天国と地獄~サイコな2人~ネタバレと感想 第7話 東朔也の正体

【天国と地獄~サイコな2人~】の7話では東朔也の正体が明らかになりました。あ~なるほど~そういうことだったのですね。前回自分であれほど妄想語っておいて何なんですが、おばさんはこっちの方が好きだなあ。さすが森下さん、期待を裏切りませんね

以下ネタバレです。文中、日高と「彩子」は同じ人物を指していますのであらかじめご承知おきくださいませサイコなふたりのネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

東朔也

その正体

東朔也の正体は、日高陽斗の双子の兄だったのだそうです。え~ここに来て双子?とも思わんでもなかったけれど、そこは「二卵性」だというので許容範囲ですよね。この事実は、陽斗の父で、福岡在住の(木場勝己~神谷巌夫@半沢直樹)が明かしてくれました

双子が離れ離れになった理由

陽斗は母=(徳永えり~若月陽菜@アンサング・シンデレラ)の連れ子だったのだそうです

東貞夫(浅野和之~笠原部長@義母と娘のブルース)に嫁いだ茜は、朔也と陽斗の双子を授かったそうですが、家柄や価値観の違いから家を出されることになったらしい。茜は奄美大島の田舎の出身で、親もいなければ学歴もなかったのだそうです。茜としてはふたりとも連れて出たかったのだけれど、姑から長男の朔也は渡さないと拒まれて、泣く泣く朔也を置いてきたのだそうです。

乳飲み子を抱えた茜は、たまたま、満の屋台にラーメンを食べに来ました。当時のそのラーメンは、一口で茜が眉を顰めるほどマズかったらしく、可憐な茜に一目ぼれした満は、そのまま帰したら二度と来てもらえないと思い、タダでいいからちょくちょく食べに来て、と声を掛けたのだそうです。俺も頑張るから

満は、茜に美味しいラーメンを食べさせたい一心で修行に励みました。そして茜も毎日のように通ってきたそうです。それで満はますます張り切ったため、いつのまにか客はどんどん増えていきました。満はついに茜にプロポーズします。茜は文字通り福の神だったらしく、その後満の商売はトントン拍子に大きくなったのだそうです

そしてバブルが弾けた頃、茜は初めて朔也のことを打ち明けました。東の家はもともと裕福だったらしく、朔也を手放したことは確かに寂しいけれど、朔也自身は豊かに暮らしていると思っていたのだそうですが、貞夫はバブルが弾けた時に「四方」という男に負債を押し付けられて散々な目に遭ったらしいのです

それを聞いた茜は満に、貞夫を援助して朔也を引き取りたいと頼みました。満も快諾し、ふたりで貞夫を訪ねたそうですが、貞夫はプライドを傷つけられたらしく、二人を罵倒して追い返してしまったのだそう。でも、その様子を朔也が見ていたのだそうです

歩道橋での再会

朔也は陽斗に手紙を書きました。小学校の近くの歩道橋で会いたいと言ってきた手紙の差出人はこの朔也だったのです。その頃陽斗は抜けた歯を集めるのに夢中でした。ちょうど上の奥歯が歩道橋の上で抜けたらしいのにどこかに落ちてしまったのを捜していた時、朔也がやってきたのだそうです

さすがは双子、その時朔也も陽斗と同じ歯が抜けました。朔也はこれを陽斗にあげたそうです。陽斗は大喜びでした。その直後、陽斗の歯は結局、朔也がガムと一緒に踏んづけていたことが分かり、ふたりは一緒に大笑いしたのだそう。朔也はこっそりその歯をはがして、そっとポケットにしまいました

手紙の主が朔也だと察して後をつけてきていた茜は、たまらなくなって朔也に声を掛けました。朔也君?おばちゃんはね、あなたのお母さんなのよ。

茜は朔也を引き取りたい旨を伝えましたが、朔也は、貞夫が東京に出てやり直すことにしたと答えました。その前に、一回会ってみたかっただけだから。がどんなヤツなのかって

それでも茜は黙っていられませんでした。朔也は、だいぶ前から小さくなっただろう靴を、踵を踏んづけてなんとか履いていたからです

靴を買いに行かないと、と茜が言うと、朔也はもう帰らなくてはならないのだと断りました。それで茜は万札と連絡先を書いたメモを渡します。これで靴を買って。そしてこれ、何かあったらすぐに電話して。

朔也はメモを受け取り、金は貞夫が嫌がるからいらないと返しました。弟、可愛くてよかった

それが、茜が朔也と会った最後だったそうです

右手のホクロ

一方で陽斗も、その時会った心優しい「歯の子」を忘れられずにいました。手紙をくれたのはあの子なのかな「手にホクロ」があるんだよ、などと語っていたそうです。

現在の名は?

そしてその東朔也こそ、望月が待っていた人物です。朔也は「すい臓がん」を患い、余命も残り僅かでした。久米宅に来るはずだった朔也が来なかったことから、望月は朔也が死んだのではないかとあちこち捜し歩きますが、該当者は見つかりません。

その一方で、陸を通して、朔也が師匠=湯浅ではないかという可能性が急浮上してきます

陸は彩子から「ミスターX」は、陸が数字を消したかどうかを確認するために歩道橋に来るはずだと言われて、八巻とともに張り込みをしました。「落書き男」から「おじさんの右手にホクロがあった」と教えてもらったので、それを確認することにしたのです。この八巻と陸がまた似た者同士?で和みましたね~。強い女性にはああした男性が惹かれるのでしょうか

陸はふと「確認に来た」のは湯浅ではないかと思い当たります。その憶測はすぐに打ち消したものの、その後も彩子から「陸に依頼をする理由」を問われると、やっぱり湯浅が怪しく思えてなりません。なんど打ち消してもやっぱりそう思えてならない陸は、いっそ直接確認しようと湯浅に会いに行きました

その湯浅はでも右手に包帯を巻いていました。湯浅曰く火傷だそうですが、その時の映像を見る限りでは「新たな殺人を犯した時の怪我」にも思えます。その後湯浅はすぐに激痛を訴えて病院に搬送されました。そこには陸が付き添います。

その「新たな殺人」の被害者は、なんと久米の息子だったそうです。そしてその遺体の側には「奥歯」が落ちていました。ニャンコがくわえて?いったあの歯は予告によると「子どもの歯」だったようです

それを知った望月は「リストに無い人物を殺すなんて反則だ!」と怒っていました。ちょうど医療ソーシャルワーカーの千田めぐみ(青山麻美)から、「朔也が服用していた薬=トルヒノーム」の線から朔也が無料低額診療制度を利用したらしいこと、そして昨夜救急搬送されたことが知らされ、その病院に駆けつけたところだったのですけどね~。そしてその病院には陸と湯浅がおりましたのです朔也は湯浅で間違いない!( `ー´)ノ

また河原も東を捜し続けていましたが、最後に来てようやく、望月がパソコンで「あづまさくや」を捜していることを知りました。あいつも東さんを捜してるってことか!

「クウシュウゴウ」の意味するところ

例の漫画は十和田が描いていたもののようですね。十和田は主人公の青年を「誰にも気づかれない存在=そんな人はいないよ」だとして「クウシュウゴウ」と名付けたのだそうです。そしてその青年に指示を出す「ミスターX」には「存在感がないのは悲しむべきことではない、人を殺すにはうってつけの特徴」だと言わせたのだそう

この漫画を読んだ東は「まるで自分のことのようだ」と言ってその漫画を持ち帰ったのだそうです

でも同じようにこの漫画を読んだ彩子は大いに憤慨していました。この世に「いるのにいない、なんて人間はいない!

ほか

十和田の死亡時期

十和田の死亡時期もようやくハッキリいたしました。2018年の11月下旬だそうです。つまり、3年前の事件は十和田が犯人でまず間違いなさそうです。これは河原もほぼ確信していました。

奄美大島

今回陽斗の実家を訪ねた彩子は、その部屋に奄美大島で見た「丸い石」が飾ってあるのを見つけました。妹の優菜は「奄美のお守りだと教えてくれます。も~呪いじゃなかったとね

また、これは予告に遭った通りですが、陽斗は「東朔也」と一緒に奄美大島に行ったようです。顔は違うわけですから、おそらくは陽斗がそこで「東朔也」と名乗ったものと思われまする。

陸がディープキスでメロメロ

マンションで望月と鉢合わせた陸は、思わず力づくでドアを閉めようとしました。望月はヒールを履いた足でこれを食い止めようとしましたが、さすがに痛くて引っ込めてしまったようです。

心優しい陸は望月が心配でドアを開けると、望月はいかにも痛そうに足首を抑えていました。それで陸は「日高さん」と声をかけます。望月も自分たちも同じ人物=東朔也を捜しているようだから、いっそのこと協力してはどうかと提案したのです。

望月はその優しさに感激し、思わず陸の首を引き寄せて情熱的なキスをしました。キスを終えた望月が笑顔で「ご心配ありがとうございます」と語った時、陸は魂を抜かれて恍惚状態でした

陸の過去

陸は昔証券マンで、他人の金を右から左に動かしてはわんさか稼いでいたのだそうです。それがある時、ボランティアで被災地に赴いた際、自分が何の役にも立たないことが分かってひどくガッカリしたのだそうです。それで「自分の手で何でもできるヤツになりたい」と思い、何でも屋に転身したのだそう

そんな陸を湯浅は大いに評価していました。てめえの手動かして、汗水流してるヤツが、ちゃんと報われなきゃいけねえ

まとめ

さすがにここまでくると、東朔也=湯浅で間違いないような気がしますよね~。陽斗は清掃会社で働いている朔也に遭遇し、そのホクロから彼の正体を知った。話を聞くうちに大いに同情し、双子の兄とともに殺人を行った

その動機は「復讐」なのでしょうが、そうだとしても「猟奇殺人」にする意味はまだ不明ですよね。少なくとも朔也は、あくまでも幼い頃の印象ですが、とても「サイコパス」には思えません。でも陽斗は~「抜けた歯へのこだわり」からして、もしかしたらサイコパス的要素があったのかな、とも推察されます。それとも、あの漫画が元凶なのかしらね

また、これまたもしかしたら、朔也はまだ「陽斗と彩子の入れ替わりを知らない」のかもしれませんよね。もしそうだとすると、望月が、朔也は「美しい女性になった自分」を見てどう思うか、を楽しみにしていた(会えますかね)とも解釈できるかな~ちと苦しいな。その場合、四方を殺したのは陽斗(望月)の単独行動となりまするが

それと「入れ替わりの秘密」もまだ解けていませんよね。むふふ、やっぱりあるんでない?奄美の呪いが・・。あ、もう止めておきまするね

来週はついに「日高」に緊急手配がかかるようです。いや~これまたハラハラさせられまするね~楽しみ

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COMMENTS

nob
2021/03/01 (Mon) 20:51

推理を諦めつつあります

こんさん、こんばんは

まさかの双子展開!新たな情報が多すぎて私の貧弱なCPUでは処理が追い付かず、もはや推理は諦め、単純に頭を空っぽにして推移を楽しもうかな、と思い始めています(笑)

朔也とハルトが双子…。新月と太陽ですね。最初の頃に出てきたシヤカナロー(でしたっけ?)の花の伝説はこれまで日高と望月のことを言っているのかと思っていましたが、この兄弟のことかも知れませんね。となると、赤ん坊の内に二人は入れ替わった(魂ではなく)可能性すら考えてしまいます。
つまり、「長男をよこせ」という姑に反発して一卵性ではないとはいえ生まれたばかりの赤ん坊の区別は母親以外では難しいだろうからと意地悪で次男を長男と偽って置いていったとか?その入れ替わりのせいで幸福になるはずだった次男が不幸に、逆に長男が幸せになったとか。それが次男(サクヤとして育てられた方)の心を捻じ曲げたとか。そしてそれを大人になって知って・・・。ちょっと妄想がすぎますか?

双子の母は年の離れた父と結ばれたとありましたが、それならその実父がハルトが高校時代に世話をしていた例の爺さんかも知れませんね。あっでも実父はサクヤと歩道橋での出来事以降すぐに東京に行ったんでしたね。

母親がサクヤを置いて離れるとき、彼の右手のひらにはほくろがありました(赤ん坊にほくろあるんですね)。第5話だったかな?陸とサシで宅飲みしたとき、湯浅の右手のひらにほくろがありました。なので本当はサクヤなのかハルトなのか分かりませんが、母が実父に残した赤ん坊=湯浅、は間違いなさそうです。

そして湯浅も歩道橋に現れた小学生のサクヤもとってもいい奴で、サイコパスには見えません。これは本当にこんさんのおっしゃってた通り、新月の日だけ特別に邪悪な魂が生まれてサクヤに殺人をさせているのかも知れませんね。まあ、まだ彼が殺人実行者とは限りませんが。
邪悪な魂の存在を認めると、「生きてたのかよ」という日高の憎々し気な言い回しもわかる気がしますし(あくまで邪悪な魂に対して)。

今後のキーマンは必ずまた登場するだろう(過去の話かもしれませんが)実父、そして十和田でしょうかね。次週予告では「もう、こうするしかない」的なことを日高が誰かに話しかけていました。これは望月と体を再度入れ替えて元に戻ろうということなのでしょう。ふたり元に戻ってセクハラと協力して事件を解決してもらいたいものです。

そういえば、サクヤは弟に会いたがっていたようですが、母には会いたくなかったのでしょうか?弟の邂逅のあと、出てきた母親に対して余り感情めいたものを感じなかったのですが。

湯浅が倒れた時落としたSDカードはなんでしょうか?前回歩道橋で見つけた隠しカメラの映像が入っているんでしょうかね?でもそんな映像、後生大事に持ち歩かないか。

ちなみにYUASA KAZUO と AZUMA SAKUYA は似たようなアルファベットを使ってます。実際にはO/M/Aの3文字余っちゃいますけど近いと言えば近いですよね。

いずれにせよ、多くの謎・疑問に対して残り3話できっちりすっきりさせてくれることを期待します。

こん
nobさんへ
2021/03/02 (Tue) 08:32

いやいや、まだまだ( *´艸`)

nobさん、こんにちは~(^^)/。
早速のコメントをありがとうございます^^。

いやいや~nobさん、まだまだ全然諦めてませんよ(笑。上から下までおぉ~なるほど~と感心しながら拝読いたしました( ゚Д゚)。

そうか~太陽と月はこの二人のことだったのですね~。ふたりの母はシヤカナローの伝説を意識して二人を名付けたのでしょうか。本来なら名家?の家の息子たちですから、父親とか舅姑が名付けそうですが、そこから既に「大いなる力」が働いていたのでしょうか( ̄▽ ̄)。

むふふ、双子とくれば「赤ちゃん取り換え」ですよね~。でも茜はそういうタイプじゃないかもしれませんね(^-^;。

おぉ~湯浅にホクロ、ありましたか!それなら間違いないですね(^_-)。

> YUASA KAZUO と AZUMA SAKUYA

んも~これぞミステリーファンらしい推理ですね~。私にはまったく同じに見えちゃったほどですよ。思わず書き出しちゃいましたわ( *´艸`)。これは間違いなく本名を意識した改名ですね( `ー´)ノ。

> サイコパスには見えません

でしょう?それでね、nobさんの推理を伺っていて「邪悪なのは実父の貞夫なんでない?」と思っちゃいましたよ( ゚Д゚)。以前の十和田じゃないけど、浅野和之さんがあれだけのチョイ役のはずないですものね( ̄▽ ̄)。

でね、父親思いの優しい朔也は、毎日毎日、貞夫の恨み言を聞かされていつしか心を病んでしまったのでは?もしくは「奄美の呪い」を息子にかけたのは貞夫かっ!?(≧∇≦)

> ふたり元に戻ってセクハラと協力して事件を解決してもらいたい

ですよね~。自分も心からそう思いますよ。それに湯浅(朔也)の最期も心穏やかであってほしいです( ノД`)。

> 湯浅が倒れた時落としたSDカード

なんてありましたか?アタイはまったく気づきませんでした。

まだ録画は消してなかったので今確認しましたよ~。ああ、薬の殻だけ気になって、その直前を見落としていました(^▽^;)。むふふ、やはりさすがでござるね~素晴らしい♪

なんだろ?アレ(・・? これまで登場した「映像」を彷彿させるものは、おっしゃるとおり歩道橋の監視カメラと、後は望月の姿をした日高が四方を殺す映像そのものしかありませんね。もしや、すべては自分の犯行だと告白した「遺書ビデオ」とか??(^▽^;)

いや~nobさんとお話ししているとまた妄想スイッチ入っちゃいそうですよ~(爆。でも下手な考え~になりそうなので今日は控えまするね(^_-)。来週の放送も楽しみですね~(^^)/。こん

こん
Fさんへ
2021/03/02 (Tue) 08:48

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、こんにちは~(^^)/。

自分は最初、脚本家が森下さんなので、どちらかというとハートフル展開を期待していたのですわ。ですからこのミステリー展開は、思いがけない嬉しいオマケのように感じていたのですよね。コメディもめっちゃ楽しかったですし。

そんなことからも、もう7話ですし(笑、犯人はこの双子の兄弟ということで、まず間違いないと思うざんすよ。ただね、今上でnobさんのお話を伺って、二人をこんな風にしてしまったのは実父の貞夫だったのではないか?という妄想がまたムクムク湧いて来ました(爆。

よろしかったらまた暇つぶし?にでもご笑納いただけると嬉しいです^^。

も~あの八巻と陸は楽しかったですよね~。アヤコ談義でも盛り上がれそうでしたよね( *´艸`)。ぜひまたあのふたりの絡みを見たいですね(^_-)。こん

nob
2021/03/07 (Sun) 07:53

少し足掻いてみます

こんにちは、こんさん

私、見落としていたのですが双子のお母さんは「茜」というのですか?名前、出てましたっけ?「茜」と言う名前も暗示的ですね。字に「西」が入っています。離婚前は「東茜」ってことですね。「東」+「草(二十?)」+「西」ですか。

「西」というワードから与謝野蕪村の「菜の花や 月は東に日は西に」という俳句が想起されます。茜の離婚で月(サクヤ)は東家にとどまり、日=太陽(ハルト)は西(茜?)に引き取られることになったのと俳句が重なるように見えるのは偶然でしょうか?ちなみに太陽が西にある時、空は茜色となり、東に見える月は新月ではなく満月ですね。満月を連想させる名前は望月彩子と日高満ですが・・・。余り物語とは関係ないのかもしれません。

この物語は、シヤカナローの伝説(月になるはずだった星が太陽になるはずだった星からシヤカナローの花を盗んだことによって月と太陽が入れ替わった)をベースに進行しないと視聴者から怒られちゃう脚本となっていると思います。確かシヤカナローは人を幸せにするんでしたよね?とすると、貧乏なラーメン屋だった日高満の人生を180度変えた茜こそがシナカナローそのもののように思えます。

まあ、ハルトはサクヤから母親を盗んだわけではありませんが、逆に裕福な家から一転不幸に転落した側のサクヤからしたら、もし二人の対照的なジェットコースターのような人生を知ったらサクヤが母親を奪っていったと考えて恨んでしまう可能性はあるかも知れません。
ただそれだけでは伝説をなぞりきってはいません。月と太陽の入れ替わりが両親の離婚前に行われていないと辻褄が合わないように思います。

茜がサクヤを置いて出るとき、サクヤの右手にほくろが確認されています。歩道橋の上でハルトと会った小学生のサクヤの右手のひらにもほくろはありました。そして現在の湯浅の右手にも同様のほくろがありました。つまり東家に託した赤ん坊の肉体が時を経て現在の湯浅になったと考えるのが自然です(もしこれが同じ場所にほくろがある他人だとしたら私はこの脚本家のドラマを二度と見ないでしょう(笑))。勿論、魂の入れ替わりが起こりうる設定なので魂までずっと同一だったかは分かりません。

となると、やはりどういう事情か分かりませんが、茜が東家を出る前には二人は入れ替わっていたと考えるしかありません。さすがに赤ん坊の魂が入れ替わったとは思えません。仮にそうしたことが起こったとしても、物心がつくずっと前の赤ちゃんの魂が入れ替わっても当然本人に自覚も記憶もないのでこれは考えなくていいと思います。となると、物理的に取り換えが起きたと考えざるをえませんね。
前回茜が長男を寄こせという姑に立腹してわざと次男を置いていったと書きましたが、病院でのミスによる取り違え、あるいは田舎ならではの双子の役所への届の兄弟逆転現象(先に生まれたほうを第2子とする)があり、後にサクヤがそれを知って「俺が次男だったら母親と一緒に東を出て幸せになっていた」と考えた可能性もありますね。

いずれにせよ、残るは3話。こうした疑問が解明されていき、すっきりできるのを期待します。

疑問と言えば些細なものも含めていくつかあり、そうしたものもすっきりさせてほしいです。

湯浅と思しき男が久米(親)家前に来た時、張り込んでいる日高(中身望月)と八巻を見て踵を返しましたが、その際握りこぶしをぎゅっと固くしていました。同じような動きを歩道橋の後の茜との接触の時に小学生のサクヤもしていました。そして最初に望月と八巻がコ・アースに聴取に行った際、日高ハルトもまた同じように握りこぶしを固めていました。

この話では癖は魂由来のようですから第1話の最初の日高は中身がハルトではなくサクヤだったということでしょうか?だとすると再度湯浅に魂が戻ったってことになります。それとも握りこぶしは単なる偶然に過ぎないのでしょうか?さすがに演出上偶然というのはあり得ないと思うので、ハルトとサクヤは望月の最初の聴取以降入れ替わった可能性もありそうです。実は二人は頻繁に入れ替わっていたのかも知れませんね。日高はるとの著書の表紙(第1話)に「文系学生が理系に転身した」的な煽り文句がありましたが通常専門に進んだ後に文系から理系に移行するのは厳しいですからその際も入れ替えがあったのかも。

「明日は会えますかね」発言から現在の望月の肉体(魂はハルト?)はもしかして現在のサクヤ(もしかしたらハルト?)が誰の肉体に入り込んでいるのか知らないのかも知れません。うーん、書いていて訳がわからなくなってきました。

そういえば望月の肉体になったハルトかサクヤは歩道橋の数字の「4」を見てまだ終わりじゃなかったのかと独り言ちました。漫画に「4」の数字が書いてあったことを読んで知っているにも関わらず、です。「4」が少なくとも東家崩壊のキーパーソンである四方を示しているにも関わらず、です。つまり四方によって東家が崩壊したことをあの時の望月の中の人は知らないわけです。この辺りに謎を解くカギがありそうです。

疑問と言えば殺し方やその順番も不思議です。
1番目の横浜の殺人と2番目の田所との間に2年以上間があったことの疑問は前に述べたと思いますが、一ノ瀬・田所・久米は殺害後口に詰め物をしたのに何故か四方だけはそうしたことはしていません。
更に四方だけが東父との接点が判明していますが、復讐殺人ならばなぜ彼を真っ先に殺さなかったのか?それともほかの三人も東父にとって同程度かそれ以上に恨む存在なのかも知れませんね。
リストに載っていた久米父ではなく息子を殺した理由もなんかあるのでしょうがそれもいずれ明らかになるでしょう。法務省関係の一ノ瀬は六法全書、パチンコ経営者の田所はパチンコの玉を口に入れられていましたが警備会社の社長の息子は何故か煙草でした。この謎が解明されたら息子を殺した理由が判明するかも知れません。息子の部屋に銃がいくつも展示されていましたが無意味ではないでしょう。三段特殊警棒らしきものが凶器っぽく落ちていましたが、これは警備員がよく使うものではありますね。

ボストン留学時代に日高が疑われたという暴行殺人事件との関連も気になります。同じ殺人でも趣向が違いすぎるし、行方不明となった同僚も気になります。八巻が捜査1課に提出した記事には外国人男性のようですね。

とまあ、長々と相変わらず脈絡のない文章を書いてしまって申し訳ありません。今晩の放送を楽しみに待ちます。

nob
2021/03/07 (Sun) 09:00

もう少し

あっそうそう。前のを送信した後にまた思いついたことを少しだけ(すみません)。

茜の死亡時期や死因は明らかにされていませんよね?
妹と東京の洋食屋で会った時、家族で何度も来ていたようなことを妹が言っていたからそんなに昔の話ではないように思います。第7話を見るまではてっきり父の会社は東京にあるものだと思い込んでいましたから。いつ、また、何故、福岡に本社があるのに家族で東京に出てきたのか?あるいは進学や就職などで拠点を東京に移した子供たちの様子見とかで頻繁に両親が上京して一緒に食事をしていたのかも。いずれにせよ、母親の死について具体的な話が出ていないのは不自然だし何かあるように思います。

漫画に出てきたミスターX(アルファベットの「X」なのかローマ数字の「10」なのか?)は伸ばした爪にマニキュアをしていたのでミスターと言いながら女性っぽさも感じさせます。
私の見立てでは殺人指令者(ミスターX)と殺人実行者(空集合)は別で、更に日高ハルトは何らかの事情により証拠隠滅的なことをしている第三者です。自分の乳歯を回収して回ってる可能性もありますが、それが自分のためなのか誰かを救うためなのかは分かりません。
ミスターXが(ああ、Xは染色体のXかも知れませんね)女性だとしたら、ここまで登場している主要キャラでは妹、五木、そして茜辺りが怪しいということでしょうか?

このお話では肉体が滅んでも魂を別の人に入れ替えることで生きながらえることができそうなので現在の性別に特に意味はなさそうですね。そう考えると既に死亡したと言われる十和田、階段から落下した爺さん、双子の父・東(爺さんと同一人物の可能性あり)、茜、こうした人々の魂が別の人の肉体に宿って生きているかも知れませんね。

しかし魂を意識的に入れ替えることが可能なら不老不死を手に入れたも同然なのでやっぱりミステリとしてはちょっと反則だと思いますけどね。何でもありになっちゃう。

「空集合」というのは魂と同義なのかもしれません。要素を持たないとはいえ「集合」なので、もしかしたら空集合は特定の一個人ではない可能性もあり、かも。殺人実行者が複数いるからこその「明日(の現場では自分が会いたい人に)会えますかねえ?」だったとか?
望月日高が第7話で清掃人をじっと見ていたシーンがやけに意味深に感じられたので変な方向に考えが行っちゃいました(笑)

あと、第一話冒頭、望月彩子にとって事件も日高も奄美も何も知る前のタイミングで何故あんな夢を見たのでしょう?彩子も昔、このどれか、あるいは全部と無意識的に接点があったのかもしれませんね。彩子の過去って小学生の時に虐めの首謀者を糾弾したくらいしか出ていないように記憶していますが、今後出てくるのかも。また、日高の手汗のすごさに驚いていたシーンもありましたが、そのことがの〇〇こそが今の日高の肉体の過去の姿だってこともあるかも。ま、手汗ではそこまで誰かを特定できないか。スマートな日高ハルトに似つかわしくない体質だったので私の記憶に強く残っているだけの可能性も高いです。

うーん、どんどん正解から離れて行ってるように思うのでこの辺で。

こん
nobさんへ
2021/03/07 (Sun) 10:27

お疲れ様です^^

nobさん、こんにちは~(^^)/。
まずは考察、お疲れさまでした。大変興味深く拝見いたしましたよ~。

特に与謝野蕪村の俳句には感動しました。アタイはこのコメントを森下さんにお見せしたいですわ( *´艸`)。絶対意図してらっしゃると思いますよ~。素晴らしい( ゚Д゚)。

また太陽と月の入れ替わりについても確かにおっしゃる通りですよね。陽斗が陽斗(太陽)のままなら、入れ替わる必要がないのですものね。でもそもそも「太陽と月」という名前を付けるなら、よほどのことがない限り、長男を「太陽」にするような気がしませんか(・・?。

と、そこまで考えてふと思ったのですが、ご指摘通り、陽斗は茜と家を出たことによって&伝説通り、幸せ(文字通りの太陽)になった、で、おそらくは2~3年前に「月」である湯浅に再会し、シヤカナローの伝説によれば「月は太陽になるはずだった」のだから、と、陽斗が入れ替わりを提案したのではありませんか( ゚Д゚)?

「入れ替わりを元に戻す」んじゃなくて、不幸になった兄を幸せにしたくて「入れ替わることによって無念を晴らそうとした」のでは?だったらなんとか辻褄も合いませんか?(笑

自分としては、やはり、この月と太陽の兄弟がそう何度も入れ替わっていたとは思えないんですよね。nobさんも感じていらっしゃるように、互いのことをそこまでよく知らないような気がするんですよ。

最たる根拠が「望月の姿をした陽斗が清掃業者をじっと見つめていたシーン」です。ふたりはコ・アースの社長と清掃業者として再会したんじゃないかな、思います。で、そこで陽斗がホクロに気づき、ふたりで復讐するようになったんじゃないかと。その場合、シヤカナローの伝説を知っていて利用したのは、茜と暮らしていた陽斗でしょうね。

でもって、アメリカでの連続殺人もあるので、自分はやっぱり陽斗はサイコパスなんじゃないかと思うんですよ。これも印象ですけどね。サイコパスである陽斗が湯浅の過去を知り、かつあの漫画を読んで実行に移した、と考える方が自然な気がしませんか。(今見ているアメドラのサイコパスもめっちゃ良い人で・笑)

茜がシヤカナローだったというご推察もまた見事なご指摘でしたね~もうほれぼれしますよ( *´艸`)。私もそれで間違いないと思いますが、おそらくドラマ的には最後までこれを表には出さないんじゃないかな(^-^;。というか、満が茜を「福の神」と呼んだ時点でそれを表現しているのではないかと思いまする(笑。

その満=満月も面白いですね~。陽斗が幸せになるわけですね。そんな「幸せな生活」には飽き足らなかったのがサイコパス!いや違っていたら笑ってやってください。昨日サイコパスアメドラの最終回を見終わってまだその余韻が抜けんのですわ(爆。

でもnobさんの推理を拝見するのは実に楽しいです。私はめったに、特にミステリーでは、他人の意見を聞いたりしない性質なんですが(自分が言いたい・爆)、nobさんの推理を伺うと、自分の頭の中が整理されていくような気がして実に嬉しいです。いつもありがとうございます^^。

さ~て今日はどうなりますかね。夜見ると見落としが多いことが分かったので(苦笑、今晩はパスして明日頭がはっきりしてから見ることにしますね(^_-)。ではでは良い休日を!こん

天国と地獄-サイコな2人