ハケンの品格2 ネタバレと感想 第6話 AIの限界
篠原涼子さん主演の痛快お仕事ドラマ、【ハケンの品格2】は6話も実に痛快でしたね。AIの情報を鵜呑みにし、儲け話を棒に振った金の亡者がざまあみろでござりました
。人間相手の商売にはやっぱり人間らしさ=細やかな情や心配りも必要だということでんな
。以下ネタバレのあらすじです
。
東海林に課せられた役目は(まだ)リストラではありませんでしたが、大幅な下請け切りでした。AIの情報をもとにその白羽の矢が立ったのは、里中一押しの「まごころ弁当」を作ってくれている弁当屋の隅田フーズです。隅田フーズは、昔ながらの日本の伝統を大事にした会社で、弁当箱には経木を使い、仕切りには長野の山村に生える笹の葉を使っていたそうです。
「お弁当を調理した人や詰めた人、作った人たちの顔が浮かぶ。ぬくもりがあってホッとできる美味しさ」
そんなコンセプトを大事にしてきたからこそ、その売り上げは上々でした。が、AIは仕入れが高すぎると難癖をつけてきたのです
。
下請けを切らなければ派遣を辞めさせると脅された東海林は、今や派遣も仲間=家族だと心を鬼にして里中に伝えました。もっと安く作ってくれる大手の食品工場に回そう。
まったく~他人のパスワードを勝手に使って春子に応援を頼んだくせに&子犬の賢ちゃんはそれを黙って&笑って許してくれたのに、その言い草はなんだ!
里中は1週間の猶予をもらって、なんとか利益率を上げようとします。隅田フーズにも無理を承知でリニューアルを願い出ました
。(それが大きな売りなのに
)木の箱と笹の葉を止めればかなりのコストカットになるそうなのです。隅田フーズのご主人も断腸の思いで承諾しました。それほどS&Fは隅田フーズにとって大きな顧客だったのです。
このために笹の葉を取ってきて、あの美味しいお弁当に一役買っているのだと誇りを抱いていた佐々木加代(梅沢昌代~松竹梅@おんな城主直虎)もとてもガッカリしていたようです。里中も電話をしながらひどく恐縮していました。
こうしたコストカットに加え、天候が弁当の売り上げを左右すると聞いた春子は早速助っ人に名乗りを上げます。春子は気象予報士でもあるのだそうです
。
これはAIとの斬るか斬られるかの真剣勝負です!
その言葉通り、春子の予報はことごとく的中し、まごころ弁当の売り上げは着実に伸びて行きました。しかもそこに宇野が大きな注文を取ってきます
。外資系大手のグレート・ゾーンという会社がテレワークの社員向けに宅配弁当を始めるそうで、それを聞いた宇野はまごころ弁当を売り込んでみたのだそうです
。
が、それがまた無理な注文で、夕方までに300個という話でした。ちょうど隅田フーズでは風邪が流行っていたとかで、手が足りないため、予定の出荷数で手いっぱいだと断られてしまいます
。
行きますよ!
春子がすぐに立ち上がり、里中と浅野、そして派遣と新人がそれに続きました。春子が先頭に立っててきぱきと仕事をこなし、見事に300個間に合わせます
。
5時なのでこのまま直帰させていただきます。
どんな時でもよほどのことが無い限り5時に間に合わせるのがまたスゴイですよね。
そのおかげでグレート・ゾーンもまごころ弁当をすっかり気に入り、うまくいけば宅配弁当の契約を結べるのではないかと、捕らぬ狸の皮算用をしていたのは宇野ですが、社長や常務はそうはいきませんでした。東海林はどうしてここをもうひと踏ん張りしなかったのでしょうね~
。もう切るしかないんだよ、賢ちゃん!!
東海林から事情を聴いた里中は、約束の1週間後に社長に直談判すると豪語しますが、春子はここで見切りをつけたようですね。わざと予報を間違えて里中に踏ん切りを付けさせました
。里中は、東海林のためかと尋ねますが、春子は違うと答えます。
クルクルパーマは関係ありません。隅田フーズのためにはそのほうが良いと思ったからです。
春子は、S&Fの社員たちは、自分たちが誰かを切る立場にいると勘違いしているが、そうではない、と断言しました。
隅田フーズは切られるのではありません。S&Fは素晴らしいお弁当を作ってくれるこの会社を泣く泣く手放すしかなくなったのです!隅田フーズは小舟でも立派にこぎ出せます。皆様にはそれができるだけの信念と技術がある。次の居場所を探せばいいんです。
その予言はピタリと当たりました。S&Fとの取引が停止した後、隅田フーズはあのグレート・ゾーン社と直接契約したのです
。
うちに切られてむしろラッキーだったんじゃないですか?が大正解です。宇野の機嫌の悪いことったらありませんでしたね~
。AIの情報を鵜呑みにし、弁当を買ってくださるお客様の気持ちを無視した結果がこれです
。しかもそのAIは、東海林を人材スリム化リスト=リストラの対象者に挙げてきました
。
だから警告したではありませんか。日本の社会は沈没です。世界はもう変わってしまいました。切られるのは派遣ではありません。あなた方、社員です
。
そこまでは気づかなくても、春子とともに働いている派遣の小夏は自分磨き=資格取得を始めました。亜紀はそんなことをしても無駄だと諦めているようですが、今やその「正社員は絶対!」な思考こそ改める時期なのかもしれません
。
そして来週は、ついについに里中が春子に思いの丈をぶつけるようです。ひゃ~こんな日が来るとはね~
。
「ハケンの品格2」は来週の放送がめちゃ楽しみですね。
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