ひきこもり先生 ネタバレと感想 第4話 戦場
佐藤二朗さん主演のドラマ【ひきこもり先生】の4話「戦場」もまた辛かったですね。本当に、見ているだけでこちらも気持ちが悪くなりそうでした😨。以下早速ネタバレです。
波紋
上嶋が生徒たちに「学校など来なくていい💢」と語った発言があちこちで波紋を呼んでいました。生徒たちはもちろんのこと、一部の保護者や教育委員会からも問い合わせが来たそうです。STEPルームの生徒たちは上嶋を心配しながらも、そう言ってもらえて嬉しかったと語り合いました💖。先生はどうして私たちのことが分かるの?
上嶋は「11年間引きこもりだった」と教えます。人と会うのも話すのも怖かったし、苦しかった。子どもたちはさらに質問を浴びせかけます。一番辛かったことは?上嶋が言い淀んでいると、奈々は言わなくていいと止めました。他の子が「俺は聞きたい」と叫ぶと「バカ、聞くな!」と叱りつけます🍀。でも上嶋は勇気を振り絞ってこの問いに答えました👍。
一番大切な人を傷つけてしまったこと。引きこもる前に5歳だった「ゆい」という娘を傷つけたこと。
生徒たちは口々に共感を示します。私も。俺も。彼らが不登校になることで両親が喧嘩をしたり、病気になったりしたのだそうです。彼らは「娘に会う資格はない」と語る上嶋を励まします。どうして?会えばいい。向こうはきっと会いたいと思ってるよ!🌹
その言葉は当たっていました。ゆいは上嶋に会いに店にやって来たのです。でも上嶋がまごまごしているうちに、ゆいは帰ってしまいました。たまたま一緒にいた磯崎は、後を追いかけろと檄を飛ばしますが、上嶋は動けません😨。
カーストの逆転
伊藤への苛めを主導していたのは、やはり奥山博喜(中川翼〜真田一樹@青のSP)という生徒でした。でも表に出なかったことで仲間の反感を買ったらしく、奥山はその鬱憤を夜中に車を傷つけて晴らそうとして補導されたようです。この事件が明るみに出ると、今度はその奥山があからさまな苛めの対象になりました。それでも校長は「我が校に苛めはない」と言い張ります。奥山は「この学校は気持ちが悪い」と言って転校していきました。そして伊藤はSTEPルームに通うことになります。伊藤は奈々に謝罪し、奈々もそれを受け入れました。伊藤は高校進学も決めたそうです。
嘘の強要
これらを受けて、梅谷中学に教育委員会の聞き取り調査が行われることになりました。そこで校長の榊は皆に緘口令を敷きます。特に上嶋にはこう言って脅しました。
今あの子達が学校に来なくなってそのまま学校を辞めたとすると「中卒」となる。中卒と大卒の生涯賃金の差は8千万だ。その上、将来の雇用の機会や条件が非常に厳しくなるのが社会の現実だ。たったひと言が子供たちの将来や人生を左右してしまう。伊藤和斗が奥山博喜から苛めを受けていたと言うが、その伊藤は堀田奈々を苛めていた。苛めの加害者は一生重い十字架を背負って生きていくことになる。高校進学にも支障が出るだろう。あなたのひと言が彼のこれからを決めてしまう。彼らが苛めの加害者だったのは過去の話だ。今さら掘り起こして誰のためになる?
こうして上嶋は「苛めはなかった」と嘘をつきました😿。でもそれが気になって気になって廊下にうずくまっているうちに、ゆいとの約束の時間はとっくに過ぎてしまったようです。下校のチャイムでようやくそれに気づいた上嶋は、約束の場所まで走って駆けつけました。ゆいはまだ待っていてくれましたが、上嶋は「ゆいに会ったら伝えたい」と書き留めてきた言葉を口にすることができません😔。謝罪と愛を伝えようと思ったのに「身長」のことしか言えないのです💦。
ゆいは、他に言うことはないのか💢、と責めました。それで上嶋はようやく学校で嘘をついたと説明しますが、ゆいは、目を合わせてもくれない上嶋に絶望して走り去ってしまいます。そんなことどうでもいいっ!!
引きこもり再び
こうして上嶋は再び引きこもるようになりました。どんなに頑張って起きようとしても、苦しくて起き上がれません。子どもたちのために何とか、と奮起するも、体が言うことを聞かないのです。磯崎や長嶺は心配して様子を見にきましたが、上嶋の苦しそうなうめき声を聞くと声をかけることもできません。
でも依田の場合はちょっと別でした。依田もまたビックのために外で働こうとして長嶺を訪ねたのですが、それで発作を起こして救急搬送されたのです。その結果、なんと膵臓癌の末期だったことが判明したそうです。依田は上嶋の家を訪れて励ましました。俺は後半年しか生きられない。上嶋氏はすごいよ。ひきこもりが先生になるなんて。まだ時間があるじゃない?🍀
一方学校でも生徒たちが声を上げ始めました。が、深野は、子どもたちから上嶋が来なくなった理由を聞かれても真実を伝えることができません。子どもたちは上嶋が「校長に嘘をつかされた」と薄々気づいていたのですが、それを認めることすらできなかったのです😔。
それからしばらくして2年生の吉村なつき(伊東蒼)という生徒がやってきて、深野に、学校は気持ちが悪いけど休めない、と告白しました。あれからもずっと学校に来ているけれど、毎朝吐いたり動けなくなったりしている。私がおかしいのかと思ったけれど、上嶋先生の言葉で救われた。これを聞いた深野が皆に声をかけました。
真実と対峙
深野は勇気を出して子どもたちに真実を伝えました👍。上嶋が体調を崩したのは「この学校に苛めはない」という嘘をつかされたから。自分も学校の都合を考えて皆に真実を伝えられなかった。ごめんなさい。子どもたちは皆口々にヤキトリを心配します。バカだな、あいつ。辛いよね、きっと。可哀想、ヤキトリ!
生徒たちは上嶋の家に押しかけて外から声をかけました💖。ヤキトリ!先生!!みんなで考えたんだけど、ずっとそこにいていいよ!俺たちも辛かったから、学校なんて来なくていいんだ。先生、ご飯食べてる?ヤキトリ、しんどかったよね!でもヤキトリがいないと寂しい。来たら死んじゃうから来るなっ!!ゼッタイ来ないで!!
ありがとう!先生、ありがとう!!無理しなくていいから!来なくていいよ!ヤキトリ!来なくていい!ありがとう!
上嶋は彼らの声に励まされ、翌日からまた登校することにしました👍。そこへ磯崎もやってきます。上嶋先生!一緒に行こう。一緒に行きたいの😄。
学校に着くと校長から声をかけられました。上嶋は心配をかけて申し訳なかったと謝罪し、無理はするなと言う校長に「無理をしなくちゃいけない」と明言します。僕はもう逃げません。子どもたちのために戻ってきました。学校を子どもたちが安心していられるところにしたいんです
。
感想
かく言うおばさんも、長い療養生活の後、外に出るのが怖くなったことがあります😔。精神的なことももちろんですが、体も以前より動けなくなっていたので、そのギャップに大分悩まされたことを思い出しました。このコロナ禍でも外に出る機会が減り、その分またいろんなことが億劫になっていることに気付かされます💦。繊細な子どもたちなら尚更でしょう。外はまさに「戦場」なのです。
ドラマでもコロナに触れていましたし、最終回では「全国一斉休校」が取り上げられるようです。コロナは「引きこもり」にも大きな影響を与えているのかもしれません。