俺の家の話 ネタバレと感想 第9話 肝っ玉、しこったま、さんたま!で奇跡到来

【俺の家の話】もいよいよ終盤です。今週もまた泣かせてくれましたね~。以下早速ネタバレです俺の家の話のネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

半年後

寿三郎はあのまま「照る照るハウス」に入居したそうです。寿限無に踊介、舞もいなくなった「俺の家」では、寿一がたった一人でひたすら稽古に励んでいましたそれしかないものね、親孝行。実際にはさくらも残っていたそうですが、寿一は「罪悪感」に押しつぶされそうになり、ただただ殺気を放つばかりで何もできずにいたのだそうです。でも秀生は一緒に暮らしていたようですね。

そこへ寿限無が戻ってきました。寿限無は初め、介護士の資格を取ろうとしたらしいですが、すぐに挫折したそうです。俺なんか社会に出たら40代フリーターでしかなかった。俺には能しかないし、能しかできない。俺の家はここで、俺はこの家の子だ

慰問

寿一はそう語った寿限無を「照る照るハウス」に連れて行きました。その日はどうやらさんたまプロレスの皆が施設を慰問する日だったようです。長州力をはじめとする皆は「肝っ玉、しこたま、さんたまー!めちゃ楽しそう♪と気合を入れて、次々とお年寄りたちを抱き上げていきました。満を持して登場した寿一ことスーパー世阿弥マシンは、もちろん、寿三郎を抱き上げます

寿三郎は喜んで「ありがとう」を繰り返しました。ご家族を大切に。いつまでも頑張ってください。応援してます

寿一は「ぜあ」と答えました

寿一のHD

その頃さくらはユカに愚痴を聞いてもらっていました。さくらはようやくユカの言っていたことの意味が分かったそうで、寿一の頭は「能とプロレス」だけでいっぱいで、さくらの分は「2G」しかないと気付いたのだそうです

でもさくらは「100%」ユカと子どものために使っている早川を見ると「私、無理」を連発しました。なんだろ、無理。これはこれで無理。今の時代には合ってるし、意識高いんだろうけど、感覚的にこれは無理。よその旦那さんなら最高だけど、自分の旦那には無理あり得ない(;´Д`)

2Gで十分、むしろ2Gがいい

能とプロレスでいっぱいいっぱいだった寿一も、そのさくらから、最近寿三郎の食が細くなったと聞かされました。それで寿限無とともにリモートで「いただきますを届けることにします。どうだ、親父、美味いか?うめえっ!!

その一方で、寿限無に稽古をつけてもらって「隅田川」も順調に仕上がってきています。それでも寿一は「お前にはやらせない、継がせない」という寿三郎の言葉が呪いのように耳にこびりついて離れないらしい。実際、寿一の目には「怖い顔をした寿三郎の幽霊も見えていたそうです

そこへまたしても「年末のタイトルマッチまたプロレスが邪魔してくる(;´Д`)の話が舞い込んできました。こんどこそ「ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.」のリベンジマッチです。

年末のプロレスに年始の墨田川~果たして寿一は、今度こそ無事どちらもこなすことができるのでしょうか

しかもさくらからは観山家を「金持で温かい家」に戻してほしいとのリクエストが入っています

跡目争い

そこへ分家の「万寿」(ムロツヨシ~間宮真司@大恋愛)が乗り込んできました。宗家の寿三郎が認知症専門の施設に入居したという話がすっぱ抜かれたからです。どうやら(気づかずに?)リークしたのは踊介らしい。しかも万寿はその踊介を「新たな観山流の正当な世継ぎ」にするつもりです。踊介は既に「土蜘蛛」の稽古まで始めていたらしい

新春の会は自分が仕切るという万寿に、寿限無はきっぱり言い渡しました。それには及ばない。寿一が「隅田川」を舞うから

門弟(菅原大吉~斎藤監物@小吉の女房)から「馬鹿息子」呼ばわりされた寿一は、確かに子どもは皆馬鹿だけれど、それを言っていいのは親父だけだ、と怒鳴りつけて追い返します。あんたらに言われる筋合いはないお前らは関係ねえ!

寿一は、そそくさと逃げようとした踊介、そして舞に、たまには寿三郎を見舞ってやってほしいと頼みました。

幽霊の正体

枯れ尾花、じゃありませんよ。照る照るハウスのスリッパを履いた寿三郎本人です

家、家にあらず。継ぐをもって家とす。その家の芸をきちんと継承することによって、その家は続くのである分かるようでわからん(;´Д`)

てっきりまた幽霊が来たと思い込んでいる寿一は叫びだします。俺じゃないなら俺じゃない、って言ってくれよ!そしたらすぐに辞めるから!!どうしたら芸を継承できるのか、具体的に言ってくれよ!!

寿三郎は「さくらちゃんと別れなさい」と言い出しました。あの女は観山家に災いをもたらす。今すぐ別れなさい

寿一はようやくスリッパに気づき、末広にLINEを送りました。徘徊だよ

でも寿三郎はいたって正気です。だって、つまんねえんだもん、照る照るハウス。あそこの連中、皆、孫と薬の話しかしねえし。もうホントにつまんねえもう飽きた(;´Д`)

そう言って床に寝転んだ寿三郎は「隅田川」の逸話について教えてくれます。この「隅田川」を作った世阿弥の息子の元雅は、「息子の亡霊」を彷彿させるシーンに実際の亡霊を出すべきだと主張したらしいのですが、世阿弥は「役者の力で亡霊を客の前に浮き上がらせるのが能だ」と反論したのだそうです。

寿一は、俺が息子だったら、出るなって言われても会いたいから出てくる、と意見しました。寿三郎は、あはは、そうか、お前だったら出てきちゃうか、と、本当に嬉しそうに笑いだします。

そこに末広とさくらが駆けつけてきました。ふたりは「帰らない」と言い張る寿三郎のろれつが回っていないことに気づきます。動かさないで!

4度目の脳梗塞

寿三郎は脳梗塞を起こしていました。すぐに大迫が呼ばれます。大迫はすぐに薬を点滴してくれました。寿一は病院に行かなくてよいのかと確認します。寿三郎はか細い声で「ここがいいと訴えました。そこへ踊介がやってきます。

父さんは在宅医療を望んでいるんだ。

踊介は、ああ見えて、土日には必ずホームへ行っていたのだそうです。寿三郎は「サブ・エンディングノート」に自分の最期についての望みを託していたらしい

嫌なんだよ。管いっぱい、つけられてさ。家族にも面会できないまんま、なんか生かされるくらいならさ。最期はね、家で、家族に囲まれて迎えたいよ

「人気者で死にたい」~踊介はそう解釈したそうです。

また舞は、自分はひどいことを言ったとからと姿を見せなかったものの、夫と息子をホームに行かせて糖質オフのラーメンをふるまっていたのだそうです。長州力のCMでバックダンサーをした大州も、張り切って湯切りしていました

寿一はそれを聞いてホッとします。踊介と舞は、寿一はずっと寿三郎と離れて暮らしていたから、ちょっとぐらい任せたり甘えたりしてもいいんじゃないかと思ったそうです。寿一もその気持ちをありがたく受け取りました。ありがとう、任せてくれて。ありがとな、甘えてくれて

皆が盛り上がっていると、大迫が注意します。今、そういう状況じゃないって分かってます?在宅だって管、いっぱいつけるし、面会も制限するぐらいシビアなんですよ

長男として

寿一は、寿三郎との終活を思い出しながら、てきぱき仕切り始めました。葬儀屋(塚本高史~長谷川信彦@監獄のお姫様)を呼び、色々打ち合わせを始めます。でも舞は、そんなドライな長男は嫌だ、若い頃の織田裕二みたいに、もっと取り乱してほしい、と文句を言いました。そういう自分も「葬儀」「格安」で検索はしていたそうです。ネットはあり、呼ぶのは無しでしょ!

そこへさくらが、心拍数が下がってきた、と皆を呼びに来ました。皆、口々に寿三郎を励まします。中でも大州の「錦糸町のガールズバーこれが一番効いた♪には心拍数が上がりました。

その後秀生がやってきて、また上がったり下がったりを繰り返していたところで、舞が「一発」かましました。舞は、生きている間好き勝手に女遊びをした寿三郎は「地獄行きが確定」だと決めつけたのです。それが嫌なら目を覚まして!!

それを寿限無が否定しました。俺は気にしてないから。この家好きだったし、能が好きだし。短い間だったけど、本当の親子になれて嬉しかったよ。あの時落とし前つけてくれてありがとう

これに皆が続きます。踊介は、もっと厳しくしてほしかった、もっと向き合いたかった、と本音を漏らし、大州も能を辞めて後悔している、と語りました。秀生は、寿三郎のおかげでウロウロしなくなった、漢字書けなくても能楽師になれるかな、と伝えます

奇跡

夜になって、これが本当の別れになるか、と思われた時、ついに奇跡が起きました。寿三郎は「世阿弥マシン」とつぶやきます。それまで何も言えなかった寿一はおもむろに駆け出して、スーパー世阿弥マシンの格好をして戻ってきました親父、ホントのことを言うぞ!

寿一のカミングアウトに、誰もが「もう知っていたと答えます。またいなくなられると困るから、皆で見て見ぬふりをしていたのだそうです。門弟はまたしても寿一を「馬鹿息子」呼ばわりしました。でも寿一は構わず「肝っ玉、しこったま、さんたま!」と呼びかけます

寿三郎の心拍数が上がってきました。肝っ玉、しこったま、さんたま!肝っ玉、しこったま、さんたま!!心の中でご唱和ください( `ー´)ノ

そして奇跡が起きました。ついに寿三郎本人が声を合わせだしたのです。さん・・た・・まー

親父、もっと来いよっ!!もっと大きな声で!

エピローグ

寿三郎は奇跡的な回復を遂げ、再び自宅で療養していました。大晦日、寿一は2度目の引退試合に出かけていきます。さくらと寿三郎を除く家族は皆、会場で観戦する予定です。さくらと寿三郎はテレビ観戦するようですが、寿三郎は「ガキ使」を見るから見ない、とへそを曲げてみせます

寿一は寿三郎のもとへ行き、「肝っ玉!しこったま!」と声を上げました。寿三郎はもちろん「さんたま~!」と声を合わせます。じゃあ行ってくるわという寿一には「行ってこいや!」と檄を飛ばしてくれました

でも奇跡は・・・1度しか起きなかったそうです

感想

かくいうおばさんも3年前に母を在宅で看取りました。亡くなったのは春でしたが、やはり我が家でも年末に「奇跡」が起き、一旦は持ち直したのだけれど、春になって、アタイが失敬してきた小さな桜を眺めながら桜餅を食べたのが、最後の食事になりました。最期は本当に眠るように(管無しで)逝ったものです。

そんなんですから、たぶん去年ぐらいまでだったら、まだこのドラマも辛すぎて見られなかったかもしれません。でも、今は、そうそう、ウチのお母さんもそうだった、と大笑いしながら楽しんでいます。最終回もきっと期待を裏切らないことでしょう。放送を楽しみにしていますね

これほしい!
俺の家の話 [ 宮藤 官九郎 ]
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