天国と地獄~サイコな2人~ネタバレと感想 第5話 歩道橋の彼女

森下佳子氏脚本、綾瀬はるかさん主演の【天国と地獄~サイコな2人~】は5話もめっちゃ面白かったですね~。以下早速ネタバレです。そろそろピースが揃い始めているので、妄想全開でまとめさせていただきまするね。どうぞお心を広~くしてお読みくださいませ

歩道橋の彼女

以前にも紹介された「日高はるとさま」と書かれた手紙には「明日の3時に学校のそばの歩道橋で待っている」と書かれていたことが判明しました。歩道橋といえば、日高と望月が入れ替わった場所でもあります

日高望月に、その差出人の彼女が真犯人なのではないか、とほのめかします。望月は、日高は善人であり、人殺しなどではないと確信しているようなのです

となると、当然、日高は、その手紙をもらった小学校時代に、その差出人の彼女と歩道橋で入れ替わっていたのではないか、という推理が浮かびすよね。そしてその差出人は戸田一希という女性なのではないかとの疑いが(視聴者に)浮上しています

なぜなら戸田は3年前に神奈川で起きた一ノ瀬正造殺人事件について「偽の犯人像」を証言した可能性が出てきたからです。こちらは河原が突き止めています

ただ、もし最初の入れ替わりが日高の小学生時代に行われたとなると、現在38歳の日高が、少なくとも26年間も別の体に入っていた、という設定にはちと納得がいかないですよね。三つ子の魂百までとは申しますが、小学校時代の日高の性格がいまだに保持されているとは言い難い気がします

また仮にそうだとしたら、望月と入れ替わったのは「日高」なのですから、その魂は戸田じゃないとつじつまが合わないですよね。入れ替わりの法則は知らんけど、その場にいなかった「日高IN戸田」(日高の魂)が望月と入れ替わるのはおかしくないっすか。もしそうだとすると、今現在「望月」の体に入っているのは「戸田の魂」ということになり、それはやっぱり変じゃない?

ここでふと「奄美大島の半券」を思い出しました。あそこに日時は書いてなかったので何とも言えませんけど、そこまで古いものではなかったように記憶しています。もしかしたら、奄美に行くことによって「入れ替わり」の謎を解いた日高は最初の入れ替わりを元に戻していたということもあり得るかもしれません

とはいえ、これは以前にも申し上げましたが、望月「だからあなただったのですか」というセリフから「入れ替わりは自らの意思でできるものではなく、外からの意思によって行われたらしい」ことが分かっていますから、そうしょっちゅう入れ替わりが行われているとは考えにくいですよね

それにこの「だからあなただったのですか」という言葉には日高の哀しみが込められていたように感じたのですよねもう殺人など犯したくないのにそうしてしまう自分を止めてくれるのが「望月彩子」だったのか!というようなニュアンスを感じたんでやんすよ。単なる勘ですけどね

オレンジの屋根の家

今回望月は、オレンジ色の屋根の家を訪れて、薬のPTP(殻)を拾い、「時間がないですね」と語っていました。その言葉は「何者かの余命」を指しているように思われます

その「何者か」に新たに浮上したのが、陸の師匠の湯浅ですmame。湯浅は陸に冗談めかして余命3か月だと打ち明けていました。また湯浅は「三枝」という名義で家を借りているそうです。このドラマには「ミスリード」(思わせぶり)はあっても、無駄な情報はなさそうな気がするので、ここには何か隠された意味があるような気がしてなりません

またミステリー好きとしては「ノックスの十戒」にこだわりたいという理由から、真犯人は1話に登場した人物であってほしいと願ってしまいます。となると、やはり、途中から出てきた戸田ではなく湯浅が怪しい気がしますね~ikari。ただそこに「入れ替わり」があるのかどうかは疑問でござるが

特に前回の予告に登場した九十九が、動機的にも怪しそうだと思ったところで、今回あの展開でしたので、やはり「最も怪しくない人間を疑え」の基本に立ち返ったほうが良いのではないかという結論に達しているところです。(でも八巻は疑いたくないなあ)。

その「あの展開」についてもあっさりまとめておきますね

九十九の陰謀

1話で「日高はシリアルキラーかもしれない」と八巻に伝えた九十九は、日高と共有名義の特許を取得していたそうで、その権利がらみで日高を陥れようとしていたそうです。日高への疑いをネットに流出させてコ・アースを潰そうとしていました。その九十九に利用されて情報を流していたのは八巻です

日高望月が協力して九十九を捕まえたくだりはなかなか楽しかったですね~。美人スパイ並みにオシャレをした望月が道を歩くと、すれ違う誰もが振り返りました。日高は望月の体を触り、あなたは本当に良い体をしている、と褒めまくるのもまた可笑しい。ここはいかにも(女性じゃなくて)ゲイな感じがしますね~おばさん的には

陸が頼もしい

望月の様子がおかしいと察した陸は、早速、コインロッカーの合鍵を作ることにしました。湯浅は「知らぬが花じゃないか?」と止めますが、陸は好奇心を抑えられません。あ、そうそう、日高望月に言ってた英語は「Curiosity killed the cat~好奇心猫を殺す」ですね。キューリじゃあらへん

陸が合鍵でロッカーを開けたため、あの青い矢印が下に落ち、望月の知るところとなりました。今回分かったのですが、あれがただの紙じゃなくて矢印だったのは、万が一落ちたことを気づかれて元に戻そうとしても「向き」までは分からないからなのかもしれませんね(二重ロック?笑)

そこで「日高はるとさま」の手紙を見つけた陸は「彩子」と「日高」が隠れて何かをしていると察し、「日高」に会いに行くのです。日高はいきなりの陸の出現に驚くも、真相を伝えてよいものやら分かりません。でも陸は、目の前の日高に「彩子」と同じ癖があることに気づきます

一緒にいると癖が移ってしまうのか?

陸がコインロッカーを開けたのではないかと疑っていた望月は陸にそう聞かれて、そうね、そうかもね、と交わしました。

その後、どうしても陸が心配で、教えられてもいない陸のサイトにメールを出した日高は陸を呼び出して真相を伝えます。てっきり、信じてもらえるはずがないと思っていたのに、陸があっさり信じてくれたのは嬉しかったですよね。それだけ陸は「彩子の外見ではなく中身を好きだということだもの。

実際陸が惹かれたのは、現場を外されて酔いつぶれていた彩子の「正義への執念」だったみたいです

日高は陸に、望月は危ないから部屋を出るよう促しました。陸は、いったんはその言葉に従い、湯浅もまた、面倒なことになりそうな時は逃げてもいいと言ってくれましたが、すぐに思い直して戻ってきます。

陸は「彩子」に刑事に戻ってほしかったのだそうです。陸は、決して逃げない彩子が「すんごいカッコイイ」と思っていて、そんな彩子を助けるために陸が生まれてきたと思っていたのだそう

俺にはそんな生き方絶対できないからさ。何かさ、彩子ちゃんといると二人分の人生を生きてるような気がするんだよ。だから戻ってほしいんだよ。戻れる手伝いをしたい。俺はサンドバッグだからいつかは破れる運命なのよ

こうして陸は彩子のために「スパイ」になりました。

そうやって戻ってきた陸を見た望月は、とても嬉しそうにしていたので、陸の身に危険が及ぶことはないと信じたいですね。なにせおばさんの妄想によれば、望月は心の奥底では自らの罪を悔い、生まれ変わりたいと願っているに違いないのですから

あ~そうなると、もしかしたら、大島に行ったのは、入れ替わりを直すためじゃなくて、誰かと入れ替わりたかったから?なのかも

世直し殺人?

一方では新たな可能性(妄想)も浮上しています。それが「世直し殺人」です。今回「四方はある意味殺されても仕方がないところがある」、つまりはかなりの悪人だということが判明しました。ということは、あの10人のリストは、もしかしたら「悪人を成敗するためのリスト」なのかもしれませんよね。で、それが湯浅(の余命)に関わってくるんでない?

まとめ

もうそろそろ止めろという天の声が聞こえてきました。コメントで皆様の推理を伺っているうちに、自分もまとめてみたくなりましたのです。も~パンドラの箱開けちゃいましたYOまだ時期尚早で単なる妄想倒れになりそうな気がしないでもないですが、その都度新しい情報が入り次第、更新?させていただきまするね次回も楽しみ~(^^)/

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COMMENTS

2021/02/16 (Tue) 00:42

今回も面白かったですね。

こんさんのブログ成程!ですねー
陸は陸でしたね^^ある意味ほっとしました。陸いい人やん。

日高(本物の)が今回は殺人を犯す人に見えなかったです。
でも、あまりにも女性的で美しいので(ゲイだから?)
中身は元々女と入れ替わってるのか?とも思いましたが、
そうなるとこんさんが仰るように
じゃ―今の望月は何ナノ(男なの?女なの?)でさっぱりわからん笑

余命3か月と時間がないですねーに結び付ける当たり「さすが!」ですね。
回を重ねていくうちに
この鈍い私にも納得できる流れになるのでしょうねー

ただいま―と帰って来るのは誰の魂なのだろ?
その時にいないのは誰の魂なのだろう?

PS:入れ替わり彩子ちゃんは陸さんに恋してる?
 凄く面白いと言う事は言える。続きが楽しみです( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

こん
Fさんへ
2021/02/16 (Tue) 07:25

考えれば考えるほどドツボにはまる(^-^;

Fさん、こんにちは~(^^)/。

そうそう、陸、良い人でむしろ良かったですよね~。
顔が怪しいなんて言っちまって大いに反省しました(爆。

そうなんですよ、色々仮定はできるのですが、そこの矛盾が解消できない(^-^;。まあドラマですから、そこは無理やりにでも納得させてくれればよいんですけどね。

この手のドラマは、みんなが怪しく見えるんだけど、最後はきっと「最も怪しくない人」が犯人なんですよね~きっと。あ~八巻だけは外してほしいと願わずにいられませんわ(;´Д`)。

来週の放送も楽しみですね( *´艸`)。こん

nob
2021/02/21 (Sun) 07:39

とりとめもなく・・・

こんにちは。
「歩道橋の彼女」ですか。差出人が女子だとわかる描写ってありましたっけ?管理人さんのおっしゃる通り日高がゲイなら(というか、富樫の反応からゲイを確信できるんですか!!??)その差出人も男の子ってことになるのでは?

魂の入れ替わりには満月と階段が必須アイテムのように思われますが、階段と言えばその「歩道橋の彼女」との面会場所にも当然あるし、昔日高と接点があったおじいさんも階段から転げ落ちて亡くなったんでしたよね、確か。その日は満月だったのでしょうか?いずれにせよ物語に何の関係もないエピソードではないと思いますね。そのエピソードを語った妹も怪しいというか、彼女が日高と入れ替わった可能性を私はいまだに捨てきれずにいます。

八巻はきっと大丈夫ですよ。彼が犯人側と言うのはこれまでの描写からありえないと思っています(あれで犯人側なら脚本家に怒りマークです=私はこの脚本家を知りませんが綾瀬はるか主演のドラマに多く携わっている売れっ子さんらしいですね)。私はドラマについては実は余り観ないのですが、管理人さん同様推理小説は好きで、作者は読者に対してフェアであるべきと思っていますので。古典の名作と聞いて読んだ「幻の女」は読後本当にムカつきましたし。

さて、第5話で気になったのは陸の「俺はサンドバッグ」発言です。あれが彼の悲しい最期を予感させてしまいます。また、日高も「急がねばならない」と言っていたことから自身、もしくは第三者の死期が近いことを認識しているように見えますね。自身の余命が僅かなら、必ず死ぬ直前に望月に肉体を返してから死ぬんじゃないかと思います。

あと、本来の日高の人格ですが、日高と入れ替わった元望月が日高のコ・アース社員等からの慕われ方からとってもいい奴だったと見方を変えています。しかし第1話で二度ほど入れ替わる前の日高が首をこきこき鳴らしながらやばい目つきを見せていました(最初のマスクを貸した後に桜田門駅で降りた望月を見たときとか)。また、望月と入れ替わった直後二度ほど望月(肉体は日高)を恫喝する場面がありました。これらはコ・アース社の社員のからの印象とは乖離があります。もしかして元日高は二重人格なのでしょうか?おじいさんと階段で転げ落ちた時に魂の入れ替わりが起こったものの、お爺さんが亡くなる寸前に宿主を失うことを危惧した日高本来の魂がすぐ横で気絶していた自身の元の肉体に戻り、その後共存したとか?

「サイコな二人」というサブタイトルがありますが、どの二人がサイコなのかまだ分かっていません。元望月にはサイコ的な要素は見当たらないので違うでしょう。もしかしたら階段から落ちた爺さんがサイコだったとか?しかしサイコは普段は人当たりがよく、魅力的な人物が多いとも聞きますしね。魅力的かどうかは分からないけど一見いいやつっぽい湯浅、八巻辺りも可能性としてはある、ということでしょうか。

とりあえずあと2・3回は見ないと的は絞れませんよね。今夜も楽しみです。またまたとりとめもなくすみません。

追伸:「アミレバー」って初めて聞きました。ググったらとても旨そう。今度食べてみたいです。

こん
nobさんへ
2021/02/21 (Sun) 10:28

男の子!ですか( ゚Д゚)

nobさん、こんにちは~(^^)/。

なるほど~男の子ですか。それは思いもよりませんでした。

これを「彼女」と言ったのは望月IN日高で、特に「少女」の描写があったわけではありません。でもって「戸田が女性だった」ことで私もてっきりそう思い込みました。また引っかかっちゃったかしらね(爆。

あとは陸が「ラブレター」と指摘したことですかね。なるほど~日高がゲイなら「少年」の可能性大ですね~。それにあの「アニメ」も少年ですしね( *´艸`)。も~ワクワク♪

そーなんですよ。アタイもあのサンドバッグ発言にはいや~な予感がしましたわ(;´Д`)。

なるほどね、nobさんは「余命短いのは日高」とお考えなのですね?そして、あのオレンジ色の屋根の家に住んでいるのはその日高の魂を持つ人物だと?でもその場合、余命は「身体じゃなくて心」で決まるのですか?(・・?

>元日高は二重人格

それそれ、アタイもそう思いますよ。入れ替わりよりその方が現実的ですし、説得力があります。

あ~おじいさんの「階段」はノーマークでした。その日の映像が映って満月だったら決まりでござるね(^_-)。んも~「爺さんがサイコ」には大笑いでした。確かに「嫌われ者」だと言ってましたしね( ゚Д゚)。

>作者は読者に対してフェアであるべき

まさしくその通りですよね。「幻の女」は存じませんが、往々にして名作と呼ばれる作品でも「後だし」が多かったりしてがっかりすることがありますよね。またこれを映像化した場合、時間の関係なのかそれが顕著になってしまうこともしばしばですわ(;´Д`)。

そうそう、サイコについてですが、おっしゃる通り、まさに普段は人当たりが良いと一般的には言われているのですよね。だからね、つい、はちまきも?と勘繰ってしまいます(^-^;。そうであってほしくはないのですけどね。

森下さんのミステリーを見るのは初めてなのですが、普段はとても「暖かい作品」をお書きになる方ですよ。でも~私は彼女の作品がとても好きなのですけど、あえて言うなら、もしかしたらそれほど込み入ったミステリーはお書きにならないのではないか、とこれまた勘繰ってしまっています(笑。脚本家としてはとても手馴れておいでなので、その辺の技で視聴者を弄んでいるのではないかと(爆。

ふふ、網レバーですか。いかにも彩子が好きそうですね( *´艸`)。

あとは、そうそう、これまた確信はありませんが、私も妹怪しいな~と思いましたよ。ここもあと一押し欲しいですけどね。

>とりあえずあと2・3回は見ないと的は絞れませんよね

その通りだと思います。でもこうしてあれこれ妄想できる作品は楽しいですよね~nobさんの推理を伺うのも楽しみです。今夜の放送が待ち遠しいですね( *´艸`)。こん

天国と地獄-サイコな2人