半沢直樹2 ネタバレと感想 第8話 旧Tの闇、棺を開ける
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【半沢直樹2】の8話をようやく視聴しました。も~先週はいきなりお休みで残念でしたが、今回のこの8話を見て、あんなに「溜め」があったら延びるのは当然だ、と思ったのはおばさんだけでござましょうか
。ま、それが楽しいんですけど、製作者さんたちは大変ですね
。
さて今回は意外な闇が明かされました。以下早速ネタバレです
。
黒幕は箕部
半沢は、紀本の後ろにいるのは箕部幹事長ではないかと推理しました。実際、その箕部は中野渡を呼んで「国会での参考人招致」を仄めかしています。役員会で大和田から身を引くよう仄めかされた紀本は、この参考人招致を引き合いに出し、この一大事に自分だけ辞めるわけには行かない、と息巻きました
。半沢の推理は確信に変わります。やはり紀本は箕部と繋がっている。
また帝国航空の再建に関し、タスクフォースは、恥知らずにも、半沢の再建案を丸パクリした上、唯一、箕部のお膝元で大赤字の羽田伊勢志摩路線だけは残してきました
。伊勢志摩空港は別名「箕部空港」と呼ばれているそうです。しかもその再建案は、銀行の債権放棄を前提に作られていたらしい
。
箕部の銀行に対する自信は一体どこからくるのか?
箕部と東京中央銀行の癒着
黒崎のヒント
半沢は早速、渡真利の紹介で、箕部の元番記者に話を聞きに行きました。それ自体に収穫はありませんでしたが、これを黒崎が嗅ぎつけます。先日の東京中央銀行への金融庁検査の際、黒崎が半沢を見つけるまでめちゃぶーたれていたのは、天敵の箕部からの指示だったからなのだそうです。しかもスカイホープへの融資を決めるのは本来金融庁なのに、そこへ国交省が横やりを入れてきたのも面白くなかったらしい
。
やられたらやり返す、よ。
黒崎はそう言いながら、半沢にヒントを与えてくれました。箕部と東京中央銀行は昔から色々関わってきたらしいのです。
旧Tの闇
半沢と田島は早速資料を調べましたが、過去10年、箕部に対する融資は見つからなかったそうです。箕部が関わっていたのは、紀本や中野渡が所属していた旧東京第一銀行、略して旧Tだったのです。しかもそれは30年前から始まっていてかなりの額になるらしいのですが、明細は機密扱いなため、役員の承認が必要です。そこで半沢は、渋々、大和田と手を組むことにしました(ここが長かった
)。
早速融資明細を調べたところ、20億という融資が、しかも5年間無担保でなされていたことが判明します。それなのに箕部のクレジットファイル(貸し出しを行うに当たって必要な情報をまとめた書類)はどこにも見当たりませんでした。当時の融資担当は灰谷と言って、現在の法人部の部長代理だそうです。
半沢は早速灰谷に会いに行きましたが、埒が明かなかったため、東京中央銀行の生き字引と呼ばれる検査部の富岡義則(浅野和之~笠原廣之進@義母と娘のブルース)に相談に行きました。富岡は一目見て、これが「旧Tの闇の不正」だと見抜きます。合併前の旧Tは表に出せない融資をわんさか行っていたそうで、合併当時は大いに問題になったそうなのです
。
思わぬ援軍
灰谷から連絡を受けた紀本が検査部に駆け付けてきました。それを福山がメールで知らせてくれます。大和田が福山に紀本を探るよう命じたのだそうです
。紀本は箕部のファイルを見つけそうになりましたが、そこを福山が機転を利かせて横取りしてくれました
。
その福山の調査によると、紀本や灰谷を始めとする紀本の腰ぎんちゃく、そして中野渡は全員旧Tで、かつてその旧Tの副頭取だった牧野治副頭取(山本亨~飯沼 達次@ブラックペアン)の部下だったのだそうです。
棺の会
牧野は、当時ニューヨーク支店長だった中野渡頭取とも親交が深く、共に新銀行=東京中央銀行のために尽力した人物でしたが、10年前、旧Tの不正融資の責任を一身に背負って自殺したのだそうです。紀本を始めとする旧Tのメンバーは、今でも毎年牧野の命日に集まっていて、その会の名は「棺の会」というのだとか
。
そして智美は当時この牧野の秘書をしており、牧野の遺体を発見したのも智美だったのだそうです。朋美は会のメンバーではありませんが、牧野の命日=9月6日には必ず墓に出向いていたらしいです。智美は牧野の誠実な人柄を信じ、不正を犯すような人間ではないと確信していました。しかも牧野が亡くなった後、紀本の口座に多額の金が振り込まれたと聞いたから尚更です。
罠
智美の話を聞いた半沢は、箕部への不正融資をしたのは紀本に違いないと確信し、そのためにも箕部のクレジットファイルを捜し出すことにしました。どこにあるか分からない時は、本人に案内させるのが一番ですね。
半沢はわざと紀本に、半沢たちが簑部を嗅ぎまわっていると思い込ませました。紀本は早速大和田に接触し、箕部を紹介しようと誘います。ここもまためちゃ長かったので割愛しますが
、大和田は「常務」に推薦してくれたら、教えてやってもいいとうそぶきました。紀本が承知すると、大和田は、半沢が簑部のクレジットファイルの在りかを突き止めた、と嘘をつきます
。
ある小料理屋の女将が教えてくれたみたいですよ。牧野さんが遺書を残していたらしい。
紀本はまんまと罠にかかり、灰谷をクレジットファイルの確認に行かせました。そこを田島と富岡が見張っていて、在りかを突き止めたという訳です
。奴らは存在しない支店=荻久保西支店のファイルを作ってそこに隠していたそうです。
また紀本も智美の小料理屋にやってきて、遺書を手に入れようとしました。もちろんそこには半沢が待ち構えています。半沢は、紀本がここに来たことこそ動かぬ証拠だと言い切り、すべてを白状するよう詰め寄りました。警察では時効を迎えても、銀行員に時効はない!
が、そこに箕部から電話がかかってきます。箕部は大和田と半沢を呼ぶよう命じたそうです。
妖怪との対峙
箕部はこんなこともあろうかと予想して、牧野の不正の証拠をでっちあげていました。当時旧Tが不正に融資を行っていたと噂のあった会社から牧野の口座に入金されていたという証拠です。恥知らずな箕部は、それを、牧野のためを思って黙っていたが、それを疑われたのではたまらないと語り、金融庁に知らせると脅しました。
そうなれば、業務改善命令どころか、業務停止命令が出されるかもしれないな。
大和田は焦って謝りますが、半沢は納得がいきません。それでも箕部が金融庁の長官と電話で話し始めるとさすがにそうも行かなくなり、渋々頭を下げました。大変失礼いたしました。
仇敵、去る
妖怪の怒りを買ったのは半沢だけではありません。引き続き箕部を探っていた黒崎もです。黒崎は検査官を辞めさせられてどこかに異動になったそうです。
半沢は急いで黒崎の下を訪れました。黒崎は、誰かさんに影響されて本当に馬鹿なことをした、と文句を言いながら、検査官じゃなくなったからと言ってまたヒントを与えてくれます
。
伊勢志摩ステートを調べなさい
黒崎は、半沢のことが大嫌いだが、最後まで大嫌いな半沢でいてほしいと去っていきました。半沢は黒崎の名を呼び、深々と頭を下げて見送ります
。
感想
ついに妖怪が表に出てきましたね。予告では「3人まとめて!!」と怒鳴っていた半沢はどう戦うつもりでしょうか?
その半沢の宿敵、大和田と黒崎がふたりとも、半沢のことは相変わらず嫌いだけれど、その実力は認めている、というのが痛快でしたね。おばさんはこの黒崎がどーにも苦手でしたが、口では何を言っても「政府に歯向かおうとした気骨」は素晴らしかったですし、去り際の部下たちの反応からして、実際には部下たちから慕われていたことが分かって見直しました。
また白井がタスクフォースの再建案を見て、羽田伊勢志摩路線を残したことに疑問を呈していたのも朗報ですよね。妖怪に睨まれてすぐに黙ってしまいましたが、ここは是非負けずに立ち上がってほしいものです
。
来週の拡大版が今から待ち遠しいですね。
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