コントが始まる ネタバレと感想 第1話 これまたイイ感じのドラマですね

俺の話は長い」の脚本家、金子茂樹さんの新作ドラマ、【コントが始まる】を視聴しました。これはね、期待通りで実に面白かったです。内容がどうこうより、とにかくあの全体を漂う雰囲気がええね。もうすっかり気に入っちゃいました

以下早速ネタバレですコントが始まるのネタバレ感想行きますよ~(^^)/

マクベス

ドラマの冒頭では、お笑いトリオの「マクベス」が自作のコントを披露しました。マクベスは、高校の同級生、高岩春斗(菅田将暉~久住@MIU404)、朝吹瞬太(神木隆之介~滝川晃司@集団左遷!!)、美濃輪潤平(仲野太賀~小松勝@いだてん)が結成したトリオです。彼らが高3で披露したコントは、大学時代落研の副部長をやっていた担任の真壁権助(鈴木浩介~千金楽寿喜@極主夫道)に大絶賛されたそうで、春斗はそれで「ああ、これだな」と己の進路を確信したのだそうです

結成当時のメンバーは春斗と潤平のふたりだけで、瞬太はプロのゲーマーになりました。が、23の時、もはや若手には勝てないと悟った瞬太はマクベスに参加を決めたのだそうです。それからはずっと3人でやってきました。今年が結成10年目です。

コントの内容自体は、コントだけに実にバカバカしい話なのですが、その「ネタ」の謎が本編(実生活)で明かされていきます。今回のコントは「水のトラブル」ですこれがまたバカバカしくて可笑しい

水のトラブル

春斗演じる「水のトラブル777」の池山が、ラーメン屋の瞬太と潤平から依頼を受けて店にやってきました。水に関するトラブルならどんなことでも解決すると豪語する春斗に潤平は、いや絶対に無理だと反論します。なんと瞬太が関わった水はすべて「メロンソーダ」になってしまうのだそうですメロンソーダ。(ちなみにクリームはついて来ません~念のため

客に出す水も、ラーメンのスープも、トイレの水も、すべてメロンソーダ。しかも名刺にある「水に関連する文字」までもが「メロンソーダ」になってしまいました。店長の名前は「湯川海太郎」なので「メロンソーダメロンソーダメロンソーダ太郎」に変貌してしまいます

春斗は自信ありげに大丈夫だと答えました。でもなかなか解決法を教えてはくれません。なぜなら陽斗は「大事な話はラーメンを食べた後に言うと決めているからです

舞台裏=現実

このコントのネタが実生活を通して明かされていきます

春斗の場合

春斗がこれを思いついたのは、ある夜、道端のベンチで寝ていた中浜里穂子(有村架純~杉原音@いつ恋)に遭遇したのがきっかけでした。会社を首になったらしい里穂子は酒を飲んでくだを撒きます。しかも里穂子は、春斗は一人しかいないのに「あんたら」と複数形で話したのだそうです。春斗は「霊感強いのかな」と辺りを見回し、ペットボトルの水を差しだしてテキトーに話を合わせた後、早く帰んなね、と言って立ち去りました

翌日同じ道を通った春斗は、昨日里穂子がいたベンチの上に、同じペットボトルが置かれていることに気づきます。しかも中身は水ではなくてメロンソーダでした。それで春斗は、触るものすべてがメロンソーダになったら面白い、とコントのネタにしたのだそうです

里穂子の場合

その里穂子は会社を辞めた後、ファミレスで働いていました。そこへマクベス3人が客として現れます。里穂子があの時の女性だと察した春斗は、お定まりの「何名様ですか」に対して「何人に見えます?霊感強いのかな」とカマを掛けますが、里穂子はまったく覚えていません

当時、すっかり落ち込んで生気のなかった里穂子は、3人で楽しく会話している様子に慰められていきます。彼らの素性を調べ、隣のマンションで共同生活していることを知ると、その隣に引っ越したいとさえ思うようになりました。かろうじてそれは思いとどまったようですが、暇さえあれば彼らの動画を見ていたそうです

里穂子は妹のつむぎ(古川琴音~石@流行感冒)と暮らしているため、つむぎもマクベスに興味を抱くようになりました。スナックで働いていたつむぎは、ある日突然、店にマクベスのポスターが貼ってあることに気づきます。瞬太が店によく来るそうなのです。

10年前の約束

春斗と潤平はマクベスを結成した10年前、10年間やって芽が出なかったらきっぱり辞めると家族と約束したそうです。潤平には長く付き合った恋人がいて、実家の酒屋を継ぐよう催促もされているらしく、その約束を守ろうと促しました。瞬太もまたバイト先から正社員になるよう勧められていたそうです

そこで3人は、踏ん切りをつけるためにオーディションに参加することにしました。が、結果はさんざんで、瞬太はラーメンを食べて帰ろうと提案します。いつもはなんだかんだと反対するふたりが黙りこくっていたため、瞬太は車を飛ばして、なんとなんと福岡までやってきました。東京を出てから18時間後、3人は豚骨ラーメンを満喫したそうですやっぱラーメンは福岡だよ。どうやら1年前には札幌で味噌ラーメンも食べたらしい

ラーメンを食べた後、春斗はついに切り出しました。解散するか

瞬太と潤平が笑い出します。春斗は大事な発言をする時いつもラーメンを食べ終わった後なのだそうです。10年前に潤平をコントに誘った時もそうでした。

始める時も終わる時も、ラーメン食い終わった後って何だよ。それが一番おもしれぇよ。10年前の伏線回収してんじゃねえよお前らしい

春斗はこれを「水のトラブル」の最後に加えたのです

疫病神

里穂子はついに彼らの単独ライブを見に行きました。客は少なかったですが、里穂子は大いに楽しみます。ああそれなのに。なんと春斗は次回のライブを最後にマクベスを解散することにした、と発表しました

里穂子は自分を疫病神だと語り、自分のせいでマクベスが解散することになったと嘆きます。春斗はそんなことはないと否定し、それはむしろ自分だと言い出しました。俺がアイツらの人生狂わせた

里穂子は必死で否定します。会社を辞めて以来ずっと立ち直れずに廃人のように生きてきた自分が今こうして元気でいられるのは、マクベスの3人に出会えたからだ。思わず嫉妬してしまうほど輝いて見えた。マクベスは私の人生の支え。残り2カ月も全力で応援する

春斗は感激して鼻をすすり、昨日から寝てないから弱ってるのだと言い訳しました。里穂子は「水のトラブル777」に電話をしようか、とおどけます。春斗もまた、ベンチに置いていったメロンソーダがコントに悪用されて、湯川海太郎を絶望させるぐらいだから、里穂子はやっぱり疫病神かもしれないとオチを付けました。ちなみにあれは里穂子がメロンソーダの粉末を入れて置いていったのだそうです。里穂子はかつてそこそこ有名な食品メーカーでそれを担当していたらしい。

まとめ

同じコントでも、こうして裏事情が分かるとより楽しめますよね。逆に言うと、それが無くても楽しめれば売れるんだろうけど、でもドラマとしては面白い。「コントが始まる」は続きもとっても楽しみです

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