PICU〜小児集中治療室 あらすじと感想 第7話 母の告白、志子田の苦悩

吉沢亮さん主演の月9、【PICU】の7話を視聴しました。これはまた実にしんどいエピソードでしたね。生きていれば必ずこういうことに遭遇するんだけど、それにしても辛かった。以下早速ネタバレですPICUのネタバレです

南の嘘

幼馴染の涌井の様子から、南がただの腰痛ではないことを確信した志子田は、南本人に病状を問いただしました。南は「軽い膵炎」だとをつきます。志子田は、丘珠病院で診てもらおうと促しますが、南は、薬を飲んだら数値が下がってよくなっているから大丈夫だと答えました。志子田は薬を見せろと迫りますが、南は、会社に忘れた、とごまかし、治らなかったらちゃんと志子田の病院へ行くと約束します。

泊まり込み

一方で、圭吾くんの容体も気になった志子田は、しばらく病院に泊まり込むことにしました。圭吾くんは、ようやく移植待機希望の手続きを始めたところなので、移植を受けるにはまだ時間がかかることから、補助人工心臓の植え込み手術を検討中なのです。あれから圭吾くんはとても前向きに治療を頑張ってくれていたため、志子田としても全力でサポートしたいと張り切っていました

でも圭吾くんは腎機能がかなり低下しているそうで、補助人工心臓を植え込むにはもう少し腎機能が安定しないといけないとの診断が下りました。でも圭吾くんの病状は日に日に悪化の一途を辿っていたため、腎機能の回復を待つ時間はなさそうです。それでも心臓は、何かあったらひとたまりもないということで、志子田はますます圭吾くんから目が離せなくなりました。

植野は志子田に、圭吾くんは最悪のケースも考えなければならないと諭します。我々(=医者)はその時に備えておく必要があるから。

ヘッドハント?

鮫島が上野にヘッドハントを提案しました。ドクタージェットを丘珠に常駐させる件は、今年度は白紙になったそうなのです。その大きな理由は「病院同士の連携」がとれていないこと。鮫島は植野に、臨床を卒業し、「元医師」として行政の立場からドクタージェットの運営に働きかけたらどうかと勧めてきました。

植野は、実務はもう綿貫や志子田が頑張ってくれているから大丈夫だと確信していました。それに矢野も、もう一度医師として働きたいと申し出て、丘珠病院のERで働くことになったのです🌹。迷惑をかけたと謝る矢野に植野が「暴力を振るわれた側が謝ることはない」と言ってくれたのは嬉しかったですね🤗。また綿貫も矢野に、自分も時々手が震えると打ち明けて、そうなったらちゃんと言うから助けてね、と気遣ってくれます🌸。

医療ネグレクト

そんな時にまた新たな患者=七海ちゃんが運ばれてきました。急性腹症です。スタッフの脳裏には、以前の鏡花ちゃんの姿が浮かびました😨。今度は全力で彼女を救おう!植野はそう心に誓って浮田を呼び、CTを撮ったらすぐにでもオペできる体制を整えようとしました。そこへ志子田がやってきて血糖値が600だった、と知らせます。七海ちゃんはDKA=糖尿病性ケトアシドーシスだったのです。スタッフはすぐに彼女をPICUに運び、インシュリンを投与しました。

植野も浮田も今成も皆、志子田を褒め称えました👍。よく勉強していますね!また今成は、この七海ちゃんの件は直接植野に相談が来たことから、PICUが少しは浸透してきたのではないか、と喜びます。植野も嬉しいと答え、担当を河本に割り振りました。

七海ちゃんの両親は、その後も多忙を理由に病院には現れず、救急車を呼んだのも隣のおばあちゃんだったことが判明しました👿。七海ちゃんが目を覚まして泣き出すと、一般病棟に移った日菜ちゃんの代わりに、今度は圭吾くんが「機械が怖いんだと思う」と教えてくれます💜。志子田は急いでカーテンを閉めました。

それからスタッフは、七海ちゃんが医療ネグレクトに遭っていたと結論づけます。植野は、今後もし親が面会を希望しても謝絶すると断言しました。児童相談所やソーシャルワーカーと共に七海ちゃんを保護する方向で話を進めることになります。虐待を想定しておかなければ、大変なことになりかねないからです😤。

告白

志子田が何日も家に帰っていないことを心配した植野は、今日は帰れと命じました。志子田は帰宅後、ついに「モルヒネ」を発見します。南は仕方なく「腰が痛くて病院に行ったら癌かもしれない」と言われたと白状しました。ごめん、武四郎。病気になっちゃって😔。志子田は、謝るのはそこじゃない、嘘ついたことだ、と諭します。病気になったのは仕方ない、悪くない

その後南は医大に行って検査をしたと語ります。その検査結果には「膵癌ステージIV」と明記されていました。体調はどうかと尋ねたところ、とにかく痛いしあんまり食べられないと答えます。志子田は、丘珠病院にも癌に強い先生がいる、俺もなんでもするから、一緒に頑張ろうと伝えますが、南は「行かない」と断りました。治療はしない。そう決めたから。お母さん、決めたら変えないから😠。

逆に南は志子田のことを心配します。ひどい顔だから寝たほうがいい。ご飯食べたの?しばらくふたりで言い合った後、結局は一緒にうどんを作って食べることにしました。その間も志子田は懸命に病院へ行こうと説得を試みますが、南の決意は変わりません😥。

志子田は風呂に入りながら、医者になってからのことをあれこれ思い出しました。志:俺は「お医者様」だぞ。南:研修医が偉そうに、親の顔が見てみたいね。志:10年後には大金持ちだぞ。マンションの最上階とか買う?南:だったらハワイにも別荘買って!全然稼げてなかったら、20年後に怖~いおばばになってずーっと恨み言言うからね。志:安心して長生きしてくださいませ💕。

そんな時に圭吾くんが感染症を起こします。これが治るまで移植はできませんが、治るまで果たして彼の体が持つかどうか。

植野は、休む前より顔色の悪い志子田を心配し、今日も帰れと命じました。志子田は、圭吾くんのことだけではないのだと、南の病を打ち明けます。植野は早速志子田の家に寄ってくれました。連絡を受けた南はすぐに寿司を頼んで待っていてくれます。植野はケーキを土産に持参しました。南は植野が志子田を「しこちゃん」と呼ぶのを聞いて、志子田の父もそう呼ばれていた、と嬉しそうに語ります。

植野は、お節介とは思ったのだが、医者として居ても立っても居られなかった、と切り出しました。治療というのはその人その人によって最適な形がある。我々医者はあれこれ提案はできるけれど、最後に決めるのは本人だと思う。治療をしたくないということは、癌の治療になにか嫌な思い出があるのか?

南は、詳しくは言いたくないがそうだと答えました。それで植野は了承し、困っていることはないかと尋ねます。痛みや苦しみを取り除くだけの治療もある。そうしたケアが得意な医者もうちの病院にいる。そのためにも一度来てはもらえないか。南は分かったと答えました。

志子田は大いに感心します。あんなふうに話せればよかった。でも植野は家族には無理だと慰めます。そのために医者がいる。志子田は、医者になったことを初めて後悔したと打ち明けました。南の膵癌は既に骨転移しているそうです。医者なのにまったく気づかなかったなんて、どれだけバカなのか。中途半端な知識があるばっかりに、既に予後が予想されてしまい、どこかに前向きになれない自分がいる😨。

植野は、医者のやれることはあるところまでは人間の仕事だけれど、あるところから先は神の領域だ、どんなに頑張っても辿り着けない、と語りました。家族のことが一番悲しい。それは恥ずかしいことでも申し訳ないことでもない。泣いてもいいんだ。志子田は「家訓」だから泣かない、と笑いました。

その後、七海ちゃんが一般病棟に移ることになりました。七海ちゃんはすっかり植野に懐いていて「ありがとう」と微笑みます。植野は鮫島に電話をし、このまま臨床をやり続ける、と伝えました。現場で人と接するのが好きだから、現場からドクタージェットの理想を掲げていこうと思う。北海道の理想の医療のために。

まとめ

今朝もニュースで、心臓移植の必要な少女が取り上げられていました。現在日本で移植を待っている10歳未満の児童は9月末の時点で43人いるそうですが、提供は10月末時点で3件にとどまっているのだそうです。しかもここ数年は新型コロナの影響で救急医療の現場がひっ迫したことも臓器提供自体の件数が減少してしまったのだそう。本当に、それでなくても厳しい医療現場なのですから、せめて、せめて、通常の医療が続けられる日が戻ってくることを心から願わずにいられません。

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PICU 小児集中治療室 (上) (扶桑社文庫)
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