善人長屋 ネタバレと感想 第7話 夜叉坊主
西條奈加氏原作の【善人長屋】の7話は「夜叉坊主」です。これはまたなんともひどい極悪人が出てきたものですね〜😱。以下ネタバレのあらすじです。
死んだはずの妻
お縫や文吉とともに八幡神社の酉の市に来ていた加助はそこで、忘れもしない「死んだはずの妻=お多津」(小林涼子)に似た女性を見かけて声をかけました。お多津!俺だ!お前の亭主の加助だよ!!奇しくもその神社は3年前に加助がお多津と夫婦になって初めて来た酉の市だったのだそうです🌹。
加助から事情を聞いた文吉はすぐに後を追いかけましたが、その時「女の足運びが堅気じゃない」と気づいたそうです😨。それで文吉も気配を消してつけてみたところ、腕っ節の強い男たちに囲まれて痛めつけられてしまったのだそう😵。それで今度はその男たちをつけることにしました。奴らは祐念寺という小さな寺に入っていきました。もちろん加助には言えません。
文吉から話を聞いたお縫は、早速祐念寺に行こうとしますが、お俊と儀右衛門に止められました。世の中には知らなくていいことがたくさんある。大火事よりももっと辛い何かが出てきたら、善人の加助を今よりもっと苦しめることになる😈。
でも加助はそれから毎日、寝食を削って、妻と娘を捜して歩きました。お縫が心配すると、加助は、生きている望みが出てきたのだからへっちゃらだと答えたそうです。お縫はもちろんのこと、文吉もそんな加助を見ていられなくなりました。そしてそれはお俊とお竹も同様です。儀右衛門の旦那には内緒だよ。お竹は、子供が生きているなら会わせてやりたいと思ったそうです🌸。
夜叉坊主の代之吉
お縫はお竹と共に早速祐念寺に乗り込みました。息子が行方不明だという設定です。そこへ出てきたのが住職だという覚雲(勝村政信〜橘五郎@元彼の遺言状)でした。最初はお縫もこの覚雲の本性が見えなかったのですが、その後お縫がついに加助の娘=「おたま」を見つけると、覚雲は本性をむき出しにします💀。名前を聞かれて「おたま」と答えた少女に「お浜」の間違いだと言い聞かせた時、お縫は「血生臭い臭い」を嗅いだのだそうです😱。あの子はきっと人質よ!😡
帰宅したお縫から報告を聞いた半造は覚雲の正体を知っていました。覚雲は30年程前に僧侶の修行中に博打に狂って破門され、盗みはすれど殺しはせず、の大原則を忠実に守っていた大盗賊=七天の頭に拾われたのだそうです。が、その七天一家でも兄貴分の足を折って罰せられたため、それを逆恨みした覚雲は火盗改に頭たちを売ったのだそうです👎。それで頭と手下たちは一網打尽にされて晒し首となりました。その後覚雲は自分の一家を構え、押し込み殺しのやり放題〜そのあまりにも酷いやり口から「夜叉坊主の代之吉」という通り名がついたのだそうです。
半造は、下手に手を出したら長屋の連中は皆殺しだ😱、と忠告しました。でもお縫は納得できません。3つの子を人質に取られて見て見ぬふりなんてできない!ここで見捨てたら悪党よ、否、悪党にもなれない、卑怯者よっ!!😤
善人長屋の面々がズラリと姿を表しました🤗。俺たちゃ確かに悪党だが、卑怯者じゃありやせんぜ😁。
安太郎は「加助のお節介は迷惑この上ねえ」けれど、そのおかげで恩人に少しだけ恩を返すことができたと語り、新九郎は、特に加助に借りはないが、加助の人となりが好きだと加勢しました。菊松は、3つの子が人質となれば、お竹は相手が夜叉でも閻魔でもやる女だ、と笑いました。女房がやるのに、亭主の俺がやらねえってわけにゃいきやせん😏。また唐吉も、弟が売られた喧嘩の片棒を担ぐことにした、と語ります。最後の庄治は「正直どっちでもいい」が、皆が一肌脱ぐってのに、自分だけ厚着を決め込むわけにゃいかねえ👍と江戸っ子らしく〆ました🌹。
儀右衛門はもうヤケになって笑うしかありません😂。加助のお節介病が悪党どもにうつっちまった!半造も、だから加助みたいな善人を長屋に入れるのは反対だった、と往生際の悪いところを見せましたが、最後はもう死ぬのを覚悟で承知しました🎉。それで儀右衛門は、代之吉が狙う店を探ることにします。そろそろネタバレ行きますね。
真相
お多津の奉公先は日本橋大伝馬町の太物問屋=野州屋です。お多津は赤坂の大火事の後すぐに野州屋に住み込みで女中をしていたのだそうです。野州屋の主人は喜八朗(陣内孝則〜猪又孝@ドクターX ~外科医・大門未知子~)と言い、真っ当な商売をしていると評判の人物でした。3年も身を潜めていた代之吉が仕事をするには地味すぎるように思われましたが、同じ盗人の庄治曰く、野州屋の蔵は「お城の御金蔵」より値打ちがあるのだそうです。その蔵の鍵は「からくり錠」で、これまでも「腕に覚えのある盗人」が我も我もと押しかけたけれど、誰にも開けられなかったのだか💦。
このからくり錠は18ほども手順を踏まないと開かない代物だそうで、これを開けられたら、そいつこそが江戸一番の大泥棒だと仲間内では評判になったのだそう😓。
ところが、七天の頭の再来と言われた天龍の頭が、野州屋の蔵を開けると祟りがあると言い出したのだそうです🙄。それはおそらく「洒落」だろうが、この蔵には決して手を出すなという戒めに、誰もが従ったのだそうです。
それで代之吉の企みが分かりました。3年もの間身を潜めていたのは、この天龍の頭が睨みを利かせていたからです。何せ代之吉は七天のお頭を売った裏切り者なのですから、見つかったら八つ裂きは間違いありません。それで代之吉は「野州屋の蔵」に目をつけた。この蔵を開ければ天龍の頭の顔を潰すことができるから。
ここでお縫は気付きました😨。代之吉が江戸に舞い戻ったのは3年前。加助がお多津と夫婦になったのも3年前。これは決して偶然ではない😱〜お縫はそう確信して加助の元へ駆けつけました
。そこでなんと、野州屋の蔵のからくり錠を作ったのは加助の師匠だったことが判明します。その師匠は4年前に中風で倒れてしまい、これを開けられるのは今では「師匠の最後の弟子=加助」だけなのだそうです。加助自身も、やってみなければ分からないが、多分開けられる、と語りました😵。
これで全てがつながりました。お多津と加助はお見合いだったそうですが、本当は代之吉が加助を仲間に引き込むためにお多津を送り込んだに違いない😤!そのお縫の推理は当たっていました。でもお多津は、おたまという子供まで成した加助を悪党にするのは忍びなくて、大火事をこれ幸いと「加助は死んだ」と代之吉に報告したのだそうです。それで代之吉は今度はおたまを人質にし、お多津を野州屋に送り込んで、引き込みをさせようとしていたのです😈。
お縫の推理を聞いた儀右衛門は、お多津に真意を確かめに行くというお縫を必死で止めました。馬鹿、相手は夜叉の一味だぞ!お前みたいな娘っ子の口を封じるのは、赤子の手をひねるよりも簡単なことなんだぞ!
お縫は「ひねるならひねれ!」と豪語します。もう一度加助が家族で暮らせるなら、そしてこれが最後の機会なら、それが叶う方に私のこの命を張ってみる!
儀右衛門は、度胸がいいのも大概にしろ!と怒鳴りましたが、お俊は「我が子ながらいいきっぷで惚れ惚れする💕」と誉めました。私も一緒に行くよ!支度しな😁!!儀右衛門はもうオロオロするばかりです😨。
一方の代之吉も、加助が生きていることに気づいていて、手下に彼を拉致させました💀。
まとめ
毎週楽しんでみてきた「善人長屋」もいよいよ来週が最終回です🌸。最後は儀右衛門もいいとこ見せてくれそうですし、今から放送が楽しみですね😍。