大豆田とわ子と三人の元夫 感想とネタバレ 1&2話 夫もTPOに合わせるとわ子?
坂元裕二脚本、松たか子さん主演のラブコメディ、【大豆田とわ子と三人の元夫】も実はひそかに見ていました。

でも先週の1話は、大好きな伊藤沙莉ちゃんのナレーションが小うるさく感じてしまい、ちっとも内容に集中できなかったのですよね
。でもって、主人公と元夫たちも見ているだけでイライラしちまって(網戸が外れるのが嫌なら、さっさと直さんか
)とてもとてもここで語る気にはなれなかったんでやんす
。今にして思えば、先週は「苦手な話を我慢して聞き続けたストレス」でめっちゃイラっとしていたんですわ
。
今週も未練がましく見てみたところ、ナレーションはそれほど気にならなかったし、というより、むしろ雰囲気にあってんじゃない?などと思い始め
、楽しめそうな予感がしたところで「パンダの饅頭」のシーンで視聴続行を決めた次第です
。いや~あそこはいい気味でしたね
。
以下簡単なネタバレと感想です。いや、ほとんど感想です。
三者三様
最初の夫
前回の内容はほとんど覚えていないんですが、うろ覚えなのは、松さん演じる大豆田とわ子(君嶋真希@ノーサイド・ゲーム)は最初の夫=田中八作(たなか はっさく、松田龍平~別府司@カルテット)とは、いまだに気心の知れた親友(従兄弟?)みたいな間柄だということですよね
。
確か、自分とこのお風呂が壊れていたこともあり、八作の家で久しぶりにゆったりお風呂に浸かったとわ子は、つい、気持ちよくなってドラゴンボールの主題歌?を歌っちまいます。それを聞いてた八作も、それがドラゴンボールだと分かってて&とわ子がめっちゃリラックスしていることを喜んでいる
。
八作ととわ子の間には唄(豊嶋花~長田彩花@青のSP)という中3になる娘がいます。唄は、両親が別れた後も八作とは行き来があり、八作が今度、奥渋谷にレストランを出すことも知っていたらしい。
物静かで優しそうな八作と、口うるさく慌ただしいとわ子となら、正反対の性格でバランス取れていたんじゃないかと思うんですが、ふたりはなぜ別れてしまったのでしょう。単純にとわ子がその静けさに飽きてしまった=物足りなくなったのでしょうか
。
2番目の夫
とわ子が次に結婚したのは佐藤鹿太郎(角田晃広~三木重行@半沢直樹)というファッションカメラマンです。これがね、まさに八作とは正反対で、小うるさい男性です。
これはおばさんの想像にすぎませんが、例えば何かをする時も、八作ならきっととわ子が気づく前に気づいて、さらりとやってしまう気がします。あの網戸だって、とわ子がイラっとする前に直しちゃうに違いない
。それでいて、自分から押しつけがましく「やっておいた」などとは決して言わない
。あくまでも聞かれたら、さも当然の如く、あ、こないだ、やっといたよ
、と答えるタイプなのに対し、鹿太郎は正反対
。
ねえねえ、俺、あれ、やっといたよ。言われる前にやって、エライでしょう?褒めて褒めて!
せっかくやってもらっても「ありがとう」と言いたくなくなるタイプ。あ~うるさい
。
3番目の夫
そんなうるさい夫の後は、実に皮肉屋の中村慎森(なかむら・しんしん~岡田将生、八代目有楽亭八雲@昭和元禄落語心中)。とわ子と知り合った時は、司法試験を受ける前(もしくは受けていた)だったのか、その辛辣さがますます際立っていたことと想像されます。そんな時、ふたりは、スマホを口の前に水平にして話す男に遭遇しました
。
中村はいかにも「信じられない」な顔で見やっていると、同じような視線に気づきます
。それがとわ子だったのです。ふたりはジェスチャーで、んね~、信じられないわ、あれ
、と盛り上がりました
。
その後とわ子は道端に捨てられていたオレンジ色のソファーを気に入ります。中村は、欲しければ持って帰ればいいと勧めたため、ふたりはそのままソファーをとわ子の家に運んだのだそう。それからそのソファーはふたりの「憩いの場」になりました。ふたりはその後もずっとそこに座って、誰か(何か)を一緒に批判しては悦に入っていたらしい。
でも、そんな状態がいつまでも「心地よい」はずありません。そりゃあたまになら楽しいけど、いつも誰かの文句を言っている人とは一緒にいて安らげないのがフツーですよ
。だって、そういう人はきっとどこかで「私」のことも批判しているかもしれないものね
。
ソファーが洗濯物置き場と化した頃、案の定とわ子と中村は「自然消滅」に近い離婚をしたらしいです。中村の回想によると、彼が司法試験に受かるまで家で「主夫」をしていたことが彼をイラつかせ、とわ子に八つ当たりしたことも原因だったらしい。
中村は現在もとわ子が社長をしている会社「しろくまハウジング」の顧問弁護士をしています。
そこでも中村は、お土産を買ってきた社員をやり込め、お土産をもらった人に罪悪感を抱かせます。でも天はこの罪を許さず、もうひとりのお土産を買ってきた社員のお土産を、中村が愛してやまないパンダの饅頭にしました。さんざん土産を馬鹿にした中村は、世にも可愛いパンダの饅頭を手に取ることすらできません
。
でも中村自身、自分が他人を幸せにできないことには気づいていたらしいです。
3人ともどこか足りない
ある時とわ子は「すき焼きの肉がめちゃ美味くなる卵」をもらいました。唄はこれを3人の「父」に知らせて集合を掛けます。3人は3人ともそれぞれ何かしらすき焼きに必要な物を持ち寄りましたが、肝心な「肉」を持ってきた者は誰一人いませんでした
。
それこそが、とわ子が3人と別れた理由なのかもしれませんね。お醤油や鍋、と何だっけ
、にはなれるんだけど「肉」にはなれない??いやでも逆に言うと「すき焼き」に誘ったら、フツーは呼んだ方が肉を用意するだろ
、とは思いまするが
。
久しぶりにやってきて、とわ子の家から思い出のソファーが無くなっていることに気づいて落ち込む中村です。何せとわ子は、ソファーの足まで切り落としてごみに捨てていたのです。
過去は過去。もう関係ないから。
たいていの女性は過去を振り返りません。いつだって「現在」が大事です。
まとめ
結局とわ子は、3人とも「夫」にしていたくはないけれど、人間としてはそう嫌いになったわけではないようですね。やっぱり飽きたんかな。毎日同じ服を着たり、同じものを食べ続ければ飽きてしまうように、その時々の状態や気分(TPO)で「夫」も取り替えたい??
その元夫たちにもそれぞれ新しい女性が出現したようですが、それは次回フォローしますね。いや~面白くなってきました。来週の放送も楽しみです
。
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