グレースの履歴 ネタバレと感想 第4話 グレース・ケリー
滝藤賢一さん&尾野真千子さん主演のプレミアムドラマ、【グレースの履歴】の4話を視聴しました。これがまた何とも味わい深いエピソードでございましたね🌹。ここにきてよ〜〜やく希久夫の良さも分かってきました😁。以下早速ネタバレです。
ひとりぼっち
希久夫がグレースに乗って旅をしている間、美奈子は家に現れて(👻)、亡き義父=敬一郎の面影を懐かしんでいました。敬一郎は大手ゼネコンのトンネル工事のエキスパートだったそうで、サラリーマン人生のほとんどを現場で過ごした技術者だったのだそうです。口数は少なく、ぬるめの燗酒を飲む姿に趣があったところも、美奈子は気に入っていたようです👍。
また以前、敬一郎が美奈子に感謝していたように、30年間二人きりで生きてきたこの父と息子は「暖かい家庭」に縁がなく、美奈子が嫁に来た頃、家には余分なものが一切なかったそうです。失うものは少ない方が悲しみが少なくて済むとは、妻や次男と別れた時の心の傷が与えた教訓だったのでしょうか。
部屋の奥に設置された小さな仏壇には、3年前に亡くなったその敬一郎と、つい最近急逝した美奈子の写真が飾られていました。正真正銘天涯孤独の身となった希久夫は、今は旅行に出掛けていて気も紛れているだろうけど、戻ってきたら、この誰もいない家で、どんなに寂しいことだろうか。
世界を股にかける男
そんな孤独な希久夫も、美奈子が残したグレースのおかげで、次々と「暖かいふれあい💕」を経験していきます。最初は美奈子の元恋人=藤木とその妻・紗江のさりげない優しさに触れ、次は、道で偶然声をかけてくれた晴香と、その祖父で修理工の征二郎との縁に恵まれました💜。
この征二郎がまたなかなか面白い経歴の持ち主でしたね👍。何と彼はバイクの世界グランプリチームの監督をしていたのだそうです。しかも5回も世界選手権で総合優勝をさせた凄腕でした😲。征二郎は元々HONDAの二輪部門で働いていたらしいのですが、本田宗一郎氏の声掛けで、四輪開発チームに引き抜かれると、そこで「エスハチ」の開発に携わった第一人者だったのだそう。
征二郎が世界を飛び回っていたのは大会に出るためだけではなく、開発後、世界中のカーマニアの間で人気のあったエスハチを修理するためでもあったのだそうです。当時は修理工が少なかったこともあり、大会で海外にいた征二郎は引っ張りだこだったのだそう。しかもエスハチには誰よりも詳しいから尚更です😁。
グレース・ケリー
そこで出会ったのが「グレース・ケリー」でした😍。車は真っ赤なエスハチです。いつものようにエスハチの修理に呼ばれた若き日の征二郎(毎熊克哉〜高岩俊春@コントが始まる)は、対応に出てきた執事風の男性に、直接ドライバーから話を聞きたいと申し出ますが、最初は断られてしまったそうです。でも、世界グランプリのピットクルーの身分証を提示して、車のためにどうしてもと粘ったら、グレース・ケリーことモナコ大公妃が登場したのだそう😱。
征二郎はあまりの感激に言葉が出ず、本当に必要なことしか聞けなかったそうです😓。せっかくだからサインの1つも貰ってくればよかったのに、征二郎は逆に、彼女の車のキャブレーターの蓋に自分のサインをいたずら書きしたのだそうです🐒。
征二郎はこの話を誰にも秘密にしていました。当時の武勇伝をたくさん聞かせられながら、なかなかのグルメらしい祖父から世界中の料理を教え込まれたらしい孫の晴香も初耳だったそうです。
希久夫もまた、亡き美奈子が大切にしていた車種にそんな逸話が隠されていたとは💘、と大いに感動しました。
この征二郎、この話を教える前の晩に、前回の予告にあったように、車はきっちり直すから、一つ頼みを聞いてほしいと言い出しました。このエスハチに本来の走りをさせたかったのです。希久夫を知り合いのホテルに泊めて朝早く呼び出すと、早速彼を助手席に乗せて「念仏峠」と呼ばれる坂道を猛スピードで飛ばしました。走り終わった時、希久夫は吐き気を堪えられなかったほどです😱。
その後、征二郎は、希久夫にも「エスハチの運転」を教えました。これはスピードを出すためではなく、この車を末長く大切に乗るための技術です。希久夫はすぐにマスターしました🤗。
とそこへ、時間を見計らったように晴香が朝食を届けにきます♪。そこには、前の夜に希久夫から聞き出した希久夫の好物=山菜もちゃんと入っていました。征二郎はニヤリと笑います😏。晴香もまた、美奈子同様「理系の頭を持った男」が好きな物好きなのだそうです。もう最初の頃から当たりじゃねえか?って冷やかしてましたからね😂。
征二郎は、良い経験をさせてもらった、と礼を言って別れを切り出しました。希久夫は修理代を払おうとしますが、征二郎はニヤリと笑って「もうもらった」と答えます。古いキャブレーターの蓋です。そこには、かつて誠二郎が「いたずら書き」したという彼のサインが書かれていました🎉。そう、美奈子が手に入れた「グレース」こそ、グレース・ケリーの愛車だったのです。
となると〜きっと美奈子はそれを知っていたに違いありませんね。このエスハチがグレース・ケリーの愛車だったかどうか(キャブの蓋以外に)調べる術はなかったのかもしれませんが、車好きの方ならそうした「ロマン」を聞かされただけでもワクワクしちゃうんじゃないかしらね🤗。
征二郎は、もうろくしない限り「グレース」の面倒は見させてもらう、と約束してくれました。晴香は、征二郎が世界中を飛び回っていた頃のHONDAのモットーと同じ、Please call us anytime anywhere, we come running soon〜いつでもどこにでもすぐに駆けつける、と伝えます。そう言いながら、彼女はちゃっかり「自分の携帯番号😈」を渡しました😂。
新たな出会い
希久夫は、ふたりに別れを告げて、今度こそ近江八幡に向かうことにしました。そこには彼の母と弟が住んでいるのですよね、きっと。
途中のSAで蕎麦粉入りのソフトクリームを買って食べていると、ヒッチハイクをしている青年(林遣都〜雨宮秀一@愛しい嘘〜優しい闇)の姿が目に入ります。皆に断られている彼を乗せてやろうと、希久夫は笑顔で近づきましたが、青年は、いかにも胡散臭そうな顔をして逃げていきました😨。でも希久夫はめげずに追いかけます。京都の手前まで行きますよ!🤗
青年は仕方なさそうに車に乗り込みました。あ〜あんな真っ赤&左ハンドルのスポーツカーなのに、初心者マークが付いていたら、でもっておっさんがあんなにニコニコしていたら、やっぱり敬遠しちゃいますかね😓。いや、確かに野菜をもぐもぐ食べる姿は草食系のヤギにしか見えないケド、知れば知るほど、この人結構イイ人だヨ😁。