小吉の女房2 あらすじと感想 第1話 勝家、地主から追い立てをくらう
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NHKBS時代劇、【小吉の女房】のシーズン2がスタートしました。も~これは隅から隅までだ~い好きなドラマだったので本当に嬉しいです。それでも江波杏子さんのおばば様が亡くなられて寂しいかな、と心配も致しましたが、どーしてどーして、孫のお順(山本唯以ちゃん)が、立派にその代わりを務めていましたね
。別に可笑しいことをしているわけではないのだけれど、あの子が出てくるたびに大笑いしていました
。
もちろん、小吉とお信の夫婦も相変わらず絶妙なコンビで笑かせてくれました。あ~また8回も楽しめるかと思うと本当に嬉しいです。コロナ禍の中、制作&放送に踏み切ってくださって本当にありがとうございます
。
前置きが長くなってしまいました。以下ネタバレのあらすじです。
朝の風景
隠居の身となった小吉は、後を継いだ息子の麟太郎とともに、朝の日課の体操をしていました。おならの音も相変わらず絶好調です
。お信は、残り少ない味噌をかき集めて味噌汁を作り、可愛い少女に成長したお順はリンを鳴らして仏壇に手を合わせていました。その後ろ姿は、小吉には、亡くなった登勢に見えたそうです
。
朝食ではそのお順がポリポリと音を立てておこうこを食べていました。ピンと背筋を伸ばして食べているその姿は、まさに登勢にそっくりで、小吉は時々お順がおばば様に見える、と語ります。
これまた相変わらずぼんやりのお信は、そんなに目が薄く(悪く)なったのでは、眼鏡を作った方が良いと答えました。小吉はそうじゃねえんだよ
、とぼやきます
。
小吉はそこでふと、麟太郎の腕に痣ができていることに気づきました。麟太郎は、豊前中津から新しく来た島田虎之助(姜暢雄~七尾伸二@嘘の戦争)にこっぴどくやっつけられたのだそうです。おめえは剣術はからっきしだな~小吉は早速島田をからかいに行こうとしますが、お信に止められてしまいました。小吉たちは、地主の岡野家の敷地に住まわせてもらっているのですが、そこのご隠居の多賀(松原智恵子)から、孫の「途方もねえボンクラ」のことで相談を受けていたのだそうです。
もちろん小吉はそそくさと逃げ出しました。相談に乗ったところで、岡野の家はもうどうしようもねえ
。
岡野家の事情
岡野家は千五百石の禄高がありながら、先代に続いて今の当主で多賀の孫の孫一郎(中村靖日~二ノ宮篤@ベビーシッター・ギン!)も飲んだくれのろくでなしだったため、内情は火の車なのだそうです。しかも当主は勤めでしくじって、今や小普請組に格下げされたそう。
その嫁の光江(松島紫代)も頼りなく、夫の手綱を引けないとこぼす多賀に、お信は自分のことを言われたような気になります。その上、ろくでなしの親を反面教師にしっかり者になる子供もいるのに
、などと言われては尚更ですね。うちのことかしら?
もう一人のしっかり者のお順は、多賀があまりに長居するので、箒を逆さに立てて手ぬぐいを掛けておきます。お信は気が気じゃありません。これっ!お順!!
多賀はまったく気づかずに話し続けました。当主がそんなことですから、用人も次々に逃げ出してしまうのだそうです。今度雇ったのは大川丈助(マキタスポーツ~平塚平志郎@立花登青春手控え)という人物でした。多賀の帰りが遅いと迎えに来た丈助を見たお順は「あいつは悪人だ」と断言します。やはり、この見識の深さは、おばば様が乗り移っているとしか思えません
。
多賀はそもそも「小普請金」という上納金について相談に来たのだそうです。100石に付き2両の計算だそうで、岡野家は1,500石ですから30両も納めねばなりません。小吉のところは2分だそうで、それだけでも大変だとお信はいたく同情しました。
でもそれも丈助が、3千石の岡野の本家に掛け合って都合してもらったそうです。多賀は胸をなでおろして帰っていくのですが?
浮世指南
小吉は、唯一の収入源となる副業=刀剣の目利きと売り買いに出かけましたが、長兵衛が持参した品はなまくらばかりだったので退屈になり、近くの古着屋で派手な着物を買って(借りて?)島田を冷やかしに行くことにしました。無粋で真面目な島田は最初、不真面目な小吉に本気で怒っていましたが「人生勉強」と称してあちこち連れまわされるうちに、すっかり「味」を占めてしまったようです
。
最初小吉は浅草奥山の矢場で勝負をし、次は吉原の昼見世を案内したそうです。これまでとはまるで別世界に連れていかれた島田は、身も心もすっかり軽くなった、と有頂天です。極めつけは「美しい奥方
」のお信でした。小吉は果報者だと羨ましがる島田に小吉は、あんなのはおたふくだ、とこき下ろします。ま~自分の顔を鏡で見なさい、って
。
夢物語
夕餉の席で
夜も更けた頃、島田は小吉に「夢物語」を知っているか、と尋ねました。蘭学者が、2年前浦賀沖に来た異国船を幕府が撃退したことを批判した本だそうです。そのアメリカのモリソン号は確かに異国船ではあっても、実際は商船で、遭難した日本人漁師7人を連れてきてくれたのだそうです。
麟太郎もその噂は耳にしており、いくら異国の船とはいえ、日本の漁師を助けてくれた彼らを大砲で追い返すとは筋が通らぬと憤慨していました。島田もこれに同調し、お信も、漁師たちが可哀想だと嘆きます。
目付御用部屋
幕府では尚歯会(しょうしかい)という蘭学者の集まりを探っていました。その任務を仰せつかったのは、本所林町に住む花井虎一(六角慎司~久保山竜也@アンサング・シンデレラ)です。彼は幕臣でありながら、僅か15俵一人扶持で小吉に輪を掛けた貧乏侍だったそうですが、蘭学に掛けては右に出るものがいない「堅物中の堅物」で、ギヤマンの製法にも詳しいそうです。
その花井は、田原藩士の渡辺崋山が怪しいと踏んでいました。本丸筆頭目付の鳥居耀蔵(橋爪淳~鈴木義郎@オーマイボス!)や御小人目付の小笠原貢蔵(山口竜央)は、なんとしても作者を捕まえろと檄を飛ばしています。ちなみにここには小吉の天敵の石川太郎左衛門がいましたが「ギヤマン」と聞くと反応していたので、また何か良からぬことを企んでいるかもしれません
。
蛮社の獄
その後、花井はスパイ活動に成功し、犯人をあぶりだして密告しました。その渡辺崋山は捕まり、翻訳家の戸籍三英は自殺してしまったそうです。「夢物語」の作者は高野長英と判明し、幕府批判の罪で伝馬町の牢に投獄されました。手柄を立てた花井は学問所勤番衆に取り立てられ、15俵から50俵に出世
したのだとか。
小吉、渋々立ち上がる
あまりにも暇すぎて鼻毛を抜くしかなかった小吉が、ついに岡野家救済に乗り出しました。丈助は、自分で都合してきた30両を、孫一郎をうまく騙して横取りしてしまったらしいのです。しかも今や堂々と邸で賭場を開いている始末です。小吉がこれを注意すると、逆に孫一郎から、敷地から立ち退くよう命じられました
。
花井虎一と言い、岡野孫一郎と言い、本所の侍は性根の腐ったやつばかりだ!
とはいえ、出ていく当てもありません。小吉はその一方で銀次に丈助を調べさせていました。
そのうちに丈助は立て替えていた金を返せと言い出します。付け掛けの額はなんと339両?しかも丈助はこれを老中・太田資始に訴え出たそうで
。結果、丈助は吟味の上、岡野家の一室に閉じ込められることになりました。このままでは岡野家の断絶も避けられません
。
兄の男谷彦四郎やお遊からは、ゆめゆめ他家のもめごとに口を出すでない、勝家を潰したらおばば様が化けて出てくる、と釘をぶっすり刺された小吉は、町人たちが多賀を哀れに思って助けを求めてきても知らん顔をします。唯一長兵衛だけは、小吉はそんな薄情な人間ではないと信じていました
。
お信も黙っていられなくなります。小吉が頑として動かないので、家を出ていくとまで言いだしました。亡き登勢も、口では何を言おうと、小吉の男気を褒めていたのです。大野の悪行を見過ごしたりしたら、おばば様はもっと怒りますよ!
小吉は、岡野の家が潰れたりしたら、ここにもいられなくなる、とのたまいました。お信は、それもそうだ、もっと早く出ていけばよかったわね、と言い出します
。はあっ?
そこへようやく銀次が真相を突き止めてきました。丈助は前の奉公先でも同じ付け掛けの詐欺を働いて大金をせしめていたようです
。
よぉ~し、これで丈助と闘うめどがついた!
お信は、小吉が自分に黙って銀次に調べさせていたことに怒りを隠せず、小吉に猛抗議しました。小吉が言い訳していると、お順が現れて「今日の勝負は引き分けです
」と言い渡します。銀次は「死んだご隠居様に生き写しだ
」と驚きました
。
まとめ
懐かしい面々がちっとも変ってなくて楽しめたのと同時に、ちょうど今放送中の大河ドラマ「青天を衝け」の時代背景とも重なっているので、そうした点でも実に興味深いです。来週は小吉が切腹!?だそうで、これまためっちゃ楽しみです
。
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お順ちゃん役はまだ稲垣来泉ちゃんではなく、山本唯以ちゃんが演じられてるそうですよ!