MIU404　ネタバレと感想　第10話　Not Found＝存在しない

エトリ

その正体

エトリは過去に殺人事件の容疑者だった鴻上悟という人物でした。警察が任意で引っ張ろうとした時に投身自殺をしたとのことでしたが、実際には死んでおらず、目と鼻を整形して「エトリ」と名乗り、裏の世界でB＝暴力団のスポンサーとして生き延びていたらしい。そのそのエトリのネクタイピンにはGPSが仕込まれていたそうです。それでドローンがエトリの後を追えたのですね。

謎の「若い男」

エトリこと鴻上の当時の捜査資料には、鴻上が「面白い若者に出会った」と語っていたことが明記されていたそうです。その男は仮想通貨の知識が豊富で、以前は大手のシステム開発会社に在籍していたそうです。そこで彼は自分が開発に関わったあらゆるシステムにバックドアを仕掛けた、と語っていたのだとか。

開発の時にこのバックドア＝システムの裏口を付けてしまえば見つけ出すことはほぼ不可能。情報も引き出し放題です。ドロボーの大工が家を建てる時に隠し扉を作っておくようなものでやんすね。

久住

志摩の勘

志摩はそこで「久住」という名前を口にします。伊吹はそれは「志摩の勘」だと喜び、その勘は間違いなく的中しています。が、エトリ絡みとなると、主導権は組対にあるため、うかつに手出しができません。そこで出てきたのが「成川」です。

爆弾犯を必ず捕まえる。待ってろよ、クズ野郎！

成川の証言

成川は洗いざらい知っていることを話してくれました。

1. 久住はエトリをよく知っている口ぶりだった
2. 警察から追われていた時陸上部の先輩の代わりに久住が来て、あれこれ世話してくれた（その先輩はどーなったん？）
3. いつもは池袋のシェアオフィスにいた
4. 出身は大阪の天王寺
5. 「６５」というところにもエトリの会社か工場があると聞いた気がする

３の情報から志摩と伊吹は早速シェアオフィスに乗り込み、従業員を始めとするほぼ全員がドーナツEPをやっていたことを突き止めました。伊吹は若者たちに訴えます。

お前らが気楽にやってるドラッグは安いんだよ！売ってもちっとも儲からないのにやらせるのは、覚醒剤への入り口だからだ！バックには必ず暴力団がいる。お前ら一人一人一人中毒にして、金も人生も全部しゃぶりつくすんだぞ！

伊吹たちは一人一人当って久住のことを聞きだしました。すると、久住は成川にしたように、若者たちが共感しそうな「出自や境遇」を騙り、その心の隙間にするりと入り込んでいたことが判明します。成川には母やDVの父のことを、オタクな青年にはパソコンが友達だと語ったそうです。

呆れ果てる伊吹に志摩は、久住は悪魔＝メフィストフェレスかもしれないと伝えました。その指摘は当たっていそうですね。何せ久住には「良心」のかけらも見つからない。

REC

そんな悪魔に踊らされたのは、ズバリ、RECです。RECのもとに、成川が逮捕されたから代わりにと接触してきた浜田から「ドローン爆破事件のファイル」が送られてきました。ITを商売にしている割には

「知らない人間からのファイルは開けちゃいかん」

な原則を知らないRECは、まんまとパソコンを乗っ取られてしまいます。RECはそれにも気づかず、次々と「ガセネタ」を発信していきました。

羽野麦は女詐欺師で桔梗の身内。桔梗は羽野の力で今の地位を得た。今回爆発で死亡した男は羽野麦を追っていたために、警察が過去に暴力団事務所から押収したC4爆弾で殺された。「４機捜」という存在は公式サイトでも404エラーが出た～警察の悪事を隠すための秘密部隊だ！！

そのからくりがまた笑っちゃいましたね～。機捜の公式HPが404エラーになった（＝存在しない頁）のは確からしいんですが、それはアクセスが集中したためで、本来なら503エラーになるはずなのに、トラブルが出た際転送されるページのファイルがアップロードされていなかったため、結果的に「Not Found」の404エラーになってしまったのだそうです。確かに知らない人＝桔梗に逐一説明するのはめんどくさいです。

マスコミは鬼の首を取ったように追求してきました。どうして嘘をつくんですかっ！！

一方の伊吹と志摩は早速RECの家に乗り込みました。伊吹はRECに、警察が誰かを殺すなら、もっと目立たないよう＝ばれないようにするくらい分からない？と馬鹿にします。

お前、俺よりバカ。

RECは警察と浜田のどちらの情報が正しいのか悩んだ末、浜田を罠にかけることにしました。が、これがもうとっくの昔に久住にはお見通しだったというのが情けないですね～。久住は、上でも触れたウィルスでRECのパソコンを乗っ取っていた他、RECの部屋にも監視カメラを仕掛けていたようなのです。後者はどうしようもないけど、ウェブカメラなら、パソコンのカメラのレンズを指で押さえるだけでええよ～。

久住が呼び出しに応じたため、志摩はカマをかけますが、久住が既にこちらを監視していることを知ると即座に自首を勧めました。証拠は何もないとシラを切る久住に、伊吹は堂々と言ってのけます。

俺はお前の正体知ってっぞ。メケメケフェレット！！

久住が「フェレット」を検索していた時、その後ろに「出前太郎」が来ていました。伊吹の耳はこれを聞きつけ、すぐに場所が特定されます。こちらは中目黒のシェアオフィスだったそうです。

機捜４０１

異動

予告通り、九重が外されました。父親が、息子の経歴に傷がつく前に警察庁へ戻したそうです。九重は陣馬に食って掛かりましたが、陣馬はいたって冷静でした。

お前は俺たち「兵隊」とは違う。だが、だからこそお前には俺たちにできないことができる。それがいずれ俺たち兵隊を助けるんだ。

兵隊の捜査

陣馬は、成川の証言５から「６５」は六郷だと察しました。ただちに六郷の交番を回り、パトロールのついでに工場を調べてほしいと頼みます。その「勘」も見事に的中しました。工場でドーナツEPを作っていた職員はすぐに久住に連絡します。

おまわり？何で急に？

久住はすぐにその工場を畳むよう指示しました。が、検問が厳しく、突破できそうにありません。

悪魔の罠

伊吹に場所を突き止められたと知った久住は、工場の件も含めてトラブルを解決すべく、またしてもRECを利用しました。RECのメールから東京を破壊するというテロ予告を発信します。

あんたはな、東京を破壊したテロリストになるんや。

この知らせは九重の父の下にも入りました。

C4爆弾を都内12カ所に落とす。時間は23時！

分かれ道

目黒のシェアオフィスに向かっていた伊吹と志摩に、同じ目黒区の病院に爆破予告が入ったとの連絡が来ました。ちょうどふたりは分かれ道に来ており、右に行けば久住、左に行けば病院、との選択を迫られます。

そこで伊吹が提案しました。志摩は死んだ奴（桔梗の夫）には勝てないと言ったけど、そうじゃない。生きていれば何回でも勝つチャンスがある！

それでふたりは病院へ直行しました。が、これも久住の罠だったことに気づいた時は既に遅く、久住は姿を消しています。ご丁寧にSNSでは、伊吹たちのメロンパン号の目撃情報も拡散されて、久住の逃亡を助けていました。

一方で陣馬は工場のトラックを見つけて足止めしようとしたようですが、トラックはそれを振り切ろうとしていたようで？

感想

ネットに流される情報をすべて鵜呑みにしてはいけない、ネットでは「良い人」に見えても、実は極悪人かもしれない、という警告が込められたエピソードでした。伊吹が言うように「見ないのが一番」ですが、そういう訳にも行かない時は、自分が犯罪に加担するかもしれないとの自戒を胸に刻みたいものです。

またこのドラマが始まった時も「４０４」はエラーやん、と思ったものですが、もしかすると「存在しない」という意味が込められていたのか、とふと、不安になったおばさんです。こんな勘は当たらん方がええね。来週の最終回～拡大版がめちゃ楽しみですね。

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