一億円のさようなら 最終回 ネタバレと感想 良い夫婦でした
上川隆也さん主演の【一億円のさようなら】もいよいよ最終回を迎えました。途中でこの主役の二人になぜあれほどイライラさせられたのか、その理由すら忘れてしまうほど、最後は良いエンディングでございましたね。それだけ、喧嘩の理由など後で冷静になって考えてみれば他愛のないことだということでしょうか
。鉄平と夏代、これ以上にないほどお似合いの夫婦でした
。以下早速ネタバレです
。
はちまき寿司
鉄平は、経営が上手くいくようまとめるのが自分の仕事だったと反省し、2号店の話をまとめ直してきました。先方の「作り置きをショーケースに並べたい」という要求はでもキッパリ断り、その代わりに、調理している姿をガラス越しに客に見てもらうことで、たとえ行列ができたとしても、その待ち時間にこの光景を楽しめるのではないかと提案したそうです。
そして鉄平は、2号店を山下という若いスタッフに任せることにしたと伝えました。これまでのはちまき寿司は莉緒がいなければ回らない店だったが、それではダメだ、たとえ誰かが抜けても回る店にしなければならない、と力説します。
どんな立場の人にも代わりはいる。それが正しい社会であり、正しい会社の姿だと鉄平は確信しているそうです。その一方で、誰もがそれぞれに必要な人材だと。
その経営方針ではちまき寿司は業績をグングン伸ばし、鉄平ははちまき寿司を株式会社にしました。そしてついには夏代の金を全額返せるまでになったそうです。
鉄平は早速1億を持って夏代に会いに行きました。ふたりは、昔のようにデートをし、笑顔で別れます。
心機一転
鉄平ははちまき寿司を莉緒と山下に譲り、自分は富士見メディカルの契約社員の面接を受けることにしました。波江は、最後まで好きになってはもらえなかったと笑顔で送り出してくれます。莉緒は鉄平にはちまき寿司のエプロンを渡し、鉄平はいつまでも「オーナー」であり、自分達の仲間だと伝えました。
こっちに戻られた時にはきっと食べにいらして下さい。
富士見メディカルの面接では、思ったことをズバズバ言います。今の富士見メディカルは腐りきっている!
木内は、今のジェネリックの原材料を20%に抑えても、利益を出そうとしていたのだそうです。新薬開発にばかり気を取られ、長年にわたって培ってきた大切なものを忘れては、この会社に未来はない!
夏代の日記
その鉄平に美嘉が分厚い夏代の日記を持ってきます。鉄平はそれを読んで、ようやくすべてが腑に落ちました。今までもその目で見、その耳で聞いてきたはずなのに理解できなかった、理解しようとしなかったことが、夏代の文章を読むことによって、ようやく理解できたのです
。
夏代の母が亡くなって、初めて伯母に出会ったこと。伯母は夏代の絶望を察し、生きなければいけないと叱咤してくれたそうです。あなたにもいつかきっと家族ができる。あなたが作ればいいのよ。
その伯母を亡くし、莫大な遺産が転がり込んできたこと。それによって親戚中から脅されたこと。遺産を放棄しようとしたら、兵藤(父)弁護士がすべてを解決してくれたこと。でもやっぱり不安で、いっそこの金のことはすべて忘れてしまおう、と思ったこと。
鉄平に会って救われたこと。鉄平が好きになったこと
。
そして夏代は、木内に金のことを明かした経緯も綴っていました。夏代は木内が貧乏な鉄平をひどく馬鹿にしたことが悔しくて、自分には莫大な遺産がある、だから金など必要ない、と言い返したそうなのです。
鉄平が家を買うと言い出した時、夏代はとっても嬉しかったそうなのに、木内から金を都合するよう脅されたそうです。夏代がキッパリ断ると、鉄平の出向が決まりました
。
ごめんなさい、鉄平さん。私のせいで。私が木内さんに口を滑らせたせいで!
夏代は何度も木内のことを打ち明けようとしたのですが、もし話したら、鉄平はきっと許してくれないと思ったそうです。
私あなたに全てを伝える勇気がない。あなたを失いたくないの。
次が今回の脅迫です。
夏代のリベンジ
夏代は、先日の宣言通り、木内に仕返しをしました。なんと夏代は全財産をつぎ込んで富士見メディカルの株を買ったのだそうです
。それで夏代は会社の株の3割を所有する筆頭株主になりました
。それで真っ先に鉄平を役員に指名します。こうして鉄平は取締役本部長になったそうです。
あの会社にはあなたが必要よ!
鉄平は、どうしてそんな大事なことを前もって相談してくれないんだ、と文句を言いながらも、そんな夏代を理解しようとした自分が間違っていたと認めました。
君はいつだって、俺の想像の斜め上を行く人だった。
鉄平は再び夏代とやり直すことにします。美嘉の子どもも生まれ、今やすっかり「マイホーム爺」になっていました。木内も、鉄平に負けたとは思わないが、夏代には敵わないと悟ったそうです
。
感想
最初は皆が勝手なことを言い合っているようでイライラさせられましたが、渦中にいる時は皆そんなものなのかもしれませんね。失ってみて初めてありがたさが分かる~手遅れにならなくて本当に良かったです
。
また、上川さんを始め、出演者の方、皆が役柄にピッタリでしたが、中でも、夏代の若い時代を演じられた森田望智さんは素晴らしかったですね~。他のシーンでイライラさせられても、彼女が出てくると自然に笑顔になれました
。「夏代」という魅力あふれるキャラクターを見事に演じ切っておられましたね
。今後の活躍も大いに期待しておりまする
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