生きて、ふたたび〜保護司・深谷善輔 ネタバレと感想 第1話 更生
舘ひろしさん主演の社会派ドラマ、【生きて、ふたたび〜保護司・深谷善輔〜】を見始めました。原作は「64」の久松真一氏です。以下ネタバレです。
保護司・深谷善輔
主人公の深谷善輔(舘ひろし〜伊作@ぬけまいる)は、以前は教師をしていました。本人曰く「至ってごく普通のサラリーマン教師」だったそうです。それがあと数年で定年という時、勤務先の高校にラグビー部ができて、顧問を頼まれました。高校時代ラグビーをしていた深谷は喜んで引き受けたそうです。そのラグビー部で何か事件が起きた〜元ラグビー部の「平本」が強盗致傷に関与した💀〜ようでした。
その後教師を退職すると、深谷は「保護司」になりました。まだ8ヶ月の新米です。彼には地元に親しい仲間がいるようで、その仲間たちも協力してくれているようです。松川研(寺泉憲〜堀内正春@薄桜記)は「カサブランカ」という喫茶店の店主をしており、信田神輿製作所の親方をしている信田寛治(泉谷しげる〜郷田正一@行列の女神-らーめん才遊記)は「協力雇用主」をしてくれていました。松川と信田は神輿の仲間でもあるようです。
また深谷は1年前に妻を亡くしたそうです。一人娘の美晴(蓮佛美沙子〜望月凛花@未満警察~ミッドナイトランナー)は数年前には雑誌社の文芸部に就職して家を出ていたらしいですが、その後岡嶋という男性と結婚したにもかかわらず「捨てられるように離婚」したそうで、この度、一人暮らしの深谷と同居するために「週刊誌」に異動して戻ってきたそうです。美晴も昔はラグビー部(マネージャー?)にいたようですね。
そんな深谷に保護観察の依頼が来ました。相手は重大事件を起こした女性です。
息子殺し
その女性の名は小山結子(浅丘ルリ子〜崎谷夏子@すいか)。理由はまだ不明ですが、どうやら息子を殺した罪で服役していたようです。小山の刑期が満了になるのは半年後らしく、それまでは保護監察官の佐山(池田努〜服部小平太@麒麟がくる)の他に保護司が付く保護観察期間になるのだそうです。もう79歳の模範囚で非常に反省しているから大丈夫だろうとのことでしたが、小山は刑務所で私物を返してもらった途端、物も言わずに化粧をし始めました。刑務官から「番号」で呼ばれても、もう返事もしません😈。
しっかり塗りたくった顔で出所してきた小山は、いきなり道にうずくまったかと思うと「ヒャッホ~!」と声を上げました。近くで彼女を待っていた深谷は、思わず駆け寄って声をかけます。保護司です。小山は「保護観察期間」についてよく理解していなかったらしく、月に2回面接をすると聞くといかにもめんどくさそうにしていました。深谷は、仮釈放後は困難なことがいろいろあるからサポートをすると説明します。更生のためにも。
更生、更生、更生!💢小山はこれまでにも何度もその言葉を聞かされたらしく、うんざりしたように繰り返しました。自分の息子を殺した私の何が更生なの?教えてよ!
その後すぐに身元引受人になるはずだった北川珠美という女性から連絡が入ります。北川は、以前小山とレストランで一緒に働いていた女性だそうですが、今になって夫に反対されたのだそうです。身元引受人がいないと普通のアパートには入れないため、小山はとりあえず更生保護施設に入ることになりました。そこにいられるのは最長で半年だそうで、その間に住まいを探さなくてはなりません。小山は、北川は悪くない、当然だ、と受け止めていました。
その小山は「死ぬまで働く」と主張します。もうこれ以上税金の世話にはなりたくないのだそうです。深谷は、年齢的にも働くのは難しいから生活保護を受けようと勧めましたが、小山は断固たる口調で繰り返しました。私は死ぬまで働くの😤!息子を殺した贖罪だとでも言わんばかりです。
小山には娘もいるのですが、その娘の小山香苗(真矢みき〜販田聡子@アンサング・シンデレラ)は小山の引き取りを激しく拒否していました。香苗は小山のせいで離婚されて家を置いだされた挙句、子どもも取られてしまったそうです。今また「小山」の姓を名乗るのが悔しくてならないようでした。私には家族などいません!😡
その後、松川の神輿の後輩の星野一平(村田雄浩〜吉原欣二@ノーサイド・ゲーム)が、松川に命じられて、小山を雇ってくれることになりました。人手は足りており、妻の清美(濱田マリ〜舟@蛍草~菜々の剣)は反対しています。その上、小山は入ってくるなり店を批判しました。こういう汚い店はダメなのよね😈。いやいやとても長続きするとは思えません😓。
人を裁く資格
深谷が保護司をしていると知った美晴は怒り出します😤。ラグビー部の先輩だった刑事の谷浩二郎(青柳翔〜中村克樹@聖女)から、再犯率は4割だと聞いたからです💦。小山から、知人で既に更生して立派に働いている澤井雄造(不破万作〜木村敏行@テセウスの船)を紹介されても、決して近づこうとせぬばかりか、そそくさと逃げ出しました🐵。
深谷は心の中で呟きます。一切、何一つ罪を犯したことのない人間が、どれくらいいるのだろう。不寛容、自己責任、分断、格差〜この社会で笑い続けている人はどれほどいるのか。