その女、ジルバ ネタバレと感想 第5話 アンパン前園が面目躍如
池脇千鶴さん主演のドラマ、【その女、ジルバ】は5話も良い話でしたね~。アンパン前園、なかなかいいとこあるじゃないですか
。以下早速ネタバレです
。
希望退職の裏側
職場で
いつも通り、あれこれおしゃべりしていた新とみかを、スミレが注意しました。私語厳禁だよ
。
新とみかが謝ると、ま、これ言うのも来月までだけど、とスミレがあっさり告白します。希望退職願出してきた。
みかはすぐに前園の仕業に違いないと察し、ヤツの部屋に乗り込んでいきました。
ちょっとあんたどういうこと?スミレちゃんが希望退職って。何でスミレちゃんが退職しなきゃいけないの?
前園は同期のみかの迫力にたじたじで、上からの業務命令だと言い訳します
。みかは、希望退職は出向からじゃなかったのか、スミレちゃんに何か恨みでもあるのかっ!と詰め寄りました
。
前園は、これはあくまでもスミレの希望だと説明します。
スミレちゃんの希望?よくもそんなこと言うよ。
スミレがこの場を納めました。いいから持ち場戻って。
オールドジャックアンドローズで
スミレは退社後オールドジャックアンドローズへ行き、皆に事情を説明しました。スミレは、言葉遣いも悪いし愛想も学歴もないから「パワハラ」と誤解されたらしいと語ります。
エリーとナマコは憤慨し、その怒りの矛先はすぐに前園に向かいました。きっと人の心分かんないろくでもない男よ!
話の成り行きで、新が元カノだったと明らかになると、どんなやつなのか顔を見てみたいという話になりました。みかは「アンパンにかつらかぶせたみたいな感じ」だと説明します
。めちゃくちゃ人当たりがいいわりに腹黒いところがあって。まさに腹の中は真っ黒なアンパンです
。
いったいどこが良かったのかと問い詰められた新は、震災のすぐ後で心が弱っている時に、たまたま一緒にエレベーターに閉じ込められたのだと打ち明けました。能天気で何も考えてなさそうなのが逆にほっとしちゃったそうです。
This is 前園!
みかがそう息巻いていると、その前園がやってきました。それを見たスミレが帰るといいだしたため、前園もいたたまれなくなります
。帰ります。
前園の本音
そう言いながら店の前で待ち伏せしていた前園を、マスターが中に入るよう促しました。ただし二人きりにはさせないと、目の前に座り込んで居眠り、否、見張りをします。マスターも見抜いていましたが、前園はまだまだ新に未練があるようですからね。
実際も新を褒めまくりました。似合うなぁドレス。すげえ新鮮
。
新がそんなことを話しにきたのか、とやり込めると、そうではなくて、スミレのことが気になったからだと答えました。いいのかな?あの人。会社辞めても。前園は、一応、上の意向は伝えたものの、スミレならもう少し粘るのかと考えていたのだそうです。どうやら以前リストラの話が出た時に、スミレから言われた一言が心に刺さっていたらしい。
従業員一人一人にそれぞれの生活があるんだから、そういうことよく考えて、軽々しくリストラなんかするな。
前園ができればこんなことはしたくなかった、でも上からの命令だからと言い訳すると、マスターが突然起きて反論します。上官の命令なら殺すのか?
その上司というのは、どうやら本部にいてスミレと犬猿の仲の部長らしいのですよね。その部長に女の子が生まれた時、スミレはつい本音を語ってしまったらしい。
全然かわいくないっすね。猿かと思った。
マスターはまたしてもカッと目を見開いて同意しました。俺だってマイカを猿と言われたら刺す。
それだけではなく、スミレは以前からその部長に反抗していたらしいのです。
でも前園自身はスミレをチームリーダーとして高く評価していました。彼女は有能だし一生懸命だ。彼女がいなければうちの倉庫は回らない。いなくなったら大きな損失だと思う
。
前園が帰ると、マスターは新にこう言いました。あいつはお前さんに背中を押してほしかったんだろうよ。
新自身は、リストラする方も辛いのだと同情しつつも、前園が新との結婚を辞めた時の言い訳を思い出します。「新とは結婚できない。つらいけど」本当につらいのは切り捨てられる方なのに
。
エール
ナマコ
翌日からスミレは「有休消化」と称して休みを取り始めました。そうとは知らないナマコはスミレを励ましに会社にやってきます。そのナマコもまた、体の弱い夫を抱えて苦労しているらしいのです。いい人過ぎちゃって見捨てられなくて。
スミレが有休消化中だと聞いたナマコは、それは人に同情されたくないからだと分析しました。ホントは甘えたいんだけど甘えられなくてさ。つい乱暴な口利いちゃって。ホントは会社なんか辞めたくないに決まってんのよ。
みかと新はどうしてそんなにスミレのことが分かるのかと尋ねると、スミレはナマコと同じで家族がいないからだと教えました。ふたりがそれを知らないと知ると、やっぱりね、と頷きます。こんなに仲いい2人にも言えてないんだ。
幾つになっても、乗り越えられない壁ってあるんだね。
ナマコは、自分にはジルバがいてくれたから何とかやってこれた、だから今度は自分がジルバの代わりに誰かを助けたいと思っていたそうです。少しは誰かにお返ししなくちゃって。
みか
実家の母から来た手紙を読んだみかは、会社を辞めて田舎に帰ることにしました。後に本音を語ったところによると、欲や見栄や不安をすべて取っ払って自分に聞いてみたら、みかが一番したいことは母と暮らすことだったのだそうです。
それでも、母はどう思うだろう~そう不安だったみかをその母が励ましました。たとえ近所で「東京から逃げ帰った40の娘」の噂が立とうとも、そんなのは風だ、と言い切ったそうです
。
職場一同
スミレが「パワハラ」で辞めさせられると聞いた他の社員たちは、皆で「嘆願書」を書いて署名を集めてくれました。
私たちパワハラなんてされた覚えもないし、そんなことで浜田さんが辞めさせられるなんて納得できない。何とか本部に掛け合ってほしい。浜田さん。辞めないで。
みかが辞めると聞いてショックを受けた新もブチ切れました。もうこれ以上言い訳なんか聞きたくない。みんな一生懸命働いてきたのに。何であんたここに来たの?みんなを引っ張っていくのが課長でしょうが。ホントあんたには愛想が尽きた。最低
。
前園の釈明
前園は、スミレの退職願をまだ手元に持っていました。これから本社の人事に「パワハラは誤解」だと説明しに行くつもりでいたそうです
。私にできるのはそれくらいですが、何とか交渉してみます
。
別れ
それから1月ほど経ち、スミレのリストラはなくなりました。みかは、晴れ晴れとした顔で辞めていきます。前園にも「見直した」と伝えました。ありがとね。スミレちゃんのこと守ってくれて
。
ジャックアンドローズではみかの送別会が開かれました。みかはこれまでの鬱憤を晴らすかのように、踊りまくります。おぉ~これはさすがでござったね
。あの方何やってたの?今まで。いっそこの店で働いたら?
みかはキッパリ断って、その夜はスミレとともに新の家に泊まりました。ふたりから貰ったウサギちゃんの部屋着を早速着こんでくつろいでいます。みかが「負けて帰るわけじゃない」と自分に言い聞かせるように言うと、新は「勝ちとか負けとかのくくり」は要らない、と助言しました
。
最初っからそんなものないって思えばいいんだと思う。今3人でこうやって話して楽しくて幸せって思えればよくない?
スミレも「恥ずかしいこと」を言ってもいいかと切り出します。私さ40になってこんな友達ができると思わなかった。だからすごくうれしい
。
私も。私も。
エピローグ
みかは翌日、電車を乗り継いで田舎に帰ったそうです。本人は「軽い乗り鉄」だと告白していましたが、そうじゃないことは明らかです。
みかのメールを見ながら、新は「なんかさみしいね」と、スミレは「いいね。帰る場所があるって」と語っていました。
またいずれ自分もリストラされるかもしれないとこぼす新にくじらママは、そうなったらここで常勤で働けばいいと勧めてくれます。
感想
みか自身、今の仕事が嫌でならなかったようですから、同じ「好きじゃない仕事」をするなら田舎に帰っても同じですよね。せっかくできた友達も大事だけど、重病を克服したお母さんを一人にしておけないというその気持ちも素敵です。昔は銀行員になりたかったそうだけど、自分を型にはめないで、なにか打ち込めること(鉄道関係?)が見つかると良いですね。
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こんにちわ。いつもあらすじ記事読ませていただいています。
面白いですね!このドラマ^_^
同じ年代で職場のこととか考えさせられるところもあり、オールドジャック&ローズのようなお店やママ達が本当にいないかなぁと羨ましく思いながらみています。
今回はみか役の真飛さんが送別会で宝塚のように踊ってくれるかなと少し期待したのですが、さすがに無理でしたね^_^;(真飛さんは元宝塚花組トップスター)
今まで録画をためてしまっていたのがやっと追いつけたのですが、次回が待ちきれない!
でもあらすじ記事読んでから観ます^_^;
次回も楽しみにしていますね。