君と世界が終わる日に ネタバレと感想 第5話 何が正しくて何が間違っているのか
竹内涼真さん主演のドラマ、【君と世界が終わる日に】の第5話を視聴しました。これはまたなかなか深い問題が提示されていましたね~。以下早速ネタバレです
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何が正しくて何が間違っているのか
響の場合
以前から、よくこのセリフが登場していました。等々力は「正しいのは自分だ」と豪語し、響が間違っている、と非難します。でも、仲間たちは、たとえ響が間違っていたとしても、正しいよりも「信じられる人」に付いていきたいと言って、響を支持してくれました。
そして、今回またしてもその「正しい」の定義が問われます:
響とミンジュンは、結月の薬を探すために、ふたりで病院を探して歩きました。がどこへ行っても見つかりません。自衛隊が先回りしてすべて回収していたからです。
その途中で、横浜方面から来たという生存者に遭遇しました。彼らは記者だそうで、封鎖区域の中で何が起きているのかを取材に来たのだそうです。ゲートの外ではまったくその報道がないらしい。
その記者の一人=狛江聡(長谷川朝晴~畑中聡@アンサング・シンデレラ)が、なんと、結月の父親でした。響はすぐに結月と紹子の居場所を教えます。
ところが、この聡がひどいDV夫でした。紹子と結月は、この出現にひどく怯えてしまいます
。
どうしたものかと思っていたら、なんと結月が聡をおびき出して、ゴーレムに嚙ませてしまいました!?甲本はふたりを「人殺し」呼ばわりしますが、結月は激しく反抗します
。
え?これまでみんながやってきたことと同じじゃない?何が悪いの??
結月は皆がゴーレムを殺してきたことを指摘しているのです。同じ人間なのに、ゴーレムになる前は殺しちゃいけなくて、ゴーレムになったら殺してもよいのか? 聡は、結月や紹子にとって、ゴーレム以上に怖い存在だったのに、その存在を排除して何が悪いというのか??
響はひどく悩みました。子供の結月に「大人の都合の良い理屈」を教えるわけにはいきません。
結月の言うとおりだ。何が正しくて何が正しくないのか、俺も分からなくなってる。
響は結月に、今日やったことはすべて忘れるよう促しました。他の皆にも、この件は伏せておくよう頼みます。俺が責任を取ります!
それはさすがにマズいという甲本も、聡を一緒に連れて行くことには猛反対です。聡がいつゴーレムになるかわからないからです。それもおかしな理屈ですよね。未必の故意は有罪ですよ
。
響は聡を置いていきます。皆にはたった今ゴーレムになったと説明していましたが、そうではなかったですよね?
その後ようやく横浜の封鎖地区外に到着したものの、そこにはゴーレムが押しかけていました。やはり坪井の言っていた通り、もはや横浜も安全ではないと悟った響は、横須賀駐屯地へ行こうと言い出しました
。やつらは、薬をはじめとする物資を囲い込んでいることから、こうなることを知っていたに違いないのです。
俺たちはこの世界で生きて行くしかない。生き抜くためには手段を選べない。
来美の場合
一方の来美は、自衛隊に化けて侵入してきた等々力から、響は死んだと嘘をつかれました。ショックで抜け殻のようになった来美は、職務を放棄して自殺を図ります
。それを隊員に助けられた来美には、もっとつらい現実が待っていました。来美を慕って来美が来るのを待っていた女の子が、来美がいなくなった隙に、ゴーレムに噛まれてしまったのです
。
首藤は、いっそ殺してくれと頼む来美に、来美の遺伝子は特殊な抵抗遺伝子だと伝えました。それがあればゴーレムワクチンを作ることができるのだそうです。来美は贖罪のつもりで、人体実験を承知しました。
どんな副作用が起きても構いません。私を使ってください。
ジアンの場合
またミンジュンは今回偶然ジアンに遭遇しています。が、ジアンは、弟よりも研究を優先するようでした。首藤教授にとってあんたは邪魔なのよ。
感想
まったく、目の前の人を助けられずに、何が医療、何が正義なんですかね。多数を助けるために少数を犠牲にするのは当然だ、などという詭弁はもううんざりです
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