グレースの履歴 ネタバレと感想 第5話 キャッチボール
滝藤賢一さん&尾野真千子さん主演のプレミアムドラマ、【グレースの履歴】の5話は「キャッチボール」です。このドラマは、希久夫のキャラクターと同じで、回を重ねるごとに味わい深くなっていきますよね💕。なんだろう、この心地よさは。以下ネタバレのあらすじです
。
旅は道連れ
蕎麦粉入りソフトクリームを食べながら、ヒッチハイカーを見つけた希久夫は、笑顔で声をかけました🤗。青年はそんな希久夫とは目を合わせないようにそそくさ逃げ出そうとしますが😨、希久夫もまたしつこく追いかけます😎。乗りませんか?京都の手前まで行きますけど。ご遠慮なく😉。
青年はようやく決心したかのように車に乗り込みました。彼は羽田純哉(林遣都〜雨宮秀一@愛しい嘘〜優しい闇)という30歳の男性でした。会社を辞めた「節目の旅行」に出たのだそうです。希久夫は、あれこれ話を振りながらも、決して相手の嫌がりそうなことを深掘りしませんでした👍。途中で「蕎麦屋」の看板を目にすると、羽田を食事に誘います。昼飯は?🤗
希久夫が見つけた蕎麦屋の蕎麦は抜群でした💕。さすがに蕎麦好きだけあって「勘」が働くようですが、理系の希久夫はそんな時ですら分析している=「うまい蕎麦屋に共通する法則」を披露します。羽田が話に乗ってきたので、気になっていたことを尋ねます。羽田が最初に希久夫を避けた理由です。羽田は、赤いオープンカーに気後れしたのだと答えました💦。彼はずっとトラックに乗せてもらってきたのだそうです。むしろなぜ希久夫が羽田を乗せてくれたのかが気になるようです。
希久夫は、今どきヒッチハイカーなどめずらしい、このチャンスを逃したら、一生そんな機会はないと思ったからだと答えました。羽田はしばし黙り込んで感慨深そうにしています。希久夫のような大人もいるとしみじみ感動したのだそうです💜。希久夫は羽田に会社を辞めた理由を尋ねました。パワハラだったそうです。それを母親に話したら、母は、辞めればいい、と即答したのだそう。30歳は(旅行するのに)良い年だから、一人旅でもしてこい!
ふたりはその後も話を続けたそうでしたが、どうやら店じまいの時間らしいことを悟ると、またグレースに乗って彦根市にある湖岸緑地へ行きました。何せオープンカーですから、車内で会話するのは大変なのです。湖岸を歩きながら、羽田が会いに行く相手=腹違いの兄について語り合いました。これは後で分かったことですが、羽田の母は、いわゆる略奪婚だったらしく、兄の家族にしてみれば羽田は「仇」に当たるのだけれど、羽田の母は、恨まれるのは自分で羽田ではないから、会ってこい、と背中を押したのだそうです。羽田の父はすでに亡くなっていたため、羽田にとってこの世でたった一人、血のつながった相手に会いたいと思うのはごく自然なことだ、と🌹。
羽田の話を聞いた希久夫の顔が曇ります😔。生き別れの弟=由紀夫を思い出していたからです。でも、兄弟はいるか?との羽田の問いにはいないと答えました。まさか自分が、羽田の母とまったく同じ考えの亡き妻=美奈子の導きで、その弟に会いにきていたとは思いもよらなかったようです😅。
再会
グレースの履歴を辿ってやってきた場所は、讃良酒造という酒蔵でした。美奈子もまた、ちょうど2ヶ月にここを訪ねてきたそうです。もちろん美奈子は入念に調べ尽くして辿り着きました。最初のアプローチは3年前、義父が危篤になった時と葬儀の時に、由紀夫と義母に電報を打ったこと。でもまったく音沙汰がなかったので、次は2年前、金沢にアンティーク家具の買い付けに来たついでに義母の実家に立ち寄ったのだそう。隣の酒屋で消息を尋ねたところ、義母が再婚して一家は滋賀に引っ越し、由紀夫も造り酒屋で働いている、と教えてもらったのだそうです。
由紀夫(柄本佑〜三船三千夫@ミステリと言う勿れ)は父が亡くなったことをまったく知りませんでした😵。彼らが滋賀に引っ越してもう25年になるそうで、由紀夫は、きっと金沢にいる伯父が捨ててしまったに違いない、と語っていました。美奈子は、そんな「手足を縛られたような不自由な関係」はおかしいと泣きながら訴えます。最初は仕方ないと諦めていた由紀夫も、ひやおろしで利酒させているうちに美奈子のペースに巻き込まれてしまい、結局は家にまで連れて行って母にも会わせたのだそうです😁。美奈子が酒好きだったのも幸いしましたね👍。
そんなことがあったとは夢にも思わない希久夫は、受付で「蓮見美奈子」について尋ねていたところに、由紀夫がやってきます。それが弟だと最初は気づきませんでしたが、由紀夫が「富樫」と名乗ったので、ようやく由紀夫だと気づきました。富樫は母の旧姓なのです。由紀夫は、親子ともども大事にしてくれた継父の間宮にとても感謝していましたが、2度も名字を変えることに抵抗があったのだそう。由紀夫か?😲
兄弟はいないといったはずの希久夫に弟がいたと知った羽田は、驚きながらも気を利かせて席を外してくれました😏。希久夫は、送ると言った約束は守ると念押しします。
それから希久夫と由紀夫はポツポツと話し始めました。由紀夫の家族のこと、美奈子のこと〜美奈子を「義姉さん」と呼んだ由紀夫に希久夫は美奈子の死を告げます。美奈子は由紀夫から「義姉さん」と呼ばれた時、とても嬉しそうにしていたそうです🤗。
その美奈子は、希久夫が昔由紀夫に送ったという箱を持参していました。由紀夫の大切なものが入っているお菓子の空き箱(缶)です🌹。でもどうやら母が送り返してきたらしく、それで希久夫は、これ以上母を苦しめてはいけないと、それ以来は手元に残していたのだそうです。兄がずっと自分との思い出を大切にしていたことを知った由紀夫は、その思い出の品を1つ1つ手に取りながら、感慨深そうにしていました。でも希久夫は(いかにも希久夫らしく)由紀夫が好きだった野球選手を間違えていたそうです。俺が好きなのは落合じゃなくて宇野や😤!
由紀夫はその宇野のサインボールを手に取り、久しぶりにやらへんか😉、とキャッチボールに誘いました。ふたりが外でキャッチボールをしていると、そこに羽田が混ざります。羽田は、甲子園には行かなかったものの、県予選でベスト4まで行った高校球児でピッチャー💕だったのだそうです。希久夫は「軟式だった🐒」と言った途端にまったく相手にされませんでした😓。
3人は居酒屋で、美奈子に献杯しながら、由紀夫の作った酒を酌み交わします。希久夫は美奈子から酒の楽しさを教わったそうです。希久夫たちの父親=敬一郎も、普段は実に無口だったのに、美奈子には重い口を開いたものでした。それで敬一郎の過去の過ちも聞き出したのですものね。どうやら敬一郎は、可愛がっていた部下が亡くなった後、その家族の面倒を見ているうちにその未亡人から迫られて、つい、関係を持ってしまったらしい💦。それを妻に話した結果、即、離婚に至ったそうです👿。
子供たちの親権に対しては、妻は兄弟二人とも引き取ろうとしたようなのだけれど、希久夫が父に付いて行くと主張したらしいです。希久夫はその時、不倫された母が気の毒だとは思ったものの、どうしても父を嫌いになれなかったのだそうです。俺はあの時、母さんを捨てた😔。
由紀夫は、さすがに二人の子持ちだけあって、そんな言い方はやめておけ、と諭します。母さんに会うのは気が引けるか?希久夫は、勇気がないと答えますが、羽田が、もったいない、とハッパをかけます👊。怖いなら俺が付いていってやりますよ😁!希久夫は大きなお世話だと断りますが、由起夫は羽田に加勢しました。なんと母は認知症なのだそうです。今会っても、もう希久夫の顔もわからないかも知れないのだそう😔。
旅先で出会った人
美奈子は「旅先で出会った人」についてこう語っていました。時には、家族よりも気安くなんでも話し合えたり助け合ったりできる相手となるが、だからと言って、生涯の友になることなど滅多にない。何年も経ってから、彼らは天使だったのではないか、と思うことがある。この羽田が希久夫にとって天使でありますように。まさに美奈子の願い通りになりそうです。否、この羽田なら、旅を終えた後も長く親しく付き合っていけそうです💕。