ナイト・ドクター ネタバレと感想 第2話 コンビニ受診の是非を問う
波瑠さん主演の医療系ドラマ、【ナイト・ドクター】の2話を視聴しました。前半はなんだか「医者の正義」を押し付けられたような気がしてちと納得いかなかったのですが💢、それも最後には思い直してもらえて何よりでした👍。以下早速ネタバレです。
コンビニ受診
コンビニ受診とは「緊急性のない軽症患者が救急外来を受診すること」を指すそうです。それには「気軽に救急車を利用する」ことも含まれているのだそうです。朝倉をはじめとするナイトドクターたちは、これを不謹慎だと憤慨していました。唯一内科医の深澤だけはこの「ウォークイン」を肯定します👌。いきなり飛び込んでくる救急外来よりも、じっくり話して診察ができる外来の方が気が楽だったからかもしれません💦。
朝倉は特に、佐野に振られてイライラしていた上、実家の父=哲郎(佐戸井けん太〜柴田秀輔@ダメな私に恋してください)が「大したことのない捻挫」で夜間に現れたため、怒りを炸裂させました💢。困るんですよ。大したことない症状で夜間に病院に来られたら。夜はただでさえ人手が足りないんです。それを何ですか?ちょっと足くじいたくらいでわざわざ受診して!あり得ませんから!😡
朝倉は、娘を心配する哲郎がうざったくて文句を言ったのですが、隣で息子の玲生を受診してもらっていた鮎川希実(谷村美月〜佐和@蛍草)が気にしてしまいます😨。それでなくても希実がここに来るのは2度目で、最初に診てくれた深澤も、そして今回の朝倉も「軽い風邪」と診断したからです。
大したことのない症状なのに「忙しい夜」に受診するなんて迷惑だ!希実は自分がそう怒鳴られたように感じたようです😔。でもこの時深澤は、廊下で垣間見た玲生にかすかに「黄疸」の症状を見て取りました👍。それに朝倉も、診察中に玲生が排便したらしくオムツを替えさせた際の希実の反応が変だったことに気づいたのに、深く追求しなかったのです💦。
それは希実も同様でした。働いていた希実は、玲生が何度も熱を出しては呼び出されていたため、その度に色々な人に頭を下げていたのがホトホト嫌になっていたのだそうです😔。やっとの思いで来た病院からも「非常識」と言われた気がしたそうです。
希実が家に帰ると、夫の聡が玲生の発熱と白い便に気づきました。ちゃんと診てもらったのか?そう詰問する聡に希実は、そんなに言うならあなたが行ってよ!と怒りを爆発させます😡。
その頃ERでは、深澤が玲生の容体を訪ね、黄疸について言及していました。それでようやく朝倉はあの時の希実の様子を思い出し🤔、ゴミ箱の中のオムツをあさって「白い便」に気づきます😱。本郷はすぐに希実に連絡するよう朝倉に命じました。でももうすっかりヤケになっていた希実は「知らない番号」を無視します。
その結果、玲生は意識障害を起こし、結局は救急車で運ばれてきました。彼は先天性胆道拡張症だったそうで、発熱は胆管炎が原因だったのだそうです。本郷は、子供の発熱を単なる風邪だと決めつけたのが原因だと朝倉を叱りました。玲生はすでに敗血症を起こしていたため一刻の猶予もありません。本郷は自らオペをすることにしました。責任を感じた朝倉もサポートを申し出ます。お願いします、玲生君を助けたいんです!
こうして玲生は無事回復しました🍀。朝倉は鮎川夫妻に謝罪します。希実と聡も反省しました。特に聡は、今後はもっと積極的に育児に関わると約束します。またナイトドクターたちも、ウォークインの患者に親身に接するようになりました。彼らはこう結論に達したからです👍。
一通り医学を学んだ医師でさえ「見落とす危険性のある病気」がある。なんの知識もない素人が重症だと気づけるはずがない。本当に大丈夫かどうかは診断してみないと分からない。たとえコンビニ受診に見えたとしても。
普通とは何か
これらの経験を通して、ドラマでは「普通とは何か」が問われます。哲郎は朝倉に「ナイトドクター」など辞めて「普通の幸せ」を得てほしいと語り、佐野は朝倉に「普通の恋人のように普通のデートがしたかった」と謝罪しました。また希実は(育児など)「普通にできていることが自分にはできない」と嘆き、聡は「育児は普通は妻がやるものだ」と思い込んでいます。本郷が玲生の手術をすると言い出した時、高岡は「普通は専門医を呼ぶ」と止めました。
「普通」という概念はその時々で変わるものです。朝倉は、昼間忙しい人々が気軽の夜の病院に来られるような時代が来るといい、それが「普通」になればいい、と語ります。哲郎も、困った患者を放っておけないのが娘にとっての「普通」なのだとようやく理解してくれました👌。
ほか
桜庭の秘密
桜庭はどうやら心臓が悪いようでしたね。しかも朝倉の亡くなった母を知っていたようです。ということは、もしかしたら桜庭は朝倉の母から心臓をもらったりしたのでしょうか🧐。
成瀬との確執?
かつて同じ職場(ER)で働いていた朝倉と成瀬の間には何か確執があるようです。成瀬の回想シーンでは、いったいどういうことか?話が違うじゃないか、と朝倉が成瀬に食ってかかっていたようですが?そこには「子ども」が関わっているのかな❓。
感想
かくいうおばさんも何度も救急車のお世話になったことがあります。自分のことはさておき、当時訪問診療を受けていた母が、急にひきつけを起こして呼吸ができなくなった時に救急車を呼んだら、後で訪問看護師から、なぜ救急車を呼んだのか、どうして主治医に電話をしなかったのか、と叱られたことをまざまざと思い出しました😠。彼女にはとってもお世話になったけれど、それでも、あの時も、そして今もまだあの時の言葉には納得できません👎。だって目の前で家族の呼吸が止まったら、なるべく早く手当してほしいと願うのが心情ですよね。それには救急車がベストでしょう?
医者や看護師にとっては「よくあること」だとしても、患者や家族にとっては「初めて」なことがほとんどなのですよ。医者に多くを望むのは酷だと頭では分かっていても、医者の常識を患者の常識だとは思わないでほしい、と今回改めて痛感した次第です。医者にとっては「コンビニ受診」でも患者にとっては「切実」なことも少なくないはずです。今回彼らがそこに気づいてくれたのは本当に幸いでした💖。
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