半沢直樹2 ネタバレと感想 第6話 鍵は「上越やすだ」の5周年か?
~半沢直樹のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます: 池井戸潤氏原作ドラマ あらすじ一覧~
堺雅人さん主演の【半沢直樹2】は6話も面白かったですね~。実態は存じませんが、あの黒崎が出てくるたびに金融庁の職員さんたちが気の毒になってしまうのはおばさんだけでございましょうか。
以下早速ネタバレです。
宣戦布告
半沢は、タスクフォースのリーダー・乃原に向かって法的根拠を見せろとのたまいました。大臣の諮問機関とはいえ、民間企業の取引銀行に命令するのはどういった法律に基づいているのか聞かせてほしいと詰め寄ります。乃原は言うに事欠いて「国民の総意」だと反論しました。とても弁護士の言葉とは思えないこのへ理屈には開いた口がふさがりませんでしたね
。
半沢は、大臣の意向が絶対だというなら強権発動でもして債権放棄を命じればいいだろうに、それができないのは、法的根拠がないからだ、と言い渡します。
債権放棄をするかしないかの選択権は我々銀行にある
。債権放棄をしてもらいたいなら、銀行に頭を下げるのが筋。それを、いきなり呼びつけた挙句、ふんぞり返って借金を棒引きにしろだなんて、今どきヤクザだってそんなマネはしませんよ。



国民の総意
その一例に花が挙げられていたのには苦笑しきりでした。
相手が白井亜希子だし、お役に立つぐらいしたらどう?あの人は全国民が応援してるんだから。
いやいやアタイは応援していませんよ。
再建に向けて
半沢が提案した再建案の中で、もっとも難航したのは「全社員の5分の1の余剰人員の整理」です。まずは特別退職金を出すと言って早期退職者を募り、彼らの受け入れ先を探しましたが、どうしても1千名ほどが転職を拒否していたのだそうです。その半分ほどは、帝国重工を始めとする技術系の受け入れ先を見つけましたが、残り半分が未定です
。
組合の猛反対
彼らは皆「プライドの高い技術者=優秀な社員」でした。しかも皆「組合」に守られていて、勝手に解雇できないことになっています。辞めろというなら、何度でも訴訟を起こす!!
新規開拓
彼らの様子を目にした半沢は、開投銀の谷川に助けを求めることにしました。誰よりも帝国航空の内情を熟知していた谷川なら、既に受け入れ先の目星をつけていたのではないかと思ったそうです
。
そこで谷川が紹介してくれたのが、なんとなんと森山でした。森山は今、スカイホープ航空というベンチャーの担当をしていたそうで、開投銀に大型融資を依頼していたそうなのです
。森山は谷川に目を輝かせながら「人生を変えてくれた上司の話
」をするそうで、谷川はそれが半沢ではないかと察していたそうです
。
半沢は森山と剣道の試合をした後、頭を下げて頼みました。スカイホープ航空の担当者を紹介してくれ!
スカイホープ航空では、来年ハワイ路線を新規に開拓する上、国内のドル箱路線も増設する予定だそうで、パイロットやCA、技術者などを欲していたところなのだそうです。給料は帝国航空には及ばないでしょうが、組合員たちは一生を捧げると決めた仕事を奪われることに対して憤慨しているのですから、その仕事さえ保証されればきっと分かってくれるはずです
。
白井の逆襲 Part1
その1 直接乗り込む
半沢の宣戦布告を知った白井は、早速、ヤクザの如く東京中央銀行に乗り込んできました。
あなたのような銀行員がいるから、帝国航空の再建が遅れるんです。その点、反省してるんでしょうね?
半沢は500億もの債権放棄を防ごうとするのは銀行員として当然の対応であり、反省すべきことではないと反論します。他にも融資をしている企業があり、皆懸命に企業努力をしているのに、帝国航空だけを特別扱いにしたら不満の声が上がるはず~それで本当に国民の総意と言えるのか?
白井は切り口を変え、そもそも融資は適正だったのかと与信判断を仄めかし、「業務改善命令」をちらつかせました。
ねえ頭取、債権放棄じゃダメなんですか?
大和田は大いに動揺し、紀本は白井の機嫌を取ろうとしますが
、中野渡は揺るぎません
。あくまでも「最善を尽くして検討する」とだけ答えました。大和田はそんな中野渡を神の様に崇めているようですが??
その2 ヒアリング(与信判断)
白井が箕部に泣きつき、金融庁を動かしました。箕部は以前から金融庁に改革を迫っているそうで、今回金融庁はその圧力に屈して検査を渋々引き受けたそうです。金融庁にとってこうした再調査は屈辱の限りだそうで、ヒアリングは難航が予想されました。唯一の救いは担当が黒崎じゃなかったことなのに、急遽変更になったらしく、その黒崎が乗り込んできます
。
あなた、いたの?
後ろに立っていた半沢を目にした途端おねえ言葉になり、それまでの仏頂面が一変して生気がみなぎったところを見ると、黒崎はよほど半沢を気に入っているに違いありません。
そして黒崎は来る前に決定的な証拠をつかんでいました。かつての検査当時、つまり、審査部次長の曾根崎雄也(佃典彦)が帝国航空の担当だった際に検査官に提出された書類は、帝国航空が策定した再建案とは違う内容だったのだそうです
。
帝国航空は「赤字15路線の撤退と人員削減3500人」としてきたのに、実際に金融庁に提出された書類には「赤字20路線の撤退と人員削減5000人」と明記されていたのだそうです。
金融庁検査を乗り切るために意図的に数字をでっち上げたとしか考えられないわ!
さすがの半沢もぐうの音も出ません。少しお時間を頂けませんか。
曽根崎の陰謀
すぐに資料を調べましたが、当時の再建案の資料はどこにもありませんでした。一方の曽根崎は山久に電話をし、数字の違いは山久のミスによるものだと言ってくれれば、対処に困っているリストラ対象の組合員を残すと約束します。とはいえあくまでも口約束ですから、後でごまかすつもりだったに違いありませんが。
曽根崎は、黒崎が半沢に詰め寄ってきたタイミングを見計らって登場し、数字が違っていたのは、帝国航空の山久が検討段階のデータを間違ってメールしてしまったからだと報告しました。両者の顔が経つ形のシナリオに紀本は大いに満足します。
君(曽根崎)のおかげで助かったよ。金融庁への回答書は君にまとめてもらうよ。
曽根崎はそれだけに飽き足らず、再び山久に命じて半沢を担当から外せという要望書を書かせました。曽根崎から報告を受けた紀本は、早速中野渡にその旨を伝えます。白井からも圧力をかけられていた中野渡は、半沢と曾根崎のふたりから直接話を聞くことにしました。
大和田は半沢を呼び出し、帝国航空側のミスとして事態を納めるよう命じます。このままでは銀行沈没だ!
半沢の逆襲
半沢はすぐに過去のメールを調べさせましたが、どうしても見つかりませんでした。何かあると察した半沢は山久のもとへ行き、真相を聞き出すことにします。折よくスカイホープから、余剰人員500名を受け入れるとの快諾をもらったようで、心配事が解決された山久は、心置きなく曽根崎の不正を暴く手伝いをしてくれました
。半沢は山久に頼んで、曽根崎との会話を録音してもらいます。
もう金融庁には、あなたのミスだと言ってしまったんですから、それで通すしかないんですよ。帝国航空のミスだということにしてくれれば政府のタスクフォースに従うんですから。上司からも確約を頂いてますから。うちの担当役員ですよ。
山久は大和田か紀本かの確認を取ろうとしましたが、曽根崎はそこは言葉を濁してごまかしました。そんなの誰だっていいじゃありませんか。
半沢からこの録音を聞かされた「担当役員」は、すかさず、曽根崎を批判する側に回ります。タスクフォースに従う?タスクフォースの案を否決するというのが頭取のご意向だ。上司の確約を得ただと?そんな嘘をついて帝国航空をだましたのか!
曽根崎の様子からして、このふたりのうちのどちらかから命じられて報告書を改ざんしたことは確かなようです。ただその時期がイマイチ分からないので、決め手に欠けるのですよね~。大和田はともかく、紀本はNYにいたのですよね?
半沢がこの会話を山久に録音してもらったと聞いた曽根崎は「犯罪だ」と大騒ぎしました。
どの口が言う!
山久部長を筆頭に、帝国航空は身を切り血を流す思いで再生に取り組んでいる。企業再生とはそういうものだ!それなのにお前は何の罪もない部長を脅し、無理やり嘘をつかせ、うちだけではなく帝国航空にまで泥を塗った。お前は東京中央銀行の、いや、日本中の全バンカーの恥さらしだ!
半沢は、この裏にあるのは当時金融庁検査を乗り切るために行った意図的な改ざんだと断言します。でも曽根崎は、蛇に睨まれた蛙のように、すべて自分の罪だと認めてしまいました
。
不正は必ず暴かれる。この件を隠したままでいる方が政府に弱みを見せることになるだろう。
中野渡はそう言って、あまんじて業務改善命令を受けることにします。
白井の逆襲 Part2
その3 公私混同
白井が止めを刺しに来ました。半沢が強気でいられるのは、帝国航空の余剰人員の受け皿が見つかったからだと知ると即、スカイホープの新規路線の認可を却下したそうです。渡真利はこれを「伝家の宝刀」と評しましたが、単なる公私混同ですよね
。
受け入れがうまくいってしまうとあの男の再建計画が完成してしまうでしょ?
倍返しの誓い
半沢は改めて誓いました。
俺は必ず銀行の底力を見せつけて、帝国航空を再建してみせる。やられたらやり返す!倍返しだ!まずはこの銀行に潜むとんでもない裏切り者をあぶり出す!
上越やすだの5周年
半沢たちがいつも通っている小料理屋、「上越やすだ」が近く5周年を祝うそうです。前々からここの女将の智美と紀本との関係が思わせぶりされているので、ここで紀本の正体がある程度掴めるのかもしれないと期待しています。それで紀本が味方と出れば、裏切り者は大和田でしょうが、その逆もあるかと
。
まとめ・感想
同じ作家さんとはいえ「帝国重工」(@下町ロケット)の名前が出てきたのは嬉しかったですね~。
また、その政治家が何をしているか知りもせず、ただ歯切れのよい言葉を発して気持ちが良いからと応援するアホな国民が痛烈に批判されていたのは耳が痛かった。いつか花には、かつて啖呵を切った時のように、
「永田町の常識はここでは通用しないわよ!」
とやり返してほしいものです。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編
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