大豆田とわ子と三人の元夫 感想とネタバレ 第8話 進み出した女と引きずる男たち
坂元裕二脚本、松たか子さん主演のラブコメディ、【大豆田とわ子と三人の元夫】の8話を視聴しました。これはまた実に面白かったですね😎。とわ子=女は進み始めたのに、男はまだ昔を引きずっている。前に進み始めた人間にとって、過去の話はあくまでも「過ぎ去った話」であって、正直なところ、そうしょっちゅう話したい話題ではない、むしろ、せっかく前に進んでいるのに邪魔にしかならないケースも多いのに👎、相手はそれに気づかない🐒。中村と鹿太郎は「結婚していた」という過去に、八作は(たぶん)「片想いしていたかごめ💔」を引きずっているけど、とわ子はもうエアコンのスイッチを切り替えた
。いや、何とも辛辣な描写でした😏。
以下ネタバレの感想です。
ツンデレ男
エアコンのスイッチ
「エアコンのスイッチ」を切り替えるとは、小鳥遊のような「ツンデレ男」を示す比喩です😈。とわ子は小鳥遊があまりにも、ビジネスとプライベートの差が激しすぎる、エアコンじゃあるまいし、そう簡単に切り替えはできない、と非難したのですが、小鳥遊は逆に「プライベート」を仕事の場に持ち込まないで楽しくやろうと反論しました😎。それでとわ子は、小鳥遊と一緒にいるのは確かに楽しい、ゴミを捨てるのすらウキウキする
(とは言わんかったけど💦)からと、スイッチを切り替えることにします
。
何せとわ子は会社でも「ハンカチ」を何気なく差し出せる男性は素敵だ💕、などと嬉しそうにのたまったために、それが中村の耳に入り=英字新聞マンも漏れなく聞かされたため、このふたりの元夫から、鬱陶しいほどにタオルとハンカチを差し出される「迷惑😔」を被ります。いやいや「これ見よがし」じゃなくて「さりげなく
」が基本だから
。
人生がない期間
どうやら小鳥遊はいわゆる「ヤングケアラー」だったようです。それも17歳から31歳までという長期間、身内の介護をしていたようなのです。彼は昔から数学が大好きだったし、憧れていた数学者のいる大学に行きたかったのだけれど、そのために進学することもできなかったらしい。
社会とほとんど関わってこなかった彼が、(たぶん)その身内が亡くなった時、これからどうしたらよいのか、と途方に暮れていた時に出会ったのが、今の会社の社長だったそうなのです🐣。社長は彼を家に連れて行き、とりあえずは「人に作ってもらった飯」を食え、と命じ、残り物のカレーを温めて食べさせてくれたのだそう。そして社長は、今後は俺の会社で働けと勧めました。小鳥遊は、そうか、今度はこの人のことろに行けば良いのだ🐥、とホッとしたそうです。
そして小鳥遊は今、押しも押されもせぬ社長の右腕となり、誰もが「成功者」と信じて疑いませんでした。でも小鳥遊自身は、今の自分は「なりたかった自分」じゃないと後悔していたようですね。でもってかつて「心を許しかけた同僚」にそれとなく過去を打ち明けたら、「贅沢いってんじぇねえよ」と叱られたそうです。それ以来小鳥遊は、二度と人前で本音を言うのを止めたのだそう
。
縁談
そんな小鳥遊がとわ子に、社長から、社長の娘と結婚するよう言われた、と言い出しました。とわ子はびっくりしたものの、小鳥遊から「どうしたら女性とうまく付き合えるかアドバイスをしてほしい」と頼まれると嫌とはいえません😓。なんだかんだ文句を言いながらも、とわ子らしいソツのない助言をしました。学習能力の高い小鳥遊は次第に、とわ子もドキッとするような会話を展開するようになります。
その結果、小鳥遊は社長の娘からプロポーズされたそうです。それを聞いたとわ子は、それでなくても最近沈みがちだった心がどっぷりどん底まで沈みました。が、よくよく話を聞いたところ、まだ返事をしていないと言うではありませんか
。小鳥遊は「返事の仕方を教えてもらってないからだ」とこれを十和子のせいにしました。あなたのせいですよ😎。
一方とわ子は、中村から、小鳥遊はマディソンズの「社長派」で専務派と激しく対立している、命を狙われたこともあるらしいと聞いて小鳥遊を心配していました。小鳥遊は、社長の命令は絶対だと語ったので、その理由を尋ねます。小鳥遊は、そんなことを聞いてどうするのだ、と尋ねましたが、とわ子は「知りたいから」と断言しました
。
人生を縛るモノ
そこで「カレーの話」を聞いたとわ子はすぐに小鳥遊を家に誘います。とわ子は小鳥遊から「人生は楽しんでいいに決まっている」と言われた時、めっちゃ手の込んだ料理を作って食べたくなって、カレーをたっくさん手作りしていたのです。それは2週間毎日食べても、遊びに来た唄と一緒に食べても、まだ無くなりませんでした💦。
たった1杯のカレーで人を閉じ込められるんなら、たった1杯のカレーで逃げ出せばいいんです。あなたが作らせてくれたカレーだから、美味しいに決まっている。
小鳥遊はカレーを食べ終わると、結婚はやめたと語りました。とわ子は思わず、よかった、と答えます。小鳥遊は、三度も結婚に失敗したとわ子に、やっぱり結婚はよくないものなのか、と尋ねました。だってあなただって一人で生きていけるでしょう?
とわ子は、確かに「大きなこと」は一人でも大丈夫だけれど、小さなことが疲れるのだと説明しました。部屋の電気をつけたり、自分で選んで音楽をかけたり、エアコンをつけたり〜ちょっとボタンを押すだけのことにちょっと疲れる。何もしなくても、明るくて音楽が鳴ってて温かいのに憧れる。あと何個目かのボタンを押した時に、結婚したいと思うかもしれない。
そう言うとわ子も、社長を辞められず=「かごめのことば」に縛られています👿。小鳥遊は「人から預かった荷物をどこまで背負い続けるつもりか」と問いかけました。とわ子こそ、この問題とは向き合いたくないのですよね。唄でさえ、もう社長は辞めても良いのではないかと言ってくれていたのに。ちなみにマディソンズからは相変わらず社長を退任するよう要求され、その代わりには松林が候補に挙がっていたようです。
引きずる男たち
中村と鹿太郎は、あいかわらずグダグダと理由をつけてはとわ子の家にやってきました🐒🐒。本当の目的は「とわ子が"最後"の恋をしているらしい」と聞いたからなのですが、中村はその相手を八作だと誤解していたようです💦。というのも八作が、彼にしたら珍しくとわ子に付きまとっていたからかもしれません。
でもとわ子はキッパリ断ります。そういうの、よくないんじゃないかな。また以前のように二人とも嫌な思いをするだけだよ。だから別れたんじゃない〜そう言わんばかりです
。とはいえ、八作はまだ何も語ってはいないのだけれど
。
エピローグ
とわ子はついに小鳥遊の手を取りました。でもこの小鳥遊も網戸をうまく嵌めることはできなかったようですが。というより、網戸そのものに問題があるなら、さっさとそっちを直せよという話ですよね😼。
感想
このドラマって、まさに「小さなこと」に共感できるドラマですよね。アタイは(ゼッタイ)、誰かにやってもらうんじゃなくて、自分で選ぶ生活が楽しいですが、一人が寂しいと思う時は小さなことが疲れる時〜確かにとわ子の言う通りかもしれません。でもだからと言ってうるさすぎるのは(ゼッタイ
)嫌ですよね〜😅。果たしてこの先4人、否5人はどうなるのか
〜続きもとっても楽しみですね
。
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