イチケイのカラス ネタバレと感想 第2話 チームワークに惚れ惚れ
月9,【イチケイのカラス】は2話目も面白かったですね~。途中からもう声に出してゲラゲラ笑っちゃいました
。そうそう、フジテレビはこういうチーム(≒群像劇)を描くのが抜群に上手ですよね
。登場人物の一人一人にちゃんとした個性や歴史があって(仕込んであって
)、決して主役に負けていない。むしろ時に主役より印象的だったりする。TOKYOエアポートとかHEROとか、みんな大~好きでしたっけ
。
以下ネタバレのあらすじです。
草野球その1
前回甲子園の話が出てきていたので、きっとやってくれると期待していました。も~井出はさすがに自慢していただけのことはありましたね~
。2打席連続、しかもランニングホームラン(めっちゃ足が速い
)ですよ。ピッチャーの入間はバカスカ打たれちまって、また回ってきた井出を見たチームメイトは皆「敬遠」を勧めるんですが、入間はキッパリ断ります
。
でも0.1%でも可能性があるなら、俺は真っ向勝負したいんだよね。
相手側のベンチからは城島がヤジを飛ばしています。うちの井出が怖いか?このチキン野郎!
もちろん坂間も「敬遠も立派な戦術だ」とのたまいましたが、入間は「悔いなく全力を尽くす」と譲りません。その方が楽しいじゃない?
入間流は法廷でもマウンドでも同じか、と皆諦めた顔をして守備に就きました。入間の「渾身の一球」は、まるで狙ったかのように井出の腰を直撃します。デッドボール!!
わざとだなっ!!
井出はもちろん、城島もカンカンになってベンチを飛び出してきます。入間は笑いながら、いやいや決してわざとじゃないと言い訳し、ベンチにいたワンコのみちこを呼びました。みちこ!ゴー!
忠犬みちこは検察側を蹴散らします。わんわんっ!!
事件
概要
駒沢が、またしても、合議制で扱う案件を持ってきました。一審で有罪判決が下された差し戻し案件です。被告人の深瀬瑤子(前田敦子~与論弥栄の偽者@コンフィデンスマンJP)は2年前に当時1歳半のわが子に虐待行為を行ったとして有罪判決が下ったそうです。幸いなことに子どもの詩織は後遺症もなく回復し、現在は3歳になりましたが、一歩間違えれば命を落としていたことや、送検時に深瀬が笑っていたことから、SNS上では「鬼女の微笑」と誹謗されていたそうです。深瀬は虐待を否認して控訴し、現在は保釈中だそう。
差し戻しの理由
本来なら高裁が判決を下せばよいところを第3支部に差し戻してきたのは、一審の裁判長が香田隆久(馬場徹~富樫義貴@天国と地獄)だったからです。香田は最高裁事務総局・事務総長の香田健一郎(石丸謙二郎~島津和幸@集団左遷!!)の息子で、坂間もこの父親の方から、ゆくゆくは事務総局に呼ぶとほのめかされて入間を見張るよう命じられていました。
川添を始め、駒沢以外は皆、取扱要注意案件だと忠告します。坂間は合議ではなく単独にした方が良いと勧めました。入間はこれを「保身」と批判しますが、坂間は開き直ります。
裁判官という組織の中で生きていく以上、その人事のトップを敵に回すのは百害あって一利なし。100%の保身ですが 何か?
でも駒沢は大切な案件だからと譲歩しませんでした。
裁判
法廷には、その香田息子が来ていました。入間は気にせず、いつも通りマイペースを貫きます。被告深瀬の娘の詩織の症状を虐待による「SBS」(Shaken Baby Syndrome)と診断した医師の足達克己(金井勇太~糸巻貴志@MIU404)を証人に呼び、その証言を立証するために、今度は10人の専門医を呼びます
。足達が10人中10人がSBSと診断すると語ったからです。その結果、もしかしたら、外傷を負った日から症状が出る前に3日程度の幅があったかもしれないとの証言を得ました。
入間は次に、深瀬の夫がかつて事件の数日前に詩織を預けたという会社の託児所の女性を証人として呼びました。その女性は深瀬の夫と不倫関係にあり、事件後SNSで深瀬を誹謗中傷していたことが判明します。が、女性は詩織を傷つけてはいない、と反論しました。
また深瀬が「笑った」のは、その時ちょうど深瀬が詩織の好きな歌を耳にして思わず微笑んだということが判明します。
入間から、やってもいないことを疑われる気持ちが分かったら協力してほしいと頼まれたその女性は、詩織を預かった日に詩織に熱があったので病院に連れて行ったことを思い出しました。そしてその医師が、足達だったのです。
真相(ネタバレ)
足達は詩織を診ていた時に別件で呼ばれ、席を外していた間に詩織は床に落ちてしまったのだそうです。その時は特に異常がなかったので問題はないと判断したものの、3日後に救命に搬送されてきたのを見た足達は、先日の落下を気にしましたが、母親の深瀬が育児ノイローゼで虐待の可能性があると聞いたので~保身のためにも
~SBSとの診断を下したのだそうです
。
ところが深瀬は有罪判決を受けた後も無罪を主張したため、足達は迷いに迷った末に、高校と大学で剣道部の先輩だった香田に相談したのだそうです。香田は、今更判決を変えることなどできないと言い張りました。お前も俺も間違えていない!
足達は当時の資料を携えてベルリンへ行き、SBSの第一人者の恩師に意見を仰ぎました。恩師は3日前の外相が原因であり、SBSではないと断定したそうです
。
足達が国外逃亡を図ると勘違いした入間たちが、こぞって、その後を追ったシーンは楽しかったですね~。召喚に応じさせるための勾引状を取るのに、浜谷がプリントした令状を、まさに一秒を惜しんで事務員の一ノ瀬糸子(水谷果穂)が取りに走る
。入間たちはタクシーを飛ばしたものの、渋滞に巻き込まれたため、走ることにしますが、そこで最も頼りになったのは長打性の打球を足で「ランニングホームラン」にしちゃう井出だったというのがサイコーに楽しかった
。
判決
入間は、人間は過ちを犯すものだが、間違えた時こそが大事なのだと主張します。間違いを認めることは勇気がいるが、間違いに気づいた時こそ、その人間の真価が問われる。
即日その場で深瀬に無罪を言い渡し、裁判官の一人として謝罪します。入間は法壇から降りて、駒沢と坂間は法壇の上から頭を下げました。
己の「過ち」を指摘された香田は、入間たちを脅しに来ます。察しろよ!こっちの要求どおり判決を出せばよかったんだ!
坂間は毅然として言い返しました。憲法第76条。全て裁判官はその良心に従い、独立してその職権を行い、この憲法および法律にのみ拘束される。あなたにとやかく言われる筋合いはありません。
その後、香田事務総長が第3支部にやってきて、息子を懲戒処分にすると報告しました。私が責任を持って処分します。申し訳ない。
坂間は事務総長が人格者でよかったとため息をつきますが、実際には入間がマスコミに「報復人事などあり得ない」と語ったからのようですね。裁判所は真実に公平な場ですから
。
坂間の逡巡
坂間は、忙しい両親に代わって祖父母に育てられたそうです。その期待に応えるためにこれまで頑張ってきたらしいですが、ここに来て、判決を下すという仕事はどうやら理屈では割り切れないことが多いと分かってきたようです。日高と入間の確執も調べ始めたようで、それによると、当時日高が有罪判決を下した被告は自殺を図ったらしい。
草野球その2
最後にまた野球の試合の様子が映し出されました。以前と同じ状況で、再び「敬遠」を勧められた入間は、また真っ向勝負を主張します
。でもって、またしても、井出にデッドボールを食らわせました
。坂間は入間に謝るよう促しますが、入間は決して謝りません。手元が狂っただけだと弁解します
。
結局、間違いを認めたくないんですね
。
入間は今度もみちこを呼びましたが、賢いみちこは今度は動きませんでした。
まとめ
前回の「浦島太郎」の話に引き続き、入間は今回「マラドーナの神の手」を例に挙げていました。マラドーナはかつて「ハンド」という反則を犯してゴールを決めたにもかかわらず、それを審判や観客、総勢8万人が気づかなかったのだそうです。審判は後に、間違っていたのは僕一人じゃなくて会場全体だ、と語ったそうです。これを「甥っ子」に聞かれた、として坂間に説明するのは、コロンボ刑事の「うちのかみさん」と同じ手法でやんすね
。
また入間は人の心の中を読むのを得意としていたようですが、今回のラストでは、坂間の心を読むことができませんでした。これで坂間の成長ぶりが伺えまするね
。
見どころいっぱいの「イチケイのカラス」は来週の放送も楽しみですね。
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