その女、ジルバ ネタバレと感想 第4話 あれから10年
池脇千鶴さん主演のドラマ、【その女、ジルバ】は4話も面白かったですね~。新のママの福島弁はめちゃ上手だったけど、地元の方でやんすか
?また本来は誰よりも会社を愛し、そこで働く社員を愛していたスミレがあんな誤解をされているとは
~スミレの悔しさが画面からヒシヒシと伝わってきて、おばさんまで悔しくなっちゃいました
。
以下早速ネタバレです。
ジルバママと福島
ジャックアンドローズでは、毎年恒例の「ジルバママの命日パーティー」の準備で大わらわでした。新は、今やすっかり親友になったみかとスミレにも招待状を渡します。若い人がくると華やぐからと皆が呼んでくれたそうです
。
新もこれを手伝おうとしていましたが、急に弟の光(金井浩人)が上京してきました。実家にはまだ出向のこともバイトのことも話していなかったため、光は、新には言わずに元の職場を訪れたのに会えなかったと驚いて電話してきたのです。
新は慌てて、一緒にご飯を食べに行こうと誘いましたが、光は、白虎隊の会長たちと飲む約束があるから行けないと断りました。新は翌日光のホテルに行くことにします。マスターに光のことを伝え、早めに上がらせてほしいと頼みました。
「弟」が来たと聞いたくじらママは、田舎はどこなのだと尋ねます。新が福島の会津だと答えると、皆が驚きました。前日その会津から客が来ていたのだそうです。見ればエリーは「玉ようかん」に楊枝で穴をあけて楽しんでいました。これ、面白いわねえ。
それにジルバママのルーツも福島の浜通りなのだそう。ジルバママの両親は戦前にそこからブラジルに移民したのだそうです。
町おこしの会長さんがね~~~
新がもしや?と思っていたその時、ズバリ光がやってきます。光は新に持ってきた「いかにんじん」が傷まないように冷蔵庫に入れて、そのまま忘れて帰ってしまったのだそうです。
姉の思いもよらぬ姿に驚く光です。新は仕方なく、3年前に出向になり、最近ホステスになったのだと教えました。
一方の光は3.11の震災の時は沿岸部に住んでいたそうで、地震と津波で職場も自宅も失ったそうです。奇跡的に命は助かったものの、その後は会津の実家に戻ってきていたのだとか。光は、ジルバママが震災の前日に亡くなったと聞いて感慨深そうにしていました。それは新も同様です。光は当時、何か役に立ちたいと語った新たにこう食って掛かったそうです。
やめろって。 俺たちのホントのつらさなんか分かんねえべ!
それはずっと新の心に「しこり」として残っていました。ですから今回光が地元で蔵カフェを始めると聞いて、それはそれは嬉しかったのだそうです。
リストラの嵐
会社では、リーダーのスミレがいち早くリストラ情報をキャッチしていました。来月早々、出向組に希望退職を募るらしいというのです。スミレは、絶対に阻止する、二人を辞めさせたりしない、と約束しました
。本音は一人も辞めさせたくないのだそうです
。
淡路島出身のスミレは親がいないそうですが、みかは母親が島根にいるそうで、5年前に患った大病がようやく完治したのだそうです。みかは出向が決まった時に田舎に帰ろうとも考えたそうですが、みかへの期待が大きい母ががっかりすると思い直し、今に至っているのだそう。
その後事態が急変します。なんとこの真っ先に早期退職の打診が来たのは、ほかならぬスミレだったのです!?
前園は、その理由はスミレの「パワハラ」だと説明しました。職場や社員を誰よりも大事にしていると自負していたスミレのショックはいかばかりだったでしょうか。
優しさを求めて
その日はちょうどジルバママの命日パーティの日だったので、3人はオシャレをしていました。スミレは一人残ってこの話を聞いた後、倉庫で号泣し、今日は帰ろうと思ったものの、やっぱり辛くてジャックアンドローズに出かけていきます
。
スミレちゃん、遅かったじゃないの。
スミレは、心配そうにしている新とみかには、リストラの話じゃなかったから大丈夫、と嘘をつき、「チーママ」の話に耳を傾けました。チーママこと大田原真知(中尾ミエ~ハリマヤ酒店社長@ペテロの葬列)は直木賞作家であり、ジルバママをよく知る人物なのだそうです。くじらママはおしゃべりな彼女を嫌いみたいでしたが、マスターは、ああしたおしゃべりのおかげでジルバの90年の歴史が受け継がれる、語り部は必要だと諭しました。
現に、大らかなジルバはどんな人間も温かく迎え入れました。中でもナマコはジルバに娘のように育ててもらったのだそうです。ナマコは捨て子で、母親の顔は覚えていないのだそうです。最期はみんなで看取ったのよ
。
夜も更けたというのに、皆の興奮は冷めやらず、口ではもう疲れたといいながらもチーママが踊りだすと、皆一斉にこれに続きました。みかもスミレも踊り明かします
。
そのスミレは帰りにナマコに近づき、自分も親がいないのだと打ち明けました。
また光は、ジルバの波乱万丈な人生に感動し、それを思えば、自分も頑張らなくてはと勇気をもらったと語ります。ここに寄って良かった。そして新に、東京がキツクなったら、いつでも戻って来いと伝えました。
新は自分が情けなくなります。その夜は実家に電話をし、会社の他にバイトを始めたのだと伝えました。でもさすがに「バー」とは言えなかったそうです。うん、飲食店
。
感想
福島県は「会津、中通り、浜通り」と3つの地方に分かれており、そのうちの浜通りが光のいたところで、3.11の震災では地震と津波による甚大な被害を受けた地区です。中通りは津波による被害はなかったけれど、広く活断層が走っていたことから、おばさんも生まれて初めて震度6弱の揺れを経験しました。も~生きた心地がしなかったです
。
脚本にケチをつけるつもりは毛頭ありませんが、福島県で最も被害が少なかったのが会津地方です。何せ県内での避難場所が会津だったほどですからね。会津の方が苦労したのは、震災よりもその後の原発事故による風評被害ざんすね
。
あれからもうすぐ10年、今はコロナ禍で、本当に人生、いつ何が起きるか分かりませんね
。その時その時でめいっぱい楽しく生きていきたいものです
。
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