PICU〜小児集中治療室 あらすじと感想 第1話「どうか、生きて」の一言に尽きる
今季の月9は【PICU〜小児集中治療室】です。これがまた全身全霊で応援したくなるような素晴らしい取り組みを扱った作品でしたね🌹。以下ネタバレのあらすじです。
北海道にPICUを!
今から3年前、人気子役の星野沙羅(諏訪結衣)ちゃんが、北海道美瑛町でのドラマの撮影中に体調を崩した結果、病院に辿り着くまで1時間以上かかったために手遅れとなり、亡くなってしまうという痛ましい出来事が起きました。本来は救急車を呼ぶべきところ、美瑛に到着するまでで1時間かかると言われたため、スタッフが車で一番近い病院に搬送したのだそうです。
ちょうどその時、その近くでキャンプをしていたのが主人公の志子田武四郎(吉沢亮〜山田天陽@なつぞら)とその友達でした。志子田はそれが誰とは知らず、ただ車の後部座席で苦しそうにしている少女を目にしたのだそうです。
その後、沙羅ちゃんは途中で吐き気をもよおし、ロケ先で配られた朝食を吐きました。そしてその2〜3分後には血の混じった胆汁を吐いたのだそうです。母親の直子(入山法子〜二宮凪沙@真犯人フラグ)はパニックになりました😨。そうした嘔吐は何度も繰り返されたため、沙羅ちゃんは脱水症状に陥ります。おなかも張っていたらしく、腸管内からも出血していたものと思われました。血圧は下がり、痙攣も起こしたそうです。
母親は向かっていた病院に連絡を入れましたが、混乱していたために、必要な情報を伝えられませんでした。電話を受けたのも若い医師だったため、混乱した保護者を落ち着かせることができなかったそうです。医師は、病院に連れてこられた沙羅ちゃんにモニターをつけて診察したそうですが、ここでは無理だと言うことで、大きな病院に搬送されることになりました。でもここで既に吐血後45分経過していたそうです。
その大きな病院の救急センターに着いたのはそれからさらに20分後。沙羅ちゃんの意識レベルはかなり落ち込んでいて、体温は40度に近かったそうです。脱水によるショックに加え、敗血症性ショックを起こしていたのです。
ベッドに寝かせようとした時、沙羅ちゃんは一瞬だけ意識を取り戻しました。「気持ち悪い」と言うと500gほど下血をしてショック状態となり、心肺停止に陥ったそうです。電気ショックで蘇生を試みましたが、そこには小児専門の外科医がいなかったため、またしても転院が検討されました。ヘリを使ってさらに大きな病院に搬送されましたが、そこのPICUは救急を受け入れられないのだそうです。
こうして沙羅ちゃんは息を引き取りました。ニュースでこれを知った志子田は大いに悔やんだそうです。さっきまで生きていたのに😨!?そのもどかしさは帰宅した後も収まらず、彼は北海道知事の鮫島立希(菊地凛子〜のえ@鎌倉殿の13人)に、その怒りやもどかしさをぶつけた手紙を書き送ったのだそう。知事は、きっとそれまでにも考えていただろうPICUを、札幌の「丘珠空港」に程近い丘珠病院に作ろうと心に誓ったらしいです。
鮫島は早速、PICUの第一人者である植野元(安田顕〜甲斐誠一郎@未来への10カウント)に接触を試みました。植野はアメリカでPICUの資格を取得した後、日本各地でPICUの整備を推進してきた小児集中治療のパイオニアなのだそうです。植野は鮫島に1つの条件を提示しました。それはドクタージェットを丘珠空港に常駐させること。北海道は広大で山も高いため、ヘリだと高度が持たない場所も少なくないのだそうです。
鮫島は近い未来に必ず実現させると約束してくれました。植野はこうして「日本一広大な自然を相手にするドクタージェットを運用した日本屈指のPICU」を目指して歩み始めたのです👍。
スタッフ不足
それから3年後、ついに丘珠病院にPICUができました。植野は満を辞して志子田を呼んだそうです💜。その頃志子田は丘珠病院で初期研修を終えたばかりの小児科医でした。上野にヘッドハントされた優秀な看護師の羽生仁子(高梨臨〜真野万里@ディア・ペイシェント)や、救急救命医の綿貫りさ(木村文乃〜美濃輪弓子@コントが始まる)は志子田を「未熟」呼ばわりします💦。上野だけは志子田を「しこちゃん先生」と呼んで親しげでした。
また設備面でもPICUはまだまだ未完成でした。ベッドはなんとかPICUに必要な8床あっても、看護の数が圧倒的に足りないため、実際にはまだ1床の運営もままならない状態なのだそうです。それは医師も同様でした。
人材不足はここだけに限りませんが、道内での連携が取れていないことです。札幌にある大学病院の救急科長などは、丘珠のPICUには絶対に人を回さないと息巻いていたそうなのです😵。その人物も長年PICUを作ろうと頑張っていたのになかなか資金が集められずにいたところ、知事の一声で丘珠にできることになったのが面白くないらしい。ん〜問題は「どこにできるか」じゃなくて「できるかどうか」だと思うのですが。
鮫島は植野に語ったそうです。北海道は住むのに素晴らしい場所だから、ここに住む子供たちが、北海道が広いから、札幌が遠いから、とそんな理由で命を落とすようなことは決してあってはならない、と。
初めての患者
ある時、ついに初めての患者を受け入れることになりました。搬送までにもう既に4時間も待機していたと聞いた植野はすぐに受け入れを承知します。そこへ早速ERの東上宗介(中尾明慶〜内山亮太@六本木クラス)と麻酔科の今成良平(甲本雅裕〜戸川譲@下町ロケット)がやってきました。患者は札幌からヘリで運ばれてくるそうです。
患者は神崎鏡花(磯村アメリ)ちゃん。腹部膨満の症状が出たのは先週の火曜日で、その後診断を仰いだかかりつけ医はよくある胃腸炎と判断したのだそうです。現在は嘔吐を繰り返して脱水がひどく、生食を入れながらの搬送だったそうですが、丘珠に着いた時は腹部が青黒くなっており、心拍は180、血圧は70という状態でした。
植野は腸管壊死を疑い、オペしないとダメかもしれないと診断しますが、小児外科科長の浮田彰(正名僕蔵〜裁判長@元彼の遺言状)は、なんで受けちゃったんだよ!とぼやきます。エコーによると、既に大量の腹水が溜まっているらしく、搬送中に消化管穿孔したのだろうから、もはやできることは何もないと主張します。開腹したらこの子は死ぬぞ!💢
東上と今成も同意見でした。それで植野はオペ無しで全身状態の回復を試みますが、鏡花ちゃんは志子田に「ママ」と呼びかけると、それが最後の言葉となります。植野は懸命に輸血や心マを施しますが、1時間が経過したところで、東上がこれを伝えました。心マをやめると即、バイタルサインはすぐに停止してしまいます。
経験を血と肉に
植野はすぐに皆を集めてミーティングを行いました。過去の沙羅ちゃんの症例で確認したことを、今亡くなったばかりの鏡花ちゃんでも行ったのです。志子田はそんなスタッフに違和感を抱いて反論しました。女の子が亡くなったのに、どうしてそんな風に淡々と話せるのか?さっきまで生きていた子が死んじゃったのに??😭
植野は、だからこそ話すのだと教えました。どうしたら助かったのか、次に同じことが起きたら確実に助けられるように。僕たちは経験を自分の血と肉にするために話し、分析する。そして植野は「ジェット機が運用」されていたらもっと早く治療が開始され、最悪の事態は免れたかもしれないと分析します。ヘリポート運用のシミュレーションをしてみてはどうか?🤔
その後植野は志子田を誘って、鏡花ちゃんを最初に診察したかかりつけ医=山田透(イッセー尾形〜羽根岡泰助@石子と羽男〜そんなコトで訴えます?)のクリニックを訪れました。そのクリニックはとても古びていて、山田もかなり高齢ですが、診察室の戸棚には患者のカルテがびっしりファイルされています。山田はふたりに土下座をして謝罪しました。私がちゃんと診ていれば!
植野は、山田を責めにきたのではなく、これからの治療のために学びたいのだと伝えました。PICUの名刺を渡し、もっと早くPICUができていればこんな結果にはならなかったはずだと励まします。だから自分だけを責めず、なんでも相談してほしい。必ず力になるから。
二人を見送りに出た山田がいつまでも深々と頭を下げているのを見た志子田は、頭を上げてください!と声をかけました。お体に気をつけて!
植野は志子田に、いろんな病院を訪ねて名刺を配り、いつでも相談してほしいと伝えることが肝要だと教えます。それが北海道中にPICUを周知させるってことだから🌸。
志子田は「自分がこんなに馬鹿だと思い知り、かつ嫌いになったのも初めてだ」と打ち明けました。患者が亡くなるのを目の前で見たのも、人前で声出して泣いたのも。僕は何もできないから、1人の医師としてカウントされるのはもったいない。
君は人が大好きだから、人が死ぬのは嫌なんじゃないですか?
植野は志子田が鮫島に送った手紙を取り出し、植野が志子田をPICUに呼んだ理由を教えました。今どきの若い研修医にもこんな熱い思いを抱いてる人がいるんだって驚きました。そう語る植野に驚きながらも、志子田はその日、初めて本気で医者になりたいと思った、のだと伝えます。植野は「初めて」は良いことだと思う、と笑いました。
ほか
志子田の母の南(大竹しのぶ〜日向麗子@ごめん、愛してる)はバスガイドをしているようです。志子田はその母のためにお弁当も作っているようでしたね。この南がまた実にカラッとした明るい性格で、今はハワイに行くためにフラダンスを習っているらしい。
またその南と同じ職場で働いているらしい涌井桃子(生田絵梨花〜糸山留美@オールドルーキー)は志子田の幼馴染のようで、どうやら志子田はこの桃子が好きだったらしいのに、桃子は他の男性と結婚してしまったようでしたね😅。
志子田の幼馴染はほかにも2人いて、どちらも医者のようでした。そのうちのひとり、矢野悠太(高杉真宙〜大倉学@おいハンサム!!)はどうやら救命医らしいのですが、志子田同様、ちょっと行き詰まって=悩みを抱えていたようでしたね。
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