イチケイのカラス ネタバレと感想 第6話 バタフライ効果

月9,【イチケイのカラス】は6話にしてよーやく「リーガル部分」が盛り上がってまいりましたね。いやこれまでもコメディとしては十分面白かったですが、せっかくの法廷物なのですから、そこが面白くないとやっぱり盛り上がりに欠けてしまいますよね。以下早速ネタバレですイチケイのカラスのネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

12年前の事件

入間はこの度、12年前、裁判官になるきっかけとなった事件の関係者が被害に遭った窃盗事件を担当することになりました。その関係者の名前は志摩総一郎(羽場裕一~小野寺和史@グッドドクター)、現在はオメガ会計事務所の所長をしていますが、12年前は国税庁の官僚だったそうです。もうそれだけで「天下り」のにおいがぷんぷんしてきますね

当時入間は、大手電機メーカー・東丸電機の研究部で主任をしていた仁科壮介の弁護を担当しました。仁科は入間に、殺害現場に来た時、布施は既に亡くなっており、現場から走り去る男を見たと無実を主張したのだけれど、連日「検察」からの厳しい取り調べにあって殺害を認めてしまった、と伝えたそうです。入間はその「立ち去った男」が志摩総一郎だと調べ上げたらしい

入間は法廷で志摩を証人として呼んでほしいと要請しましたが、当時の裁判長だった日高は「関連性が薄いから却下する」と相手にしてくれませんでした。そして仁科に「無期懲役」を宣告したのだそうです。絶望した仁科は、最後まで無実を訴えて自殺しました

そして志摩は現在オメガ会計事務所の所長となり、東丸電機の税理顧問を請け負っているのだそうです。これが「無関係」だなどとは、入間でなくても承服できませんね

窃盗事件

謎のカバン

その志摩の家から「113万円」が盗まれました。犯人は前科6犯の窃盗犯・岸田茂(バカリズム)です。岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図りましたが、途中で自転車に乗ってきた新聞配達員と衝突し、その配達員が交番に届けたために自首する羽目になったのだそうです。この岸田は泥棒という「職業」に誇りを持っており、自分の天職だとのたまいました。盗みに入る家は金が余っており、準備は入念に行って、決して人を傷つけないという「ポリシー」があるのだそうです。

そんな用意周到な岸田が、なぜ、最初から自転車を用意しなかったのか?

新聞配達員を証人に呼んで状況を尋ねたところ、岸田が「やけにふらふらしてぶつかってきた」ことが判明しました。自転車のかごに重そうなカバンを載せていたためです。入間は「重そうなカバン」の中身を尋ねました。岸田の答えが曖昧だったため、入間は現場検証をすることにします

いったい岸田は何を運んでいたのか?もし金だとしたら、いくらだったのか?

現場検証

実験台には気の毒な川添が抜擢されました。も~老体に鞭打って、最初は10キロ、次は30キロ、そして次は15キロ、最後に20キロと実験し、ようやく20キロだったことが判明します。川添は息も絶え絶えでした。もし20キロの中身がすべて1万円札だったとしたら2億円です。そう、岸田は志摩の家から2億円を盗んだのです。岸田は、金庫に隠してあった2億円を見た時、とっさに、これは盗まれても届け出ることができない金だと察したそうです。

それがなぜ不問に付されてしまったのか?

駒沢は早速井出に、岸田の事件を担当した検事=小宮山明憲(テイ龍進)を調べるよう命じました。

圧力

その井出に圧力がかかります。城島の後輩で、現在は検察のナンバー3と言われる次長検事の中森雅和(矢島健一~川端武彦@天使にリクエストを)です。中森は12年前の仁科の公判を担当した検事だそうで、小宮は特捜時代からの子飼いの部下だそうです。中森は一切の捜査協力を禁じ、家のローンが残っている城島はこの命令に逆らえませんでした

連係プレーで反撃開始

駒沢は城島を睨みつけて脅します。本来城島は、非協力的で斜に構えているように見えて、実は一定の正義感を持っているのです。確かに草野球ではチキンコールのヤジを得意とはしていますが、正義を守ると言う信念においては、同じく草野球では隠し玉などの「姑息なプレー」を得意とする入間にも決して負けていないのに、今や完全にチキン状態です

川添ら書記官は、城島と井出の過去の「誓い」を引っ張り出してきて良心の呵責に訴えました。井出は「裁判で証言できない亡くなった人の代弁者となりたい」、城島は検察官の独立性を訴えて「組織に屈することなく正義を実践したい」と語っていたそうです

過去の自分に負けたふたりはいつもの蕎麦屋にやってきて「小芝居」をすることでイチケイの仲間に情報を提供しました。井出は小宮山の担当事務官から色仕掛けで話を聞き出したのだそうです。小宮山は岸田の行方を警察よりも先に見つけ出そうとしていたそうです。岸田の潜伏先を調べ上げた小宮山は、かつての後輩で現在は弁護士をしている畠山(中野剛)に命じて岸田に会いに行かせました

なんと畠山は1千万で岸田の口を封じたのだそうです。パン屋をやりたかった岸田は、これで手を打つことにしました。113万円の窃盗なら2年6カ月で済むからです

バタフライ効果

一方で、 真鍋伸という新聞記者が、岸田の事件を調べようとして亡くなっていたことも判明しました。真鍋は岸田の逃走経路の防犯カメラを調べた後、何者かに突き飛ばされて脳死状態となった後に亡くなったのだそうです。入間は真鍋の自宅へ行き、真鍋が船を所有していたと知ると早速、その港に向かいました。入間は真鍋の船の中から、志摩の不正の証拠=裏帳簿の映像を発見します。その結果、12年前に東丸電機が脱税していたことも判明しました。布施が殺されたのはこの脱税に気づいたからです。

そう、志摩と布施には接点があったのです。入間は日高にそう伝え、12年前の真実を明らかにするために再審請求をする、と宣言しました。この国の司法を裁く時が来たのです来週が楽しみ~( `ー´)ノ

ちなみに岸田は「人を傷つけない」というポリシーに反したと入間に指摘されると、仕方なく、真相を告白しました。入間は「誰も傷つけない犯罪」などない、自分の行動が知らず知らずのうちに周りに影響を及ぼす(バタフライ効果)と語り聞かせます

感想

これまでのあれこれは、この事件を盛り上げるための布石だったのかもしれませんね。来週の放送が楽しみですね

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