善人長屋 ネタバレと感想 第6話 雁金貸し
西條奈加氏原作の【善人長屋】の6話は「雁金貸し」です。なんとお縫には姉がいたそうです。以下早速ネタバレです。
悪党が嫌いな姉
お縫の姉=お佳代(桜庭ななみ〜川原直子@スカーレット)は、父の儀右衛門が裏で系図買いをしていることを14歳になるまで知らずに育ったそうです。が、それを知った時、それまで懐いていた長屋の皆も裏家業持ちの「悪党」だと知ると、私は悪党じゃない😡!と泣き叫び、身内のみならず、長屋の皆にも冷たく当たるようになったのだそう😈。
怒った儀右衛門はお佳代の頬を叩いて諌めました👊。俺のことはいくら貶しても構わない。だが、お縫やお俊、それに店子の皆を貶めるような物言いはするなっ💢!!するとお佳代は、こんな家に生まれなきゃよかった!と言い返したそうです。それからすぐにお佳代には縁談が持ち上がり、彼女はここぞとばかりにこれを受けて家を飛び出したのだそう。その時お佳代はお縫に、こんな薄汚い家に長居するものじゃない、お前も早く嫁に行け、と語ったそうです💦。
でもお縫は、物心ついた頃からもう親と長屋の正体に気づいていたそうです。お縫にとって、彼らが「悪党」かどうかは問題ではなく、その優しさだけを信じていたらしい🌹。
雁金貸し
そのお佳代は、亭主の次吉(加治将樹〜大森新平@二月の勝者)が怪我をした際の薬代の3両を実家に頼るのが嫌で、お重(佐藤江梨子〜お志花@ぬけまいる)という金貸しから借りたのだそうです。なかなか他人を信用しないお佳が、この人なら信用できると借りたはずが、これがとんでもない「悪党👎」でした。お重は、貸したのは3両ではなく5両だと文句をつけてきたのです😵。ふたりは同じ証文を交わしていましたが、不思議なことにそのどちらにも「5両」と書かれていたそうです😥。
次吉は困り果てて、こっそり儀右衛門に連絡してきたらしい。それでお縫はこれまたこっそりお佳代の家を訪れたのだそうです。途中で、またしても人助けに奔走していた加助に会ったので(😁)、一緒に行ってもらいました。次吉から話を聞いたお縫は、お重はとんでもない悪党だと察したそうです😨。
そこへお佳代が帰宅しました。次吉から事情を聞いたお佳代はすぐに怒り出し、金をお縫の顔に叩きつけます😱。こんな汚いお金、私が受け取るとでも思ったかいっ!?悪党長屋にさっさとお帰りっ!!😡
驚いたのは加助ですが、お縫は真相を離せません。姉さんは質屋を嫌っているのよ。もちろん加助は納得できません。悪党長屋は言い過ぎだ。千七長屋は善人長屋で通ってる、気持ちのいい人たちばっかりだってのに。
蛇の道は蛇
今度は「よろず贋作」を生業とする新九郎の出番です。というより「すけこまし(🙏)」と言った方が正解でしょうか。新九郎はお重を色仕掛けでたらしこみ、あっさり「証文」の紙を手に入れました。それには「蝋」が塗ってあり、代金を記したところが二重になっていて、これを火鉢にかざすとその蝋が溶けて、下に書かれていた高い代金が顔を出すと言う寸法だったそうです💀。
気の強いお佳代は騙されても泣き寝入りしませんでしたが、中にはこれにショックを受けて身投げした若女房もいたのだとか😭。
腹を立てたお俊は、お重を女狐呼ばわりし、お重の悪事を彼女のパトロンに全て暴露しようと言い出しました💢。儀右衛門や新九郎はそれでは可哀想だと反対しますが、お俊は決して譲りません。うちの娘にひどいことをした女狐です。ぎゃふんと言わせてやらないとこっちの腹がおさまりませんよ!新九郎が、お重の心根は優しい、抱けばわかる、などと言ったからなおさらカチンときたのですよね😂。
お縫の作戦
そこでお縫がいい復讐を思いつきました👍。文吉を「若女房」の幽霊に仕立てて化けて出たように見せかけようというのです。恨めしや、雁金貸し。大川の水は、冷たいね👻。
お重はすっかり信じ込んで必死に許しを乞いました。もう二度といたしません!😭
その夜、お重は姿を消してしまったそうです😎。
最初の一歩
お佳代は千鳥屋へやってきて、あくまでも敷居はまたがずに、お縫を呼びました。久しぶりに娘の顔を見た儀右衛門とお俊は喜びますが、頑固なお佳代はふたりを無視し、お縫にだけ、助けてほしいと頼んだわけでもないし、悪党長屋に恐れ入ったわけでもない、と言い張ります。
お佳代は、次吉からお縫に謝るよう促されたのだそうです。また加助が、毎日のようになんだかんだ用事を作っては訪ねてきて、笑顔を振りまいていたのだそうです🤗。次吉ともすっかり仲良くなったので、せめて居心地だけでも悪くしようと意地悪していたら、自分が「悪党」に思えてしまったのだそうです😅。腹立たしいったらありゃしない😔。
これにはお縫も同調しました。分かる!善人って始末に負えないわ😁。
お佳代はお縫に証文を返すよう命じてこれを受け取ると、踵を返してさっさと帰っていきました。その時に見たお佳代の背中は「優しいお佳代姉さん🌸」そのものだったそうです。
がまの油
額に怪我をしたお縫のために、加助が「がまの油」を手に入れてきたのは可笑しかったですね〜😂。お縫は、カエルは嫌いだと断るんだけど、加助は「がまの油」の効能を信じて疑わないため、頑として譲らない。新九郎から買い物を頼まれても、へい!合点で
!と返事をしながら、「その前にがまの油を
」とシツコク催促する姿がめちゃ楽しかった🤣。