コントが始まる ネタバレと感想 第4話 不器用な親子
菅田将暉さん主演の【コントが始まる】の4話はちょっと切ない話でした。また「マクベス」という名前の由来も明かされます。以下早速ネタバレです
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捨て猫
今回のコントは「捨て猫」です。いつも脚本はほとんど春斗が書くそうですが、この「捨て猫」だけは瞬太が書いたのだそう。その瞬太こそ母の友利子(西田尚美~加賀谷雅子@先に生まれただけの僕)との折り合いが悪く、高校を卒業すると同時に家を出てしまったそうです。父親はもっと前に亡くなっていたそうで、母が勝手に再婚を決めたのも瞬太は面白くなかったらしい
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コントの内容は「捨て猫」の春斗を「野良猫」の瞬太がバカにするというものでした。でも野良猫も、本当は誰かに拾ってほしかった、というオチです。たとえ犬好きのために「犬」のふりをしてでも、野良猫は誰かと一緒に居たかったのです。
それは瞬太も、そして友利子も同様でした。友利子は昔から、瞬太のやることなすこと反対ばかりしていましたが、それは多分瞬太も同じで、友利子の作る料理を美味しいと言ったのはたった1度だったそうです。それがミートソースだったらしく、瞬太は今でも酔っぱらってぐでんぐでんになると「ミートソース」が食べたいとごねるらしいです。
そんな瞬太に友利子から何度も着信がありました。春斗には「着信は心配しているのメッセージ」などと言ったくせに、瞬太は決して電話に出ようとしませんでした。ある時、知らない人からの電話に出てみたら、友利子が危篤だと聞かされます。それでも瞬太は会いに行こうとしませんでした
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猫を拾わずにいられない人
それがつぐみです。つぐみは昔から傷ついた存在を放っておけない性格でした
。だからこそ里穂子の面倒も見てくれたのです。中高時代は6年間も野球部のマネージャーで、つむぎに球を投げてもらうとスランプから脱するとして「伝説のマネージャー」と崇められていたらしい。
部活を引退したつぐみは燃え尽き症候群となり、大学へも行かずにバイトをしていましたが、どれも長続きしなかったのに、ある時突然スナックで働き始めたそうです。球を投げる代わりにお酒を作り、スコアブックの代わりに伝票をつける~傷だらけのおじさんたちを元気づける水商売は、つむぎの天職だったのだそうです。
瞬太もつぐみにSOSを送ってきました。つむぎは早速本領を発揮し、友利子を恨んでいるなら、会いに行って文句の一つも言ってやればいいと勧めます。だって逆襲する最後のチャンスだよ。
最後の逆襲
瞬太は言われた通りに病院へ行きました。看護師から、まだ意識があるから話しかけてやってほしいと言われた瞬太は、友利子は自分勝手だと批判します。俺にはあれダメ、これダメ、って言ったくせに、自分は好きなことして、最後もこんなに急に死ぬなんて、いくら何でも早すぎでしょ!あんたを許す時間、もう少し俺にくれよ。もう一度やり直すための時間くれよ。
友利子はごめんね、とつぶやきました。瞬太は泣きながら、死ぬなんて認めねえ、と怒鳴りつけます。俺を置いていくなんて、認めねえかんな!!それでも最後は「ごめんね」と謝ります。時間なかったから、母さんの嫌いな金髪で来ちゃった。母さん、ごめんね。
友利子は静かに息を引き取りました。瞬太は神を黒く染めて立派に喪主を務めます。春斗と潤平は最後まで付き合って、最後は瞬太の車で帰りました。そこで瞬太は、今日はネタ合わせの日だ、と言い出します。春斗と潤平は、今日はやらなくていいと止めましたが、瞬太は、俺にはもうマクベスしかない、とふたりを説得しました。
春斗と潤平、そして瞬太は里穂子のファミレスへ行き、いかにも彼ららしく故人を偲びました。友利子を「背後霊」と呼び、友利子の好きな甘~いホットコーヒーをオーダーします。春斗と潤平は、嫌がる瞬太の代わりに友利子と食事をしたことがあるのです。食べたのは「ミートソース」でした
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そのミートソースを作るのは、今ではつぐみの役目です。それにつぐみは、たとえ瞬太が「美味しいミートソース」に粉チーズをタップリ振りかけても怒りません。
マクベスの由来
マクベスは奈津美が命名したそうです。由来は"Makabe's Students"だそうで、それなら「マカベス」となるところを、カッコイイからマクベスにしたのだそう。そんな、ある意味マクベスの生みの親でもある真壁は、マクベスを続けるべきか否かという潤平の質問に、ズバリ、こう答えました。
解散したほうがいいと思うぞ。
真壁もかつて教員になる前に回り道をしたことがあるそうで、夢を追いかける辛さがちょっとだけ分かるのだそうです。これからも辛かっただろうが、18から28までと、これから先の10年は別次元の苦しみだぞ。もう十分やったんじゃないのか。
感想
このドラマを見ていると、かつての「おかしの家」を思い出します。BGMはRCサクセションの「空がまた暗くなる」。続きもとっても楽しみです
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