今度生まれたら ネタバレと感想 第5話 人生の帳尻

内館牧子さん原作のドラマ、【今度生まれたら】は5話を視聴しました。これまではイマイチ乗り切れなかったけれど、今もまだかなり地味だとは思うけれど💦、ここにきてようやくなんとな〜くこの良さが分かるようになってきました🤗。これは人生100年時代と言いながら、その一方では「後期高齢者」などという「失礼極まりないくくり」に入れられた人々への応援歌だったのですね。いや頑張って見てきてよかったです。以下早速ネタバレです今度生まれたらのネタバレ感想行きますよ~(^^)/

昔の男

前回、長岡(斉木しげる〜斎藤理事@今ここにある危機とぼくの好感度について)が高梨に余命を知らせてきた「先輩=荻野公義」(本田清澄)は、高梨の昔の恋人でした。そして今や40を過ぎた娘=由紀(篠原ゆき子〜水野理香@グッド・ドクター)の父親でもあったのだそうです。3人が最後に顔を合わせたのは、由紀の高校の卒業式だったそうで、それからもう25年も経過していました。荻野は今緩和ケアを受けていて意識もないらしく、高梨は見舞いに行くかどうかの決断を由紀に委ねようとしますが、由紀はずるいと批判します。お母さんはどうしたいの?

結局ふたりは長岡の運転で千葉の病院まで出かけることにしました。由紀はその道中、これまで詳しく聞けなかった「父」について根掘り葉掘り尋ねます。荻野と高梨が知り合ったのは二人が通う大学で、2つ年上の荻野は長岡と下宿が同じだったことから3人で親しくなったのだそう。当時、荻野と高梨は学生運動に参加していましたが、その運動も下火になった頃、荻野が高梨の下宿に、内ゲバから身を隠すために、転がり込んできたのだそうです。

その後しばらく同棲生活が続いた後、高梨は司法試験に合格しました。すると荻野は突然、千葉の田舎で農業をやると言い出したのだそうです。理論を押し付けても人は変わらないと語り、足元の土から変える=その頃では珍しかった無農薬の有機農業を始めることにしたのだそうです。その時高梨は由紀を妊っていたのですが、弁護士になりたい気持ちが強く、彼とは別れてしまったのだそう。

荻野には真由美(久世星佳〜渡辺奈央の母@アンサング・シンデレラ)という妻と(金井勇太〜上野智治@半径5メートル)という息子がいて、高梨親子のことも知っていましたが、長岡は「昔の友人だと言ってある」と嘘をつきました。いまさら名乗り合う必要もありませんし、名乗ったところでどちらも気を使うだけですからね👌。

3人で向かった病室には、すっかり年老いた荻野が、たくさんの管を付けて横たわっていました。長岡はすぐに席を外し、その後はずっと高梨が語りかけます。お久しぶり。由紀も一緒よ🌸。高梨は、これまで苦労も後悔もしたけれど、由紀の高校の卒業式に荻野を呼んだのは、自分一人で育てたと自慢したかったからだと語りました。私が選んだ道は間違ってなかったって思ってほしかったから。それでも高梨は、高梨の選択を尊重した荻野の分別を憎らしく思ったこともあったそうですが、今は、娘の由紀が荻野を恨まずにいることを心から誇らしく思っていたのだそうです。私、頑張りました。荻野君、ありがとう🌹。

真由美と武はふたりに見舞ってくれた礼を言い、武が荻野と一緒に種付けをしたという野菜を持たせてくれました。昔はどこも相手にしてくれなかった野菜が、今では通常の倍の値段で売れるようになったそうです。人生、山あり谷ありです🤗。

3人は帰宅後、お寿司とビールで乾杯しました。由紀は高梨に、今度生まれたらどうする?と尋ねます。高梨は、人生なんて一度で十分だと答えながらも、もしもそうなったら「同じ道」を選ぶかな、と答えました。でも由紀は、それが本当に高梨の望みなのかを疑います。今の派手な生活は、高梨が本来望んでいた弁護士の姿からずれてきているのではないかと感じていたそうです。

高梨は、これまで必死に努力してこのキャリアを築いたのだから恥じてなどいないと断言しました。由紀は、恥じているなどとは一言も言っていない、恥じているのは高梨ではないのかとやり返します。(荻野のように)本当にやりたいことをやってもいいのではないか?由紀自身も「もう一度結婚」してみる気になったそうです。

そこで長岡が、そういうことなら、と「面倒な案件」を頼みたいと切り出しました。長岡の知り合いが困っているのだけれど、報酬もそれほど出せないので言い出しにくかったらしいのですが、由紀と高梨の会話を聞いてピンときたのだそうです。是非やってもらいたい。高梨は、半年先までスケジュールがいっぱいだと断ろうとしますが、長岡は、そこをなんとか!と食い下がりました。果たしてどんな案件なのでしょうか😁。

老いらくの恋?

予告にあった通り、信子が芳彦と離婚すると報告にきました。なんと芳彦に「女」ができたのだそうです😵。しかもその相手とは、先日出かけた高校の同窓会で久しぶりに再会した、当時「バンビ」と呼ばれていたマドンナ=吉野久美(ジュディ・オング〜内海真須美@SUITS/スーツ)なのだそうです。目がくりっと大きくて長いまつ毛をした吉野は、異性に人気はあったものの、同性からはめちゃ嫌われていたそうで💦、信子もいかにもバカにしたように語っていました。あれはね、夏江以上の猫かぶりだよ😤。

噂によると、この吉野は「金持ちのジイサン捕まえてセレブ生活をしている」とのことでしたが、実際の夫は25年前に50歳で亡くなっていて、それからずっと一人で息子を育ててきたのだそうです。夫は小さな会社の営業をしていたので、貯金もほとんどなかったそうで、吉野は息子に大学を続けさせるため、ラーメン屋の出前に弁当販売、マンションの清掃とアルバイトを3つも4つも掛け持ちして、その奨学金を返したのだそうです。吉野の美貌なら「水商売」のほうが楽できると勧められたこともあったそうですが、吉野は見かけで判断されたくないと意地を張って頑張ったらしい👍。

同窓会の帰りに吉野を飲みに誘ってこの話を聞いた芳彦は、自分も吉野を誤解していたと謝罪しました。吉野は笑って、実際にチヤホヤされたこともあるから、大体帳尻は合っている、と答えたそうです。それで芳彦はすっかり吉野の虜になりました😍。

信子は、手先の器用な芳彦はうまいこと吉野に利用されているだけだと悪態をつきましたが、芳彦から「妻と離婚する」と聞かされた吉野は離婚しちゃダメだと止めたそうです。それでも芳彦は、もう妻と家族には十分尽くした、と答えました。芳彦は吉野といると幸せなのだそうです。この年だからこそ、一緒になれると思ったそう。

芳彦はずっと信子から軽んじられていると感じていたそうなのです。何かにつけて和彦と比べられているような気がしたのにも引け目を感じていたらしい。夏江からお裾分けされる「もらいもの」も施しのように感じていたようですね。実際、芳彦からそれを聞いた和彦は、自分が芳彦を下に見ていた、と大いに反省したそうです😔。

世界一周旅行

和彦は夏江に「クルーズ船で世界一周旅行」をしようと切り出しました😵。夏江は「肩揉みで十分💕」と笑いますが、和彦は、これまでの翻訳で稼いだ金をちょっとずつ投資に回していたのが、先日「良い投資先」が見つかったので、そのくらいの金は大丈夫だ、と豪語します。和彦はいまだに、夏江のフィリピン行きの夢を壊してしまったことを後悔していたのですね。夏江は新婚旅行もハワイに行きたかったのに、それも断念したらしい😓。

感想

芳彦の離婚話ですが、え〜いまさらそんな昔のマドンナと暮らすなんて、と思ったけれど、家族の「送別会」で、娘婿の「しんちゃん」(宇野祥平〜御前崎医師@君と世界が終わる日に)がいかにも得意げに「引っ越しは安くしておく」と語ったのを見て、芳彦の気持ちが分かったような気がしました😰。あれは彼の性格もあるだろうけど、嫁と義母が義父を馬鹿にしていた証拠ですよね〜😔。

また和彦の「投資」って怪しくないですか😓。コツコツ投資して貯まったんじゃなくて「良い投資先😈」が見つかった、ですよ。んも〜絶対悪徳商法か何かに引っかかったに決まってますよね。この人も懲りませんよね〜。夏江がせっかく園芸に「生きがい💕」を見出し始めたのにまた「贅沢」をさせたいなんて(香典はあんなにケチったくせに👎)やっぱり見えっぱりですよね〜😥。

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