今ここにある危機とぼくの好感度について ネタバレと感想 第1話 その場しのぎの男

松坂桃李さん主演のブラックコメディ、【今ここにある危機とぼくの好感度について】を見始めました。これまた実に面白かったですね~。さすがは渡辺あやさん、期待を裏切りませんね。最初から最後までニヤニヤしながら見ちゃいました。また松坂さんのテキトーぶりが実にお上手で。以下早速ネタバレです「今ここにある危機とぼくの好感度について」のネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

イケメンアナウンサーの処世術

神崎真(松坂桃李~鮎川樹@パーフェクトワールド)は帝都大学卒のイケメンアナウンサー。彼は長年、己の好感度を維持することを最優先にし、意味のあることを何一つ言わずにやり過ごしてきました。だからと言って何も感じないわけじゃなくて色々疑問には思うらしいですが、その本音をポロリともらしたら最後、どこからクレームを食らうか分からないご時世に合わせて、こうした処世術を身に着けたのだそうです。

何か言ってるけど何も言ってないってのが一番いいんです

そんな神崎の恩師、三芳(松重豊~東龍太郎@いだてん)がこの度帝都大学の総長に就任しました。三好は早速神崎を広報課にスカウトします。神崎は一も二もなくこの話に飛びつきました。それというのも神崎は、イケメンアナとしての人気はとっくに若手に奪われている上に、ステップアップも望めそうになかったからです

実際には5年間という有期雇用らしいですが、神崎はごく単純な人間なので、難しいことは深く考えませんでした

うまい話にゃ裏がある

広報課の上司、石田課長(渡辺いっけい~藤田東湖@青天を衝け)は神崎をよく知っていて、その「戦略を高く評価していました。君は意味のあることを何一つ言わなかった。これからもその調子で頼むよ!

その後すぐ神崎に難題が立ちはだかります。実は帝都大学ではスター教授の岸谷(辰巳琢郎~眉山栄達@あさが来た)が論文のデータを改ざんしたとの内部告発があったそうなのです。その告発をしたのは、神崎が大学時代に一時期付き合っていた木嶋みのり(鈴木杏~中世古結季@anone)という女性です。神崎はまったく覚えていませんでしたが、三芳はしっかり覚えていたということなので、神崎をスカウトしたのもこれが理由だったのかもしれません

裏総長と恐れられている須田理事(國村隼~柳慎次@SUITS)や広報担当理事の鬼頭理事(岩松了~大豆田旺介@大豆田とわ子と三人の元夫)らは早速神崎を呼び出して、木嶋を丸め込むよう命じました。改ざんではなくまったくのガセだったか、木嶋の勘違いで「ミス」だったことにしてほしいというのです。

繰り返しになりますが、神崎自身は木嶋の存在をまったく覚えていませんでしたが、理事の命令とあれば聞かない訳にはいきません。神崎は早速木嶋に会いに行きました。心の中では、昔から女性に対していい加減だったことへの天罰なのか、と嘆いていたそうです

でも木嶋は違いました。神崎との再会を喜んで、今自分が置かれた「ポスドク」(非正規雇用)という立場について打ち明けます。低賃金で奴隷みたいに働かされた挙句、任期が切れたらあっさり解雇、行き詰って自殺する人も少なくない

その後、理事たちは、予備調査を行った上田教授(国広富之~迫下平吉@ハゲタカ)の発言も無茶苦茶な論理で封じ込め、後はすべて神崎の「ハニートラップ」に期待をかけていました。ところがその直後、学生新聞が岸谷の改ざんをすっぱ抜きます。石田は神崎に直ちに新聞を買い占めるよう命じましたが、記事の内容は既にネットで拡散されていました

マスコミが押しかけてきたことで追い詰められた理事たちは、木嶋に「助教のポスト」を提供して黙らせることにします。神崎は、それなら木嶋も納得するのではないかと安堵しました。

いや~いいんじゃないですかね!それはかなり彼女にとってもいい条件だと思いますね。あ~よかった~これで一安心ですよ

神崎から呼び出された木嶋は、化粧っ気のない顔に薄いピンクのリップを塗ってやってきます。が、そこで「交換条件」を出されるとすぐに、神崎の魂胆を見抜いて激怒しました。何それ。なめてんの?不正は事実よ!最初からそのつもりで近づいたのね!

怒って出て行った木嶋を神崎は必死で追いかけて土下座しました。木嶋は立ち止まって思いのたけをぶつけます。内部告発をしたらどんなことになるか、すべて想定したうえでやったこと。見下すのは勝手だが見くびってもらっては困る

木嶋は「研究の喜び」を取り戻したいだけだと訴えます。日本の科学研究にあるべき姿に戻ってほしい。お金のことばかりに必死になって、あまりにいびつに歪んでしまった。このままじゃダメだって誰もが分かっているのに誰も止めない。こんなことしても止められないのは分かっているが、やらないよりはマシだ。

好きな人に振り向いてもらえなくても、研究さえしていれば幸せだったと語った彼女の言葉すべてを、姑息な神崎は保身のために録音していました。自分の落ち度ではないことを証明したかったからです

が、この血を吐くような訴えが三芳とその秘書=安藤(安藤玉恵~忍由美@すぐ死ぬんだから)の心を動かしました。三芳は岸谷の論文不正疑惑に対し、本調査を開始することに決定したのです

何が良くて何が悪かったのか~またしても複雑な問題を突きつけられた神崎が意気消沈していると、木嶋が学生新聞のン担当者=コウスケ(坂東龍汰~鮎川樹の子役@パーフェクトワールド)と楽しそうに話している姿が目に入りました。呆然とたたずむ神崎の前をなんてこった!( ;∀;)、木嶋は悠然と微笑みながら自転車で立ち去っていきます

感想

最初は神崎と同類の事なかれ主義かに見えた三芳には、少なくとも「良心」があったということですよね。神崎の心にも芽生えるとよいですね~良心の呵責。続きもとっても楽しみです

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