小吉の女房2 あらすじと感想 第2話 小吉、腹を切る?

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NHKBS時代劇、【小吉の女房2】の第2話は「小吉、腹を切る?」です。あ~やっぱりこのドラマは良いですね~。ここ数日すっかり胸焼け状態だったのが、おかげでスッキリ爽やかになりました。昨夜リアタイで見て、今朝録画まで見ちゃった小吉の女房が面白い( *´艸`)

以下ネタバレのあらすじです小吉の女房2のネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

小吉の作戦

丈助はどんなに小吉が説得を試みても、頑として訴えを取り下げるとは言いませんでした。それで小吉は孫一郎に2通りの方法を提案します。金をやらずに始末をつけるか、金をやってでもキッパリ縁を切るか、です。ケチな孫一郎は前者だと答えると、小吉は、そっちはいささか物騒だがよいか、と念押ししました。お信は即座に、小吉が丈助を斬り殺す姿を思い浮かべます

いけません。そんなことをしたら、旦那様も岡野様もただではすみませんよ丈助を殺してはいけません!

小吉は頷きながら、2人そろって腹を切ることになるかねえ、とうそぶきました。意気地なしの孫一郎は、よせ、と止めつつも、いかんせん金の当てがありません。多賀はもう覚悟を決めるしかないと促し、光江は泣きだす始末です

小吉は、もし339両を丈助にくれてやるつもりなら、思案がないでもない、と答えました。ただし、一旦任せたからには口出しは無用に願いたい

孫一郎はぐだぐだ言ってましたが、多賀は小吉に任せると頭を下げました。小吉殿の良いように

小吉は早速銀次を呼び、桶屋にあるものを作らせました。加えて古着屋で供侍の衣装を2人分揃えてくるよう命じます。小吉は銀次と監物を連れて、岡野家の知行地である摂津の御願塚(こがつか)村に行き、金を工面してくるつもりなのです。

小吉は昔、信州の代官をしていた兄の彦四郎とともに村を回り、検見をしたことがあるのだそうで、御願塚村のように100戸もある大きな村なら、表向きの5百石の村高よりも実際はもっと裕福な土地だと踏んだらしいです。小吉は岡野の家来と名乗り、主家存亡の危機だから金を都合してくれと村方に頼むつもりでした

3人が出かけていくのを見送ったお信は、銀次が背中にしょっていた「あるもの」が気になります。あれは何かしら?

御願塚村で

小吉は、岡野家の家来、勝左衛門太郎一行と名乗って御願塚村の代官陣屋に逗留していました。銀次は「銀之丞」と呼ばれています。代官の山田新右衛門(小川敏明)は、小吉に頼まれた通り、名主や村役人一同を集めてくれました。小吉は事情を説明し、400両ばかり都合してほしいと依頼します。

名主の宇市(徳井優~折田要蔵@青天を衝け)は這いつくばって断りました。そのような大金は用意できかねる、不作が続き、食うや食わずの生活で、もしそれでもというなら、村の娘を皆売らねばならぬ、と訴えます。彼らの着物は皆つぎはぎだらけでした。

小吉が当てが外れて困っていると、銀次が真相を探ってきます。彼らが貧しいというのは真っ赤な嘘で、今や皆パリッとした着物に着かえて「俳諧」を楽しんでいるのだそうです

監物と銀次は腹を立てましたが、意外にも小吉は理解を示しました。孫一郎がボンクラなのは周知の事実だから、めったなことじゃバカ殿のために一肌脱ぐ気にゃならねえだろ、と頷きます

小吉はしばらく逗留して様子を見ることにします。そのうちに、村の子どもたちはすっかり小吉になついて剣道を教わっていました。そのうちに大人の百姓たちも押し寄せてきます。小吉はもう村中の人気者です

頃合いを見計らっていた小吉は、そろそろだと判断し、名主の宇市に金はまだかと催促しました。宇市が即座に断ると、もうこれ以上は逗留できぬから引き上げると言い渡します。これまで世話になった礼に酒をおごろう

宴もたけなわの頃、小吉は紋付き袴を身に着けて登場し、己の身分を明かしました俺は直参旗本だ。俺は岡野の家来ではない、直参の旗本、勝家の隠居だ。隣のよしみでどうにも見かねて金策に来たが、武士たるもの、手ぶらで帰るわけにはいかぬ。こうなったら首になって帰るまで

小吉が作らせた「あるもの」とは「首桶」だったのです。小吉は代官の山田に介錯を頼むと声を掛けました。山田は恐れおののきます。えええええっ!?

難しいことじゃねえ。俺が腹を衝いたら、後ろからバッサリ一打ちでやってくれ

子どもたちは泣きながら引き留めます。勝様、死んだらいやだ。死なんといて!大人の百姓たちもこれに続きました。おやめください!!

小吉から介錯をせっつかれた代官も泣きだしたので、小吉は監物に命じました。俺の刀貸してやるからやっつくんな。監物は無理だと断りますが、これが「小吉の芝居」だと察すると、とたんに芝居がかります。はっ!

ようやく宇市が折れました。金を都合するという宇市に小吉は、娘を売るのは大変だから、と断りますが、宇市はそれも嘘だったことを認めます。それというのも、岡野家は先代の頃から何かにつけては金を要求し、それを放蕩三昧で使い果たしていたのだそうです。でもここで勝様を死なせてしまったら、村の者たちから恨まれてしまう!

小吉はようやく短刀を置き、これまで苦労を掛けたとねぎらいました。だが今度こそ心を入れ替えさせる。金の無心もこれっきりだ。俺が請け合う。今度ばかりは力を貸してくれ

宇市が約束すると、小吉はにっこり笑いました。頼んだぜ。そうと決まれば祝い酒だ。銀次、ありったけの酒、持って来い!!酒だ酒だっ!

それからは小吉を中心に村人たちが楽しく酒を酌み交わしました。少し離れたところで飲んでいた監物は銀次に、小吉の芝居は大したものだ(詐欺師の俺も真っ青だと笑いますが、銀次だけは小吉の本心に気づいています。小吉はもし金が工面できなければ、本当に腹を切るつもりだったのではないか。旦那はつまらねえことにも命を張っちまうからな

お信、留守を守る

岡野家で

小吉から留守を託されたお信は、多賀と光江を相手に貧乏を乗り切る知恵を授けていました。お米にきらず(おから)を混ぜて炊く方法です。そこへ取り立て屋がやってきて騒ぎ始めました。お信は出て行って、小吉が帰るまで待ってほしいと頼みますが、聞くものではありません。肝心の孫一郎はそそくさと逃げ出します

多賀は丈助を見張っている役人に助けを求めますが、我関せずを決め込まれました。中にいる丈助はせせら笑っています

お信は光江からすりこぎを奪い、剣を構えるようにして彼らに立ち向かおうとしました。そこへ、やはり小吉に付いていこうとしてそれより留守を頼むと託された真田が駆けつけてきます。真田の名は彼らも知っていて、これまたそそくさと逃げ出しました

そこに麟太郎もやってくると、お信がすりこぎを握り締めているのを見て笑い出します。母上、それはすりこぎではありませぬか。お信も光江も、そして真田も笑いだしました。なんとも勇ましい限りだ

男谷家で

小吉が「出奔」したと聞いた彦四郎は、早速お信を呼び出して叱りつけました。お上に届けもせずに他の土地へ出かけては重罪になる時代です。彦四郎はあの時檻に閉じ込めておくべきだった、麟太郎も引き取るべきだったと憤慨しました。このままでは麟太郎もあのようなゴロツキになってしまう!

お信はこれだけは看過できませんでした。彦四郎にも臆せず、麟太郎には小吉のような男に育ってほしいと明言します。小吉は困った人を見捨てることができず、救うために出かけて行った、麟太郎もいつかは世の中を救う大人物になるやもしれぬ、とかつての易者の言葉を思い出します

これを聞いた彦四郎とお遊は呆れましたが、この占いが真実だったことは明白です

石川太郎左衛門の謀略

小吉の「出奔」を知った太郎左衛門は、これぞ小吉をやっつける最大のチャンスだと意気込みました。が、それを中野碩翁が阻止してくれます。碩翁は、かつて太郎左衛門が袖の下にと届けて寄こした、いわゆる賂の品々をリストアップし、余計な告げ口をしたら我が身に跳ね返ってくると脅したのです。さすがの太郎左衛門も碩翁には歯向かえませんね

凱旋

小吉は無事400両を手に入れて戻ってきました。首桶には村で採れたサツマイモがたっくさん詰め込まれています。小吉から何か変わったことはなかったかと聞かれたお信は、何もなかった、と笑顔で答え、ちょうど集めていた落ち葉を焚いて早速焼き芋を作りました。

甘くて美味しい!

小吉は丈助に339両を渡し、二度と本所に足を踏み入れるな、と蹴り飛ばします俺の目の黒い内は二度と寄り付くな!。そして村人におごった酒の代金を差し引いた50両を多賀に渡し、もろもろの借金を返すよう促しました。多賀は受け取れないと固辞しましたが、小吉は聞き入れません。せめて半分でも、と食い下がる多賀にお信は、それなら木綿を一反戴こうと提案します。ちょうど麟太郎に着物を作ってやろうと思っていたのだそうです

その後、彦四郎が乗り込んできました。彦四郎は、とりあえずの「他行留め」(蟄居)を言い渡し、これだけでは済まぬ、覚悟しろ!と出ていきます。送らずともよいっ!!

そこへ多賀が家宝の茶道具をもって現れました。金を受け取れぬなら、せめてこれをと彦四郎に訴えます。小吉が金を一銭も受け取ろうとしないと聞いた彦四郎は満更でもなさそうでした。そこにお信がサツマイモをもって追いかけてきます。これをお遊様に。またシツコク茶道具を押し付けてくる多賀にも逆にイモを持たせました

帰宅した彦四郎はこれをお遊に伝えます。あいつにも良いところがあるのだな。お遊も、木綿一反はきっとお信の考えだと微笑みました

その晩、彦四郎は色紙を頼まれたと言って「月白風清(月は白く風は清し)としたためていたそうです。これは欲のないすがすがしい心を表す言葉だそうで、お遊はこれを小吉への称賛だと解釈していたようです。

急な別れ

その後、小吉の蟄居も解けた頃、彦四郎が倒れたとの知らせが入りました。長旅の疲れか足の痛みを訴える小吉にお信が灸を据えていた時のことです。小吉はよほど熱いのが苦手らしく、俺が死んでも火葬にはするな、などとほざいていました

麟太郎から知らせを受けた小吉はすぐに男谷家に飛んでいきます。お遊は、彦四郎はずっと小吉の処分が軽くて済むようあちこち奔走し、ようやく胸をなでおろしたところだったと打ち明けました。本当は口止めされていたのですが

その数日後、彦四郎はそのまま目を覚ますことなく亡くなりました。小吉の無念たるやいかばかりだったことでしょう。

お信は初七日の、月の美しい夜に「月白風清」をしたためて、これは彦四郎の澄んだ心情を綴ったものだったように思える、と語りました。小吉は涙ぐみながら、ガキの頃から叱られてばかりで一度も褒められたことはなかったのに、と月を見上げます。いい月だなあ

感想

余計なことは一切言わず、短い言葉やさりげない動作で心情を的確に表す「言わずもがな」が素敵ですよね。小吉の足がちと気になりまするが、来週の放送もめちゃ楽しみですも~ホントに疲れた(^-^;

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