コントが始まる ネタバレと感想 第6話 潤平の幸せを祝福したい
菅田将暉さん主演の【コントが始まる】の6話を視聴しました。潤平が実に幸せそうだったのが何よりでしたね。ここだけの話ですが、以前、某ドラマで、潤平役の仲野太賀さんがめっちゃ良い人だったのに「顔は良いかもしれんけど性格の悪い男」に負けるのが悔しくて
そのドラマを見るのを止めたことがあるのですよ
。それほど仲野さんの演技は真に迫っていて、それはこの潤平でも同じだったので、心の底から祝福したくなりました
。奈津美はそんな潤平が惚れただけのことはあるわ~
。以下ネタバレのあらすじです
。
ポンペイに再集合
リホコのホコリ
里穂子はつぐみに、どうしてもポンペイの麻婆丼が食べたいと食い下がったため、つぐみは瞬太に相談しました。瞬太は春斗と潤平も呼んで、久しぶりにポンペイに集合します。里穂子は、ここでマクベスが結成したと思うとすっかり感激して泣いていました
。そこへ麻婆丼が運ばれてきたので、麻婆丼を撮るふりをして、マクベスを撮影しようとしますが、春斗に見つかってしまいます
。え?それどこ撮ってんの?
瞬太は、ここはマクベス誕生の聖地だから撮影したいのは当たり前だとフォローしました。撮ろうよ!
その後瞬太は里穂子に、どうやって潤平のブログを突き止めたのかと尋ねました。「C級芸人のB級グルメ日記」などという、一見マクベスには無関係に見えるブログをどうして見つけることができたのか。里穂子はただの偶然だと答えます。すると潤平は、最近コメント欄に激励のメッセージを書き込んでいるのは、もしや里穂子か、と閃きました
。もう2年も更新していないそうですから、その可能性は大有です。潤平はそのコメントの投稿名を思い出そうとしますが、里穂子は思い切り邪魔をしました
。つむぎはどこへ行っても名前で呼ばれるのに、里穂子は名前で呼ばれたことが無いと言い出します。
私はいつも「中浜さん」です。見た目の問題ですか?
里穂子がうだうだ言っていたので、春斗はズバリ斬り込みました。そこは「呼ばれたい」って言えばイイ。そうやって長々と言い訳をするから名字で呼ばれるんだ。
瞬太はそんな春斗を叱り飛ばし、今日からは下の名前で呼ぼうと語りました。でも誰もその「下の名前」を知りません。里穂子は大声で「リホコ」と叫びました。それで潤平が、コメントを寄せた人物のハンドルネームを思い出します。「ファンの誇り」というそうです。ホコリはリホコを入れ替えたのですね
。
真壁の後悔
里穂子とつぐみが退散すると、今度は真壁がやってきて、解散を勧めたのは間違いだったと謝罪しました。可能性を信じ切れずに夢を諦めた人間が、10年間雑音に流されることなく愚直に夢を追い続けたお前たちの方がずっとずっと偉いし、ずっとずっとすげえんだからな、と励まします。ポンペイの店主は、今さらながら、色紙を差し出しました。サイン、書いといてね
。
潤平と奈津美
潤平の決心
潤平が実家の酒屋を継ぐ決心は揺るぎませんでした。どうやら潤平の父親が入院したらしく、母に代わって店番をしていた姉の弓子(木村文乃~望月千代@七人の秘書)は、その決意のほどを確かめます。弓子の夫の光洋は確かに酒屋を継ぐと言ってはくれたものの、実際には別にやりたいことがあるので、潤平が継いでくれるのならその方がいいと言ってくれたそうです。
弓子はさすがに姉だけあってズバリ核心をついてきます。奈津美は酒屋を継いだ潤平と一緒にいたいと思っているのか?バリバリ働いている女性なら、将来のことを相談してから決めた方が良いのではないか。
奈津美の悩み
ポンペイには奈津美も誘われていましたが、仕事で行けないと断りました。奈津美は、潤平からマクベスの解散を聞いて、心のどこかでホッとしていたそうです。本気で続けたいなら応援すると言ったのは本心からではなく、「芸人続けていいよ」と言ってあげられる優しい女でいたかっただけだ、と自己分析しました。奈津美はずっと、潤平を支えてやれるのは自分しかいないと思っており、実際に支えてきた自分に少し酔っていたのだそうです。
そうだとしたら、マクベスを解散して芸人をやめた後の潤平を、私はどう受け止めればいいんだろうか。
7・2・3の思い出
春斗は瞬太から、潤平が奈津美と別れるかもしれないと安藤に愚痴っていたと聞き、ああ見えて「ナイーブな潤平」のために一肌脱ぐことにしました。
春斗はかつて、奈津美が潤平と付き合い始めた時のことを思い出します。それは高3の夏休みに入ってすぐ=7月23日の出来事でした。潤平はビーチにサッカー部員を勢ぞろいさせ、当時小林と喧嘩をして険悪ムードだった奈津美を呼び出しました。自転車に乗って奈津美を呼びに行ったのは春斗です
。そのビーチは、奈津美が小林から貰った指輪を無くした因縁の場所でした。潤平は奈津美に、今日は何の日か分かるか?と尋ねたそうです。奈津美が分からないと答えると、潤平は7・2・3,でナツミ、奈津美の日だと得意そうに語りました。プレゼントを用意しました!!
潤平は怪訝そうな顔をしている奈津美に箱を渡し、開けるように促します。その中にはナンバープレートが「7・2・3」の写真がぎっしり詰まっていました。潤平は、本当は723枚集めたかったけれど、72枚しか集められなかったと謝ります。部員たちも一斉に「すいませんでした!」と声を合わせました
。
奈津美は、どう喜んでいいか分からない、と言いながら礼を言います。ありがとうございます。その声に部員たちは皆で手を叩いて喜びました
。ナ、ツ、ミ、ナ、ツ、ミ!!部員たちが後ろを向くと、背番号も「7・2・3」で並んでいます
。でも最後の潤平だけは「14」でした。潤平は振り向きざまに両手をくねらせて「ジューシー!!
」と笑います。
奈津美は「キモッ」と笑います。部員たちはこれにも大笑いしました。その時春斗は思ったそうです。奈津美が潤平を選んだのは、ひとを笑顔にするために72枚のナンバープレートを集める不器用な優しさと、こんなくだらないことにこれだけの人間の協力を得られる、その人柄に感動したからだ
。
こうして奈津美は、指輪を失くした砂浜で、潤平という「渋い男」を手に入れました
。
援護射撃
春斗は高3のあの日と同じように、自転車で奈津美の会社を訪ねました。それなのに奈津美は春斗を「不審者」呼ばわりします。その界隈(オフィス街)で自転車に乗っているのは「変な人」ばかりなのだそう
。春斗は、今後は気をつけると言い、奈津美を話に誘いました。
春斗のサプライズには奈津美も気づいていたらしく、迷惑ではないが、その日の精神状態によって、素直に嬉しいと思える日とそうでない日があるかもしれないと正直に打ち明けます。春斗は、いい年をして子どもっぽいと思うかもしれないが、潤平もこの10年で変わってない訳ではないのだと弁明しました。奈津美を笑わせたい一心で、敢えて変えてないだけだ、それが自分の唯一の武器だと思ってるから。
だって変わるのなんて簡単じゃん。大人のふりして、ガキくさいことを全部否定すればいいんだからさ。でも一度ガキくさいことを否定したら、もう二度と戻れないんだよ。
春斗は、奈津美の周りには潤平より魅力的な人はたくさんいると思うし、たくさんの出会いがあると思うと語りました。でも、潤平みたいなヤツには、もう出会えないと思った方がイイ。それは覚悟したほうがいいと思う。何せ潤平はいまだに「7・2・3」のナンバープレートを見つけると、わざわざ車を停めて写真を撮らせてもらうのだそうです
。それで暴走族に絡まれたこともあるらしい
。
春斗は、潤平がこの10年間変わらずに信じ続けたものを1つでも成就させてやりたかったのだそうです。マクベスでは叶えてやれなかったけれど、この10年が無駄じゃなかったと思ってもらいたかったのだそう。高校時代からの延長のように過ごして来たこの10年が、意味のある時間だったと思ってほしかったのだそうです。
ナイーブな潤平を励ます会
春斗たちは、里穂子の家で「餃子パーティー」を開くと言って潤平を呼び出しました。仕事帰りの潤平は、迷わず足を洗いに行きます。里穂子もそこは心得ていて、洗わなくてもいいけど、洗うのならタオルは用意してある、と伝えました
。サンキュー
。
これが2度目になる潤平は、勝手知ったる何とやらで足を洗っていると、突然奈津美がバスタブから現れます。しかもイカ墨のように真っ黒なウェットスーツを着こんでの登場です。あなたが今日の海鮮餃子に入れたいのは北海道産のホタテですか?それとも 広島産の牡蠣ですか
?もちろんこれは以前の潤平のサプライズのパロディです
。
え?何で??
潤平は驚きすぎて他に言葉が見つかりませんでした。何で?何で?何で?そして10年前のあの日と同じ様に、潤平はまた水浸しにさせられました。
サプライズはまだ続きます。つむぎの作ったイカスミ餃子を食べた奈津美は「100点満点中何点か?」と聞かれて「14点」と答えます。奈津美は後ろを向いてまた振り向き、両手をくねらせて、ジューシーとやらかしました。潤平は、最高だ、いい女だ
、と褒めたたえます
。春斗と瞬太はしょうもな、勝手にやってろ
、と呆れました
。
プロポーズ?
帰り道、潤平は奈津美に実家の酒屋を継ぐつもりだと伝えました。奈津美は両親に会ってほしいと返します。奈津美が父にマクベスは解散すると教えたら、初めて家に連れてこいと言ってくれたのだそうです。会わせるまで時間かかって ごめんね。うちのお父さん 怖いと思うけど、頑張ってね。殴られそうになったら、私が壁になるから
。
潤平は、奈津美が付けていた(自分がプレゼントした)イヤリングに目をやって満足げに笑います。似合ってる。そう言って奈津美を抱きしめた後は、まるで「壊れたルンバ
」のように奈津美の後を追い回しました
。
コント=金の斧、銀の斧
今回のコントは「金の斧、銀の斧」です。潤平演じる木こり(きこり)の弟子が池にチェーンソーを落とすと瞬太演じる「池野メガ美」が現れました。メガ美は「金の斧とアパートの合鍵」を差し出してどちらを落としたのかと尋ねます。弟子の「小力」(こりき)は最初は本当のことを言いますが相手にされなかったので、2度目は「金槌」を落とした、と嘘をつきました。その心は「ずっとメガ美の愛に溺れている」からだそうです
。するとメガ美は小力が落としたのは「壊れたルンバ」だと答えました。ずっとあなたについていく
。
将来の悩み
春斗
春斗は、最後のライブのチラシを置きに実家に立ち寄りました。すると兄はバイトに出かけたと聞かされます。父親はお前も解散してくれるって言うし、ようやく我が家にも「追い風」が吹いてきた、と喜びました
。母親は、解散したら春斗は当然家に戻ってくるものと思いこんでいます。
春斗は急に虚しくなりました。潤平は将来が決まっているし、瞬太も焼き鳥屋の社員という道が開けている上、元プロゲーマーで「ぷよぷよ日本一」という肩書もある。でも俺には何もない
。
里穂子とつぐみ
里穂子は、店長から正社員にと誘われていましたが、まだ返事を保留にしていました。またつぐみも、奈津美と潤平のようなサプライズは起きないだろうという漠然とした不安を抱えています。
名前呼び
里穂子を「里穂子」と呼ぶにあたり、瞬太はあっという間に自然に、そして潤平もまずまずさりげなく成功しました。でも春斗はなかなか呼べずにいたのですが、互いに「将来の不安」を自慢し合ってようやく、春斗が里穂子を「先輩」と呼びます。就職のこと、いろいろ教えてくださいよ、里穂子先輩。
里穂子はそう呼ばれて正直ガッカリしたそうです。
感想
里穂子と春斗ってどこか似たところがありますよね。だからと言ってうまく行くかというと、うーん、どっちもめんどくさいだけに、悩ましいところですね。瞬太とつむぎも、ちょっと見はお似合いに思えるけど、つむぎは不安なようですね。ああ見えて瞬太は結構シッカリしてそうな気がするのですが
。