半沢直樹2 ネタバレと感想 第4話 ロスジェネの逆襲、完了!
~半沢直樹のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます🌹: 池井戸潤氏原作ドラマ あらすじ一覧~
堺雅人さん主演の【半沢直樹2】は、4話がまた実に痛快でしたね~7年前の恨みを晴らす大逆転です
。まだ4話なのに終盤とは気が早いと思ったけれど、1~4話は「ロスジェネの逆襲」だったようですね
。
前回ご好評を頂いた(?)ので、今回もまた項目ごとにまとめさせていただきまするね。
ロスジェネの逆襲
宣戦布告
玉置に代わって平山夫妻が乗り込んできたことから、半沢は電脳には余程大きな秘密があるに違いないと確信しました。
その秘密、必ず暴き出します。ご覚悟を。
伊佐山の秘密
一方で半沢は、平山副社長が、中野渡と半沢、そして大和田しか知らない内輪の会話を知っていたことから、伊佐山は最初から大和田と組んでいたのではないかと推理します。その推理が当たっていることは、視聴者の我々は既に承知していましたが、大和田はさらにこの買収が成功するよう、入念な根回しをしていたのだそうです
。
三笠とは馬が合わないが、唯一、共感していることがある。人を刺すとき準備は念入りに、仕留めるのは一瞬で。
大和田は、三笠がまさか自分が刺されるとは夢にも思わなかっただろうと笑いましたが、それがそっくり自分に返ってくるとは、この時はそれこそ夢にも思わなかったようです。最後に勝ったのは私だ
!大和田は、中野渡ですらできなかった帝国航空の再建を夢見ているのだそうです。
ところが、伊佐山は大和田より一枚上手でした。半沢に「土下座」させられて落ちぶれた大和田を伊佐山は軽蔑しきっており、副頭取の三笠の下で出世すべく、大和田を利用していたのです
。
反撃開始
半沢は、玉置親子と電脳が交わした特許に関する契約書をくまなく調べ上げ、電脳が経営困難になったら、玉置親子が特許権を買い戻せるという条文を見つけました。その資金を調達するために、部下たちに投資家を探せと檄を飛ばします。ここは証券会社だ!
営業部員たちが足を棒にして探した結果、ついに中堅電子機器メーカーの浜畑電子が名乗りを上げてくれました。ところがここで伊佐山の横やりが入ります
。浜畑電子は東京中央銀行、特に大和田と懇意にしているそうで、大和田は賛成したのに対し、伊佐山が猛反対したのだそうです。それもおそらくは三笠の差し金ですね
。
賭け
半沢は渡真利から、大和田が伊佐山の裏切りを知って激怒していたと聞かされました。長年の夢だった帝国航空の再建事業から大和田が外されて、代わりに伊佐山が陣頭指揮を執ることになったと知ったからです。ここのやり取りはもう目糞鼻糞を笑うの良い例でしたね
。
渡真利は大和田が退社する時間を調べて半沢に知らせました。半沢は一か八かの賭けに出ます。大和田に伊佐山への報復を持ち掛けたのです
。電脳への500億円の追加融資を止めるのに力を貸してほしいと言われた大和田の答えが、予告で何度も流れたアレです
。
死んでも嫌だね!
でも半沢は食い下がりました。部下に見くびられていいように利用されたのに、そのまま引き下がるのか、と挑発します。私が憎いならそれでもいいが、あなたが伊佐山を見返す鍵を私が握っているとしたら?私を利用しませんか?
共闘
まさかあの大和田と半沢が力を合わせて共通の敵と戦う日が来ようとは感無量でござりまするね。半沢を置いて車を発射させた大和田はやっぱり思い返して戻ってきたそうです
。
やるよ、やってやる!やってやりゃいいんだろ!やったらお前の倍返しは決まるんだろうな。
当然だと答えた半沢は2つの条件を付けました。1つは役員会議で半沢に発言をさせること、そしてもう一つは、浜畑電子と電脳伝説のコラボを勧めるよう話を通すこと
。
役員会議では、伊佐山と三笠が今回の買収を絶賛し、異論はないように思えたところで、大和田が満を持して挙手しました。
この買収には大きなリスクがあるのではないかという意見がありまして・・・
入室した半沢を見た伊佐山が騒ぎ出します。彼は我々と敵対するセントラル証券の人間です!!
でも大和田はその半沢を自らの代弁者だと語り、彼はあくまでも銀行の人間で、人事権は銀行にあるのだから、何も問題はないと大見得を切りました。中野渡も「リスク」があると聞いては看過できぬと発言を認めます
。
真相その1
そのリスクとはずばり「粉飾」でした。電脳が、実質100億のゼネラル電設を300億で買収したのは、ゼネラル電設あらため電脳電設に架空の売り上げを計上する形で赤字を隠すためだったそうです。実際電脳は、前期の決算で実質50億近い赤字を抱えていたらしい。またスパイラルに目を付けたのも、利益の出ているスパイラルを隠れ蓑にするためだったそうなのです。
半沢は、証券部の伊佐山が提出した稟議書を「ゴミクズ」呼ばわりし、代わりに静岡の電脳電設まで足を運んで手に入れた「電脳の裏帳簿のコピー」を提示しました。しかも玉置は森山に本物の裏帳簿の在りかも教えてくれたそうで、森山は平山夫妻に会いに行き、その目の前でこの本物を手に入れています。
伊佐山さん、あなたは500億の金をドブに捨てるところだったんだ!
半沢の立て板に水のような弁舌に聞き惚れていたのもつかの間、ここで三笠がいきなりの転身を遂げます
。三笠は半沢のおかげで最悪の事態を免れたと感謝し、すべての責任を伊佐山に押し付けて、半沢に謝罪しろ、と詰め寄ったのです
。
詫びろ伊佐山!詫びろと言っているんだ、伊佐山!
この思わぬ展開に、大和田が涙を流して見入っていたのが印象的でしたね~。あの姿はまさにかつての自分なのです
。
も~あのシーンのせいで拡大版にせざるを得なかったのではないかと思う程長い時間をかけて、ようやく伊佐山が謝罪し、頭取がこの追加融資を見送ると宣言した後、半沢がもう1つの真実を突き付けてきました。
お待ちください!
真相その2
「自分のため」ではなく、銀行や顧客のために仕事をしている半沢は、事前に伊佐山に電脳の不正を知らせようとしました。伊佐山が呼び出しに応じてくれなかったため、諸田にメモを渡したのですが、そのメモを三笠が奪っていきます
。それなのに三笠は、そんなメモは見ていない、とうそぶきました
。
もし電脳の不正を知っていたら、私はこの買収をすぐに取りやめた!
そこに森山から音声ファイルが送られてきます。平山夫妻は観念し、すべてを暴露したのです
。
: 三笠さんだよ。娘さんの留学費用に、奥さんが経営する飲食店の改装費。何から何までこっちが面倒見た。その代わり銀行に買収の手はずをつけるようにお願いしたのによ。
: 何もかもあいつのせいや。意地汚いくせに紳士ぶりやがったあの三笠っていう御仁のせいや!
室内は水を打ったように静まり返りました。私からは以上です
。
そう言った半沢に中野渡は、いかにも感慨深げに声を掛けます。半沢、ご苦労だった。
半沢が去った後、中野渡は彼を「真に優秀な人材
」と手放しで褒めたたえました。どんな場所であっても、また大銀行の看板を失っても輝く人材こそ本物だ
。
大和田はこれがたいそう悔しかったようですね。
大栄転
通常業務に戻った半沢に岡から内線が掛かってきました。早速社長室へ行くと、本社人事部の見慣れた横山が来ています。半沢は覚悟を決めました
。あらかじめ花にも出向のことは話してあり、この時点では「電脳」を覚悟していたようです
。
が、岡は、電脳に行くのは、伊佐山と三笠に諸田だと得意そうに打ち明けました。これは大和田が中野渡に進言したものと思われます。
銀行にしちゃ珍しく、この上ない的確な人事だろ。ざまあみろだ!
謙虚な半沢はまだ気づきません。それで私はどこへ?
岡はまた嬉しそうに、お前の行く場所は1つだけだ、と語りました。東京中央銀行営業第二部です🎉。
半沢の栄転を部下たちが皆で祝いました。半沢は「負け組」と呼ばれていた子会社のセントラルが、親会社の大銀行が総力を挙げてもなしえなかったことを成し遂げたことを誇りに思えと語ります。
どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って日々奮闘し、達成感を得ている人のことを本当の勝ち組というんじゃないかと俺は思う
まさに「ロストジェネレーション」ど真ん中の若い社員たちが10年後に社会の担い手になった時、この世界をよりよくしてくれるはずだという半沢の言葉に、社員たちの多くが涙していました。
どうかこれからは胸を張って、プライドを持って、お客様のために働いてほしい。君達世代の逆襲を、いや、君達の倍返しを、私は心から期待してる!
意気に感じた森山は、スパイラルに来てほしいとの瀬名の誘いを断りました。
今の仕事が好きなんだ。せっかく気づいた今の仕事の面白さをもっと味わってみたい。
他の社員たちも、以前とは打って変わって生き生きと動き回っていました。
半沢は本社に戻り、中野渡から辞令を受け取ります。
半沢直樹、営業第二部第一グループ次長を命ずる。よく戻ってきてくれた。
いやいや、優秀な人材を飛ばしたのはあなたでんがな。でもそのおかげで銀行の膿をか~なり出せましたね
。
銀翼のイカロス
新たな強敵
さてその半沢が本社で最初に手掛けるのが「帝国航空の再建」です。なんと帝国航空は700億もの債権を抱えているのだそうです。経営陣の常套文句は「我々は公共交通機関だから、赤字を理由に斬り捨てるわけには行かない」だそうですが、今帝国航空が潰れたら、この国全体の経済に大ダメージを与えることになりかねません。
担当には半沢の他、ニューヨーク支店にいた紀本平八(段田安則~伴蔵@令和元年版怪談牡丹燈籠)が抜擢されました。「優秀な人材」に嫉妬した大和田は高みの見物を決め込むようです。
しかもここに、これを支持率低下の起爆剤として利用しようとする首相(政府)の思惑が絡んできます。的場首相はサプライズ人事として、国土交通省の大臣に当選2期めの元ニュースキャスター、白井亜希子(江口のりこ~麻吹美華@これは経費で落ちません!)衆議院議員を抜擢しました。モデルは小池知事でしょうか
。
私は帝国航空を改革します!
記者会見の場でそう宣言した白井は、いきなり爆弾を投げ込んできました。
帝国航空に債権を保有している各銀行には、一律7割の債権カットをお願いすることを検討中です。
東京中央銀行では500億になる計算です。大和田はこれを見越していたとしか思えませんね。
全ては「優秀な君」の肩にかかっている。頼みましたよ、半沢君。
またいかにも悪そうな「進政党の箕部啓治」(柄本明)はここにどう絡んでくるのでしょうか?それに後で思い出したのですが(8月11日13時加筆)、半沢たちが紀本の話をしていた時の、智美(井川遥)が挙動不審じゃなかったですか?いやいや、これはますます面白くなってきましたね~
。
まとめ
特にないので、半沢が森山に伝えた信念(剣道の形)を挙げておきまするね
。
- 一つ、正しいことを正しいと言えること
- 一つ、組織の常識と世間の常識が一致していること
- 一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること
それにはまず、己の欲望に打ち勝ち、仕事は客のため、ひいては世の中のためにするということを忘れないこと。勝敗は時の運だが決して自分の構えを崩すな。
肝に命じておきたいものですね。来週の放送もますます楽しみです。
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