路-ルウ-台湾エクスプレス あらすじと感想 第2話 再会
吉田修一さん原作、日台共同制作ドラマの【路(ルウ)~台湾エクスプレス】の2話を視聴しました。以下ネタバレのあらすじです。
再会した春香とエリックは、会えなかった8年という歳月を埋めるかのように一緒に台湾料理店へ行きました。ふたりを心配していたおばちゃんは、いらっしゃい!ついに会えたのね
!?と満面の笑顔で迎えてくれます。
8年前は英語だった会話が、今では日本語になっただけで、ふたりはあの時と同じ料理を頼みました。
エリックはよほど気になっていたのでしょう、春香に付き合っている人はいるのか、と尋ねます。春香はいると答えました。エリックは?
その問いにエリックは、いない、とキッパリ答えます。エリックは8年前の出会いで春香を好きになり、その後はずっと春香一筋だったようです。だから、そう簡単に諦めることはできません。これからも連絡とってもいいかな?
春香は「うん」と答えました。だって私たち友達でしょう?
その時は苦笑したエリックですが、本心は違ったようです。春香を好きだから「友達」でなんかいられない~そう思いながらも、まだチャンスがあるのではないか、そう考えていたようですね。春香も、自分の言葉が春香自身の胸を刺したことには気づいていたようです。
その後春香は台湾新幹線の乗務員候補を連れて日本に戻ることになりました。JRでの研修を受けさせるためです。当時、台湾新幹線プロジェクトは3年目を迎えていたのですが、技術面での折り合いがつかずに難航していたため、山尾と安西が、そんな時でさえ何かできることはないかと模索し、まずは現場のリーダーを育成しようと考えたのだそうです。
相も変わらずバルトは反対しましたが、王が説得してくれました。王は何かにつけて春香にちょっかいを出そうとしては、ジョークだとごまかしていますが、あれは本気ですよね~きっと
。
でもその王が指摘したこともまた事実なのではないでしょうか。日本の新幹線は確かに素晴らしいけれど、上から目線であれこれ押し付けられるのは不愉快だ。その根底にはかつて日本が台湾を統治していたという事実があるのは明白です
。
研修生たちをJRに送り届けた春香は、すぐに、エリックとともに葉山の家を訪れました。エリックから中野の話も聞かされていた春香は、葉山が今も、台湾に「戻る」という表現を使っていたことに気づきます
。
そこでエリックは、亡き曜子から頼まれていたことを実行に移しました。葉山さん、一緒に台湾に行きませんか?
その後春香は、やっと、繁之に会いに行きました。繁之は、春香が泊まっていくものと思って指輪まで用意していましたが、春香は実家に帰ると言い出します。それでも指輪は受け取って指にはめてもらいました。結婚まであと2年だな
。
春香の心にはその時エリックが浮かんだそうです。
それからしばらくしたある日のこと、一足先に香港に戻っていた春香がエリックと葉山を空港に迎えに行きました。葉山はそこで、もうひとり、葉山を迎えに来たらしい青年に遭遇します。中野か?
葉山が近づいていくと、青年の後ろに座っていた老人が立ち上がり、葉山か?と声を掛けてきました。中野が同級生から話を聞いて、会いに来てくれたのです。葉山は曜子が死んだよ、と教えた後、戻ってきた、戻ってきたよ!と言って中野の肩を抱きました
。中野も、よく戻った
、と繰り返します
。
ふたりはそれから懐かしい場所へ向かいました。葉山の家があったという地区です。
そこで葉山は、まるで少年に返ったように走り出した後、後を追いかけてきた中野に積年の思いをぶつけました。俺はお前に謝らなければならない。二等国民だなどと、決して言うべきではなかった!!
中野は、まだそんなことを気にしていたのか、と笑いました。俺は医者として頑張ってきた。良い女房と息子が二人いる。
葉山はどんなに救われたことでしょう。
そんなふたりとは別行動をしていた春香とエリックは夜景の美しい場所でデートをしていました。春香は、春香もまた台湾中部大地震の時、エリックを捜しに来ていたのだと打ち明けます。
それでエリックは僕たちにはきっと深い縁があると言って、春香に正式に交際を申し込みました。春香は一瞬ためらいながらも、自分が婚約していることを伝えます。結婚するの?
頷いた春香に、エリックは別れを告げました。僕は君のトモダチにはなれないよ。元気で、春香
。
ひとりでバスに乗って帰宅する春香の胸のうちが痛いほど伝わってきました。でもあんなにやさしい繁之を待たせておいたのに、今さら断ることができない春香の気持ちも分かりますよね。
春香はそれから林芳慧の実家に遊びに行きました。台湾のお祭りを見ながら、春香の心も少しは晴れたようですね。林も既に察していて、だからこそ春香を慰めようとして誘ってくれたのかもしれません。
それから1年が経過し、いよいよ1年後には開業が決まった台湾新幹線が、一般市民にお披露目されることになりました。そこには美青が息子の辰辰を連れてやってきます。こちらはなかなか自分の気持ちを打ち明けられぬまま、足しげく美青のもとに通っている威志も一緒です。どうやらこの威志が新幹線に興味を持ったらしく、整備士に挑戦しそうな気配でしたね
。
また安西は、仕事で行き詰まった心を癒すために、これまた足しげく会いに行っていたユキから、バーテンのケビン(グレッグ・ハン)が弟なのだと打ち明けられました。誰にも言わないでと言っていたところを見ると、店に姉弟だと知られると都合が悪いのかもしれないのに、安西は他のホステスに確認して、姉弟などではないと聞かされ、憤慨してしまいます。
勘違いするな!お前は単なる台湾のホステスだ!!
もしケビンがユキの恋人だったとしても、安西が怒る筋合いのことではありませんよね、腹立つわ~。そんなんだから王にも「上から目線」などと言われちまうのですよね。たとえ安西に深い意味はなかったとしても、言い訳にはなりません
。
60年前に葉山が犯した過ちを、今度は安西が犯しました。まったく人間はいつになっても愚かしいままだと情けなくなります。
果たして最後はどんな展開を見せてくれるのでしょうか。来週の放送が楽しみですね
。
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