半沢直樹2 ネタバレと感想 第9話 1000倍返しで宣戦布告
~半沢直樹のあらすじと感想はこちらからご覧いただけます: 池井戸潤氏原作ドラマ あらすじ一覧~
【半沢直樹2】の9話を視聴しました。いや~ついに出ましたね、1000倍返しが
。シーズン1では煮え湯を飲まされたままでしたが、今回こそは是非、達成していただきたいです
。以下早速ネタバレです
。
伊勢志摩ステート
伊勢志摩へ
黒崎が教えてくれた「伊勢志摩ステート」は老舗の不動産会社で、現在の年商は750億という地元では5本の指に入る優良企業でした。取引銀行は東京中央銀行・伊勢志摩支店です。
自宅謹慎を命じられいてた半沢は早速伊勢志摩へ飛び、伊勢志摩支店にいる同期の深尾貴洋(小松和重~昊天@おんな城主直虎)に頼んで、伊勢志摩ステートのこの15年間の財務資料を見せてもらうことにしました。深尾は今ちょうど伊勢志摩ステートから融資を頼まれているそうで、稟議を書くのに過去の資料が必要だと言えば問題ないと早速手に入れてくれます。も~半沢には協力してくれる同期がたっくさんいますよね。それに今回は森山も半沢の力になりたいと同行してくれました
。
その深尾が言うには伊勢志摩ステートの野川社長は箕部の妻の甥なのだそうです。また乃原は以前、伊勢志摩にある朝原交通の顧問弁護士をしていたそうで、その朝原交通を計画倒産させ、銀行に煮え湯を飲ませた凄腕なのだそう。
半沢は早速渡真利に電話をして乃原を調べさせました。渡真利は半沢のためならたとえ火の中水の中と快諾してくれます。半沢のような男こそ銀行のトップに行くべきだと固く信じて疑わないそうです
。半沢は受けた恩は100倍にして返すと約束しました
。
20億円の行方
早速財務資料を調べたところ、15年前に箕部から伊勢志摩ステートに20億が借入金として振り込まれていたことが判明します。それは旧Tが簑部に融資をした日とまったく同じ日付でした。が、その20億を返済した記録はなかったそうです。
そこにたまたま伊勢志摩ステートに立ち寄っていた笠松が、深尾が伊勢志摩ステートの財務資料を借りに来たと聞いて伊勢志摩支店に駆けつけてきました。半沢は深尾が時間を稼いでいる間に資料の写真を撮りまくります
。特に注目したのは伊勢志摩ステートが仕入れた大量の土地の明細です。当時は二束三文のただの山林でした
。
あともう一歩で笠松に見つかるところをなんとか逃げてきた半沢と森山は、一路、財務資料に書かれていた土地の住所へ急ぎます
。そこは現在「伊勢志摩空港
」となっていました
。
錬金術
箕部は、旧Tから借りた金を伊勢志摩ステートに横流しして安い土地を大量に購入させた上で、そこに空港を誘致しました。伊勢志摩ステートはその土地を高値で売って大儲けし、業績を回復させたのです。箕部もたんまりリベートを取っただろうことは言うまでもありません
。
が、伊勢志摩ステートの財務資料には、当然ですが、箕部に金を送った痕跡はまったく見られませんでした。そこで半沢は、以前見つけた「荻久保西支店の段ボール」が怪しいと思いつきます
。智美の小料理屋でこの話をしていた半沢と渡真利、田島と富岡は早速書庫センターに駆け付けますが、件の段ボール30箱はすっかり消えていました
。
乃原の思惑
渡真利が調べたところによると、乃原は伊勢志摩にいた際に箕部と伊勢志摩ステートによる土地買収について察知したようです。加えて旧Tが箕部に多額の融資をしたことも嗅ぎつけました。なんと乃原は紀本と小中一緒の先輩後輩だったそうです。
当時乃原の家は町工場を経営しており、その町工場のメインバンクの支店長が紀本の父親だったらしい。紀本の父が乃原の家の工場に融資をしなかったために、町工場は潰れたそうです。まるで半沢の実家みたいですね。
あの紀本先輩がご立派な銀行員になられて、しかも政治家と手を組んで、あんな大それた金儲けを手伝ってたなんてねえ。
乃原はここぞとばかりに紀本を脅しました。スキャンダルと債権放棄、どっちが得か頭取なら分かるはずだ。
乃原にとってはどっちでもいい=どちらに転んでも銀行を倒すことになる=「復讐」が達成されるという訳です。
真相を突き止めろ!
大和田の協力
半沢は、あの大和田が素直に「箕部のクレジットファイル」を紀本に返すはずがないと確信し、大和田を脅しに行きました。案の定大和田は内容をシッカリ写真に収めており、すっかり白状させられてしまいます
。というより、内心では、半沢の知恵を借りたかったのではないでしょうか
。
クレジットファイルには、メモがいくつも挟んであったそうです。日付と数字、そしてアルファベットが書かれたそのメモが示すものは箕部への融資に関わる金の流れに違いありませんが、大和田ひとりでは謎を解明できなかったようです。
半沢はこのファイルを盗んで持ち帰り、田島らとともに分析を急ぎました。アルファベットのTDは東京第一銀行、TCは東京中央銀行、Iは伊勢志摩支店、ISは伊勢志摩ステート、MKは箕部啓治、そしてSやHは審査部や棺の会だったと解明します
。
福山の協力も得て伊勢志摩ステートの口座情報を調べたところ、メモの日付と完全に一致することが分かりました。伊勢志摩ステートから1億が引き出されたその日に、MKに9、Hに1と記載されていたのは、箕部に9000万、棺の会に1000万渡したという意味です。棺の会は箕部に金が渡るたびに1000万の口止め料をもらっていたようです
。
黒崎の協力
福山情報によると、メモの大きさはA5サイズの手帳であり、このサイズの手帳を持っている棺の会のメンバーは2人だけで、そのうちの一人が灰谷なのだそうです。半沢は渡真利と福山に灰谷に張り付くよう命じました。これに加えて半沢は、こうしたことには誰より強いあの人=黒崎に応援を頼みます。
黒崎は桃太郎の歌を歌いながら嬉しそうにやってきて、即、クレジットファイルのメモを書いたのは灰谷だと見破ってくれました
。やっぱり餅は餅屋でござるね
。
灰谷は、黒崎の厳しい追及にはなんとか耐え抜こうとしましたが、さすがに「力づく」の攻めには音を上げてしまいました。
言わないとつぶすわよ!
灰谷はついにすべての指示は紀本が出したと白状しました。この様子を半沢から電話を通して聞かされていた紀本はしらばくれようとしますが、半沢に抜かりはありません。半沢は黒崎に紀本を始めとする棺の会のメンバーの口座も調べ上げてもらっていたのです
。紀本は、白水銀行をはじめとする様々な銀行に分散して金を入金していたそうです。
ったく、国税に異動してのんびりやってたのに、人使いが荒いわね、あんたは。
黒崎はそう言いながら、でもとても嬉しそうに帰っていきました。あとは任せたわよ
。
10年前の真相
紀本はすべて白状しました。牧野は最初から箕部への融資に反対していたそうですが、箕部は、旧Tが抱えていた他の不正融資を嗅ぎつけて、それを盾に牧野を脅したのだそうです。その上、いつ裏切られるとも限らないと、前回半沢に見せた「牧野の不正の証拠」を捏造し、牧野を死に追い込んだのだそうです。
また紀本は「伊勢志摩ステートから箕部への金の流れ」が記載された資料を地下5階に隠していました。半沢たちはすぐに取りに行くのですが、それはきれいさっぱり消えて無くなっています。
中野渡の密命
富岡
その一方で、牧野副頭取が亡くなった10年前、葬儀のために来日した中野渡は、智美に1つ頼みごとをしたのだそうです。牧野の死の真相を調べるために誰か適当な人材を捜してほしい。旧Tではなく旧Sの行員で、優秀で口が堅く、派閥の論理に左右されず、指示に忠実な人間が理想的だ
。
智美は既に銀行を辞める決意をしていましたが、その命令に従って見つけたのが富岡だったのだそうです。富岡は中野渡から特命を受けて、もう何年もこの旧Tと箕部の不正について調べていたのだそう。
それでもなかなか突破口が見つからずにいたところに、半沢が乗り込んできたのです。半沢を見こんだ富岡は、正体を明かさずに協力し、真相に辿り着いたところで、まんまと証拠を横からかっさらって行きました。富岡は段ボールを地下4階の隠し部屋に隠し、片っ端から中身を調べましたが、一番肝心な箕部のファイルは紀本が地下5階に隠していたので見つからなかったそうです。
半沢は智美と富岡の何気ないやり取りから二人の関係に気づきました。また富岡が中野渡について熱弁をふるったのにも違和感を覚えたそうです。富岡は、たとえ乃原が旧Tのスキャンダルを暴露すると脅しても、そんな脅しには屈しない!と言い切ったのです。
これまで行内融和を目指して海千山千を相手にしてきたんだ。そんな卑劣な逆恨み野郎に屈するような人じゃねえ!
大和田
中野渡の密命を受けていたのは大和田も同様でした。依頼された時期は明らかにされませんでしたが、これは富岡も知らなかったそうです。忠実な部下の福山から連絡を受け、地下5階の資料を持ち出したのがこの大和田でした
。
宣戦布告
中野渡はこの書類を、こともあろうに、箕部本人に渡しました。そして半沢には、帝国航空の担当を降りるよう命じます
。
半沢は耳を疑いました。
到底納得できません。過去の融資に問題があったのなら、銀行としてきっちりと調査を行い、全てを明るみに出すべきです!政治家と銀行の不正をすべて公表して謝罪し、二度と同じことを起こさないよう全力を尽くすと世間に約束するのが銀行として通すべき筋ではありませんか!
箕部は、そんなことをしたら中野渡の目指してきた行内融和は二度と叶わなくなるし、銀行の信用は地に落ちる、と嘲笑しました。
政府と銀行は共存共栄。持ちつ持たれつでやってくべきじゃないのかねえ?
半沢は、これは犯罪だ、頭取が覚悟を決めるべきだと主張しますが、中野渡は聞き入れず、半沢に出ていくよう命じました。
かたや箕部は半沢に土下座をするよう命じます。これを忖度した大和田は、力づくで半沢に土下座を強要しました。ここは、かつてその半沢に土下座させられた復讐かと思えなくもありませんでしたが、それじゃあつまらないですよね
。大和田は大和田なりに中野渡の心中を思い、汚い政治家の前に屈するしかないこの状況が無念でならなかったのではないでしょうか
。
でも半沢は負けませんでした。必死で大和田に抵抗し、目の前にいる3人に宣戦布告をします。
私は銀行を信じています!銀行の使命は、金融の力で世の中の懸命に働く人達を助けることだと。あなたのしたことは全銀行員への裏切りに他ならない。到底許すことなどできません!また政治家の使命は国民への奉仕なのに、それを裏切り踏みにじった!!
私は銀行の正義を信じる全ての銀行員のために、この国の正義を信じる全ての国民のために、この悪事はきっちりと暴かせていただく。この借りは 必ず返します。やられたらやり返す。3人まとめて1000倍返しだ!
感想
3人まとめての中に中野渡が入っていたのには驚きましたね。番宣では盛んにそう仕向けていたけどミスリードなのではないかと疑っていました
。今もまだちょっと疑ってはいますが、案外中野渡もそこまでの男だったのかもしれませんよね
。大体膿を出さず蓋をしたまま行内融和を謳うなんて都合よすぎやしませんか
。北大路欣也さんは好きな役者さんですが、昔「華麗なる一族」を見た時に大っ嫌いになったことを思い出してしまいました
。できればそうはならないよう願っていますが
。
また今回、乃原にないがしろにされた白井にも引き続き期待しております。利権のために赤字路線を残して何が再建計画だ!
あ~来週はどんな結末が待っているのか、今から楽しみでなりませんね!
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本のドラマ編
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