけで、お縫は、本来は善人長屋に住んでいて、現在は物見遊山に出かけていた「騙りの夫婦」に協力を頼むことにしました。それがお竹(美保純〜寺山夕子@昨夜のカレー、明日のパン)と菊松(徳井優〜宇市@小吉の女房)です。ふたりは昔、騙りにあったのをきっかけに、自分たちが騙りを働くことになったのだそうです😓。表向きは「煮豆売り」をしていました。
お縫の話を聞いたふたりは快く承諾してくれます。お縫は、両親には内緒で、とお願いし、ふたりも了承してくれましたが、実際には儀右衛門にも話を通していたのだそうです😎。
作戦
ふたりの作戦はこうでした。まず彦次に会いに行き、知り合いの「お武家」に相談したら、相屋から8両返金させるよう取り計らうと言ってくれたと話します。彦次夫婦は喜んで依頼してきました。それからお竹と菊松は二手に分かれます。お竹はお縫と組んで「成金の親子」になりすまし、菊松は、若衆に仕立てた文吉とともに「金に困った加賀藩の御買物方」に扮装します。相屋あらため又五郎に「紅」を買うと誘いをかけようという寸法です😁。
お竹も菊松も、相手を焦らしに焦らすところが、またいかにもプロでしたよね👍。こうして引っかかった又五郎は、相手が加賀百万石なら500両は固いと踏み、そのためならと50両の賄賂も惜しみません。それをすっかり頂いておいて、やっぱり話が無くなったと平謝りに謝りました😂。50両丸損だと怒る又五郎には、なんとか工面してきた、と42両を差し出します😲。又五郎は菊松が自腹で弁償したと信じこみ、加賀百万石の御買物方と顔繋ぎができただけで8両は安いものだと納得することにしました🐒。
菊松は、いやいや、本来ならば、ここで腹を切らねばならぬ😡!とダメ押しするのがまた可笑しかったですね〜🤣。横で見ていた文吉は、せっかくせしめた50両のほとんどを返すなんてもったいないと惜しがりましたが、そうしたからこそ「相手は騙されたと気づかない😁」と笑います。だまされたことを獲物に気付かせないのが騙りの肝心要だ。
想定外
お縫は早速この8両を彦次に届けようとしました。すると文吉が2両を差し出します。文吉はちゃっかり相屋がくれた試しの紅を売ってきたのだそうです。これで厄落としをしようと誘われたお縫は、8両を届けるのは今日中=後でもいいと翻意し、騙りの成功を祝って祝杯を上げに行くことにしました😵。
一方の加助は、彦次の気持ちを思いやって、顔では笑っていたものの、内心はヒヤヒヤしていました。何せ彦次はその前日、なかなか金が返ってこないことに苛立って、加助を「お節介」だと怒鳴りつけていたのです💦。身内が死んで辛いからって、もっと辛そうな人間探して世話焼いてんじゃねえよ!親切ごかしに忙しく立ち振る舞って、てめえが忙しくしてたいだけじゃねえか。忙しくしてりゃ死んだ女房や娘のことは考えずに済むからな
。
お縫から、明日には取り戻せると聞いて少しはホッとしていたものの、その日が来て、もう夜が更けてきたというのにまだ金が届かないので、不安に思うのは当然ですよね。お縫もその場面を見ていたのだから、まずは8両を届けてから、飲みに行けばよかったのに😔。
でも加助は違いました👍。彦次の気持ちを思うと居ても立っても居られなくなり、一人、相屋を訪れます😓。今日こちらにお武家様が8両取りに来られたと思うんでやすが、どうなりやしたでしょうか?🤗
その頃又五郎は、菊松のことを「田舎侍のお人好し」と嘲って悦に入っていました。が、加助の話を聞いては笑ってなどいられません。8両?お武家??お竹さん夫婦??又五郎も、だてに騙りの異名を取っているわけではありません。ほかにもこぎれいな若衆と可愛らしい娘がいたのでは?😨
加助がそうだと答えると、又五郎はついに本性を表しました💢。よくもこの俺を騙りやがったな!コイツを殺してでも連中の居場所を吐かせろっ!!
哀れな加助は又五郎の子分たちにボコボコにされてしまいました😭。このままでは本当に殺されてしまう!と思ったそこに、颯爽と唐吉が現れます😍。唐吉は又五郎の子分たちを返り討ちにし、又五郎には一枚の紙切れを渡して、加助を背負って逃げてきました👍。そこには「三寸の又五郎、次は召し取る!隠密同心💀」と書かれていたそうです😁。
そんなこととは知らない加助は、儀右衛門からやんわり釘を刺されます。お節介はなかなかやめられないだろうが、長屋の皆を危険な目に遭わせたくない。唐吉が相屋で暴れたこともお上に知れたらおとがめがある。加助は、元はと言えば、自分がおせっかいを焼いたからだと反省し、今夜のことは誰にも言わないと約束しました。
その上で加助は、血だらけの顔をくしゃくしゃにして「俺でよかった🤗」と笑います。お縫や文吉がこんな目に遭ったかもしれないと思うと、自分でよかったとつくづく思ったのだそう😭。8両も帰ってきて本当によかった。でももう2度と人助けはしやせん。
果たしてこの約束は本当に守られるのでしょうか?😁
エピローグ
そんなこととは夢にも思わず、すっかり「幸せ気分🐒」に浸っていたのはお縫です。自分がしたことを両親が知っていたことも気づかず、加助が酷い目にあったことも知りません😓。だまされたことを獲物に気付かせない。それが騙りの肝心要😜。
拍手コメントをありがとうございます♪
ちはやさん、こちらもありがとうございます♪
んね〜お縫坊、あんなところで寄り道しちゃダメよね〜。加助のヤキモキが伝わってきて、アタイも一緒にハラハラしちゃいましたわ^^;。
おっしゃる通り、善人長屋に住む小悪党たちのキャラがいいですよね〜。これはぜひシリーズ化していただきたいですね。こん