半沢直樹2 ネタバレと感想 第2話 最後はやっぱり人間力
~半沢直樹のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます: 池井戸潤氏原作ドラマ あらすじ一覧~
堺雅人さん主演の【半沢直樹2】は2話に入ってぐ~んと面白くなりましたね~。時代はIT、アナログは時代錯誤、などと言っても、否だからこそ、やっぱり最後は「人間」ですよ
。いくら機械やシステムが発達したところで、それを使うのは人間ですからね。その人間が腐っていたのでは、どんなに優れたブツも使いこなせません
。いや~三木、よくやったっ!!
以下早速ネタバレです。ところどころちと妄想入ってます
。
三木は、半沢たちを裏切って銀行に返り咲いたはずでしたが、蓋を開けてみたら営業ではなく「雑用」ばかりさせられていました。細かい事務が苦手な三木は皆から大いに馬鹿にされ、臍を噛む思いで毎日過ごしていたのだそうです
。
そんな時に半沢が伊佐山に呼ばれて本店にやってきました。お茶汲みをさせられていた三木を見た半沢は、三木は客の懐に飛び込むのが上手いのだから、せっかく連れて行ったのなら、本人の得意とする、会社のためになる仕事をさせてやってほしいと進言します。もちろん伊佐山がそんな忠告を聞くはずもないのですが、三木本人の心には届きました
。三木は心底後悔します
。
一方の半沢は森山とともにスパイラルへの「敵対的買収防止案」を練っていました。森山がこれに瀬名からもらった万年筆で書いた手紙を添えて瀬名に届けます。これを見もしないでゴミ箱に捨てた瀬名が、その「様」のはらいがにじんでいたのを見て、森山が万年筆で書いたと察したシーンも良かったですよね
。
その瀬名には太洋証券の広重多加夫(山崎銀之丞~安井久司@病院の治しかた)がアドバイザーの名乗りを上げてきました。この広重の救済案が「新株発行」です。スパイラルの株式を増やすことで電脳雑伎集団が買い占めた比率を下げようという作戦です
。そしてその新株を誰か=ホワイトナイトに買ってもらう
。
瀬名のリポートにも新株発行がリストに上がっていました。ただし、半沢はそれを一社が独占して購入するのは違法ではないかと危惧していたそうです。また太洋証券には敵対的買収の経験がほとんどなかったというのも不安材料でした。
瀬名は、その手紙とリポートから森山の誠意と厚意を感じ取り、早速森山に連絡してきます。その上で森山とその上司の半沢の意見を仰ぎたいと言ってくれました
。森山から話を聞いた半沢が、真っ先に瀬名の立場を思いやったのがまた顧客第一主義でしたよね
。瀬名はでも半沢たちの人柄を信じてくれたようです。
半沢と森山は早速スパイラルへ行き、秘密保持の誓約を結んだ上で、ホワイトナイトが誰になるのか明かしてもらいました。パソコンと周辺機器の販売を行っているフォックスの郷田行成(戸次重幸~神崎昇@集団左遷!!)です。瀬名は以前から、大手を辞めて独立し、今の地位を築いた郷田を尊敬していたらしく、この援助を手放しで喜びました。が、半沢は、フォックスの業績は決して順調ではないと知っていました。しかもフォックスのメインバンクは東京中央銀行なのだそうです!?
業績の悪いフォックスに1000億もの融資をする銀行があるとは思えない。もしあるなら、それなりの「見返り」があってのこと!
ここでまたタイミングよく、伊佐山が半沢に電話をかけてきます。半沢がスパイラルに肩入れしているのを小耳に挟んだというのですが、その情報源はどこなのか
。まったくね~バ〇はこうやって墓穴を掘るざんすよ
。
それで半沢の疑惑はますます膨らみました。早速、大阪から戻ったばかりの渡真利を呼び出し、東京中央銀行がフォックスに融資をしていないかどうかを調べてほしいと頼みます。悪いが明日の朝8時までに頼む
。スパイラルがその時刻に契約を結ぶ予定なのです。
また半沢は銀行の買収情報を探ろうとしました。でもさすがの渡真利も、そして情報システム部で元相撲部の苅田も無理だとかぶりを振ります。証券部のセキュリティーは銀行の中でもトップクラスで、松の廊下と呼ばれているのだそうです
。森山は、コピー機に情報が残っているのではないかと尋ねてみますが、それもコピーと同時に消去されることになっているらしい
。
そこで半沢は三木に電話をしました。三木はその誘いに飛んできます
。若い森山はあからさまに三木を罵倒しますが、そこは経験豊富な半沢がとりなしました
。人間そうそう理想通りに生きられるわけではないのです
。最初にビールを勧めておきながら、あ、お前はビールよりも日本酒だったな
、なんても~泣かせてくれますよね
。前述した仕事のこともそうですが、部長はちゃんと見ていてくれたんだ、と三木は感激してしまいます
。
久しぶりです。誰かと酒飲むなんて。
三木は立ち上がって深々と頭を下げました。とんでもないことをしてしまった、ずっと謝りたかった。本当に申し訳ありませんでした!
三木は自ら半沢が聞きたかったことを切り出します。スパイラルに関わっているのは本当かと問う三木に半沢は、なんとか助けたいから、知っていることがあったら教えてほしいと尋ねました。三木は、証券部はすべてが極秘情報だから、コピーの記録もその都度消されるし、セキュリティも厳重だと残念そうに答えます。スパイラルの買収計画書は原本しかなく、それは伊佐山のデスクの中にしまってあるのだそうです。
半沢はそれ以上追及はせず、今の話は忘れてくれと念押ししました。が、三木は忘れませんでした。
翌日、半沢が渡真利の電話を今か今かと待っていた頃、三木は、伊佐山がデスクで例の買収計画書を見ているのを目撃しました
。伊佐山はそれを一番下の引き出しにしまい、鍵をかけて出ていきます
。そのついでにまたしても三木を小ばかにしました。クズは何をさせてもクズだ
。
これはもう一矢報いるしかありません。三木は伊佐山のマスターキーを取りに行きました
。
その頃半沢もまた渡真利から連絡を受け、フォックスの融資先が東京中央銀行だと確認します。半沢は早速瀬名に電話をしました。その瀬名はちょうど広重から契約書へのサインを急かされていましたが、差し出されたペンが気に入らず、いつもの万年筆を取りに行ったところでした
。これはもうお父様が助けてくださったとしか思えませんね
。半沢から事情を聴いた瀬名は即、広重を追い出し
、フォックスの郷田に電話をかけました。もし郷田が融資先を偽ったら「偽らなければいけない理由がある」ということなのです
。
案の定、郷田は融資先は白水銀行だと嘘をつきました。
一方では何とか半沢たちの力になりたいと動いていた浜村が、朝早くから電脳雑伎集団に詰めかけていました。そこで決定的な証拠をつかみます
。なんとなんと広重が電脳雑伎集団の副社長の平山とハグしていたのを目撃したのです
。浜村はこれを動画に収めて早速森山に送りました
。
森山の携帯は充電中だったため、知るのは少し遅れましたが、これですべてが繋がります。太洋証券とフォックスを使って新株を購入しようとしたのは他ならぬ東京中央銀行と電脳雑伎集団だったのです。も~これって詐欺じゃないんですか?
そこへ、三木も「スパイラル買収計画」のコピー(写真)を送ってきてくれました。三木は伊佐山の部屋でこれを手に入れるとすぐ諸田に見つかってしまうのだけれど
、そこはちゃんと想定済みで、同じ色のファイルで「備品チェックリスト」を用意しておいたのだそうです
。諸田が怒って取り上げたファイルはその備品チェックリストだったという訳で
。
ちょっとでもお役に立てて良かったです。
も~ちょっとどころの話じゃありませんよね。あの後半沢は三木を飲みに誘ったのかな~
。大好きな日本酒はさぞかし美味しかったことでしょうね
。
半沢と森山がスパイラルに乗り込んで広重をとっちめている頃、郷田は伊佐山や平山たちと一緒に、広重からの連絡を待っていました
。
こちらの計画が漏れてただと?!
連絡を受けて怒り狂う伊佐山に、広重は必死で手数料を寄こせと訴えますが、成功報酬だからゼロだと却下されてしまいます。
半沢は早速スパイラルと正式なアドバイザー契約を結びました。いつも馬鹿にされていた岡社長も、ようやく腹をくくった?ようです
。
伊佐山と三笠が半沢と岡を呼び出して、背任行為だと非難しますが、半沢は筋を通しただけだと豪語します。それに何より、先に顧客を奪ったのは東京中央銀行ですしね
。
中野渡頭取のスローガンは顧客第一主義です。
三笠は伊佐山に檄を飛ばし、半沢も受けて立ちました。望むところです。
その後二人は中野渡の部屋に呼ばれました。そこには大和田も引っ付いています。半沢はセントラル証券の利益に貢献することが自分の使命だと言い切り、この敵対的買収からスパイラルを救済できれば、セントラル証券の実力を広く世間に知らしめることができる、とのたまいました
。
そのために全身全霊をかけて臨むつもりです。
生き残るために哀れにも旧敵のコバンザメと化した大和田は、大げさだと嘲笑しますが、半沢ももちろん「嘲笑には嘲笑」で返します。
天下の東京中央銀行が、子会社の案件を無断で奪い取り、詐欺まがいのスキームを立てた。あろうことか役員会の承認付きで。大手銀行のプライドも捨て、なりふり構わないそのやり方に対抗するには、それなりの覚悟が必要だろう。
私どもは全身全霊をかけて御行と電脳雑伎集団連合軍を叩きのめすつもりです。ご覚悟を。
中野渡は顧客第一主義を持ち出し、それぞれの顧客のためにベストを尽くせばそれでいいと答えました。
その半沢が次に繰り出すのは「逆買収」です。やられたらやり返すの言葉通り、ですね。それにしても気になるのは、電脳雑伎集団はなぜ初めから銀行に買収を頼まなかったのか、ですが
。
エピソード0には出ていたのに、前回出てこなかったからアレ~?と思っていた高坂圭(吉沢亮)も来週はお目見えするようでこれまたとっても楽しみですね~。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編
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