ライオンのおやつ あらすじと感想 第1話 いま、生きることが愛しい

小川糸さん原作、岡田惠和氏脚本&監修の【ライオンのおやつ】を見始めました🎶。小川さんというとこれまでも「つるかめ助産院」や「ツバキ文具店」などの素敵なドラマを拝見してきましたが、この「ライオンのおやつ」も期待通りですね💖。以下ネタバレのあらすじですライオンのおやつのネタバレ感想行きますよ~(^^)/

海野雫

本作の主人公、海野雫(土村芳〜相楽文香@3年A組)は瀬戸内海の島にあるホスピス=「ライオンの家」にやってきました。雫は長いこと吐き気に苦しみながら抗がん剤治療を受けていたようなのですが、医師から「もうこれ以上は治療の効果が望めない」と最後通牒を突きつけられたのだそうです😨。治療をしても病状が進行している〜そう告げられた雫は、医師には何も言えずに帰宅したようですが、部屋でひとりになると、だったら最初からこんな辛い思いをしたくなかった、治療なんか受けなきゃよかったこれから私にどうしろって言うの!?!と泣きながら大暴れしました💢。

雫は幼い頃、両親を事故で亡くしたそうです。一人残された雫を引き取ってくれたのは叔父の坂口弘人(石丸幹二〜峰岸剛志@グランメゾン東京)でした。まだ独身だった坂口は、ひとりで雫を育ててくれたそうです。ふたりはいつも一緒でした。それが雫が成長した頃、早苗(西田尚美)という女性を紹介されたそうです。雫は「裏切られた」気になる一方で、坂口には幸せになってほしかったので、二人の間に(新井美羽〜浦野すず@この世界の片隅に)という子どもができ、新しい家を建てたのを機に、家を出ていったのだそうです。でも坂口はその家に雫のための部屋を作り、雫がいつでも帰ってこれるよう待っていてくれたらしい。でも早苗と梢は別ですよね。決して意地悪では無いけれど、雫を本当の家族とは思えないらしい💦。

雫は余命宣告を受けた後、きちんとオシャレをして坂口の家を訪れました。本当は病気のことを話したかったのでしょうが、早苗の前では言えません。その上梢は「あの部屋を使って良いか」と切り出します。雫は「使わないからいいよ」と答えました😔。

坂口は雫を送ってくれました。そこでふたりは思い出の曲「見上げてごらん夜の星を」をハミングします。坂口はチェリストだそうで、昔はよくこの曲を弾いてくれたのだそうです。雫がようやく話を切り出そうとすると、坂口はニンマリ笑いました😁。坂口は雫が結婚の報告に来たと誤解していたのです。雫が少し痩せて(ダイエットと言い訳した)、家には戻らないと言ったからです。結局雫は何も言えませんでした😔。

どんなに可愛がってもらっても、雫は坂口に遠慮していたのですよね。本当の娘の梢は、誕生日プレゼントに何が欲しいと聞かれて「ブランドもののバッグ」をねだったらしいのに、雫は、本当は犬が欲しかったのに、坂口が大変だろうと思いやり、いつも「ぬいぐるみ」と答えていたのだそうです。それを坂口は「いつまでも子どもだ」と思っていたようですね💦。

ライオンの家

雫が駅に着くと、ライオンの家の代表=マドンナ(鈴木京香〜芹沢達美@行列の女神)が迎えにきてくれていました🍀。長い銀髪をおさげにしたマドンナは笑顔で雫を案内します。早速参りましょう🌹。

辿り着いた「ライオンの家」は明るく和やかな作りで、雫はまるで「助産院」のようだと感じたそうです。そこで暮らす患者たちは皆「ゲスト」と呼ばれていました。マドンナは「生まれることと旅立つこと」は背中合わせのドアのようなものだと語ります。どちら側のドアを開けるかだけの違いだ。終わりや始まりはなくてぐるぐると形を変えて回ってるだけなのではないか

ライオンの家には24時間、看護師や介護ヘルパーが常駐しており、食事は調理担当の狩野姉妹=シマ(かとうかず子〜お民@おそろし)と(濱田マリ〜舟@蛍草)が日に3度、食堂に用意してくれるそうです。でも部屋で食べたかったり時間の都合が合わない時は臨機応変に対応してくれるらしい。またそこには「おやつのリクエストボックス」が置いてあり、ゲストが自分の思い出のおやつをリクエストすると、いつになるかは分からないけれど、いつか作ってくれるのだそうです🍀。

他の生活面では、門限も消灯時間もありません。毎朝「体温と血圧」だけは看護師が測りに来るようですが、ここの規則は「自由に過ごすこと」なのだそうです💖。何を食べてもどこへ出かけようとかまわない。普通の病院ではないので、部屋の掃除とか洗濯とか、基本的なことはゲスト本人がするそうですが、体が辛い時は手伝ってくれます。決して「無理」をする必要はない👍。

雫はベッドに横になると夕飯も食べず、翌日ワンコに起こされるまでずっと寝ていたそうです。お腹がすいた雫は食堂へ行き、朝ご飯の「小豆粥」を美味しそうに食べました。ライオンの家の朝食はいつも「お粥」だそうで、最初は(こんなにお腹がすいているのに😨)「お粥」と聞いて心細そうな顔をした雫も一口食べると笑顔になります。こんなに美味しいお粥は初めてです😃。

六花

雫を起こしにきたワンコの名前は「六花」〜以前、雫の部屋で暮らしていたゲスト=夏子の飼い犬でした。夏子は先週亡くなったそうですが、残された六花はライオンの家で面倒を見ることにしていたそうです。夏子のベッドが大好きだった六花は、新しいゲストのベッドにも飛び乗ってしまうかもしれない〜夏子は、その時はどうか優しくしてやってほしいと「新しいゲスト」に伝えてほしいと言い残したそうです💌。

また六花にはお気に入りの散歩コースもあったそうです。それが明日葉の畑🌿。雫は早速その場所に連れて行かれました🎶。そこで田陽地(たひち〜竜星涼、長谷川翼@テセウスの船)という青年に出逢います💕。

ライオンのおやつ

雫がライオンの家にやってきた翌日の「おやつ」が夏子のリクエストの「チョココロネ」でした。夏子は、幼い頃大好きだったチョコのたっぷり詰まったチョココロネを端まで味わい尽くしたように、人生も最期までちゃんと「生き切る」ことを目標にしていたそうです。

ゲストの皆さん、どうか一日一日を生き切ってください。その思いを込めて、私からチョココロネを贈ります🎁。できたてふわふわのチョココロネを一口食べた雫は、自分もこんなふうに生きられたら、と語りました

デート

田陽地は、海の見える場所にベンチを置いていました。雫にも、いつでもここにきて構わない、ここでの読書は最高だと勧めてくれます。雫は早速その通りにしました。田陽地は友達とバーを経営していて、明日葉を使った商品開発をしているから、よかったら感想を聞かせてほしいと雫を飲みに誘いました。雫は思い切って付いていき、明日葉のビールとモヒートを楽しみます🍻。

田陽地は、父親の死をきっかけに農家の跡を継いだそうですが、今はすっかりハマってしまい、明日葉を世界に発信したいと考えているのだそうです。そんな夢いっぱいの姿に雫は、自分は幼い頃から、相手の顔色ばかりを気にして、自分がどうしたいかなどと考えたことはなかったと打ち明けました😔。つまんない人生だ。自分に正直な人になりたかった😿。

田陽地は、遠慮しながらも、雫の人生はまだ終わっていない、と伝えます。だから変われる。田陽地の父はよく「生きている限りチャンスはある」と語っていたそうです。変われますよ👍。

雫は「変わりたい」と思って努力することが「最期まで生き切る」ことなのではないかと感じたようです

感想

人生に「死」は付き物なのに、人は「死」を忌み嫌って、ことさらにその話題を避けようとしがちです💦。それは医師でさえそうなのです。治る可能性のある患者は積極的に治療するけれど、可能性が無くなった途端に、まるで存在しなかったかのように見捨てられてしまう😨。日本は告知の後の精神的なケア(緩和ケア)がまだまだ不足していますよね。それを担うのがホスピスでしょうが、それも圧倒的に不足しています。

確かに「死」だけを見つめることは辛いけれど、死ぬこと=不幸ではない。マドンナが言ったように「生と死」は隣り合わせで特別なことではない。精一杯生きた延長に死があるだけだと皆(社会全体)が思えるようになると良いな、そう生きられたら良いな、と思います

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