天国と地獄~サイコな2人~最終回ネタバレと感想 サイコパスの恋?騙されたのはどっち??
綾瀬はるかさん主演のミステリードラマ、【天国と地獄~サイコな2人】もついに昨夜が最終回でした。(お墓参りは金曜日に済ませてきました
)いや~最後の最後まで「いや違う、日高はサイコパスで間違いない
」と念じ続けたおばさんの執念(怨念?)が、最後の最後でドラマの神様に届いたかのようでございましたね
。そんなの単なる妄想だ
、というお叱りの声も聞こえそうですけれど
、自他ともに認める「妄想族」のおばさんには大満足のラストでしたよ
。
以下ネタバレと最後に妄想です。お心を広~くしてご笑納いただけましたら幸いです
。
それぞれの正義
河原
前回のラストに遭ったように、河原は望月と日高を逮捕しました。望月は、もちろん、自分は無実だと訴えます。私は、ふたりを確保しただけです!!
でも河原はそれが面白くなかったようですね。河原自身、犯人は東朔也であって、日高陽斗ではないと考えていたようなのですが、望月が「真実を隠蔽」しようとしているのが、気に入らなかったらしいのです。それがお前の正義なのか!?
その後日高は、すべては自分の単独行動による犯行だと自供します。望月は必死で庇おうとしますが、河原が押しとどめました。コイツに任せたら、日高は無罪になっちまう
。
その一方で河原は、部下に「東朔也」について調べさせていました。動機を確認するためです。
- 朔也が陽斗の双子の兄であり、実家が四方に負債を押し付けられたこと
- 東京には夜逃げしてきたこと
- 高校卒業後、朔也が田所からパワハラを受けて解雇されたこと
- 久米親子から不当解雇されたこと
- ずっと面倒を見てきた認知症の父が亡くなり、最後は余命半年と宣告されて「やり直す時間すら奪われた」こと
河原は、気の毒な兄の無念を晴らすために3人を殺害したと語る日高に、その誤りを指摘しました。
この殺人はお兄ちゃんの声じゃないのか?立場の弱い人間がいかにたやすく奪われ続けるか。そして、立場の強い奴らも、最後はこういうふうに自らが奪われることにもなる、彼はそう言いたかったのではないのか?
河原は、朔也のしたことは人殺しだから、そんな「声」も「汚いしゃがれた聞くに堪えない声だ」と決めつけつつも、それでも「声は声だ!」と力説します。お前にその声を奪う正義はあるのか!?たかが女(望月)一人のために!!
日高は「あの人(望月)を守ることは、私自身を守ることだ」と言い張りました。自分を守るのに理由などいらない。
朔也
そこへ望月が飛び込んできました。陸が朔也のSDカードの映像を送ってくれたのです。やはりあれは朔也の遺書ビデオでした。弟思いの朔也は「すべては自分の単独犯行だ」と告白していたのです。
望月
望月は途中でハイヒールを脱ぎ捨てて駆け付けてきました。さすがの河原も望月の覚悟のほどを知り、すべてを彼女に任せてくれます。望月は必死で日高を説得しました
。
私が警官になったのは、10歳の時に濡れ衣を着せられたから。前に話したわよね?そんな私が他人の濡れ衣を見過ごせると思う?そんなことをしたら、私は私の正義を失くす。もう警官をやるべきではない。
頭がいいくせに、そんなことも分からないの?あなたは私だったくせにどうして?私に私の正義を守らせて。私を守りたいと思うなら、あなたは私のために本当のことを言うべきでしょう!
日高はボロボロ泣きながら、犯行を否定しました。
闇に葬られた真相
その頃、ようやく鑑識が「日高のスマホ」の動画を復元しかけました。望月が四方を殺した時の映像です。が、たった今、望月と日高の「ラブシーン
」を見せられて感動していた新田は「あなたは私で、私はあなた」という望月の脅迫を「好きです」だと解釈してしまいました
。ま、確かにそうだったのかもしれませんが
。
ちなみにこの「日高のスマホ」は日高がトイレに捨てたそれでしょうか。直前に五木と会話した形跡も残っていたので望月が捨てたスマホじゃないような気がしませんか。でも日高は動画を消したりしませんでしたよね?
判決
朔也は被疑者死亡で3件の殺人容疑で送致、日高は証拠隠滅2件と死体損壊2件の容疑で送致、十和田も一ノ瀬殺しで送致、となり、日高は3年の実刑判決を受けました。刑務所では九十九と一緒だったようですね。食事に「ナッツ」が出たのを見た九十九は、お前は一生食べられないんだよな、と笑いますが、日高は「そうでもない」と笑い返しました。
余波
陸
望月が日高を愛していると確信した陸は、嫉妬から、見つけたSDカードを隠蔽しようとしましたが、尊敬する師匠の朔也が最後の最後まで弟を庇おうとしていたことを思い出し、このままでは朔也を裏切ることになると思い直します。
陸はカードの映像を警察から望月に送ってもらい、自分は知らなかったことにしました。最後の最後に望月を固く抱きしめて&「ナッツを買うなら安い店で買え」と言い含めて去っていきます。
望月と八巻
ふたりは責任を取らされて「警察学校」へ飛ばされました。「正義を説く」この仕事は望月の性に合っていたようですね。もちろんゆとり八巻は言わずもがなで。
エピローグ
出所した日高が「満月の夜」に望月に会いに来ました。場所はあの歩道橋~そこに「奄美の石」を持参します。望月はてっきり「指輪」か何かだと思い込み、公務員だからと辞退しようとしましたが、日高は無理やり押し付けました。
そこで日高は、望月と入れ替わったのは、亡くなった母の茜が息子たちの暴走を止めるためだったに違いない、と語ります。際限なく間違っていく息子二人を何とかしてくれって母があなたに頼んだんじゃないかって思ったんです。
その後ふたりは再び入れ替わって別れを告げました。
追記: ここは字幕にも「日高・彩子の身体で」「彩子・日高の身体で」それぞれに挨拶をしたと明記されていました。
まとめ
「入れ替わり」の理由が「母が息子たちを正しい姿に戻してほしいと願ったから」だとするならば、再度入れ替わった理由は1つしかありません。「日高はまだ正しい姿ではない」ということです。
確かに、日高は日高なりに兄の朔也や望月を守ろうとしていたのだと思います。でもそれすなわち、日高は罪を犯していない、ということにはならないと思うんですよね。これは以前みつきさんもコメントで指摘してくださったのですが
、日高は望月と入れ替わることによって、少なからずその「魂」の影響を受けていたのではないでしょうか
。これまで罪を犯してきた「サイコパス」の自分こそ、ここで罪を償わねばならない、と思っちまったのかもしれません。
ただね、そこがサイコパスのサイコパスたるゆえんだと思うのですけど、一旦許されてしまえば、また元に戻っちゃうんじゃないかと思うんですよね。
だからこそ(また入れ替わることができれば)「ナッツも一生食べられないわけじゃない」なんて言葉が出てくるのだろうし、加えて、自分はまだサイコパス=正しい姿ではない、と自覚していたからこそ、敢えて「満月」を選び、あの「石」を持って「大好きな望月」に会いに行ったのではないでしょうか。もう一度入れ替わることを願いながら。
いやもちろん、そうじゃない可能性もあると思いまするよ。でもおばさんには「日高陽斗はサイコパス」にしか思えんのだす。これまでずっと何を考えても最後はそこに行き着きましたし、今回も最後の入れ替わりが無ければあるいは諦めたかもしれんけど、あったからもー無理。
最後の最後に来て管理官の五十嵐も挙動不審に思えたりしましたし、最後はめでたし、ハッピーエンド、じゃないんじゃないかなあ、と思えてなりません。そうは言いつつ、森下さんだからそーなんかな
、と思わずにもいられず
。
でも、こうして最後の最後まであれこれ妄想できたのはめっちゃ楽しかったです。最後までお付き合いくださった皆皆様には心より御礼申し上げます
。
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終わりましたね~!
感想を待っていました!
終わってしまいましたね~
楽しいドラマでした。わたしの感想も引用していただけて嬉しかったです。
わたしも日高はサイコパスだと思っています。
甘っちょろいヒューマンドラマではないと…。
確かに亡くなった日高のお母さんが守ろうとした、いうのは納得できます。
だけど、望月になっていたときのあの悪い笑顔は、しようと思ってできるものではなく、心底楽しんでいたと思います。
また、取り調べでもサイコパスの演技などではなく、自分の手のひらで転がされている人を見るのが楽しかったんだと思うんですよね。
日高は留置場で満月を見上げていましたよね。
あのときから、また望月との入れ替わりを考えていたような気がするんです。
でも思ったからといって、入れ替われるわけでもなさそうですし、兄を失った日高が孤独にならないように、お母さんが守ってくれたのでしょうか。
ふたりは男女の普通の恋愛はもはやできないでしょう。
お互いに体の隅々まで知り尽くし、下世話な話ですがふたりが普通の男女のように結ばれるなんて考えられません。
日高は望月のボディーを気に入っていました。
愛でている、といっても過言ではないほど。
だからこその「あなたは私で、私はあなたなんです」という言葉ではないかと思います。
だから「自分を守るのはあたりまえ」ではないかと。
入れ替わったことによって生じた交わりは、誰にも見えない、理解されない「空集合」を持ち合ってしまったのかもしれません。
もう一度最初から、見逃したところがないかじっくり見てみたいドラマです。
こんさんの感想で2倍楽しめました。ありがとうございます。