俺の家の話 ネタバレと感想 第3話 エンディングノート

宮藤官九郎氏脚本、長瀬智也さん主演のドラマ、【俺の家の話】は3話もしみじみ良い話でした。思わず分類を「コメディ」から「ホームドラマ」に変更してしまったほどです。以下早速ネタバレです俺の家の話のネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

介護にまさかはない

試合を終えて帰宅途中に連絡を受けた寿一は、すぐに病院へ駆けつけました。そこでは「脳血管性認知症」との診断がくだされます。既に「要介護1」の認定を受けていると聞いた医師は、リハビリについて尋ねました。舞は、今日は誰の当番だった?と切り込みます。寿一はひたすら謝るしかありません。最近、親父、調子よかったから・・・。

介護に「まさか」はないんです。常に細心の注意で臨んでも予期せぬことが起こるんです。介護なめないでください!

さくらはそう言って寿一を叱りますが、そんなさくらに不信感を抱いている踊介が反論します。あんたがそれ言う?遺産目当てのヘルパーがさ。ああそっか、遺言状書く前に死なれたら困るか

舞は寿三郎が寝ている前で不謹慎だとたしなめました。起きたらどうすんのよ?

寿一はさくらに10万を返します。「介護にまさかはない」肝に銘じます

イベント

舞は寿三郎に少しでも歩いてもらおうと「シルバーカー」を買うことにしました。種類がたくさんあって迷っていると、ケアマネがこういうことはすべて「イベント」だと思えばいいと助言します。

日常だと思ったら辛くなりますから。拒絶されることもあるけどそれも込みのイベント。ちょっと長めの学園祭だと思って。

舞は「いずれ終わるんだし」と言いながら、そんな自分を戒めました。さくらのことも「割り切って『生きてる間だけ』婚約者のフリしてもらえば?」などと失言しています。ごめん

シルバーカー

寿三郎が退院してきました。病院で色々な検査をした結果、血圧や糖尿の数値が良くなっていたそうです。舞は、また舞台に立てるようにもっともっと足腰を丈夫にしなくちゃね、と言って、シルバーカーを差し出しました。これ、私たちからのプレゼント!

寿三郎が「ジジくさい」と思わないように、皆でなんとか盛り上げようとしますが、やっぱり気に入らなかったようですね。使わないよそんなジジくさいもん。こんなのつかまって歩いてたらお前、俺は町じゅうの笑いもんだよ恥ずかしい

寿一は舞を泣かせるなと叱ります

舞がどんな気持ちでこの手押し車買ったと思ってんだよ。老人扱いして機嫌損ねないようにみんな気使って。それもこれも親父に長生きしてもらうために。

舞はそれを言っちゃあだめなのだと諭します。気を使ってますって言わないのが気遣いじゃん

エンディングノート

寿三郎はさくらと一緒に「エンディングノート」を作ったそうです。なんとやりたいことがまだ100以上あったのだそう

「さくらとプロレス観戦」「さくらとスキューバダイビング」「さくらとバンジージャンプ」「さくらと桜を見る会」

その隅っこに小さく「家族旅行」と書かれていたのを、寿一は見逃しませんでした。観山家の最初で最後の家族旅行はハワイだったそうです。でも今はとにかく金がない

そこに千載一遇のチャンスがやってきました。さんたまプロレスから寿一に復帰の要請が来たのです。金ならいくらでも出す!!戻ってきてくれ!

スーパー世阿弥マシン

寿一は家族旅行の金を稼ぐため、二足の草鞋を履くことにしました。それに何より寿一はプロレスが大好きなのです。息子の秀生はでも「動かないで褒められる能」が好きみたいでしたね。父ちゃんはほめられなかったんだよ、と反論する寿一に、秀生はこう語ったそうです。

じっとしてる父ちゃんカッコよくないもんね~この一言で寿一の心が決まりました。能の要素をふんだんに取り入れて付けたリングネームは「スーパー世阿弥マシン」です。売りは「体幹の強さ」

実際リングで腰を痛めて動けなくなった時、寿三郎の言葉が浮かんだそうです。体幹さえ鍛えていれば、いざという時に何とかなるんだよ。

足の衝撃を下半身から上半身へ逃がしてやるイメージを具現化したその技は「体幹殺法」と絶賛されました。リングに乱入しておきながら一切反撃しなかったのも斬新だとウケたそうです

さくらの家の話

あれから寿三郎は、何通も「遺言書」を書いて、さくらへの財産譲渡を主張していました。寿一は、もう少し婚約者のふりをしてもらえないかと頼みます

俺達じゃダメなんですよ。親父にはあんたが必要なんだ。(せめて親父が死ぬまで

最後の言葉はふたりとも飲み込んで互いに了解しました。さくらは介護代を払ってほしいと答えます。

さくらの母はとにかく男運が無く、さくらは玉の輿に乗れ、が口癖だったそうです。常に金のない生活を強いられてきたさくらは、手元に金が入っても、怖くて使えなかったそう。そうやって少しずつ貯めたお金もすべて母が持ち去ったのだとか

奇跡

寿三郎のたっての願いで、彼はもう一度介護認定を受けました。すると結果は要介護1から要支援2に下がったそうです

頑張った!お父さんよくやった!

寿三郎は、寿一の稽古をつけているうちに、どんどん良くなってきたらしい

踊介は、今ならさくらのことも話せばわかるのではないかと切り出そうとしますが、さくらはそれを素早く察し、散歩に行こうと誘いました。すると寿三郎は「ジジイカー」で行くと答えます。要支援2ってのはこんな感じかな?

舞が、無理してないかと心配すると、無理しなくちゃ2度と舞台に立てない、と笑います。じゃあ人間国宝、笑われに行ってきまーす

それに寿三郎は既にさくらが恋人ではないことに気づいていました。子どもたちの前ではカッコが付かないから、今まで通りにしてほしいと頼みます。

そして自分には死に方が分からないのだと語りました。好き勝手に生きてきたから、寝る時には「ああ楽しかったなあ、我が人生悔いナシだなあ」って思うのだけれど、2~3時間ですぐ起きちゃうのだそうです。

やんなっちゃう。自分で広げた風呂敷の畳み方が分かんなくなっちゃった

さくらは、そう落ち込む寿三郎に、自分で畳まなくて良いのだと教えました。そのために寿一さん帰ってきてくれたんだから。子供達が畳んでくれますよ。だから散らかったまんまでいい

寿三郎は礼を言いつつも、それではダメなのだと答えます。やっぱり自分で畳まなきゃいかんですよ。だって私はあの子達の父親なんですから

さくらとプロレス観戦

散歩の途中でトイレに行きたくなった寿三郎が入ったのが、さんたまプロレスの会場でした。その時寿一はマスクをかぶり、元妻から「妊娠」を告げられて落ち込んでいます。もちろん今の恋人の子どもです。

そこへ寿三郎が息子とは知らずに声を掛けます。いやあプロレスラーの方も大変ですよね。じゃ頑張ってくださーい、応援してまーす!

外に出ていった寿三郎は、今ならメインイベントに間に合うと勧められました。「さくらとプロレス観戦」が叶うじゃん!

寿三郎は、リングの上で動揺しっぱなしの世阿弥マシンを見ながら、その体幹の強さに感心しました。いやいや体幹しっかりしてるな世阿弥マシン。いいぞー!世阿弥マシンいいぞー!立てー世阿弥マシン!やれやれ~!

さくらからは6時過ぎに帰るから、晩御飯を作っておけと言われていた寿一は、それに間に合うようにプリティを倒しプロレスはないの(-_-;)、急いで家に帰りました。餃子を作り、風呂を洗いながら、マスクに気づいて外します。セーフ!

そこへふたりが帰ってきました。ああいい匂~い

食事を終えて風呂に入った寿三郎は「ものすごく体幹の強いレスラーがいた」と報告します。あいつプロレスなんか辞めて能やればいいのになあと思ったなあ、俺は。世阿弥なんとかっつーんだけどさ、お前知らねえか?

感想

最近寿一は父親に褒められてばかりです。これが寿一の家の話ですよかったなあ寿一( ;∀;)

これほしい!
俺の家の話 [ 宮藤 官九郎 ]
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